お便り募集!
皆様からおたよりお待ちしています。 毎日番組ではメールとファックスのテーマを設けています。 採用されると「ごぜんさま~」オリジナルグッズをもれなくプレゼント!! このほか豪華プレゼントの企画も随時やっておりますので、おはがきをご用意して 番組をお楽しみください。

くにまるワイドごぜんさま~
自然体、その大きな包容力と優しさで多くのファンを持つ邦丸が様々な出来事に分け入り、リスナーの「知りたい」に応えます。もちろんグッチ裕三、野村係長のコーナーも引き続きお送りしています。

<03>水:日本の匠

2010年09月29日

日本の匠

ゲスト:琺瑯(ほうろう)容器の匠 野田善子さん

野田善子(のだ よしこ)さんは神奈川県横須賀市のお生まれの67歳。創業1934年、東京の江東区に本社がある琺瑯メーカーの老舗「野田琺瑯 株式会社」の野田浩一社長の奥様です。
善子さんは、台所に立つ主婦としての視点から、数々の琺瑯製品が生みだし、中でも2003年に発売された「ホワイトシリーズ」が大ヒット。また、善子さんは、家事が楽しくなる琺瑯の使い方を
ご提案され、多くのメディアからも注目を集めています。
昭和の時代、おしゃれな食器や病院の洗面器でよくお目にかかっていた琺瑯ですが、現代の若い世代は、新しい万能キッチン道具として人気があるそうです。

今回は、善子さんが考案された「ホワイトシリーズ」、さらに「ホワイトシリーズ」の容器で作った「みかんゼリー」もお持ちいだきました。
伊藤アナ、鈴木アナ、女性もスタッフが「ホワイトシリーズ」に群がってしまいました。
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野田善子さんの著書 『一生つきあいたい万能キッチン道具「野田琺瑯」の本。』(マーブルトロン 中央公論社より発売中)
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野田琺瑯株式会社HP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 14:33

2010年09月22日

日本の匠

ゲスト:ストリンガーの匠 山森崇司さん

テニスラケットのストリングス張りを行うストリンガーの第一人者、山森崇司(やまもり しゅうじ)さんは、大阪生まれの67歳。
現在、ヨネックスの契約ストリンガーとしてご活躍中で、古くはビヨン・ボルグ、ジョン・マッケンロー、ジミー・コナーズ、現在でもクルム伊達公子選手など日本はもとより世界の強豪選手のラケットのストリングスを張り続けています。
2008年の北京オリンピックでは、公式ストリンガーとして世界の8人の中の一人に選ばれています。
また、東京・品川区の武蔵小山にあるテニスショップ「パンダハウス」の代表取締役でもあります。

プロの試合では衝撃ですぐにストリングスが傷むため、選手に同行して試合中にガットの張り替えを行う必要。試合中に張り替えるため、求められるのが早さと正確さ。1試合で4,5回張り替えることもあるそうです。
そんな山森さんは、松岡修造選手や伊達公子選手が活躍したウィンブルドン大会でもストリンガーを務められたそうです。

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テニスショップ「パンダハウス」HP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:13

2010年09月15日

日本の匠

ゲスト:刀剣の匠 坂口行成さん

坂口行成(さかぐち みちなり)さんは東京都生まれの62歳です。
若いころから刀剣の収集や居合を学ばれてきた坂口さんは、エンジニアや大学
の非常勤講師のお仕事を経て、いまから6年前、東京の高田馬場に刀剣ショ
ップ「無外堂」を開業されます。
一方、居合真剣の達人・坂口玉風行成として、居合の道場・財団法人「無外流
 玉風会」の会長を務められています。
「無外流」が生まれたのは、江戸時代の元禄6年(1693年)。辻月丹という人物が江戸は麹町に道場を開いたのが始まり。坂口さんが会長を務める居合の道場「無外流 玉風会」は、毎週、九段道場などで試斬(試し斬り)の稽古をされているそうです。
また、「無外流」は、来年の春、フランスのパリでの演武を予定されているそうです。独立行政法人国際交流基金のパリ日本文化会館での演武だそうで、将来パリに道場を設立し、フランスを中心にヨーロッパ全土に日本の伝統文化を広めえいくことを目指しているそうです。

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※写真は、今年5月のパリ演武のときのスナップです。
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無外堂HP
無外流玉風会HP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:50

2010年09月08日

日本の匠

ゲスト:砂時計づくりの匠 谷口中さん

砂時計づくりの匠 有限会社 金子硝子工芸 代表取締役の金子實(かねこ みのる)さんでは、東京・葛飾区生まれの63歳です。
もともと理化学ガラス機器を作っていた先代のお父様が戦後アメリカへの輸出向けの「ゆで卵用の砂時計」を製造されたのがきっかけで、砂時計職人の道を歩まれます。葛飾区の東立石に工房を構え、45年間にわたって砂時計づくりの技を磨かれています。
そんな金子さんが作るのは、熟練の技が必要というひょうたん型の砂時計。現在、ひょうたん型の砂時計を手作りで造っているのは、同じ葛飾区で砂時計職人をなさっている金子さんの弟さんと二人だけだそうです。
金子さんは本体作りから、砂洗い、砂入れ、木枠の組み立てまで一人でこなし、主に1分計から60分計までを製造。最も生産が多い3分計は直径24ミリのガラス管から作られるそうです。特に「蜂の腰」と呼ばれるくびれ部分を作るには、熟練の技が必要だそうです。
皆さんも時がゆっくりと流れる砂時計に心を癒されてみてはいかがでしょうか。

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金子硝子工芸HP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:53

2010年09月01日

日本の匠

ゲスト:かつお節の匠 稲葉泰三さん

かつお節販売の有限会社「タイコウ」の取締役社長・稲葉泰三さんは東京都生まれの54歳です。20歳の頃より家業であった鰹節業界で働き始め研鑽を積まれ、1986年に鰹節を専門に販売される会社「タイコウ」を東京都中央区の晴海に創業。鹿児島県・枕崎産で、限られた水揚げ量の一本釣の鰹を原料とし、手間隙をかけた伝統の製法でつくられたかつお節を販売されています。また、鰹節本来のおいしさを多くの方に知ってもらうために「鰹節マイスター」として全国で出張出汁取り教室を開催されています。

実は、かつお節には2種類あり、カビをつける「枯節」(仕上節)とカビをつけない「荒節」です。「枯節」は、よく太って脂ののった生鰹を使い時間をかけてじっくりと世界一堅い発酵食品に加工されます。
今回、稲葉さんにスタジオで「一本釣本節」を削っていただきました。実際、本節は値が張るものの、出汁が取れる量が多くお得なんだそうです。皆さんもぜひ、「タイコウ」の鰹節で出汁を取ってみてはいかがでしょうか。

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タイコウHP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:38

2010年08月25日

日本の匠

ゲスト:甘納豆づくりの匠 谷口中さん

谷口中(たにぐち ただし)さんは、東京都生まれの54歳。
創業昭和2年、東京都大田区の蒲田にある甘納豆専門店の老舗「蒲田木村屋 谷口商店」三代目のご主人です。
谷口さんは8年間のサラリーマン生活を送った後、お父様の跡を継がれ甘納豆の職人となります。以来、蒲田名物として地元の人々に愛されている甘納豆を代々受け継がれてきた伝統の技で造り続けています。
谷口さんが作る甘納豆は“乾いていること”が一番のこだわり。また、アンコになるぎりぎりまで煮るのも特徴でアンコになるか芯が残るか職人の指先の感覚がすべてなんだそうです。

そんな手作りの甘納豆に邦丸さんは「うまい!」と叫び、お土産をいただいたスタッフも大絶賛。豆本来の味が残り、乾いた食感がなんともいえない美味しさ。匠の技を実感しました。

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「蒲田木村屋 谷口商店」HP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:07

2010年08月18日

日本の匠

ゲスト:ばね製造の匠 楓岡武之さん

楓岡武之(かえでおか たけゆき)さんは、東京都生まれの66歳。墨田区にある産業機械のばねを製造されている楓岡ばね工業有限会社の2代目社長です。
工業高校を卒業後、機械工学の専門学校で学ばれたのち、お父様の興したばね工場で20歳からばね職人として働かれてこられました。
一方、楓岡さんは、工業デザイナーの方とのコラボレーションでコイルばねの特徴を生かしたデザイン商品を製造・開発。なかでも、「haneペーパーホルダー」は、アメリカのニューヨーク近代美術館MoMA(モマ)のデザインストアーでも販売されることになります。2006年にはグッドデザイン賞を受賞。2009年には東京都優秀技能者・東京マイスターに認定されています。

ニューヨーク近代美術館MoMAのミュージアムショップで自らデザインした商品が売られるのは世界のデザイナーの夢だそうですが、実は楓岡さんはMoMAのことは当初ご存知なかったそうなんです。
東京の下町のばね工場が作った製品が世界を魅了しているのは、本当にうれしいですね。

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楓岡ばね工業HP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:54

2010年08月11日

日本の匠

ゲスト:木造船作りの匠 佐野末四郎さん

佐野末四郎(さの すえしろう)さんは、現在52歳。江戸時代から8代続く佐野造船所の三男としてお生まれになり、小学生から船を造り始め、13歳のときお父様である佐野一郎さんから船体設計を習われたといいます。
そして15歳から3年がかりで外洋ヨットを製作。以来、一貫してヨット、ボート、カヌーなどの木造船を作り続けいます。そんな佐野さんの作る木造船は、海外の専門家から「海に浮かぶ宝石」と称えられほど。現在は独立され江東区の新木場に「SANO MAGIC」という工房を構え、数々の木造船を製作しています。

また近年では、木造船の技術向上のため、マホガニー製の高級自転車を製作。従来にない工法で自転車の製作を試みているそうで、ヨーロッパやアジアの自転車ショーに出品され、大評判を呼んでいるそうです。 
今回は、佐野さんにマホガニーロードバイクをお持ち頂きました。
佐野さんの技と職人魂が伝わってくる作品です。

佐野さんのお仕事を紹介するHP「SANO MAGIC」

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:23

2010年08月04日

日本の匠

ゲスト:江戸小紋の匠 中條隆一さん

中條隆一さん(69歳)は、墨田区八広に工房を構える大松染工
場の二代目の社長さんです。
江戸時代から伝わる「江戸小紋染め」の技を受け継いで半世紀。これまで数々の賞を受賞され、平成20年には厚生労働省より「現代の名工」として表彰されています。
この「小紋」は、江戸時代の武士の式服「裃(かみしも)」として発展。江戸中期からは町人文化にも広まり、その繊細な侘び寂びの世界が大いに愛されたそうです。

一方、中條さんは、墨田区出身の葛飾北斎にちなみ「富嶽三十六景」を題材にした江戸小紋の着物を制作中。現在、完成した作品は、大松染工場内にある「江戸小紋博物館」に展示されているそうです。

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大松染工場HP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 13:54

2010年07月28日

日本の匠

ゲスト:木彫り看板の匠 坂井保之さん 智雄さん

今回のゲストは、「福善 坂井看板店」の3代目のご主人坂井保之さん(68)と4代目のご長男智雄さん(36)にお越しいただきました。
坂井保之さんは大正15年の創業、東京都・台東区の合羽橋本通りに工房を構える「福善堂 坂井看板店」の3代目ご主人です。坂井さんは15歳の時にお父様である師匠の与三次郎さんに弟子入り。以来50年を超えるキャリアで、木彫りの看板や歌舞伎の襲名公演などで知られる招き札を作り続けていらっしゃいます。現在は4代目の長男、智雄さんと共に伝統の技を守られています。

墨文字が浮き出て立体的に見えるは「かまぼこ彫り「額彫り」という彫り方で「看板刀」と呼ばれる切り出し1本のみで作業が行われます。大看板から小さな招き札まで、すべて年季の入った「看板刀」で仕上げるそうです。
作業工程は、注文のサイズに切り取った板に和紙を「ふのり」で下張りし、その上に注文の文字が書かれた台紙を重ねます。そして文字の内側を紙ごと彫り、そこに漆を塗り重ね、周囲の紙をはがします。すると、白木にくっきりと輪郭の墨文字が浮き上がるのです。もちろん準備から仕上げまで、すべて手作業です。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 08:00

2010年07月21日

日本の匠

ゲスト:籐家具づくりの匠 小峰尚さん

東京スカイツリーが建造中、東京都墨田区の押上からお越しいただ
いたのは、小峰ラタン株式会社の小峰尚(おみね しょう)さんと
奥様の敏子さんです。
小峰さんは浅草生まれの78歳。戦時中、籐家具職人だった母方の伯父と長野県へ疎開したのが縁で籐工芸の道に入られました。そのキャリアは65年という大ベテランの籐家具職人。平成3年には、黄綬褒章を授章されています。

籐(ラタン)の特徴は、非常に軽くて丈夫、弾力性があること。通気性がいいし、熱を持たないこと。直線にしても完全な直線でなく、丸みやぬくもりを生む。畳のあたりもやさしいそうです。

今回、小峰さんにお持ちいただいたのは、ご高齢の方に大評判というオリジナル製品「つかまり立ち」と布団たたきのような「ステッキ」!どうちらも丈夫で、自然のぬくもりがある道具です。 

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小峰ラタン株式会社HP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:57

2010年07月14日

日本の匠

ゲスト:金魚問屋の匠 吉田智子さん

今日は、東京・文京区の本郷にお店を構え、創業350年を誇る金魚問屋「吉田晴亮商店」7代目の女将・吉田智子さんがゲストでした。

「吉田晴亮商店」の生簀には、ランチュウやワキンなど約50種類もの金魚や錦鯉、メダカなどが美しく泳いでいるそうです。
また、2000年からは、和風カフェレストラン「金魚坂」を併設。
昔、金魚池だったところの上に建てたそうで、その名残もあり、地元の方々に愛されるお店になっているそうです。

吉田さんは、「金魚は観賞用ではなく、愛情をこめてペットとして飼ってほしい」とおっしゃっていました。小さなワキンが長生きして、数十年も生きるそうです。
そのコツは、あまり過保護にしないこと。日当たりのいい場所であれば、金魚鉢の水はあまり代える必要はなく、餌も少なくていいそうなんです。

皆さんも一度、本郷の「吉田晴亮商店」そしてカフェ「金魚坂」に足を運んでみてはいかがですか?“江戸の贅沢”だった金魚の文化に触れることができるはずです。


「金魚坂」東京都文京区本郷5-3-15 TEL:03-3815-7088
営業時間 11:30-22:30 月曜休(祝日の場合は営業)

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 13:40

2010年07月07日

日本の匠

ゲスト:弓作りの匠 小山雅司さん

弓馬術礼法小笠原流宗家御用弓師8代目小山雅司さん(66)は、
東京の神田に本社を構える株式会社小山弓具の会長です。

小山さんは中学時代から家業を手伝いはじめ、大学時代には九州の有名な弓師のもとで修行。江戸時代から続く伝統的な弓作りの技を磨きながら、時代に合ったグラスファイバー製やカーボン製の弓を次々に開発。弓作りに革新的な技術を導入され、数々の特許もおも
ちです。

もともと、徳川家の家臣として三河の住人だった先祖が、家康が江戸に幕府を開いた慶長8年(1603)に家康に伴って江戸に入府、薪炭の調達のお役につくこと7代。以来、小山家は現在まで16代が江戸に住んでいるそうです。

和弓は世界で唯一、上長下短の形状。この形は1800年以上の歴史があるそうです。上長下短の効用は、射た後の弓の振動はそのあたりが、中心となるからぶれないという説もあり持ち手の振動が少ないそうです。
小山さんは大学を卒業されグラスファイバー製の弓を開発。このグラスファイバー製の弓は誰でも扱いやすく比較的安価であるため、現在も学生界から圧倒的な支持を得ているそうです。

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小山弓具HP


投稿者 ごぜんさまスタッフ : 10:18

2010年06月30日

日本の匠

ゲスト:ラップ開発の匠 佐川正さん

株式会社クレハ 取締役常務執行役員 家庭用品事業部長の佐川正さんは現在57歳。1974年に株式会社呉羽化学工業(現株式会社クレハ)に入社。合成樹脂部長などを経て長年にわたり家庭用品の企画開発になどに携わってこられました。

「クレラップ」が世に出たのは1960年の7月。今年が50周年で、日本で初の家庭用ラップでした。そんなロングセラー商品である「NEWクレラップ」は、年間約1億本の売り上げを誇り、シンプルな家庭用品ながら実は毎年のように改良が行われています。
その使いやすさを追究したデザインや機能性が高く評価され、グッドデザイン賞を4年連続して5回受賞!さらに日本パッケージングコンテスト食品包装部門賞など数々の賞を受賞しています。

その特長のひとつが「クレハカット」。従来の一直線の刃に代わる
V字型の刃で、箱ではなくフタに刃を取り付け、箱を内側に回して
ラップを中央から切るようになっています。そんな「NEWクレラ
ップ」の使い易さとアイデアに邦丸さんは驚きっぱなしでした!

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株式会社クレハの佐川正さん そして社員の皆さんとの記念写真で
す。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:05

2010年06月23日

日本の匠

ゲスト:筆づくりの匠 亀井正文さん

亀井正文(かめい まさふみ)は、東京都生まれの60歳。昭和51年より、師匠であるお父様の亀井清さんに師事され、4代目として筆作りの世界に入られました。
材料の毛の選別から仕上げに至るまで、すべて一人で作業を行われています。顧客はプロの書家、書道愛好家、絵師などの職人まで様々。扱う筆も書道用の筆や人形作りに使用する工芸用の筆など1000種類以上に及ぶそうです。平成11には、東京都知事より、伝統工芸士に認定されています。

亀井さんの作る江戸筆は、軸の際まで鋒先を下ろして使う『さばき筆』で、使用されるのはヒツジや馬、ミンクなど動物の毛です。
柔らかさや腰の強さなど、それぞれに特色があり、作る筆によって幾種類かを配合して筆を作るそうです。例えばヒツジの毛は柔軟で墨の含みがよく、馬は腰が強いので勢いのある文字を書くのに適しているそうです。
また、筆作りには、「下ごしらえ」と呼ばれる下準備があり、動物の毛を「油抜き」していくそうです。『毛もみ』という行程では、もみ殻を燃やした灰をまぶし、力をかけてゴシゴシともんでいき、念入りに脂肪分を抜き、さらに筆の鋒先に適した材料に仕上げてゆくそうです。
なんと、1本の筆が完成まで10年かかることもあるそうです。

筆工房亀井HP

写真の左は、息子さん(五代目)の暁央さんです。
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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:08

2010年06月16日

日本の匠

ゲスト:江戸やすりの匠 深沢敏夫さん

東京都台東区の東上野に工房を構え130年の歴史を誇る「深沢やすり」の3代目、深沢敏夫さんは、現在 68歳です。
中学を卒業され15才で父親である2代目に弟子入り。たくさんの兄弟子達から高度な技術指導を受け、難しい作品に挑戦し続けた結果、今では三味線、琴、ギター、フルートなどの楽器をはじめ、美術工芸、刀剣、さらには医療用などに使われる特注品や一点物などを作る「江戸やすり職人」の第一人者です。

深沢さんは、すべての工程を手作りで行い、歯の治療で奥歯を削る「やすり」、骨折した人の骨を削る外科手術用具の「やすり」も作っています。また、最先端の工業用ロボットの部品を作る工場でも使われる「やすり」も作っています。

現在、手作りやすり職人は全国でも5人くらいで、その中でも1本から注文を受け、変わった形の注文にも応じられるのも深沢さんくらいなんだそうです。

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「深沢やすり」HP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:54

2010年06月09日

日本の匠

ゲスト:曳家の匠 恩田忠彌さん

曳家(ひきや)とは、家やなど建物を壊さずに移動させる工事のこ
と。東京都千代田区六番町に本社を構える曳家を専門とする恩田組
は、明治24年の創業で119年の歴史をもつ老舗の建設会社。
これまでに総理官邸や明治学院記念館、重要文化財などを工事され
ています。

3代目の会長である恩田忠彌さんは、東京都生まれの67歳。
恩田さんは、法政大学を卒業後、家業である恩田組に入社。曳家の職人を10年経験、専務を経て45歳から60歳まで社長を務められ、現在は会長職につかれています。また、社団法人日本曳家協会の代表理事も務められ、業界全体のために尽力されています。

その工法は移動させる建物が壊れないように、鋼材で柱などを補強。次にジャッキで建物全体をもちあげ、敷いたレールの上を慎重に滑らせて運ぶそうなんです。移動距離は2キロと長いケースもあれば、道路拡張の工事などでは1mに満たないこともあるそうです。
これまでに難しかった工事は、移動中に倒れる危険性のある煙突と立体駐車場だったそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:47

2010年06月02日

日本の匠

ゲスト:江戸切子の匠 熊倉隆行さん&千砂都さん

今日は、伝統を受け継ぐ若い世代の匠をお迎えしました。
東京都江東区の亀戸にある熊倉硝子工芸の三代目・熊倉隆行さんとお姉さんで直営店「華硝」の取締役・熊倉千砂都さんにもご出演いただきました。

熊倉硝子工芸は、昭和21年に創業。隆行さんは、大学を卒業後、工房に入り、お父様である師匠の熊倉隆一さんの元で修行。江戸切子の若き職人として第一線でご活躍されています。
また,熊倉硝子工芸の直営店「華硝」は、日本を代表する江戸切子のブランドとして知られ、洞爺湖サミットのギフトや国賓の方々への贈り物としても用いられています。

その特徴は、伝統的な「手磨き」による仕上げにこだわっていること。職人たちが一彫り一彫り丁寧に紋様を彫って仕上げ、全行程を手作業で行っているそうです。
現在、工房で働いている職人は7名で、師匠であるお父様以外は、20代と30代。そこで、現代の感性にマッチした作品が生み出せているそうです。

熊倉硝子工芸の江戸切子を手に入れようとして、全国どこの百貨店の店頭を見ても見つけることはできません。
亀戸の工房とともにある「華硝」のお店に足を運ぶか、インターネットを通じての注文のみです。

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●江戸切子の店 華硝HPはこちら!


投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:35

2010年05月26日

日本の匠

ゲスト:グラウンドキーパーの匠 鈴木憲美さん

鈴木憲美(すずき のりよし)さんは、東京都生まれの63歳。
東京オリンピックの翌年、昭和40年に、国立競技場に入社された鈴木さん。以来、45年にわたって、日本のスポーツ界の聖地、国立競技場と秩父宮ラグビー場のグラウンドの管理を手掛けてこられ、今年の春、定年退職されました。
その鈴木さんの功績は、国立競技場の芝を冬でも緑の美しい芝にされたこと。現在、国立競技場の芝は世界有数の美しい芝といわれ、国内外のお手本になっているそうです。

そのきっかけとなったのは、1981年、ヨーロッパのクラブチームの監督が国立競技場の枯れた芝を見て「明日の試合はどこでやるんだ」と皮肉を言われたこと。実はヨーロッパでは冬でも緑の芝が当たり前だったんです。

そこで鈴木さんが導入したのが芝の二毛作。国立競技場の芝生も夏季に夏芝、秋季から春季にかけて冬芝の種を蒔くことにより、一年中緑の生きた芝生を育てることができたそうなんです。
その努力が身を結んだのは、1989年。みごと、冬でも緑の芝が完成し、サッカー文化の発展に大きな足跡を残されたのです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:44

2010年05月19日

日本の匠

ゲスト:ハンチング帽の匠 井上滉さん

帽子専門工房「井上帽子」の二代目ご主人・井上滉(いのうえ ひろし)さんは東京都生まれの66歳。19歳の時からミシンを踏み始め、以来40数年帽子作り一筋で現在に至っています。

井上さんは豊島区の駒込に工房を構えられ、キャップからハットまで延べ数10万個の帽子を製作されてきましたが、近年はハンチング帽の製作を積極的に展開。オールハンドメイド、全ての工程をお一人で行うという数少ない貴重な帽子職人です。

井上帽子のハンチングは、生地には涼しげな麻を使用。上部両側の剥ぎの部分をメッシュにして通気性を確保、汗取り部分は吸汗性の高い素材を使っているそうです。
また、頭の部分全体がメッシュなっているオールハンチングも去年から製作。湿気が多い日本の夏の日でもムレにくく快適な被り心地です。

また井上さんは、映画の小道具としての帽子を製作。漫画が原作の映画「つりキチ三平」で塚本高史さんがかぶった帽子や渡辺謙さん主演の「沈まぬ太陽」のためにオリジナルの帽子を作ったそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:42

2010年05月12日

日本の匠

ゲスト:つまみかんざしの匠 石田毅司さん

石田毅司(いしだ つよし)さんは、東京都生まれの50歳です。
江戸時代から伝わる伝統的な技法で、つまみかんざしを代々作ってこられた三代目です。
その作品が高く評価され、新宿区から、新宿マイスター「技の名匠」に認定されています。

つまみかんざしとは、絹のキレを使って作ったかんざしのこと。
七五三の華やかな物ですとか、京都の舞子さんが使う物につまみかんざしがあるそうです。
絹の切れ端を一枚ずつピンセットで折り畳んで板の上に糊を敷いて折った物を並べていき、糊を染み込ませて土台に乗せて花などを作っていきます。そこで折り畳んでいく作業の事を“つまみ”と言い、そこから「つまみかんざし」という名前がついたそうなんです。また、花びらの折り方は基本的に二種類あって、先が丸い物を「丸つまみ」、ピンと尖っているのが「角つまみ」というそうです。

石田さんが館長を務められている高田馬場「つまみかんざし博物館」の開館は、水曜日と土曜日の午前10時から午後5時まで。
お問い合わせの電話番号は、東京03 3361 3083です。

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えびのかんざしをキュートに飾っているのは、「ごぜんさま~」のデスク小竹ちゃんです。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:15

2010年04月28日

日本の匠

ゲスト:まくら開発の匠 田中宏和さん

フランスベッド株式会社 スリープ研究センター長の田中宏和さん(56歳)は、延べ300人の方のいびきを聞かれ、いびきを軽減するまくらを開発されました。

いびきで困っている方の人口は、約2000万人。そのなかで10%の方が、無呼吸症候群といわれています。
田中さんは、モニターの方に寝ているあいだの音をICレコーダーで録音。それをコンピューターに取り込み、音データの視覚化を行っています。
そして、いびきで悩んでいる方のため開発されたのが、フランスベッドの「いびき軽減まくら」。いびきをかいたとき、ちょっと刺激を受けるだけで、いびきが止まることから発想された商品で、いびきをかいたときの音を感知して、まくらそのものが振動するというものです。

なお、お酒を飲んだとき、大きないびきをかくのは、それほど心配ないそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 13:05

2010年04月21日

日本の匠

ゲスト:足袋づくりの匠 石井芳和さん

石井芳和さんは、東京都生まれの58歳。墨田区向島にお店を構える「向島めうがや」の5代目ご主人です。この「めうがや」は、「みょうがや」と読み、慶応3年(1867)に創業したあつらえ足袋の専門店です。

あつらえ足袋は、まず足の特徴やさまざまな寸法をカルテのような「ご注文台帳」に記入して型紙を作成。その型紙をもとに全20工程で足袋を作っていくそうです。
そして、あつらえの足袋は、オーダーして数週間後に出来あがった1足をまず3回洗濯するまで使います。その後、お客さんの了解を得てから、残りの5足を作るそうです。

お客さんは、向島の芸者さんや料亭のおかみなど、女性客が七割。
和服を着て歩く女性の足元をしっとりと飾る足袋。石井さんは、「足袋は見せる下着だ」と先代に教えられたそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 22:17

2010年04月14日

日本の匠

ゲスト:村山大島紬の匠 田代隆久さん

田代隆久(たしろ たかひさ)さんは、東京都の生まれの58歳。
創業1914年(大正3年)、村山大島紬の制作、販売、仕立てなどを手掛けられている田房染織の三代目で、東京都の武蔵村山市で育まれた村山大島紬を絣染めから織りまで伝統的な技法で仕上げています。その功績が認められ経済産業大臣賞など各賞を受賞されています。
村山大島紬の魅力は、その「艶」。いちばんの特長は、板締めの技法。溝を彫った型板の間に白い糸を入れて、両側から押して染料に漬けると溝に染料が入っていきます。そうすると染まるところと、染まらないところができて、それを縦横合わせて織っていくと品物になるそうです。
そして、武蔵村山市を中心とした地方が織物の産地として発展した背景として市内の遺跡住居跡から古墳時代の織物の出土品がでていて、約1500年の歴史があると推測されているそうです。また江戸の元禄期には縞模様の木綿織物が織られはじめ、文化期には 村山絣が創設されたそうです。

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田房染織HP


投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:05

2010年04月07日

日本の匠

ゲスト:野球グローブ作りの匠 佐久間正友さん

佐久間正友さんは、福島県生まれの73歳。昭和30年に上京し、運動具用品の問屋に就職。その後グローブ製造業の修行を経て、
昭和37年に野球グローブの製造・卸売業の東駒スポーツ用品株式会社を東京都墨田区に設立されます。
以来、半世紀にわたり、東京のグローブ屋さんをキャッチフレーズに、リトルリーグから高校野球、さらにプロ野球選手まで幅広い方が愛用するグローブを作り続けています。
そんな佐久間さんは、巨人軍の原監督のお父様で、東海大相模高校
野球部の元監督・原貢さんにお世話になったそうです。
原さんに呼ばれ、『高校生はよく使えるもの、使いやすいものが必要なんだ。そこから好きになってどんどん伸びていくんだから』などとグローブ作りに関して、いろいろアドバイスをしてくれたそうです。もちろん、巨人の原監督も高校生の頃、佐久間さんの作ったグローブを使っていたそうです。

今回、東駒スポーツ用品さんに、オリジナルブランドのグローブ「BULL」をご注文する場合、「くにまるワイド ごぜんさま~を聴いた!」とおっしゃっていただくと、定価の25000円(税別)が、なんと20000円(税別)に割引になります。
この特別サービスは、4月11日日曜日までです。
野球シーズン到来のいま、グローブを作るチャンスですね。
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●東駒スポーツ用品株式会社
TEL 03-3623-6235
FAX 03-3623-6241

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:55

2010年03月31日

日本の匠

ゲスト:エレクトリック三味線作りの匠 加藤金治さん

加藤金治さんは、東京都荒川区生まれの63歳。中学を卒業して
三味線の皮張り職人の修行を7年間して技術を習得。平成元年に荒川区の東尾久に「三味線かとう」を開業されます。

今から20年前、加藤さんは、ある三味線奏者が洋楽の楽器と競演するライブを見たとき、スタンドマイクを通した三味線の音が聴きとりにくかったことをきっかけに、三味線の美しい音色をそのまま増幅するエレクトリック三味線を日本で始めて開発したんです。
そんな「三味線かとう」のエレクトリック三味線は、木乃下伸一さん、上妻宏光さん、国本武春さんら多くのプロの三味線プレイヤーが愛用しています。

スタジオにお持ちいただいた三味線は、マイクが2つあるバージョンの「夢絃21」。エンジニアの山口真明さんもご一緒に撮影しました。

また三味線コンサートをプロデュースする加藤さん。荒川区東尾久にある三味線ライブハウスChito-Shanで1周年記念特別企画が開催されます。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 06:35

2010年03月24日

日本の匠

ゲスト:東京銀器の匠 上川宗照さん

上川宗照(かみかわ そうしょう)さんは、東京都生まれの65歳。先代であるお父様に16歳で弟子入り。以来、江戸時代の中期から続く金属の板を木槌や金槌で打ちながら様々な工芸品を創り上げていく「鍛金」の技法を習得。
先代が亡くなられた昭和52年(1977年)に日伸貴金属の跡目を継がれ、台東区三筋の工房で数々の作品を生み出されています。その作品は芸術性も高く評価され、東久邇宮文化褒章や「現代の名工」卓越技能章など数々の賞を受賞されています。

そんな上川さんは、伝統工芸一家としても知られ、三男一女の息子さん、娘さん、全員が後継ぎです。長男・宗伯さん、長女・宗智さん、次男・宗光さん、三男・宗達さんが同じ工房で仕事をして、日々の研鑽に努めています。
今回、スタジオにも全員勢ぞろい。師匠であるオヤジさんの銀の板を叩くリズムがカラダに浸み込んでいて、皆さん作品を作り続けているそうです。

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★日伸貴金属HP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 14:20

2010年03月17日

日本の匠

ゲスト:パイプづくりの匠 柘恭三郎さん

柘恭三郎(つげ きょうざぶろう)さんは、東京都生まれの63歳。昭和11年創業、浅草に本社があるパイプメーカー株式会社柘製作所の専務取締役。また、パイプやたばこ文化に寄与したことから、ドイツの「たばこ学会」より「パイプの騎士」としての称号を授与されています。
もともと柘製作所は、象牙のシガレットホルダーを製造する工場として発足。当時、シガレットは両切りであったため、シガレットホルダーは喫煙者にとって必需品だったそうです。
戦後になり、進駐軍がパイプたばこを放出。また、マッカーサー元帥がパイプを咥えて厚木飛行場に降り立った姿が報道され、パイプが大量に売れ始めたんだそうです。そのためシガレットホルダーよりもパイプを作り始めたんだそうです。そして、デンマークの工芸技術を取り入れ、世界的なパイプを作るようになったんだそうです。

いまでは、「TSUGE」ブランドは、日本よりアメリカやヨーロッパのほうが有名だというお話も。パイプには奥深い趣味の世界がありました。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:48

2010年03月10日

日本の匠

ゲスト:産着づくりの匠 内田勝己さん&勝三さん

仕立て職人の大ベテラン内田勝己さんは、大正8年生まれの91歳。和服の仕立て職人として70年以上のキャリアを誇り、三笠宮家や高松宮家のお着物をはじめ、横綱双葉山、初代若乃花、歌舞伎役者らの和服を長年にわたり仕立ててきました。
そして、内田さんの長男で数年前より産着の製造・販売を手がける「真和」の取締役社長の内田勝三さんのお二人が今回のゲストでした。

内田さん親子は、失われつつある産着の伝統を復活させようと数年前より、白絹の産着を製造・販売を思い立ち、インターネットを
中心に販売を行っています。
もともと産着は赤ちゃんが生まれたら最初に袖を通す伝統的な着物で、白絹の産着に包まれた赤ちゃんはキラキラ輝いて見えるそうです。いま、日本独自の文化を見直すことで親子の絆も深まるのではないかとおっしゃっていました。

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■真和HPはこちら


投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:20

2010年03月03日

日本の匠

ゲスト:梅ジャムの匠 高林博文さん

高林博文(たかばやし ひろふみ)さんは、東京都荒川区生まれの79歳。戦後の昭和22年、16歳の時に駄菓子の「梅ジャム」を開発。紙芝居を見にきた子どもたちに人気を博くし戦後から高度成長の時代にかけて爆発的な大ヒットとなります。
そんな昔懐かしい「梅ジャム」、現在も高林さんは荒川区にあるご自宅の作業場で元気に作り続けています。原料は梅肉、小麦粉、砂糖、食紅など(当初は人工甘味料)。

終戦後の秋口、高林さんは焦土をひっくりかえして畑を作り、その合間に荒川、台東、墨田とあちこちを自転車で回っていたそうです。そして、あるとき乾物屋に置いてある梅肉に目を留めたのが「梅ジャム」の誕生のきっかけです。
当時、紙芝居屋さんが子供たちに売っていた駄菓子は、辛めのソースをかけた花丸せんべい。それならば、梅のジャムをせんべいにかけても子供たちは喜ぶに違いないとひらめいたそうです。以来、63年間、「梅ジャム」作りに情熱を傾けています。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:58

2010年02月17日

日本の匠

ゲスト:地図絵師の匠 高橋美江さん

高橋美江さんは、東京都生まれの56歳。武蔵野美術大学を卒業され、映画会社にデザイナーとしてお勤めになります。映画会社を退職後にご結婚。お子さんを育てながらデザイナーやイラストレーターのお仕事を再開されます。そんな中、手描きのイラスト地図・絵地図が話題になり、これまでに全国200か所以上の絵地図を手掛けられています。
そんな高橋さんの絵地図の特長は既存の観光案内書にはない街中で見つけたかわいいものや興味深い建築などおもしろい情報が盛りだくさん「初めて訪れた人の気持ちになって、迷わないよう」持って歩ける機能的な地図が前提なんだそうです。
やはり「手間暇かかって大変」なのは事前調べのまち歩き。たとえば、長野県の小布施町の絵地図では、事前調べは一年を要したそうです。農村部が対象だったので既存の資料が少なく、自ら歩いて材料を集めたということでした。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:46

2010年02月10日

日本の匠

ゲスト:創作すしの匠 阿部智之さん

阿部智之さんは、北海道の生まれの44歳。東京都港区東新橋にある「すし善カレッタ汐留店」の店長です。

そんな阿部さんは、去年の11月にイギリスのロンドンで開催された世界各国のすし職人が創作すしの腕前を競う「EAT―JAPANすし大賞2009」において大賞を受賞されました。

この「EAT―JAPAN すし大賞」は日本の農林水産省とイギ
リスの民間企業が共催する大会で、アメリカ、イギリス、イタリア、
スウェーデンなど6カ国の競技会の優勝者が出場。阿部さんを含め
7人のすし職人が大賞を競いました。

阿部さんが出品したのは「クリスピー・サーモン」。道産子らしくサーモンを使い、江戸前のヅケの技法とモダンさを融合。しょう油に一晩漬けこんで余分な水分を抜き、うま味を凝縮させたサーモンのにぎり。トッピングに、アボカドとレンコンのチップ、さらに天ぷらの衣でサクサクとした食感を加えたそうです。

当日、阿部さんは会場で1時間半の間に「クリスピー・サーモン」を350個作り、それを約300人の一般参加者と5人の審査員が食べ比べて採点。点数は非公開ですが、阿部さんは2位以下に大差をつけてダントツの1位だったそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:48

2010年02月03日

日本の匠

ゲスト:桐たんすの匠 井上雅史さん

明治13年(1880年)創業、JR品川駅から徒歩3分に立地する「相徳」の桐たんすは、高級家具ブランドとして全国に知れ渡っています。その四代目、代表取締役 井上雅史さんは、東京都港区生まれの54歳です。

伝統工芸に造詣の深い井上さんは、桐たんす以外にもさまざまな桐の工芸品を手掛けられ、2007年には東京都伝統工芸チャレンジ大賞で入賞を果たされています。

桐は日本国内でとれる木材としては最も軽く、材質が均一であるために狂いが生じにくく、精密な加工に向いているそうです。
また湿気を通さないため、簞笥や箱などの家具調度類、箏などの楽器類、下駄や神楽面など古くから高級木材として利用されてきた歴史をもっています。さらに桐は耐火性に優れており、火災のときも水がかかるとその吸収が早く、いわゆる目がつまって内側に炎が入るのを防ぐんだそうです。

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★「桐たんす 相徳」のHPはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:31

2010年01月27日

日本の匠

ゲスト:映画予告編の匠 板垣恵一さん

映画予告編制作の大手プロダクション株式会社ガル・エンタープライズのベテランディレクター板垣恵一さんは、静岡県生まれの59歳。1978年の角川映画「野性の証明」を観たことがきっかけで、予告編制作の道へ進まれたそうです。
これまで板垣さんが手がけられた予告編は、「セーラー服と機関銃」「時をかける少女」「失楽園」「北の零年」「ケイゾク」「もののけ姫」「崖の上のポニョ」など約400本。また、本編の編集マンとして昨年大ヒットを記録した「剣岳 点の記」など12本の作品を担当されています。

現在、本編と予告編は分業になっていて、多くの予告編は本編の制作と同時に進められ、予告編にあったシーンが本編ではなくなっていることもあるとか。また、予告編を面白くするため、監督の意図とは違った編集をバンバンしていくそうです。
ただ、スタジオジブリ作品の予告編を作る場合は、どこをどうつないでも面白い!ということでした。
現在、劇場で板垣さんが手がけたジブリ最新作「借りぐらしのアリエッティ」の予告編を観ることができます。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:49

2010年01月20日

日本の匠

ゲスト:防犯ミラーの匠 小宮山栄さん

コンビニなどの店舗に設置されている凸面ミラーなど、さまざまな『気くばりミラー』を開発・製造!コミー株式会社代表取締役社長の小宮山栄さんは、長野県のご出身で現在69歳です。
小宮山さんは1973年に東京の駒込に看板業を主体とする会社を創業。この会社で開発した回転する凸面鏡が、万引防止の効果があると認められ大ヒット。その後、コンビニやATMなどに設置する業務用ミラーで圧倒的なシェアを誇る企業に成長されます。

その開発のキッカケとなったのが、1977年に発売した『回転ミラックス』。これは、2枚の凸面鏡を背中で貼り合わせ、モーターを仕込み天井から吊るしてクルクルと回るディスプレイ商品。これを意外にも30個まとめて買ってくれたクライアントがあって、何に使うのかなと思い聞きに行ってみたら、万引き防止用に使っているということだったそうなんです。
実はこの体験がコミーの経営スタイルの原点になり、商品を使うお客様が便利だと思う、さまざまな『気くばりミラー』を開発し続けています。

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★コミー株式会社のHPはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:49

2010年01月14日

日本の匠

ゲスト:遠近両用レンズの匠 木谷明さん

HOYA株式会社 ビジョンケアカンパニー レンズテクノロジーセンター開発部フェローの木谷明さんは、樺太生まれで現在63歳。東京理科大学を卒業され、昭和44年(1969年)にHOYAに入社。一貫して技術畑を歩まれます。そんな木谷さんは10年近くをかけて境目のない遠近両用レンズ「累進レンズ」を開発されました。また、ユレやゆがみを大幅に減らすレンズを設計され、「眼鏡界のアカデミー賞」といわれるフランスの「シルモドール賞」を受賞されています。

HOYAが「累進レンズ」を輸入販売したのは1967年。その当時の「累進レンズ」は、現在のものと比べると完成度の低いものだったそうで、木谷さんが上司に「累進レンズを自前で開発したい」と進言したら「面倒なことをやりたがる新人が来た」と話題になり、ひとりで研究をはじめたそうなんです。
そんな木谷さんの努力が実を結び、1987年にHOYAから
「累進レンズ」が発売に。価格はフランス製の半値で予想の3倍
の注文が殺到したそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:18

2010年01月06日

日本の匠

ゲスト:お魚教室の匠 中西正勝さん

中西正勝さんは東京都のお生まれで現在37歳。都営三田線の新板橋の駅近くにある料理店「さかなやST」のご主人です。
2男1女のパパでもあります。
中西さんは元都庁の職員で、魚好きが高じて23歳のとき都庁を退職。料理店での修行を経て、30歳のときにご自分のお店を開いたそうです。

そんな中西さんは、家庭での魚離れに危機感を抱き、月に一度、「子育てカフェ」で近所の親子に魚のさばき方や料理を教えています。

まず子どもたちは、生きた魚に驚き、触りたがり、活き〆などを興味深く見るそうです。そして、イワシの内臓を取る作業などをとても楽しくするそうです。そうすることで、親子で作った「イワシのつみれ汁」などを残さず食べてくれるそうです。

また、中西さんは、魚をもっと知ってもらおうと、魚の行商をスタート。新鮮で珍しい魚をリヤカーに積んで板橋を中心に売り歩いているそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:28

2009年12月30日

日本の匠

ゲスト:錫師の匠 中村圭一さん

錫師(すずし)の中村圭一さんは、厚生労働省認定卓越技能者「現代の名工」で黄綬褒章受勲の父、中村光山さんの技を継承。錫を轆轤(ろくろ)に固定し、鉋(かんな)で削って仕上げる伝統的な轆轤挽きの錫製品をつくる数少ない職人。錫を溶かして鋳物を作るところから絵付けまで一貫して手作業にこだわっています。
埼玉県川口市にある「錫光」代表で、埼玉県川口市産業技術技能者表彰「チャレンジ賞」受賞、第25回朝日現代クラフト展入選を果たされています。
金、銀、銅、鉄、鉛、水銀とともに「古代七金属」に数えられる錫の歴史は古く、中国から日本に錫製品の製法技術が伝わったのは1200〜1300年前。お茶やお酒の器として用いられることが多かったそうです。また、昔から錫の食器は高額で、代々受け継がれて使われていたそうです。そうすると手の脂でどんどん光沢が出て、味わい深い色合いになるんだそうです。

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●「錫光」HPはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:30

2009年12月23日

日本の匠

ゲスト:パーティーグッズの匠 増沢伸善さん

パーティーグッズの専門メーカー株式会社アイコの営業部長・増沢伸善さんは東京都生まれの54歳。
株式会社アイコは、昭和の時代に大ヒットとなった「笑い袋」をはじめ、ジュリアナ東京のお立ち台でボディコンギャルが手にして踊った扇子「ジュリ扇」、マジシャンのマギー審司さんで知られる「ジャンボ耳」など、数々のヒット商品を生み出しています。

1969年に「笑い袋」は、アメリカの会社から「笑い声を作ってくれ」とオーダーがあり先代の社長が考案。最初はぬいぐるみに入れて販売したところ、まったく売れず在庫が残ってしまったそうなんです。そのとき「袋に入れてぶら下げたら」と言うアイデアが出て、袋にピエロのデザインをしてアメリカで発売したら大ブレイク。そして1年後、日本で販売するようになったそうなんです。その累計は約2000万個。当時、足立区の商品センターでは20~30人のパート従業員が朝から夕方まで音を確認する作業をしており、近所に鳥小屋と勘違いされていたそうです。

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★株式会社アイコのHPはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:54

2009年12月16日

日本の匠

ゲスト:鷹匠 大塚紀子さん

諏訪流放鷹術保存会事務局長の大塚紀子さんは、千葉県生まれの38歳。早稲田大学に在学中、人と動物が協力して行う伝統スポーツ「鷹狩り」に興味をもち、卒業後に鷹匠を目指します。
そして、大塚さんは、江戸時代に徳川家に使えた諏訪流鷹匠の伝統を受け継ぐ鷹師・田篭善次郎氏に師事され、女性鷹匠として幅広く活躍されています。

鷹匠の修行でもっとも大切なのは、鷹を左手の手の甲に乗せる「据え」の技術なんだそうです。「据え」にはじまり「据え」に終わるといわれるほど重要で、鷹が木の枝に止まるように自然体で手に止めるのは至難の技なんだそうです。
また、毎日2~3時間鷹に接しながら、鷹が何を考えているのかを
察したり、体調がわかったりしなくてはならないそうです。

そんな鷹匠・大塚紀子さんが新春に「鷹狩り」の実演を行います。
2010年1月2日&3日「浜離宮恩賜庭園」の内堀広場で開催。午前11時・午後2時の各2回諏訪流放鷹術の実演が披露されます。

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●諏訪流放鷹術保存会のHPはこちら


投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:58

2009年12月09日

日本の匠

ゲスト:金属加工の匠 前場猛さん

株式会社前場技研の前場猛さんは、東京都大田区生まれで現在68
歳。前場さんは高校を卒業して金属加工の職人の道を歩まれ、42歳のときに独立、横浜市に「前場技研」を設立されました。
以来、前場技研は、硬くて削りにくいチタンを肉厚1ミリまで削る
牛の人工心臓やオリンピック取材用テレビカメラの試作品など高い
技能で精密部品の加工を行っています。
一方、前場さんは、今年の6月から、台東区の蔵前工業高校で実習の授業を受け持たれその熟練のワザを生徒たちに伝えています。

そんな前場さんが仕事をはじめてうれしかったことは、昭和35年、18歳のときに手掛けた仕事がテレビ中継されたことだったそうです。それは日本橋三越の天女の像の除幕式で、幕がストンとスムーズに降ろすための金具を1カ月半かけての手作業で作ったもので、その除幕式をテレビ中継で見て感動したそうです。

現在、毎週水曜日に蔵前工業高校で3年生の36名を教えている前場さん。高校生たちが社会に出て、即戦力で働けるような“生きた技術”を教えています。

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★前場技研のHPはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:11

2009年12月02日

日本の匠

ゲスト:ゴム製造の匠 杉野行雄さん

杉野ゴム化学工業所の代表取締役社長の杉野行雄さんは、東京都葛飾区生まれの60歳です。1956年にお父様が創業された杉野ゴム化学工業所の跡を継がれて、工業用ゴム製品の製造などを手掛けてこられました。
年々、町工場の経営が厳しくなるなか、杉野さんは家具の転倒防止のためのゴム「地震耐蔵」や熱を加えると変形するシリコンゴム粘土「ラバー君」など新しい製品の開発に積極的に取り組んでいます。
また、杉野さんは下町の技術力を結集して挑む深海探査ロボッ「江戸っ子1号」の開発プロジェクトも立ち上げました。
今年の8月、海洋調査の実態を把握するため海洋研究開発機構を視察。日本の周辺海域には、多くのエネルギー資源が存在し、さらなる探査・技術開発が必要とされるなど産業としての発展性が期待できることを確認。金属加工とプラスチック用金型製造の2社のほか東京海洋大学、芝浦工業大学、海洋研究開発機構などが参加します。この夢が広がる「江戸っ子1号」開発プロジェクトは、3年後の2012年を目指しています。

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★杉野ゴム化学工業所HPこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:42

2009年11月25日

日本の匠

ゲスト:エキスパンダーの匠 佐藤章一郎さん

株式会社 福島発條製作所の社長・佐藤章一郎さんは、東京都葛飾
区の生まれの56歳。福島発條製作所は、バネ部品の製造・加工メ
ーカーとして1956年に創業されました。バネ部品のほかに、国
内のエキスパンダーの大半を製造されるなど多くのトレーニング
器具を手掛け、その品質や安全性が高く評価されています。

プロレスで力道山が活躍しジャイアント馬場さんらが登場した昭和30年代後半から40年代にかけ、エキスパンダーは月に5万台も売れたそうです。当時、プロレスラーや巨人軍の選手が使う姿が雑誌などで紹介され、大人も子どもも強い男にあこがれていたのではないでしょうか。

また、筋力トレーニングの健康器具として一世を風靡した「ブルワーカー」も福島発條製作所は製造しています。最初は200本を作り、売れなかったら泣こうという気持だったそうですが、マンガ週刊誌の通販がきっかけとなり大ヒット商品になったそうです。

★福島発條製作所HPはこちら

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:19

2009年11月18日

日本の匠

ゲスト:都会牧場の匠 小泉與七さん

小泉與七(こいずみ よしち)さんは、67歳。東京23区で唯一牧場を経営されている「小泉牧場」の牧場主です。
昭和10年、お父様である先代の藤八さんが東京都練馬区の大泉学園に「小泉牧場」を開業。その後、2代目の小泉さんが家業を継がれ、都市化が進むなかでも酪農を続けてこられました。
現在は、ご子息の3代目・勝さんともども約700坪の敷地で、約40頭の乳牛・ホルスタインを飼育されています。

そんな「小泉牧場」のまわりはマンションや住宅が立ち並んでいて、以前は、色々な問題で苦労をされたそうです。特に、ふん尿の処理と臭いの問題で大変苦労したということでした。

小泉さんが牧場経営が公害扱いされて悩んでいたころ、学校関係者や地域の人々から牧場の見学や体験学習をしたいという話がきたそうです。そして、地元の大泉小学校の子供たちと交流を持つようになり、地域のひとたちと交流しふれあうことで畜産に対する理解も生まれていったそうです。

東京23区で唯一の牧場「小泉牧場」は、子供から大人まで多くの人が訪れます。牛乳の生産の場としてだけでなく、酪農体験や「食育」の場としても親しまれ、地域のシンボル的存在になっています。

今回は、小泉さんに、小泉牧場特産の「アイスミルク」をお持ちいただきました。(1個300円)

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:22

2009年11月11日

日本の匠

ゲスト:唐木細工の匠 土倉昭夫さん

土倉木工所の二代目ご主人、土倉昭夫さんは、東京都台東区浅草生まれの67歳。中学校を卒業し、唐木細工職人だったお父様に師事され、唐木細工の道に入ります。昭和48年に葛飾区の西亀有に土倉木工所を移転され、伝統的な唐木細工の硯箱、茶道具箱、宝石箱、箸などを手掛けています。

この唐木細工は、遣唐使によって唐より伝わってきた唐木~黒檀、紫檀などを使用する工芸品で、唐木細工は正倉院にも数多く残されており、江戸時代から庶民の間でも唐木製品が使われるようになったそうです。独特の色合い、重量感、 木目の美しさが特長で、それぞれとても硬い木で磨けば磨くほど金属のような光沢がでるんだとか。

五角箸の場合は、唐木用の特殊な鉋(かんな)で削り、形が整ったら仕上げは磨きです。紙やすりで擦り、先端まで五角に綺麗なつやに仕上げていくそうです。
唐木は職人泣かせといわれるほど硬いために、箸は1日5膳しか作れないそうです。

土倉木工所HP


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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:00

2009年11月04日

日本の匠

ゲスト:エボナイト製造の匠 遠藤昌吾さん

遠藤昌吾(えんどう しょうご)さんは、東京都荒川区出身の68歳。昭和27年創業の日興エボナイト製造所の2代目の社長さんで
日本で唯一「エボナイト」を製造されています。
「エボナイト」は、自然素材である天然ゴムと硫黄から作ります。
硬く光沢をもったゴムで、外観がコクタン(エボニー)に似ていることから「エボナイト」と呼ばれているそうです。その特性は電気を通さない絶縁性、酸性にもアルカリ性にも強い耐薬品性などの優れた性質を持ち、絶縁体などの電気部品から「ボウリングの玉」、「高級万年筆」、「喫煙具(パイプ)」など多くの用途に利用されていました。
遠藤さんにスタジオにお持ち頂いた万年筆は、手に馴染み、しっとりとした質感を持ち、インクの流れもとても滑らかでした。

日興エボナイト製造所が出品する展示会「良いモノ 一生モノ 出会い展」は、11月20日より23日、台東区谷中の「ぎゃらりぃ茶屋三番地」で開催されます。
また、日興エボナイト製作所の万年筆を販売するHP「笑暮屋」コチラから
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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:15

2009年10月28日

日本の匠

ゲスト:ゴルフクラブ開発の匠 岩出浩正さん

今シーズン、米女子プロゴルフツアーで初優勝を飾った宮里藍選手
を陰で支える匠がご登場。ブリヂストンスポーツ株式会社基礎技術開発ユニットの岩出浩正(いわで ひろただ)さんです。

岩出さんは栃木県出身の43歳。1992年にブリヂストンスポーツ株式会社に入社、ゴルフボールやクラブなどの開発畑を歩まれ、2005年より基礎技術開発ユニットに所属、宮里藍選手のゴルフクラブ開発を担当されています。
そんな岩出さんは「宮里プロの初優勝は本当にうれしかった。宮里プロが帰国して会ったときには、涙ぐみそうになった。」と笑顔で語っていました。

今回は、岩出さんに宮里選手がツアーで使うゴルフクラブと同じ
タイプのドライバーをお持ち頂きました。
岩出さんが持っているのは、11月13日に発売となる2010年モデル
「TOURSTAGE V-iQ」(ツアーステージ ブイアイキュー)と
現在宮里選手が使用している「TOURSTAGE Xシリーズ」の同モデルです。
邦丸さんが持っているのが、宮里選手が2004年に使用していた
初代「TOURSTAGE V-iQ」の同モデルです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 14:27

2009年10月21日

日本の匠

ゲスト:ミネラルウォーターの匠 山中亜希さん

日本初のアクアソムリエで、東京・西麻布のミネラルウォーター専門店「アクアストア 」のディレクター山中亜希(やまなか あき)さん。水のプロフェッショナル、アクアソムリエというのはイタリアの資格です。ヨーロッパでは、ミネラルウォーターのラベルにミネラル成分や分析結果を事細かに記したものが多いそうで、そうした情報をきちんと読み解き、それぞれの方に合うミネラルウォーターを案内したり、あるいは料理との相性などについてアドバイスするのがアクアソムリエの主な役割なんだそうです。

今回、山中さんにお勧めしていただいたミネラルウォーターは、イギリスの「willow」とイタリアの「ICEBERG」。ラグーというトマトソースの煮込み料理などに合う炭酸水「ICEBERG」を邦丸さんも絶賛。糖分は一切入っていいないのに、ほのかな甘い香りや味がするということでした。

「アクアストア」は、ヨーロッパの「ナチュラルミネラルウォーター」を中心に約50~60種類の水をラインナップする国内最大級のお店です。

●「アクアストア」HPはこちら

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 18:55

2009年10月14日

日本の匠

ゲスト:実験用ガラス器具の匠 桐山弥太郎さん

桐山弥太郎(きりやま やたろう)さんは、現在81歳。戦後東京大学の薬学部で理化学ガラスの製造に携わり、昭和24年に桐山製作所を創業。約60年に渡り大学や企業の研究所に納める実験用ガラス器具を製造され、日本の科学技術の発展を縁の下から支えてこられました。

そのなかでも、桐山さんが開発された濾過器「桐山ロート」は、ベストセラーとなり多くの研究施設で使用されています。この「桐山ローと」は、それまで多く使われていた陶器に孔が多数ある漏斗と違って、吸引する孔が1ヶ所しかない作りになっています。また多数の穴のかわりに溶液を導く溝を刻む工夫が施され、大量の溶液を素早く濾過することができます。

いま、職人の方の技術が継承されにくくなっていますが、桐山製作
所の加工の現場は30代の若い社員が中心なんだそうです。そし
て、桐山さんは、ご自身の経験や知識を若い社員に日々伝えている
そうです。

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★桐山製作所HP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:30

2009年10月07日

日本の匠

ゲスト:携帯用ソーラー発電機の匠 田口和典さん

田口和典(たぐち かずのり)さんは、神奈川県生まれの62歳。 
1981年に、スピーカーやコンサートのPAシステムを設計・製造・販売を手掛ける株式会社田口製作所を横浜市に創業。衆議院本会議場や京都・西本願寺御影堂、表参道ヒルズなどに自社製の音響システムを納入された実績を持っています。また、アメリカやイギリス、ドイツなどで特許を取得するなど音響技術の業界のアイデアマンとしても広く知られています。
そんな田口さんは、2007年に「携帯用のソーラー発電システム」を独自に開発。低炭素社会の実現が求められるなか、田口さんの取り組みは、いま各分野から大きな注目を集めています。

現在、販売・貸し出しを行う発電システムは30ワットと153ワットの2種類。いずれも発電量に応じたバッテリーが付いており、夜間など太陽光がなくても、約4時間出力できる仕組み。音響機器の製作で培った加工技術を生かしてソーラーパネルとバッテリーに丈夫な独自のフレームも付け、携帯性も高めています。独立電源で、野外でシステムにつなげば、PAの電力にもなるし、家庭用のテレビなどの電気機器がそのまま使えるそうです。

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★㈱田口製作所のHPはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 14:11

2009年09月30日

日本の匠

ゲスト:総理写真の匠 久保田富弘さん

久保田富弘(くぼた とみひろ)さんは、東京都出身の77歳。
1952年、東京写真短期大学を卒業され共同通信社に報道カメラマンとして入社。その後、東京新聞社を経て1968年、総理大臣官邸写真室の創設に参画。佐藤栄作総理から小渕恵三総理まで16人の総理大臣の公私にわたる写真記録に従事されました。
そして2000年、沖縄サミットでの日本政府公式カメラマン担当を契機に退任。現在は、総理大臣官邸写真室の技術顧問としてご活躍されています。

久保田さんが、30年あまり、16人の歴代総理のプライベートを撮影できた秘訣は、それぞれの総理との信頼関係を築けたことなんだそうです。「素顔の写真は、総理と私の1対1。総理が私を気に食わないと思えば写真は撮れないし、そうなれば辞めようと思っていた。」と語っていただきました。
「総理の孤独」を見つめ続けて、30年あまり。現在、久保田さんは、後進の指導にあたっています。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 14:01

2009年09月16日

日本の匠

ゲスト:種字彫刻の匠 清水金之助さん

種字彫刻の匠、清水金之助(しみず きんのすけ)さんは、大正11年、東京都生まれの87歳。活版印刷で使う金属活字を量産するための「種字(たねじ)」を精巧なワザで彫られる名人です。

清水さんは高等小学校を卒業した14歳のとき、種字彫刻の名人に弟子入り、厳しい修業時代を送ります。そして昭和17年に第二次世界大戦で召集され陸軍に入隊、中国各地に赴任します。復員後は大田区に自らの工房を設立され、彫り師として多忙を極めます。
当時、「清水の文字には魂がある!」と大評判となり、弟子も5人とるなど彫り師として多忙を極めます。

その後、機械の普及でお仕事が減り、昭和36年に彫刻刀を置くことになります。しかし、いまから5年前、書体の研究家の依頼で40年以上ぶりに「種字彫刻」を再開。清水さんの奇跡というべき活版印刷の種字が復活します。

種字彫刻は、ルーペをのぞき、マッチ棒の先ほどの鉛と錫を配合して作った地金の面に彫刻刀で左右逆の「鏡文字」を彫っていくそうです。清水さんは、彫ろうとする文字が頭にイメージができ、左右逆の「鏡文字」がぱっと頭に浮かぶそうです。
最後の掘り師、清水さんの神業は、いまも輝き続けています。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:45

2009年09月09日

日本の匠

ゲスト:盆栽の匠 近藤暁生さん

近藤暁生(こんどう あきお)さんは、東京都町田市の出身の41歳。高校を卒業後、サーフィンに打ち込み、日本とハワイを往復する青春時代を送っていました。しかし、将来の不安を感じ、愛知県の盆栽家・神谷喜八郎(故人)に弟子入りします。
そして、1995年、27歳のときに「BONSAI」を教えるために渡米。サンフランシスコを中心に、富豪の大邸宅で「BONSAI」の剪定をしたり、講習会を開いていたそうです。
そんな近藤さんは、アメリカから帰国から5年、国内最大の展示会「第31回日本盆栽作風展」で環境大臣賞を受賞します。

盆栽は、線(形)、バランス、美しさが命。そのためには、針金を巻きつけて枝を伸ばす方向を調整し、ひとつひとつの枝を生かすために、ほかの無駄な芽はこまめに摘んでいくそうです。
そうして、それぞれの鉢に命を吹き込み、「盆栽」に仕上げていくそうです。

また、寿命の長い盆栽は、市場などの売買で「旦那」と呼ばれる所有者が次々と変わり、その都度、世話を任される職人も入れ替わり、
盆栽が、受け継がれていくそうです。

「BONSAI」が、海外で大ブームとなっていることもあり、今後は海外に本格的に進出する計画だそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:14

2009年09月02日

日本の匠

ゲスト:刃物鍛冶の匠 左久作 池上喜幸さん

刃物鍛冶の匠、左久作(ひだり ひささく)三代目、池上喜幸(のぶゆき)さんは、東京都中央区月島生まれの54歳です。
昭和54年に勤務していた商社を退社され、左久作の2代目であるお父様、池上喬庸(たかのぶ)さんに弟子入りされます。以来「江戸鍛冶」の親子鷹としてご活躍されてきましたが、昨年、お父様が他界。池上さんが三代目として伝統を受け継いでいます。
そんな池上さんが手がけているのは、おもに『小刀』。宮大工や家具職人、楽器職人などが使う特別なノミ、カンナなどを昔ながらの手作りで作り続けています。

写真にもある真ん中だけに刃が着いている細い小刀は「諸刃(もろは)」と呼ばれ、バイオリン職人が使う小刀。バイオリンの弦が通るところに「こま」と言う部分があって、その削り具合の良し悪しで音色が変わる重要な所で、バイオリン職人は「こま」を削るだけのために、この「諸刃」を使うそうです。

また、材料となる「和鉄」は、江戸時代でも幕末以前、鎌倉時代か
らあった鉄のことです。この和鉄を扱うのは難しく、大正時代から
代々使っていることもあり、左久作の和鉄を在庫量は、日本一だそ
うです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 14:10

2009年08月26日

日本の匠

ゲスト:麦茶作りの匠 小川良雄さん

明治41年の創業、「小川産業株式会社」の3代目、小川良雄さんは、東京都江戸川区のお生まれの54歳。昭和56年から家業の仕事をされ、平成14年に社長に就任されました。伝統の製法にこだわる絶品の「麦茶」を作り続け、「小川の麦茶つぶまる」などの商品は、全国からのお取り寄せとしても大変な人気を博しています。
小川産業の伝統的な製法とは、石釜と二度煎り。工場では代々伝わる2台の石釜が活躍中です。まずは、細かい砂を投入した1号釜で、焙煎し麦の殻をはぜさせます。「はぜる」とは「爆ぜる」と書き、「はじける」の意味。麦は急激に熱を加えると膨らんではじけることです。その後、2号釜を使い、2回の焙煎で香ばしい風味と色合いを出します。1回で焙煎すると表面だけが焦げて苦みが出てしまうので、二度煎りして、じっくりと中まで均等に熱を通して、麦の甘みを引き出すそうです。

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●小川産業のHPはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:53

2009年08月19日

日本の匠

ゲスト:お化け屋敷の匠 五味弘文さん

お化け屋敷プロデューサー五味弘文(ごみ ひろふみ)さんは、長野県のご出身で現在51歳。立教大学に在学中より演劇活動をスタートされ、卒業後に劇団を結成。五味さんは、主宰・作・演出を務められます。そして、1992年、株式会社クラブハウスと共に「後楽園ゆうえんち」の夏のイベント『ルナパーク』の制作業務に携わり、『麿赤児のパノラマ怪奇館』を企画、演出。それまで誰も手をつけなかった、おばけ屋敷のイベント化に成功し、驚異的な動員を記録します。その後「後楽園ゆうえんち」、現「東京ドームシティ・アトラクションズ」の夏季限定おばけ屋敷は毎年恒例となり、この夏も「血の妖面屋敷」が、大ヒット開催中です。

五味さんは、恐怖を最大限に演出しながら、楽しさも最大限に演出するそうです。すごく怖くて、すごく楽しいお化け屋敷を作ることをコンセプトにしているそうです。

また、「しっかりしたストーリーや設定を持っていること」、「お客様がその世界に参加していかなくてはならないこと」、この二つが、それまでになかった大きな特徴だということでした。

五味さんがプロデュースされている、「東京ドームシティ・アトラクションズ」の「血の妖面屋敷」は、9月13日までの開催です。

また、五味さんの著書「人はなぜ恐怖するのか?」は、メディアファクトリーより発売中です。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:50

2009年08月12日

日本の匠

ゲスト:プラネタリウムの匠 笠原誠さん

株式会社 五藤光学研究所R&D主幹の笠原誠さんは、東京都出身の47歳。東京電機大学を卒業後、1985年にプラネタリウム投影装置を世界のおよそ4割納入されているトップ企業株式会社 五藤光学研究所に入社。笠原さんはプラネタリウムや天体望遠鏡などの開発を手がけられ、天の川をリアルに投影できる超ハイテク光学式プラネタリウム「ケイロン」の開発にはリーダーとして携われました。

五藤光学では原板、レンズ、機構、制御用ソフトウェアなどプラネタリウムを構成する要素技術のほぼ全てを自社で開発。星を微細な点で表現できることが要求されるレンズは、カメラ用のレンズとはケタがいくつも違ってしまうほどの高精度。そのレンズの研磨も自社で行っているそうです。

笠原さんいわく、プラネタリウムは、人類が長い時をかけて調べてきた宇宙の情報を集めた「宇宙のアーカイブス」。世界中の研究機関が宇宙に関する情報を日々集めていて、これからも、より最新のデータを組み入れたアーカイブスにしていきたいそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:20

2009年08月05日

日本の匠

ゲスト:蚊帳の匠 三島治さん

「菊屋」の代表・三島治(みしま おさむ)さんは、静岡県磐田市出身の53歳です。
福島大学を卒業後、東京で就職するのですが、お父様にご不幸があ
り、家業である寝具「菊屋」を継がれます。
そんな中、三島さんは、1996年、40歳の誕生日にパソコンを
購入され、安眠をテーマにした枕や寝具の販売を行うホームページ
を立ち上げ、失われつつあった蚊帳を販売したところ、大反響。そ
して、三島さんは、現代の暮らしに対応した蚊帳を次々に開発され、
いまや世界的な注目を集めています。さらに、21世紀の蚊帳の伝
道師として、磐田市に「蚊帳の博物館」を開設、館長としても活躍
中です。
三島さんが新しく開発した蚊帳は、「ベッド用の蚊帳」「赤ちゃん用テント型の蚊帳」「ムカデ侵入防止蚊帳」など。また、シラス漁の網をヒントに「カラミ織り」なる蚊帳のネットを開発されています。

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●三島さんのHPはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:12

2009年07月29日

日本の匠

ゲスト:ちくわぶの匠 稲垣孝利さん

稲垣孝利さんは、東京都北区の赤羽にある「ちくわぶ」の製造・販売の老舗・川口屋の3代目ご主人で、現在60歳です。
「ちくわぶ」は、おでんの名脇役として知られていますが、原材料は小麦と塩と水で、あの独特の食感は小麦のグルテンの作用なんだそうです。
川口屋では、煮込んでも煮崩れしない腰の強い「ちくわぶ」を作り続けています。その作り方は「練り」「延ばし」「巻きつけ」という3つの工程です。
また、川口屋の「ちくわぶ」は3種類。「スタンダード」、国内産小麦を使用する「内麦(ないばく)」、「おでん屋仕様」。どれも川口屋の特別仕様なんだそうです。

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川口屋 お問い合わせ FAX 03-3901-0485

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:34

2009年07月22日

日本の匠

ゲスト:選挙カーづくりの匠 樋高準一さん

株式会社車工場の代表取締役社長 樋高準一(ひだか じゅんいち)さんは、神奈川県横浜市のご出身で現在55歳。37歳のとき、自動車修理会社を立ち上げ、修理や車検を中心に発注を受けていましたが、平成13年より、選挙カーの製作をスタート。その後、樋高さん作る選挙カーが評判を呼び、全国から注文が殺到、解散総選挙がささやかれはじめた昨年秋以降、製作を依頼された選挙カーは、およそ30台にのぼります。

選挙カーは、マイク用のバッテリーを車内に増設し、屋根に演台とスピーカーを付けるのが基本形。大都市での選挙なのか、市町村での選挙なのかで、どんな選挙カーにするか、違ってくるそうです。

選挙カーは、公職選挙法や道路交通法でさまざまな規制を受けています。たとえば、車は、軽自動車や普通乗用車、ワンボックスカーなどを使用。大型車や、よく街で見かける広告宣伝車などは使っていけないそうです。
また、看板の大きさは、「273×73センチ以内」で、地上から看板またはスピーカーの頂点までの高さが、普通乗用車なら「3.8メートル以内」、軽自動車なら「2.5メートル以内」などと決まっているそうです。
8月30日の総選挙に向けて、樋高さんの作った選挙カーが東京・神奈川を中心に数多く走るそうです。

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株式会社車工場HP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:52

2009年07月08日

日本の匠

ゲスト:歩行指導員の匠 原祥太郎さん

歩行指導員とは、盲導犬の訓練と、視覚障害者の方が盲導犬を希望する場合、犬への指示や歩き方などを指導されるお仕事です。

原祥太郎(はら しょうたろう)さんは、東京都のご出身の38歳。幼いころから動物が好きで、北里大学獣医畜産学部に入学。卒業後は、配合飼料の営業マンを経て、アメリカの農業研修団体に転じ、全米を飛び回っていました。しかし、27歳のとき、日本ではじめて盲導犬を訓練した「財団法人アイメイト協会」の塩屋隆男理事長との出会いで、歩行指導員を目指すことになります。
そして、5年間の研修期間を経て、2003年に歩行指導員として独り立ち、これまでおよそ40組、視覚障害者の方と盲導犬の橋渡しをしてきました。

「アイメイト協会」では、盲導犬のことを「アイメイト」と呼んでいるそうです。これは、あくまで人が主体であるためです。
そして、盲導犬(アイメイト)を希望される方は「アイメイト協会」で合宿をして犬と一緒に暮らしながら、4週間訓練を受けます。

原さんは、一度に4人を受け持ち、毎日2回、順に数キロずつユー
ザーと一緒に歩きます。今年最初のクラスでは、1人の卒業までに
120キロも歩いたそうです。

そんな原さんがお仕事のやりがいを感じるときは、自分が訓練をした犬と視覚障害者の方がともに協会から旅立っていくときなんだそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:13

2009年07月01日

日本の匠

ゲスト:学びの匠 原田義道さん

本日は、いつもの「お仕事の匠」とはちょっと違いました。
76歳から夜間中学に通い始め、この春89歳で明星大学大学院の修士課程を修了された原田義道(はらだ よしみち)さん。

原田さんは、1919年(大正8年)岐阜県生まれの89歳。尋常小学校を卒業後、家業である材木仲買業を手伝っていましたが、戦争で徴兵されます。その後、1958年(昭和33年)に上京され建設会社に就職、76歳までお勤めされました。

そして、退職されて若いころ学べなかった分を取り戻したいと思い、夜間中学と定時制高校に通い、83歳で明星大学経済学部の公募制推薦入試に合格。大学を卒業されたあとは、明星大学大学院の経済研究科に進学され、この春89歳にしてみごと修士課程を修了されました。

大学の講義はほとんど休まず出席され、講義の前後に予習と復習を欠かさず繰り返し、ノートは整理しながら要点を箇条書きにしてまとめるていたそうです。

そんな原田さんが学校へ通い続けたいちばんの理由は、世の中を広く見るため。勉強してないと世の中って広く見えないということでした。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:32

2009年06月24日

日本の匠

ゲスト:駅メロの匠 塩塚博さん

塩塚博さんは、横浜市のご出身で、学生時代から、バンドやジャズギタリストとして音楽活動をスタート。上智大学を卒業され会社勤めをされますが、29歳のとき音楽コンテストで優勝をしたのをきっかに、会社を辞め音楽ディレクターに転身。さらに翌年には作曲家・編曲家として独立されます。以来、数多くの歌手への楽曲提供をはじめ、CM、TV、ラジオ番組などの音楽制作に携わってこられました。そして、1994年から塩塚さんが手がけられた駅の発車メロディーがJR東日本の各駅で流れ、駅メロ作曲家としても注目を集めるようになります。塩塚さんがお作りになった駅メロは、着メロ・着うたで、これまでに400万件のダウンロードを記録するという、人気を博しています。
そんな塩塚さんは、CM曲などを作っているうちに、10秒程度の曲が得意と言われるようになりJR東日本から仕事が舞い込んだそうです。耳当たりがよく、飽きられない音を求めて試行錯誤を重ねた結果、ハープの音色にたどり着き、ただ聞き心地がいいだけではなく、曲の終わりに不協和音を織り交ぜて乗車をせかせる工夫も凝らしたそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:21

2009年06月17日

日本の匠

ゲスト:ピコピコハンマーの匠 柴求馬さん

柴求馬(しば もとめ)さんは、茨城県出身の63歳。柴さんは、東京都・台東区の蔵前にある創業1724年という老舗の玩具メーカー増田屋コーポレーションに、1968年に入社。ピコピコハンマーをはじめ、数々のヒット商品のデザインや開発に携わってこられました。

柴さんが入社した1968年(昭和43年)に初代ピコピコハンマーを発売。当時からデザインを担当され、コントで使う「ハリセン」をヒントに作ったそうです。
叩くと痛いという、ハンマーのイメージとのギャプが狙いで、叩く部分を蛇腹にしてクッション性を高めたそうですが、「ピコッ」という音が出るまで半年を費やしたそうです。

ピコピコハンマーの正式名称は、「KO(ノックアウト)ハンマー」。いつの頃からか「ピコピコハンマー」と呼ばれるようになり、正式な商品名より有名になったそうです。また、1980年代に人気が再燃、テレビのバラエティ番組でビートたけしさんが使ったのも影響が大きかったようです。

また、ラジコンは、増田屋コーポレーションが日本で初めて開発した商品。日露戦争で使われた無線技術を応用し、1955年(昭和30年)に発売されました。

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★㈱増田屋コーポレーションのHP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:09

2009年06月10日

日本の匠

ゲスト:生姜商品の匠 新海裕子さん

新海裕子(しんかい ゆうこ)さんは、株式会社永谷園マーケティング企画部 商品企画グループ 商品企画第3チームリーダーです。

2007年の6月に発売となった『「冷え知らず」さんの生姜シリーズ』を自ら企画。そのカップタイプの売り上げは、これまでに累計で1400万食を突破。大ヒット商品となっています。

この『「冷え知らず」さんの生姜シリーズ』の開発のきっかけは、働く女性をターゲットにした美容と健康をサポートする商品が作りたかったからだそうです。また、同じ時期に新海さんが“冷え”で体調を崩したこともあり、体を温めることの大切さを感じていたからだそうです。

テスト販売のときには、オフィスで働く女性がクーラーの冷えで悩んでいることに男性はなかなか気づいていないので、新海さん自らも商談に赴き、商品コンセプトや女性がいかに冷えているかを力説して商品を取り扱ってもらえることになったそうです。

そんな新海さんは、永谷園での部活動「生姜部」を結成し、メンバーともども、生姜料理の研究などに邁進されています。

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写真中央が新海裕子さん 右は、永谷園広報室の山田友紀子さんです。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:01

2009年06月03日

日本の匠

ゲスト:シューフィッターの匠 印南淳さん

印南淳(いんなみ じゅん)さんは、栃木県出身の61歳。23歳
のとき、現在の会長の菊地武男さんが1949年に創業された靴の
製造販売メーカー「ダイナス製靴株式会社」に入社。以来、高級ブランド「菊地の靴」の靴職人として、そして、シューフィッターとして、ご活躍されています。
シューフィッターとは、お客様の健康管理を第一に考え、足に関す
る基礎知識と靴合わせの技能を習得し、足の疾病予防の観点から正
しく合った靴を販売するシューフィッティングの専門家のこと。認
定制度で、現在日本には約5000人のシューフィッターが活躍し
ているそうです。
印南さんは、ダイナス製靴の「足と靴の相談室室長」として、一人
一人の足を触って診察し、足型計測をして靴合わせを行っています。
相談者の90%の方は既製品が履けるそうで、残りの10%の方にオーダーメイド靴を作ってきたそうです。
そんな印南さんは、お客様から感謝されることが、お仕事のいちばんの喜びだそうです。

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ダイナス製靴HP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:10

2009年05月27日

日本の匠

ゲスト:窓ふきの匠 清水篤史さん

清水篤史(しみず あつし)さんは、岐阜県出身の30歳。オフィスビルやマンションのクリーニングから、設備メンテナンス、修繕、内外装の工事まで幅広く手掛けるエコル株式会社にお勤めで、高所作業チームのリーダーを担当されています。
そして昨年の秋、札幌で開催された「日本ガラスクリーニング選手権」において、全国の窓ふき職人、約70人と競い、8年ぶり2回目の日本一に輝きました。

この「日本ガラスクリーニング選手権」は、2年に1度行われる全国大会。ルールはごくシンプルで、1メートル四方の3枚のガラスをいかに早く、美しく拭くか"で勝負が決まります。
モップ型の器具「シャンプー」で洗剤をつけ、車のワイパーに似た「スクイジー」を使い、まさに匠の技でふいていきます。
ちなみに、清水さんが優勝したときの記録は、20.38秒だったそうです。

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●エコル株式会社HPはこちら!

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:12

2009年05月20日

日本の匠

ゲスト:野球帽の匠  八木下邦夫さん

八木下邦夫さんは、東京都生まれの68歳。創業80年、野球帽の製造一筋という埼玉県越谷市にある「有限会社 八木下帽子」の2代目ご主人です。
親子2代にわたり、読売巨人軍の帽子を球団創設当時から2001年まで、約70年間作り続けていらっしゃいました。
また、高校野球では、強豪のPL学園、浦和学院など、八木下さんが作った帽子をかぶった高校は2000校を超えています。

「八木下帽子」の立場はあくまで下請けですが、匠の技にふさわしく、サイズを明記したタグに登録商標「G・KYK」のイニシャルが書き込まれています。

プロ野球や高校野球の名門校から信頼される「八木下帽子」の野球帽。その人気の秘密は、丈夫さとスタイルの良さです。
つばの裏には、縫い目によって描かれた半円の筋が18本もあります。つばの部分にしんを入れて丹念に針穴を開け、糸で結びつけてあるのです。
これは、密に糸で縫い付けておくと、つばを多少手荒に折り畳んで尻のポケットに押し込んでも、そこから出した瞬間、パッと元の形に復元し、美しく型崩れは一切しないからだそうです。

現在、「八木下帽子」では、記念の野球帽を1個からオーダーメイドしてくれるそうです。

お問い合わせ先は、埼玉県越谷市「有限会社 八木下帽子」
048-989-1515

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:21

2009年05月13日

日本の匠

ゲスト:べっ甲の匠 磯貝實さん

磯貝實(いそがい みのる)さんは、東京都生まれの61歳です。
下町の亀戸と浅草にお店を構え、工芸品の制作・実演販売を行う「鼈甲磯貝」の二代目ご主人です。
べっ甲は、奈良時代に唐の国から日本に伝来。原材料は、水温23度以上の暖かい海だけに生息する「タイマイ」という種類の海亀です。この「タイマイ」には背中とお腹にそれぞれ13枚の甲羅があり、それが「べっ甲」の素材となっています。
そんなべっ甲は、100%天然の工芸品で、肌に優しく使うごとに馴染み、品のよさに加えて、手づくりの温かみや肌ざわりのよさがあります。
磯貝さんは、「1000年以上も続いた伝統文化を消すことはない」と考え、まず次男の剛さんに「べっ甲作りのアルバイト」を打診。見習いを経て、次男が「べっ甲職人」への道を決意すると、長男の克実さん、三男の大輔さんも次々と同じ道を歩み始めました。今では、アクセサリーや現代風のしゃれた小物類にも挑戦。兄弟3人が切磋琢磨しながら技を磨く毎日です。

★「鼈甲磯貝」のHPはコチラ

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写真は、磯貝實さんと次男の剛さんです。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:46

2009年05月06日

日本の匠

ゲスト:江戸風鈴の匠 篠原儀治さん

篠原儀治(しのはら よしはる)さんは、大正13年(1924年)東京都生まれの84歳です。
江戸川区にお店と工房を構えて、ご家族とお弟子さんとで、伝統の江戸風鈴を作り続けている老舗「篠原風鈴本舗」の2代目で、会長を務められています。
80歳を超えても現役でお仕事をされている篠原さんは、その功績が認められ、江戸川区無形文化財保持者であり、平成16年には石原都知事より名誉都民の称号を授与、平成18年には文部科学大臣賞を受賞されています。


風鈴には鋳物や陶器・ガラス製のものがありますが、「篠原風鈴本舗」ではガラス製の風鈴を作っています。もともと、ガラス製の風鈴は、江戸の中期に長崎に伝わったもので、よく耳にする「江戸風鈴」という名称は、篠原さん自身が昭和39年頃に名づけたものなんだそうです。

江戸風鈴の音色の秘密は、ふちのギザギザ。風鈴の本体を切り落とす際に切り口がギザギザになるそうなんです。このギザギザのふちに、風に揺れた振り管があたり、あの独特の音色が生まれるんだそうです。「篠原風鈴本舗」の江戸風鈴は、すべて手作りなので、形も音色も少しずつ違うそうなんですよ。


「篠原風鈴本舗」のHPはこちらから。

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写真は、篠原儀治さんとお孫さんで4代目の由香利さんです。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:09

2009年04月22日

日本の匠

ゲスト:火打石の匠 牧内和正さん

牧内和正さんは、東京都生まれの61歳。東京都墨田区の東向島で、江戸時代から伝わる火打石と火打鎌(ひうちかま)を製造する老舗「吉井本家 伊勢公一商店」の4代目、ご主人です。

牧内さんは、火打石の製造・販売を行う一方、HPを立ち上げ、火打石の魅力や伝統を多くの方に伝えていらっしゃいます。
 
火打石は玉随(ぎょくずい)や瑪瑙石(めのう)が適していて、日本各地に産出されます。
また、火打石と言うといかにも石から火が出るように思われますが、石が火打鎌の金属面を擦り叩いた瞬間に鉄が削れ、その摩擦熱で削れた鉄粉が火花となるのです。
この火花は1000度以上にも達し、火打石の上に乗せた誘火綿の火口(ほぐち)に着火させるのです。
打ち出した火花が、火口に着火してジワジワと燃えて、マッチの役割を果たします。
この火打石は、全国のお坊さんがお清めの儀式に使っているそうです。また、ボーイスカウトやマニアの方にもニーズがあるそうです。

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★「吉井本家 伊勢公一商店」HPはこちら


投稿者 ごぜんさまスタッフ : 13:29

2009年04月15日

日本の匠

ゲスト:ブリキのおもちゃの匠 宮澤真治さん

宮澤真治さんは、東京都生まれで、現在56歳。1972年より、ブリキのおもちゃの設計・製作にたずさわり、これまで数多くのブリキのおもちゃを世に送り出してこられました。

1984年には、ブリキの鉄人28号の復刻版を設計され、メディアからも、大きな注目を集めました。

現在は、埼玉県の春日部(かすかべ)市に、「ロボットアートスタジオ」を設立。ブリキのおもちゃの設計・製作はもとより、講演・執筆活動などを精力的に行われています。

ブリキのおもちゃの特徴は、金属なのに丸みをつけると温かく感じられるのをはじめ、板の厚さが0,3ミリなので中に複雑な機械を入れやすい!彩色が平板のとき印刷(プリント)で出来るのでカラフルで細かい模様が施せる!など味わい深いものです。

爆発的なブームになった昭和30年代は、デパートや模型店、おもちゃ屋に、ブリキのおもちゃがあふれていたそうです。

そんな宮澤さんの最新作は、5月発売予定「ブリキ・ロボット・クロック」時計つきロボットです。
(全高365ミリ 税込39,900円)

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宮澤真治さんのロボットアートスタジオの
HPはこちら!

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:40

2009年04月08日

日本の匠

ゲスト:覆面づくりの匠 ミステル・カカオさん

ミステル・カカオさんは、1992年、26歳の時に覆面づくりの有名職人と出会い、製作技術を学んだ後、「CACAO(カカオ)」のブランド名で、京都を拠点に、覆面の製作をスタート。「みちのくプロレス」旗揚げ時から、主要選手の覆面を製作。以降は、FMWや新日本プロレスの選手など国内外の有名選手の覆面及びコスチュームを製作されています。
2006年には、東京都の北新宿に、ショップと工房を兼ねた「覆面工房」を設立。プロデューサーとしてプロレス大会を企画、運営するなど精力的な活動を行っていらっしゃいます。

マスクの生地は、おもに伸縮性のあるラメ、エナメル、サテン、ジャージ素材が使われます。覆面レスラーの本場・メキシコでは、ユニークなラメの生地が多く、現地で買いそろえることも多いそうです。このマスクは、どの素材も通気性がないそうで、激しい闘いを行う覆面レスラーは、本当に大変なんだそうです。

ミステル・カカオさんは、子どもの頃から、プロレスラーになる夢
をもっていた高校卒業後、全日本プロレスに練習生として入門。
挫折し一度はあきらめた夢でしたが、覆面作りをきっかけにプロレ
スラーとして、デビューすることができました。その16年間の寄
り道の中で得た様々な経験や知識が、プロレスラーとしての自分の
財産なんだそうです。

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★ミステル・カカオさんのお店「覆面工房」のHPはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:33

2009年04月01日

日本の匠

ゲスト:スポーツビジネスの匠 コータさん

コータさん(本名:石島浩太さん)は、東京都生まれの47歳。
ニューヨークの大手広告代理店を経て、プロ野球の福岡ダイエーホークスや西武ライオンズで通訳・海外交渉などを担当。その後、MLBニューヨーク・ヤンキースの環太平洋事業部長などを務めます。そして、2006年に開催された第1回WBCの運営スタッフとしても尽力。約20年にわたり、日米野球界の架け橋としてご活躍されてきました。

現在、コータさんは、メジャーリーグやプロ野球のコメンテーター以外にも、レストラン経営のコンサルタントなどに携わり、KOTA PROJECTとしてバンド活動も行うなど、マルチな才能でご活躍中です。

第1回のWBC最大の課題は、世界最強の労働組合と異名をもつMLB選手会を口説くことだったそうです。これには、WBCの同じ主催者として、選手会にもWBCを成功に導く任務を負ってもらい、収益面でも、選手会が潤うようにしたそうです。アメリカのビジネスは、すべては自己の利益のために戦略的に展開される世界なんだそうです。

コータさんが、WBCの誕生秘話や日本人メジャーリーガーの素顔を綴った著書「WBCの内幕」は、WAVE出版より現在好評発売中です。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:49

2009年03月25日

日本の匠

ゲスト:温度計づくりの匠 横山眞一さん

横山眞一(よこやま しんいち)さんは、東京都生まれの64歳。
東京都大田区の雪が谷にある創業明治37年という日本のガラス製
温度計づくりの草分け的存在、東亜計器製作所の三代目となる社長
さんです。

この東亜計器製作所は、社員18名で、各種温度計を製作、特に温
度計の製作や検査に用いられる「基準温度計」を作る老舗メーカー
として知られています。
「基準温度計」は、なんと1本ずつ手作り。いくつかの工程に分かれて熟練の職人が作業に当たります。
温度計にするガラス管に熱を加えてまっすぐにする作業や「球部」と呼ばれる水銀がたまる先端部分をハンドメイドで整形する作業
などがあります。そのなかで、未完成の温度計の目盛りを刻む「度取り」と呼ばれる作業を担当するのは、87歳の河井信三さん。この道およそ70年で、メガネをかけないで100分の4ミリを読み取るそうです。
横山さんのこれかの課題は、後継者づくり。高精度の温度計を作る職人は、長い修行期間が必要なんだそうです。

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写真は、東亜計器製作所 8本セットの「基準温度計」
セットで、百数十万円するそうです。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:15

2009年03月18日

日本の匠

ゲスト:殺陣の匠 高瀬将嗣さん

高瀬将嗣(たかせ まさつぐ)さんは、東京都生まれの52歳。
国士舘大学を卒業され、殺陣師・アクション監督としての活動をス
タート。代表作には「ビーバップハイスクール」や「あぶない刑
事」、今は亡き伊丹十三監督の一連の作品などがあります。
1990年から、監督業にも進出され、これまでに30作以上の作品を手掛けられています。
また、殺陣の教室「芸道殺陣 波濤流 高瀬道場」を東京都の府中市に設立。プロのアクション俳優のなみならず、多くの一般の方が殺陣やアクションを学ばれています。

高瀬さんの殺陣は、矛盾のない動きを追求。形が美しいことより
相手の隙があるから斬るという動きなんだそうです。
また、カメラにどう写っているか、全体的に考えることが最大のポイント。ひとつの決闘シーンでも、役者の一挙手一投足が折り重なるよう緻密に計算され構成されているそうです。

また、高瀬さんは、体にサポーターを取り付け、実際にパンチやキックなどを当てるフルコンタクトのアクション演出スタイルを確立。スピード・パワー・テクニックの3拍子そろったアクションが生まれるということでした。

高瀬道場は、府中の本部をはじめ、吉祥寺や足立区などにも支部道場があり、プロだけではなくお子さんや女性もレッスンに通っています。

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★高瀬道場のHPはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:29

2009年03月11日

日本の匠

ゲスト:シミ抜きの匠 市村勇さん

市村勇さん、旧姓・浪岡勇さんは、北海道のご出身で、現在66歳。
1957年、第11代アマチュアボクシング全日本フライ級チャンピオンとなり、プロボクサーとして将来を嘱望されていましたが、ボクシングから、畑違いのクリーニングの世界へ飛び込みます。
以来、和服の染色補正技術を洋服のシミ抜きへ応用するなど、長年にわたり、シミ抜きの技術を独自に研究し、日本では数少ない「染色一級補正士」の資格を取得。市村さんには、落とせないシミはないと評判になり、市村さんが営む東京都町田市の「鈴屋クリーニング」は、シミ抜き110番として全国からシミ抜きの依頼が舞い込んでいるそうです。

数あるシミの中で一番厄介なのは、タマゴや血液などのタンパク
質のシミ。これは、消化酵素が入った薬品を使って、毎日毎日、少しずつ落していくそうです。中には2カ月以上かかるものもあるとか。一度に抜くと生地を傷めるため、消化酵素を使ったり、薬を毎日塗ったりして徐々に落とす。絵の修復と原理は一緒。洋服が5年たっていると、それだけ時間をかけないと落ちない。根気と経験がないとできない仕事なんだそうです。

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市村さんのお店、鈴屋クリーニングのお問い合わせは、
TEL045 792 3557
くれぐれもおかけ間違いのないようにお願いします。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:36

2009年03月04日

日本の匠

ゲスト:ジャズ・タクシーの匠 安西敏幸さん

安西敏幸(あんざい としゆき)さんは、満州生まれの67歳。
1974年から都内でタクシードライバーとしての仕事をはじめられ、1991年に個人タクシーとして開業。それと同時に、真空管アンプを搭載して車内でジャズが聴ける「ジャズ・タクシー」として、多くの常連客から親しまれるようになります。
海外の一流ジャズミュージシャンの多くも、安西さんの「ジャズ・タクシー」利用していて、ピアニストの巨匠チック・コリアさんは、ホテルからTV局への送迎の依頼が。そのとき、ご本人の曲をかけたら感動され、安西さんはチック・コリアさんからコンサートに招待されたそうです。

9年前からは、1日限定2組で、ロマンチックな夜景が楽しめる東京観光「ジャズ・クルージング」のサービスをスタート。口コミやインターネットで噂が広がり、現在も予約が殺到しています。

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★極上の東京観光「ジャズ・クルージング」のお問い合わせはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:28

2009年02月25日

日本の匠

ゲスト:ランドセル作りの匠 若松秀夫さん

若松秀夫(わかまつ ひでお)さんは、東京都生まれの58歳。
ランドセルのトップメーカー株式会社協和の専務取締役で、ランドセルの商品開発に長年携わってこられました。また、ブランド” HIDEO  WAKAMATSU ”を展開され、バッグデザイナーとしてもご活躍。グッドデザイン賞を19度受賞、2006年度には、経済産業大臣賞を受賞されています。

若松さんはランドセル作りで子供たちの声をできるだけ取り入れるため、千葉県野田市の協和の工場に隣接する小学校に定期的に足を運び、試作品を子供たちに背負ってもらい意見を聞いているそうです。
そして、ランドセル作りで20年以上頭を悩ませ続けてきたのが軽量化。入社当時の製品は重さが、約1・8キロもあったものを今では800グラム台!ここまで来るには1グラム単位の小さな積み重ねがあったそうです。

写真は、協和の人気ランドセルシリーズ「ふわりぃランドセル」の
最新モデルです。(定価3万6000円)

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 13:03

2009年02月18日

日本の匠

ゲスト:裁着袴作りの匠 富永皓さん

富永皓(とみなが ひろし)さんは、東京都江東区生まれで、現在74歳。和裁職人だった先代の跡をつぎ、江東区の新大橋で「富永和裁所」を営んでいます。
それとともに、大相撲の「呼出さん」が身に着ける「裁着袴(たっつけばかま)」を手掛ける、数少ない和裁職人のおひとりです。

この裁着袴は、横綱と大関に昇進した力士が、自分の四股名を刺繍して、ご祝儀として呼出さん全員に配ります。
現在、呼出さんは40名以上いて、昇進力士がでると、家族総出の忙しさになるそうです。
また、呼出さんの体型もさまざま。裁着袴は足首部分が締まっていているのが特徴で、ふくろはぎから足首にかけてのサイズが重要。富永さんのノートには、呼出さん全員の寸法が書いてあります。
そして、富永さんの跡を継ぐのは、次女の由紀さん。十年前から技を継ぐために一緒に仕事をしています。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:50

2009年02月11日

日本の匠

ゲスト:ギター作りの匠 茶位幸信さん

茶位幸信(ちゃい ゆきのぶ)さんは、富山県のご出身で77歳。
戦後、富山大学教育学部に在学中、独学で楽器作りをスタート。
東京の玉川学園で教鞭をとるかたわら、ヴァイオリンやピアノを製作されます。その後、町田市に、「茶位ヴァイオリン・ギター製作工房」を開き、ヴァイオリン、クラシックギター、ウクレレなどの弦楽器を製作。以来、国内外の有名ミュージシャンも茶位さんが作ったギターやウクレレを愛用し、世界の「チャイ ギター」として、広く知られています。
海外では、ジョージ・ベンソン、国内では、ギターデュオのゴンチチが、長く「チャイ ギター」を愛用しています。

ピアノは、響板の裏に響棒を張り、音を共鳴させて広い音域を出します。これをギターに応用できないかと思い、棒の長さや太さ、貼り付ける間隔など試行錯誤を重ね、プロも唸るギターを作り上げた
そうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:10

2009年02月04日

日本の匠

ゲスト:歌声喫茶の匠 加藤晴夫さん

加藤晴夫(かとう はるお)さんは、新潟県生まれで68歳。
もともとオペラ歌手を目ざしていた加藤さんは、昭和37年に、吉祥寺の歌声喫茶「灯」のステージリーダーとして、その第一歩を踏み出しました。その後、歌声喫茶の店長やオペレッタ俳優としての
活動などを経て、現在、歌声喫茶「ともしび新宿店」のステージリーダー、歌手、オペレッタ俳優としてご活躍中です。

このステージリーダーは、司会をしながらお客さんにそれぞれ思い出のつまった歌をリクエストしてもらい一緒に歌っていく役割。
集まるお客さんでノリが毎日違い、熱くなりたいのか落ち着きたいのか、客席の空気を読んで選曲!ステージリーダーは、いわばお客さんの世話係なんだそうです。

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歌声喫茶「ともしび新宿店」のお問い合わせは・・・
03―3352―0231

HPは・・・
http://www.tomoshibi.co.jp/

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:48

2009年01月28日

日本の匠

臼づくりの匠 柴田芳一さん

柴田芳一(しばた よしいち)さんは、神奈川県藤沢市のご出身で、現在44歳。20代は、イラストレーター、広告デザイナーなど、広告制作のお仕事をされていましたが、29歳のとき、広告制作会社を退職。手彫りの木器を独学で作り始め、木器作家として活動されます。
一方、埼玉県飯能市の臼職人のもとで修行され、臼づくりをスタート。その後、臼職人としてキャリアを積み、現在、藤沢市に工房兼ショップの「柴一臼屋」を開業されています。
また、ホームページを立ち上げ、臼や餅つきに関する、おもしろ情報を発信されています。

臼は堅く粘りのあるケヤキ製。原木市場から臼に適した良質なケヤキ材を厳選して制作しているそうです。
自然の木は同じものは二つとありません。手作りならではの、木の個性を生かした表情豊かな臼を作っていらっしゃいます。
ちなみに、お餅をつきやすい臼の中に、「みかん掘り」という臼が
あるそうです。

臼のレンタル、餅つきに関する情報は、
「柴一臼屋」HP

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:04

2009年01月21日

日本の匠

ゲスト:修復建築の匠 伊郷吉信さん

伊郷吉信(いごう よしのぶ)さんは、東京都文京区のお生まれで、現在55歳。東京理科大学を卒業され、一級建築士として主にモダン建築の設計を担当されていましたが、東京の古い建物に魅せられ、30歳で独立。1988年に、「自由建築研究所」を設立し、古い建物の修復を数多く手掛られています。また、設計活動とともに、建築物の保存活用のためのアドバイス、調査、研究活動なども行なわれ、共同組合「伝統技法研究会」の副理事長を務められています。

伊郷さんが修復された建築物で、一般の方も見学できるは、文京区の千駄木にある「旧安田邸」です。市民が管理・運営を行う文化財です。

★旧安田邸HP

★自由建築研究所HP

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:24

2009年01月14日

日本の匠

ゲスト:ミット作りの匠 佐川勉さん

佐川勉(さがわ つとむ)さんは、東京都台東区生まれの57歳。
台東区下谷にある昭和10年創業・佐川運動具製作所の二代目社長です。
プロ野球から高校野球まで、多くの選手に愛用されるキャッチャーミットやファーストミットをオーダーメイドの手作りで製作。現役時代の王貞治さんのファーストミットも、佐川さんは手がけられていました。
オーダーメイドのミットは、ひとりひとりの手に合わせてイチからハンドメイドで作ること。選手によって捕り方が微妙に違うので、直接話し合ってミットの捕球面を深くしたり硬くしたりするそうです。また、キャッチャーミットは変化球が主流なので、捕球面を広くし、ポケットを深くしているそうです。

写真で邦丸さんがはめている純白のキャッチャーミットは、佐川ささんが娘さんの結婚記念に贈ったもの。人生でどんな変化球がきても受け止められ、ホーム(家)を守るという願いを込めて、工場長とともに製作されたそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:50

2009年01月07日

日本の匠

富士山写真の匠 ロッキー田中さん


ロッキー田中さんは、福井県の出身で団塊世代のお一人です。
49歳のとき、富士山の魅力にみせられ、サラリーマンから富士山を専門とするプロの写真家に転身。雄大かつ繊細、心がときめく、その作品群は「現代の北斎」とも称され、2004年には「天空に舞う」という作品で文部科学大臣賞。NPO「富士山を世界遺産にする国民会議」や政府が各国に日本をPRする広報誌にも、富士山の作品を提供されています。
一方、東京都、品川区 西五反田に作品展などを行う「ときめきの富士アートサロン」を開設、都心の富士山の名所となっています。

もともとは、大手複写機メーカーの営業マンだったロッキーさん。富士山との出会いは、営業先の会社の社長室などに、必ずといっていいほど飾られていた富士山の絵だったそうです。日本一の象徴であり、あこがれ。誰もが富士山に話題を振ると誰もが熱く語り始める。ご自身も30代後半に富士山を訪れ、心身が解放される気持ちになり、気が付けば毎週、時間をつくって訪れるようになっていったそうです。

「ときめきの富士アートサロン」のお問い合わせは、
東京03-5740-6921

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:25

2008年12月31日

日本の匠

ゲスト:雑誌創刊号の匠 秋尾暢宏さん

秋尾暢宏(あきお のぶひろ)さんは、東京都練馬区にお住まいで、現在69歳。広告代理店を1999年に定年退職。その後は、国際協力NGO「日本民際交流センター」の諮問委員として、ご活躍されています。一方、1969年ごろから、雑誌の創刊号の収集をはじめ、およそ40年間で、1400冊にのぼる雑誌の創刊号をコレクション!すべての雑誌はビニールのカバーがされ、保存状態も良好です。

秋尾さんが雑誌の創刊号を集めようと思ったキッカケは、1969年創刊の「日経ビジネス」。高度成長の真っただ中、この雑誌には「70年代をどう生きる」をテーマにした企業トップの意識調査などの読み応えのある記事があり、そのほかの創刊号も時代の動向が分かると思い、集め始めたそうです。

現在、秋尾さんは、時代の貴重な資料となる1400冊の雑誌創刊号コレクション、その一括しての譲り受け先を探しています。

お問い合わせ先のEメールは・・・
aki-nobu7739@vega.ocn.ne.jp

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:03

2008年12月24日

日本の匠

ゲスト:バスガイドの匠 大久保洋子さん

大久保洋子(おおくぼ ようこ)さんは、東京都生まれ36歳です。高校を卒業され、「株式会社 はとバス」に入社。
バスガイド歴は、18年です。
現在は、バスガイドの乗務とともに、新人ガイドの研修を担当されるトレーナーとしても、ご活躍されています。

いま、六本木や銀座、丸の内周辺などに大型商業施設ができて話題になり、東京を訪れる人が増え、はとバスもご利用人数が増えているそうです。ただ、はとバスは、上京してきた人が東京観光をするために乗るものと思われがちですが、実はお客様の半数以上は、首都圏からの方なんだそうです。

年末年始も、はとバスは魅力満載です。

★株式会社はとバスのHPはこちら!

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:30

2008年12月10日

日本の匠

活動弁士の匠 澤登翠さん

澤登翠(さわと・みどり)さんは、東京都のご出身。
多彩な語り口で、いままでに500本以上の様々なジャンルの無声映画の活弁を務められ、キャリアは36年。国内はもとよりフランス、アメリカなどの海外公演を通じて「弁士」の存在をアピールされ、文化庁の芸術祭・優秀賞など、数々の賞を受賞されています。

澤登さんによると、弁士の魅力は、映像を介した、お客さんとのキャッチボール。自分の考えたギャグに笑ったり、悲しい口上に客席からすすり泣きが聞こえてきたり,そういうときに「あ,お客さんといま気持ちが通っている」と実感されるんだそうです。無声映画

澤登翠さんの公演情報
12月13日(土)には、池袋の新文芸座で、大河内傳次郎主演の名作『忠次旅日記』の弁士。
12月29日(月)には、午後6時より、新宿紀伊国屋ホールで、リリアン・ギッシュ主演の『ラ・ボエーム』ほかを上映。

お問い合わせ先 
マツダ映画社 東京03―3605―9981

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:50

2008年12月03日

日本の匠

ジュニア・スポーツシューズの匠 津端裕さん

アキレス株式会社 シューズ事業部 商品企画開発部、部長の津端裕(つばた ゆたか)さんは、入社されて23年のキャリアの48歳。長年、営業部に勤務されていましたが、2000年から商品開発のリーダーの一人となり、運動会など小学生の間で大ブレイクしているジュニア・スポーツシューズ「瞬足(しゅんそく)」の企画・販売に尽力されました。

この「瞬足」は、2003年のデビューから、毎年売り上げを伸ばし、その総売り上げは1000万足以上。年間では、約450万足という驚異的な大ヒットを記録。業界のトップランナーとして、走りつづけています。

「瞬足」のテーマは、「速い子はより速く、遅い子には夢を」。そして最大の特徴は「左右非対称ソール」。この機能で、左まわりのコーナーリングがより速く走れるそうなんです。

しかし、開発当初は、左右非対称が、なかなか理解してもらえなかったそうです。靴というのは左右対称が常識、一番大変だったのは、中国のメーカーにサンプル製作を依頼していたので、どう伝えて理解してもらうか、かなり苦労したということでした。

アキレス株式会社HP

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:18

2008年11月26日

日本の匠

ゲスト:熊手作りの匠 吉田京子さん

吉田京子さんは、東京都・台東区生まれの51歳。江戸時代からの伝統的な技法を受け継ぎ、浅草大鷲神社の「酉の市」だけで売られる「宝船熊手」を作る名職人です。現在、お母様であり、大正10年生まれの店主・吉田啓子さんとともに熊手屋「よし田」の看板を守り続けています。

今年は三の酉で、11月5日、17日、29日。例年通り大勢の人で賑わい、若い人達も目立っているそうです。

「よし田」の熊手は「宝船熊手」と呼ばれ、しめ縄でかたどる宝船の上に縁起物や七福神が並び、竹、わら、紙など自然の材料を使い、開運招福を願いながら一つ一つをすべて手作り。大小1500本~1600本の熊手を1年がかりで作っています。
いちばん神経を使う作業は、七福神の顔を描く作業(面相描き)。
神様を描くのだから、いい加減にはできない。七福神の顔を描くときは、まわりに人がいないときを選んで集中しているそうです。

熊手屋「よし田」HP

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:55

2008年11月19日

日本の匠

ゲスト:女性タクシードライバーの匠 青野輝子さん

青野輝子(あおの てるこ)さんは、愛媛県松山市の出身、大正15年生まれで、現在83歳です。
松山女子師範学校を卒業し、小学校教師、県庁職員を経て昭和21年に上京。東京で、参議院議員の書生、OLなどを経験。
その後、運転免許を取得し、車のセールスウーマンを経て、日本初の女性タクシードライバーとなります。以来、東京都民を乗せて40年余り、女性タクシードライバーの草分けとして活躍。その功績が認められ、1999年には、運輸大臣賞を受賞されています。

当時、女性のタクシードライバーはいなかったので、軒並み採用拒否。受験23社目で、「女とバレないようにするなら」という条件で採用に。男の制服を着て、声を1オクターブ下げて、名前を輝男にして、ヒゲを書いて仕事をしていたそうです。
しかし、青野さんの初日の売上は、基本料金80円の時代に1万3、160円。6000円の売り上げがあればいいとされた時代、その倍を売り上げていたので、“ピンおばさん”と呼ばれたそうです。

44歳で個人タクシーとして独立。情熱的で気を引き締めてくれる赤いドレスを着て、夜8時から明け方まで、四谷を中心に車を流してきたのですが、現在は、週2日くらいの乗務だそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 16:56

2008年11月12日

日本の匠

ゲスト:太鼓作りの匠 松本通男さん

松本通男(まつもと みちお)さんは、千葉県香取市のお生まれで、現在51歳。
香取市に工房を構える「松本太鼓店」の四代目で、300年の伝統をもつ「佐原の大祭」の「佐原ばやし」で演奏される、伝統の「佐原太鼓」作りの名職人として知られています。
松本さんは、大太鼓から鼓まで幅広く製作され、その音質は、多くのはやし連や奏者に、定評があります。また、「佐原太鼓」の保存・普及にも努めてられており、松本さんが作る「佐原太鼓」は、千葉県の伝統的工芸品に指定されています。

太鼓作りは、ケヤキの原木を寝かせ、成形してからも自然乾燥に時間がかかります。材料を手に入れてからお金になるまで3年はかかるそうなんです。
また、太鼓の音は打って良くなるもの。使い始めてから3年ほどで本来の音になり、その最高の状態が10年、20年と続くように計算して張りを調整してあるそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 13:04

2008年11月05日

日本の匠

ゲスト:鳥瞰図の匠 黒澤達矢さん

黒澤達矢(くろさわ たつや)さんは、宮城県の出身、57歳。 東京のデザイン専門学校を卒業され、デザイン事務所や建築パースの制作会社などを経て、1986年にイラストレーターとして独立。これまで、手書きによる精密なパノラマ鳥瞰図を数多く描かれています。
「日本大地図」にも収録されている東京のパノラマ鳥瞰図は、東京の全景を収めているため、描くのに8ヶ月かかったそうです。
 そして、鳥瞰図を描くのにいちばん大事なのは、デフォルメ。鳥瞰図を見るときは「目で見ているの」と同時に「心の目」でも見ていて、黒澤さんは、それを「かたち」にするんだそうです。

★黒澤さんのHPはこちら


★黒澤さんの鳥瞰図を販売する「株式会社ジェオ」のHPはこちら

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:19

2008年10月29日

日本の匠

ゲスト:甲冑作りの匠 加藤一冑さん

加藤一冑(かとう いっちゅう)さんは、東京都北区生まれの75歳。五月節句飾りの鎧兜を作る甲冑師(かっちゅうし)だったお父様の跡を継ぎ、二代目として、およそ60年、甲冑づくりの道を歩まれてこられました。加藤さんは、五月節句飾りの製造のかたわら、国宝や重要文化財となっている甲冑の修理やレプリカ製造に携わり、神社、お寺、美術館などの仕事も、数多く手がけられています。昭和62年には、東京都知事より、伝統工芸士の指定を受け、数少ない甲冑作りの名工として、広く知られています。

甲冑の復元で、いちばん大切なことは時代考証能力。兜の模様ひとつでも時代で違い、工具での彫りの具合もまったく違うそうです。
加藤さんの好きな甲冑は、平安時代のもの。兵器の特色を持って、かつ工芸的なもの。兵器としての機能的な美しさ、それが魅力的なんだそうです。
そんな名人が手がける国宝級の甲冑のレプリカは、一級品になると、なんと2千万円から3千万円もするそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:55

2008年10月22日

日本の匠

ゲスト:バカ映画の匠 河崎実さん

河崎実(かわさき みのる)監督は、渋谷生まれで、現在50歳。
明治大学在学中より、8ミリ映画を製作。CMプロデューサーを経て、1987年に「地球防衛少女イコちゃん」で監督デビュー。 2004年に公開された映画「いかレスラー」が、映画関係者も予想外のロングランヒットを記録!その後も、コアラが敏腕サラリーマンとなる「コアラ課長」、サッカーワールドカップに便乗した「かにゴールキーパー」、モト・冬樹さん初主演の「ヅラ刑事」、「日本以外全部沈没」など、遊び心とパロディ精神に溢れた、バカ映画を次々に世に送り出しています。

しかし、この夏公開された怪獣映画「ギララの逆襲 洞爺湖サミット 危機一発」は、なんとヴェネチア国際映画祭に正式招待。河崎監督は、映画に登場するキャラクター「タケ魔神」と共に、ヴェネチア映画祭のレッドカーペットで挨拶。イタリアの観客にも、大受けだったそうです。


そんな河崎監督の最新作は、「猫ラーメン大将」!
そにしけんじさん原作の人気4コマ漫画「猫ラーメン」を映画化した究極の猫ムービー。さまざまな職種を転々とした後、ラーメン店を開いた猫の大将と、彼を取り巻く人々の温かい関係を描いた作品。
11月下旬、渋谷シネセゾンほかで、ロードショーです。

また、10月24日には、DVD「グラドル1000本ノック」が、
発売になります。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:08

2008年10月15日

日本の匠

ゲスト:印章彫刻の匠 伊藤睦子夫さん

伊藤睦子(いとう むつこ)さんは、台東区千束のお生まれ。
高校をご卒業され、昭和38年から、お父様の跡を継いで、印章彫刻師の道を進まれます。
現在、「伊藤印房」を営まれており、そのお仕事のなかで、自然の木を素材とした印章作りを考案。大きな注目を集めることになります。平成8年「台東区優秀技能者」に認定され、平成16年「東京マイスター」の知事賞を受賞。また、昭和63年に「江戸女職人の会」を結成され、会長に就任されています。

伊藤さんが、自然の木を素材にした印章を彫るきっかけとなったのは、箒作りの職人さんから、「昔はお茶の木で判子を作った」と聞いたこと。お茶の木は木目が細かく、印章作りに向いているとか。
他にもいろいろな自然木を使い、実際に彫ってみたら、1本1本、握る柄も印判も形が違い、面白いと思ったそうです。
初めのうちは文字だけを彫っていたのですが、しばらくして干支などの絵柄も彫るようになったそうです。

伊藤睦子さんの著書『自然木が面白い 小枝で印づくり』は、日貿出版より発売中です。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:36

2008年10月08日

日本の匠

ゲスト:絵画修復の匠 飯田達夫さん

飯田達夫(いいだ たつお)さんは、北九州市の出身で、現在60歳。東京芸術大学に在学中の1970年からフランスに2年間留学して絵画を学ばれました。卒業後もフランスで本格的な絵画修復の技術を習得、エル・グレコ、ユトリロ、アンリ・ルソーなど世界的な名画の修復を手掛けてこられました。
帰国後は画家として活躍する一方、東京の中央区に「油彩画技術修復研究所」を設立、後進の指導にもあたられています。
修理は物理的損傷を目立たなくし、被害が広がらないように補強すること。修復の語源は「蘇生する」という意味。創作者の意図が完全に観る者に伝わるように作品を生き返らせるのが修復です。
ルーブル美術館では50年を過ぎた所蔵作品は必ず修復。修復家がどんなにいい仕事をしても、その作業は50年の命なんだそうです。

飯田さんがお持ちの本は、飯田さんがフランスで学んだ画家グザビエ・ド・ラングレさんの小説『アーサー王の物語』。飯田さんが翻訳を手がけています。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:11

2008年10月01日

日本の匠

ゲスト:遺影写真の匠 能津喜代房さん

能津喜代房(のづ きよふさ)さんは、山口県生まれの59歳。
1970年、東京工芸大学を卒業され、大手化粧品メーカーの宣伝制作写真部に入社。その後フリーカメラマンとして、長年、広告写真の分野に携わってこらました。
そして今年の2月、東京・中野区に撮影スタジオ「素顔館」を開館。
これまで元気な素顔をテーマにした遺影写真を約100点撮影されています。
遺影写真というのは、あくまで結果。能津さんは、今日の元気を写真に残しませんか?と提案されています。
元気な写真を家に飾ることは、とても素敵なことで、家族も自分も写真といつまでも話ができるそうなんです。
「素顔館」では、肖像写真を額に入れて飾ってもらうため、台紙も額縁に合うものを使っています。そんな能津さんの当面の目標は、「遺影写真の100福展」と題した個展を開くことです。

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★「素顔館」のお問い合わせ先は・・・
 TEL 03―6659―5111

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:11

2008年09月24日

日本の匠

ゲスト:ニオイ分析の匠 一ノ瀬昇さん

ライオン株式会社 研究開発本部 調香技術センター 副主席研究員 一ノ瀬昇(いちのせ のぼる)さんは、栃木県出身の50歳。
東京理科大学を卒業され、ライオン株式会社に入社。シャンプーとリンスの製品開発研究を経て、入社6年目からは、香料開発研究、生活の中のニオイ分析を主に手掛けられています。
大ヒットとなった洗濯洗剤、「部屋干しトップ」の開発に貢献する
など、まさに、ニオイ分析のスペシャリストです。

一人暮らしの方やお仕事をされている女性の方、または梅雨時や花
粉の時期には洗濯物を室内に干す機会が増え、住宅環境は密閉性が
良くなってニオイが室内にこもることがあります。

そこで、一ノ瀬さんらのチームは、この部屋干しのニオイを突き止
めるため、社員の協力を得て、着古した衣類を持ち寄り、実験室内
に洗濯物をたくさん干して、部屋干し臭を再現したそうなんです。

そして、そのニオイが洗濯で落としきれなかった皮脂汚れに、菌が作用し、適度な湿度と温度条件になると部屋干し臭が発生することを突き止めました。それは、山羊のチーズのようなニオイなんだそうです。(成分:中鎖脂肪酸)
こうして、「部屋干しトップ」は、抗菌と皮脂の分解の2つの働き
を持つ酵素を採用して開発され、部屋干し臭を抑えることができた
そうなんです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:47

2008年09月17日

日本の匠

ゲスト:佃煮の匠 高澤邦彦さん

高澤邦彦(たかざわ くにひこ)さんは、東京都大田区生まれの30歳。
家業は、羽田の地で、戦後から佃煮の製造・卸を営んできた老舗の食品会社です。高澤さんは、大学を卒業後、マーケッティング会社に就職、その後、アルバイト生活を経て、家業の食品会社が、自らの製品を販売するために出したお店「佃煮邦彦(つくだに くにひこ)」の店主となりました。
佃煮作りは、三代目であるお兄さまが担当され、高澤さんは、商品
開発と販売を手掛けています。

原料にこだわる高澤さんは、この夏、羽田で蓄養したアサリの佃煮を販売しました。アサリそのものは、築地で仕入れた愛知産。6月に30キロを網に入れ、おもりを付けて空港の沖合に1週間沈めたそうです。この畜養とは、出荷前の魚介類をいけすなどで短期間飼育するもの。実は羽田の海は、多摩川の淡水と東京湾の海水が混ざって甘く、そんな海水で育つ魚介類も身が甘いそうです。

また、この秋、新商品の「佃煮手作りキット」が登場。家庭で気軽に本格的な佃煮作りが楽しめるよう佃煮製造に実際に使っている代々伝わる「秘伝のたれ」と佃煮の作り方を記した「レシピ」、さらに出来た佃煮を入れてもらう「器」をセットにして販売します。

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★「佃煮邦彦」のHPはこちらから

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:02

2008年09月10日

日本の匠

ゲスト:手ぬぐいの匠 川上千尋さん

川上千尋(かわかみ ちひろ)さんは、台東区浅草生まれの58歳。
お父様である先代の川上桂司(かわかみ けいじ)さんが浅草に創業された染め絵手ぬぐいの専門店「ふじ屋」の2代目ご主人です。
江戸の伝統を受け継ぐ図柄からオリジナルデザインまで、数多くの粋な手ぬぐいを作り続け、台東区の優秀技能者としても認定されています。

手ぬぐいが登場したのは江戸時代。それまでの手ぬぐいといえば、繋ぎ模様の反物をかついだ布売りが、客の求めに応じて切り売りしていたモノ。それを最初から1枚1枚切り離してしまった発想と、目にしたこともない数々の斬新なデザインに、江戸っ子たちは目を剥いたそうです。
手ぬぐいは染物だから、織物のタオルと違って風呂だけではなく、江戸の昔からかぶり物など、さまざまな場面で使われてきました。また、歌舞伎役者の家紋の入った手ぬぐいは、当時の庶民の憧れだったそうです。

川上さんは、この夏、親子3代の展覧会を開きました。
先代の桂司さん、千尋さん、そして、今回絵師としてデビューした息子の正洋(まさひろ)さんの作品を合わせた親子三代展。
先代も展覧会を楽しみにされていましたが、昨年11月に89歳で惜しくも亡くなられました。

写真でご紹介するのは、川上さん作の手ぬぐい。
邦丸さんがもっているのは、江戸の伝統、鯨の目のデザインで「めぐじら」、川上さんがもっているのは、16歳のときの作品「キセル」です。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:56

2008年09月03日

日本の匠

ゲスト:スーツ販売の匠 町田豊隆さん

株式会社AOKI 執行役員 横浜港北総本店 総店長の町田豊隆(まちだ とよたか)さんは、現在57歳。大学をご卒業後、1972年に株式会社AOKIに入社され、店長やエリア・マネージャーなど、一貫して営業畑を歩んでこられました。
現在AOKIは、全国に約400の店舗を展開。普通の販売員の方は、年間3000万円前後という売上げですが、町田さんの売り上げは、なんと年間2億円!30年近く、AOKIのセールスナンバーワンの座に君臨していらっしゃいます。
この2億円の売り上げを単純換算すると、1年間で、約8000着。1日にすると、約30着ということだそうです。
その接客の秘訣は、お役に立つ、お手伝いさせていただくという気持ちをもって「インタビュー」をしっかりおこなうこと。また、顧客システムにお買物情報を細かく記入し、次回の接客に活かしているそうなんです。「千客万来」より「一客再来」。同じお客様がご指名で、2~3度ご来店するそうです。
町田さんは、とてもスーツが似合い、笑顔が爽やかなナイスミドルでした。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:11

2008年08月27日

日本の匠

ゲスト:手作り電球の匠 高橋建志さん

荒川区の西日暮里にある『細渕電球』は、今年、創業70年。
高い技術で、オーダーメイドの電球を作り続ける会社です。
外科手術などの医療用器具や、顕微鏡などの光学機器などに使われる特殊な精密電球を製造。古くは1954年に、世界で初めてカラー撮影を可能にした胃カメラ用の超小型電球を開発したという実績を持っています。
ゲストの高橋建志(たかはし けんじ)さんは、大手メーカーを
経て、1992年に「細渕電球」に入社。現在46歳で、代表取締役専務を務められています。

そんな細渕電球の職人さんの職歴を足したら、なんと100年を越えるそうです。フィラメントを取り付ける職人さんは10年選手、ガラスを焼く職人さんは30年選手、ガラス内を真空にする排気の職人さんは10年選手、口金を固定する職人さんは20年選手などです。
専務の高橋さんは、それを“100年電球”を呼んでいるそうです。

★細渕電球株式会社 HPはこちら

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:24

2008年08月20日

日本の匠

ゲスト:女子プロボクサーの匠 富樫直美さん

富樫直美(とがし なおみ)選手は、ワタナベボクシングジム所属、1975年生まれの33歳。
7月13日に韓国で行われたWBC女子ライトフライ級暫定王座決定戦で、韓国の金珍(キム ジン)選手を3―0の判定で破り、日本ボクシングコミッションが女子プロを公認後、日本の女子選手として、初の世界王者となりました。

アウェーで行われた世界戦。富樫選手は1週間前から夏休みを取っていましたが、直前に右手首を負傷、また38度を超す高熱に悩まされていたそうです。しかし、相手のボディーを中心に攻め終始試合をリード、みごとな勝利を収めました。

そんな富樫選手は、都内の病院に勤務する助産師。これまでに300人以上の赤ちゃんを取り上げた腕で、世界の頂点に立ちました。

富樫選手は、助産師になって6年。3交代制の総合病院の産婦人科に勤務。夜勤では翌朝8時半まで働き、午前11時から5時間ほど仮眠をとって夜の練習に備えているそうです。

今秋には、正規王者である、タイのセムサン・ソーシリポーン選手との統一戦が実現するかもれません。

ワタナベボクシングジム HP

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:05

2008年08月13日

日本の匠

ゲスト:豆本作家の匠 赤井都さん

赤井都(あかい みやこ)さんは、千葉県在住の38歳。
20代の頃から小説を書きはじめ、2002年より、自らが版元となり、文芸ミニレーベル「言壺(ことつぼ)」を立ち上げ、本の自主制作をスタート。2006年、初めて作った豆本、『籠込鳥』(かごめどり)が、アメリカを本拠地とする「ミニチュアブック協会」の国際コンペティションで、日本人初となる最高賞を受賞。
さらに、翌2007年、『雲捕獲記録(くもほかくきろく)』という作品で、最高賞を連続受賞されています。
豆本は、「指先で読む」感触を体感でき、本から囁きが聞こえてくる魅力があるそうです。

そんな赤井さんの創作活動などを紹介した豆本の情報誌「本の手帳」は、全国有名書店で販売中です。

また,赤井都さんのワークショップも行われる「豆本フェスタ」は、10月12日(日)13日(月、祝日)神保町 東京古書会館・地下1階ホールにて、開催されます。

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「豆本フェスタ」HP

赤井都さんHP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:28

2008年08月06日

日本の匠

ゲスト:野菜菓子の匠 丸山壮伊知さん

丸山壮伊知(まるやま そういち)さんは、東京都・墨田区生まれで、現在53歳。
江戸時代より伝わる伝統的な製法で、「野菜菓子」を作る老舗、「向じま 梅鉢屋(うめばちや)」の三代目のご主人です。

「野菜菓子」とは、新鮮な野菜をそのまま菓子に仕立てたもの。
代表的なものは大根、ニンジン、ゴボウ、ショウガ、シイタケ、昆布などで、それらの野菜を種類別に、砂糖で煮詰めます。
また、江戸時代から伝わる伝統的な素材だけでなく、ゴーヤやセロリなど新しい野菜の砂糖漬にも挑戦されています。
   
作り方は、1日かけて、野菜の水分で少し糖度を薄め、水分が蒸発したところで砂糖を投入して、少し濃度が上がったら火を止めて1日ねかし、翌日また火にかけるという作業を繰り返します。この手順は、野菜によって異なり、大根などはできあがりに5、6日かかるそうです。

「梅鉢屋」は、向島のはなみずき通りにお店があり、気軽に「野菜菓子」と飲み物がいただける喫茶もあります。

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★「向じま 梅鉢屋(うめばちや)」のお問い合わせ先は、
 東京03―3617―2372

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 13:26

2008年07月30日

日本の匠

ゲスト:パイプオルガン製作の匠 松崎譲二さん

松崎譲二(まつざき じょうじ)さんは、千葉県千葉市のお生まれで、現在、62歳。もともと輸入楽器を扱う会社の営業マンだった松崎さんは、パイプオルガンの魅力に触れ、1970年にドイツに渡り、パイプオルガン製作の修行をされます。
そして、7年間の修行を経て、ドイツの親方資格試験、マイスター試験に見事、合格。帰国後は、相棒の中里威(なかざと たけし)さんとともに、町田市に、パイプオルガン工房「マナ オルゲル バウ」設立。
松崎さんは、整音・調律を担当され、これまで、全国の教会やクラシックコンサートホールなどの、パイプオルガンの製作、修復を手掛けられています。
 
日本のパイプオルガンの工房は、会社だと「マナ オルゲル バウ」を含めて、4社。個人の製作者をあわせても10社くらいしかないそうです。
実はいま、パイプオルガンの需要は多く、ライバルはドイツなどの海外の会社なんだそうです。

パイプオルガンは、バラバラで現地に運び、組み立てます。その組立が3~4週間くらいかかり、それが終わったら、1週間かけて整音の作業があるそうです。
松崎さんの工房のパイプオルガン作りは、だいたい、半年に、1台のペース。
平均的なパイプオルガンは、2000万円~3000万円するそうです。

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「マナ オルゲル バウ」のHPはこちらから


投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:09

2008年07月23日

日本の匠

ゲスト:市松人形の匠 藤村明光さん

藤村明光(ふじむら めいこう)さんは、東京都・墨田区本所の生まれの54歳。
市松人形作りの職人だったお父様、藤村紫雲さんに、16歳で弟子入り。以来、伝統的な手法を守りながら、市松人形を制作、2002年には、東京都知事賞・優秀技能賞を受賞されています。また、海外でも高い評価を受け、パリ装飾美術館には、藤村さんの市松人形が永久保存されています。

市松人形は、江戸中期の人気歌舞伎役者・佐野川市松にちなんで名づけられた人形。子供たちが抱いて遊んだことから、「抱き人形」とも呼ばれます。現代の「リカちゃん」や「バービー人形」と同じで、衣装の着せかえをして楽しめます。昔、女の子たちはお母さんに着物の縫い方を教わりながら、着替えを作る事で、着物をぬう練習を行ったそうです。また、人形には、子供の無病息災を願う親の気持ちも込められていたそうです。

藤村さんいわく、「人形は、表情が命。優しい素直な気持ちで人形作りをしないと、 優しい素直な顔立ちの人形が出来ない。 手仕事は自分自身が形となってあらわれる。」
そこが、一番の楽しさでもあるそうです。

今回は、日本を代表する人形師、藤村さんに、自慢の市松人形をお持ち頂きました。

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藤村明光さんのHPはこちらから

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:14

2008年07月16日

日本の匠

ゲスト:馬のマッサージの匠 山縣真紀子さん

山縣真紀子(やまがた まきこ)さんは、東京都のお生まれで、7歳のときより都内の乗馬クラブで乗馬をはじめ、1969年の「全日本馬術大会」の大障害で2位、1973年の「千葉国体」の大障害で優勝するなど、数々の大会で、好成績をおさめてこられました。
そして、約20年にわたる競技生活を終えた2004年、「日本ウマ科ヒーリング・マッサージ協会」を設立。
2005年から、競走馬のトレーニングセンターや牧場で、馬のマッサージを行っています。

馬へのマッサージの目的は、馬の精神的リラクゼーションと筋肉の
疲労回復のため。
そんなマッサージは、素手で行うそうです。素手で馬体を感じ、
筋肉と会話する。首、肩、前脚、背中、腰、後脚、左側から右側へ
と、全身にマッサージ。
およそ1時間、最後に顔をマッサージする頃には、あまりの気持
よさに馬はウトウトすること請け合いだそうです。

★「日本ウマ科ヒーリング・マッサージ協会のHPはこちから

今日は、毎週金曜日の「くにまるパドック」のコーナーでおなじみの鈴木淑子さんも、山縣真紀子さんのことが気になり、遊びに来ていただきました。
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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:47

2008年07月09日

日本の匠

ゲスト:ボウリング・ドリラーの匠 高田誠さん

高田誠(たかだ まこと)さんは、昭和10年、長崎県のお生まれで、現在72歳です。
ボウリングの全日本チャンピオンを経て、インストラクターも兼ねたボウリング・ドリラーに転身され、日本の第一人者として長年ご活躍されています。
また、日本における個人プロショップの第一号となる「高田誠ボウリング・プロショップ」を千葉県松戸市で、経営なさっています。
 
「ボウリングがうまくなりたければ、マイボールを持つこと。マイボールを作り、いいドリラーに出会い、いいインストラクターに出会えれば、必ずうまくなれる。」と高田さんは語ります。

ボールに指穴を開ける重要なコツは、指穴の位置は、中指・薬指の第一関節が目安。親指との距離を遠くするほど、ストライクを取るのに有利なんだそうです。

また、高田さんは、日本オリンピック委員会の強化コーチを務められていますが、2016年に東京にオリンピックをめざし、ジュニアの育成にも力を入れているそうです。          

★「高田誠ボウリング・プロショップ」のHPは、こちらから。            

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:03

2008年07月02日

日本の匠

ゲスト:すだれ作りの匠 田中耕太郎さん

田中耕太朗(たなか こうたろう)さんは、東京・浅草のお生まれで、44歳。
台東区千束(せんぞく)にある明治初年創業「江戸すだれ」の老舗、「田中製簾所(たなかせいれんしょ)」の5代目で、東京都伝統工芸士でもあります。
伝統に培われた高い技術と現代の生活にもマッチしたデザインの「江戸すだれ」を作り続け、各界で高い評価を得ています。

「江戸すだれ」の特色は、竹、萩、御業(ゴギョウ)、蒲(がま)、よしなどの 天然素材の味わいをそのまま生かしているところにあります。材料の吟味から仕上げまで、一貫した手作りで仕上げ。
また、「すだれ」を編む作業では、特殊な台を使って編むそうですが、糸が緩いと壊れやすく、強すぎると間が狭くて風が通らない。「いい加減さ」という柔軟さが大切なんだそうです。
近頃は、ランチョンマットにしたり、タペストリー風にインテリアとして使ったり、生活の彩りとして使われることもしばしば。
外国のお客さんも多く、海外へ「江戸すだれ」を送ることもあるそうです。

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「田中製簾所(たなかせいれんしょ)」のHPはこちら!               

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:54

2008年06月25日

日本の匠

ゲスト:映画タイトルデザインの匠 赤松陽構造さん

松陽構造(あかまつ ひこぞう)さんは、1948年、東京都中野
区生まれの59歳。
1970年代から、数多くの映画タイトルデザインを手掛けてこられ、日本映画界を代表するタイトルデザイナーとして、ご活躍中です。現在は、株式会社日映美術(にちえいびじゅつ)の代表取締役でもあります。

日本映画ファンの方は赤松さんのことを知らなくても、そのタイトルの文字は、必ず見覚えがあるはずです。
「象の背中」「どろろ」「13階段」「それでもボクはやってない」「スウィングガールズ」「ウォーターボーイズ」「うなぎ」など。世界のキタノ~北野武監督の作品も数多く手掛けられています。

「13階段」では、現場のスタッフとの共同作業で、東映のスタジオに階段のミニチュアを作って、そこにスライドを投影して、撮影。
階段にタイトルの「13階段」が浮かび上がります。

現在、タイトルデザインは、コンピューターを使えば、簡単にできるそうですが、赤松さんの題字は、すべて手書き。その味わい深い作品は、多くの監督から信頼を寄せられています。

ちなみに、赤松さんがタイトルデザインの道に進んだのは、ニュース映画やテレビの「月光仮面」などの題字の仕事をしていたお父様が亡くなり、急遽、跡を継ぐことになったからだそうです。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:58

2008年06月18日

日本の匠

ゲスト:紙芝居の匠 梅田佳声さん

梅田佳声(うめだ かせい)さんは、1928年(昭和3年)、東京生まれの80歳。
52歳から紙芝居師としての道を歩まれ、1995年に、約600枚、
上演時間3時間という長編紙芝居「猫三味線」を上演されて、
各界から高く評価されました。

戦後間もなく、役者を志した梅田さんは、1948年に、長谷川一夫主宰の実技研究所に入所。
その後、梅田弘の芸名で、多摩川園歌劇団、デン助劇団などで舞台に立ちます。
その後、サラリーマン人生を送っていたのですが、27年前、下町風俗資料館に、
昔の紙芝居自転車がポツンと展示されてあったのを見て、
紙芝居をやってみたいと思い立ったそうです。

そして、他の紙芝居師と作品を交換し合うなか、1992年に「猫三味線」に行き当たります。
全56巻、飼い猫が主人の仇に、復讐する怪談。
600枚近くあるセリフを1週間で書きなおし、95年の夏に前篇・後篇にわけて初上演。
3年後には、3時間通しで上演。
これまで、25回の公演を重ねています。

梅田佳声さんの長編紙芝居「猫三味線」は、
DVDは、エースデュースエンタテイメントより発売中。
また、台東区上野の下町風俗資料館で、毎月第一日曜日に、紙芝居を上演されています。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:28

2008年06月11日

日本の匠

ゲスト:お米屋さんの匠 市野澤利明さん

市野澤利明(いちのさわ としあき)さんは、墨田区のお生まれで、
49歳。江戸時代の1782年に創業という老舗のお米屋さん「亀
太(かめた)商店」の副代表。
代表のお父様とともに、お店を盛り上げ、優良米穀販売店として、
数々の賞を受賞、全国から注目を集めています。
また、市野澤さんは、「五つ星お米マイスター」、「おこめアドバイザー」「米・食味(しょくみ)鑑定士」という資格をお持ちになる、お米のプロフェッショナルです。

「亀太商店」は、入りやすい店づくりに努め、玄米から精米したばかりのお米を、なんと3合から販売。扱うお米の銘柄は、およそ30種です。
また、産地のこだわりや生産者の思いなどを、市野澤さん自ら、お客さんへ伝えています。

今回、スタジオで、「亀太商店」自慢のお米「長野 ミント米」「佐賀 天使の詩(うた)」「岐阜 ハツシモ」そして、市野澤さんのオリジナル「くにまるブレンド」を試食させていただきました。
どのお米も大規模な流通に乗らない、地元のルーキー。お米本来の味で、邦丸も大満足でした。

亀太商店のHPはこちらからどうぞ

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:42

2008年06月04日

日本の匠

ゲスト:洋傘づくりの匠 前原慎史さん

前原慎史(まえはら しんじ)さんは、浅草橋のお生まれ、34歳。
創業昭和23年。ハンドメイドの高級洋傘を作り続け、皇室御用達にもなっている「前原光榮(まえはら こうえい)商店」の社長兼クラフトコマンダーです。
23歳のとき、先代のお父様が急逝され、若くして家業を継がれました。

「前原光榮商店」の傘は、すべて手作り。各パーツを職人さんが分業制で作っているそうです。現在、職人は10名。3代目の前原さんは、傘のデザインやプロデュース、そして最終仕上げを行っています。

そして、お店の一押しは、16本骨の傘。屋号にもなっている初代の前原光榮さんが作った伝統の傘です。
実は、16本骨の傘は戦前からあったのですが、重たくて不人気だったそうです。骨の数も半分でコスト効率のいい8本骨の傘が主流となっていたのですが、それを初代が、“和傘のような趣のある傘が作りたい”という想いで、クオリティーの高い16本骨の傘を制作したそうなんです。
雨の日が楽しくなる傘・・・それが、「前原光榮商店」の手作り傘です。

「前原光榮商店」のお問い合わせは、
東京03―3862―5788です。 

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ちなみに、写真で女性用の傘を差しているのは、新入社員の門司香
菜子です。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:42

2008年05月28日

日本の匠

ゲスト:洋食の匠 渡仲耐治さん

「銀座みかわや」店主の渡仲耐治(となか たいじ)さんは、
横浜市のお生まれで、現在63歳。
先代でお父様の渡仲豊一郎(となか とよいちろう)さんが、昭和23年に開店された、洋食の名店「みかわや」。
渡仲さんは、早稲田大学をご卒業後、修行期間を経て、お店の経営に携わってこられました。
そのトレードマークは、帽子とタキシード。銀座の名物店主として、多くのお客様を出迎えてこられました。

銀座のど真ん中の4丁目にあり、ツタのからまる木造の洋館で知られた「みかわや本店」が、三越一帯が再開発となり、休業・取り壊されました。
お店の歴史を振り返って、苦労したことは、古い洋館なので、夏、室内がとても暑くなって、冷房には苦労したそうです。
ホースでの水まきは欠かせず、店の前に植えた植木やツタも暑さ対策だったそうなんです。

現在、渡仲さんは、銀座5丁目にある「みかわやニューメルサ店」で、お客様をお出迎えしているそうです。
ちなみに、「みかわや本店」は、2010年の9月ごろニューオープン予定です。

「みかわやニューメルサ店」のお問い合わせは、
東京03―3574―8075
お出かけの場合は、ご予約をお願いします。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:30

2008年05月21日

日本の匠

ゲスト:オークションの匠 長はるかさん

長(ちょう)はるかさんは、福岡県ご出身の27歳。
10歳から19歳までイギリスで過ごされ、2003年、日本最大の美術品オークションハウス「シンワアートオークション株式会社」に入社。2005年から、オークショニアを務められています。キャリア2年半ながら現代美術などを担当され、数少ない女性オークショニアとして、熱い注目を集めています。

一般の方が参加できる公明正大の美術品オークションは、現在、日本でも活況を呈しています。そのオークションで、オークショニアは、競売の進行に絶対的な権限をもっているそうです。

オークションでは、複数の応札希望者の中から特定の二人を選び出し、競い合わせて価格を引き上げるのが基本となるそうです。
また、話すスピード、声の高い低いなど、いろいろテクニックはあるそうですが、最も大事にしているのが、なんと視線。中心となる応札者に「この価格ですよ」との意味を込め、体を向けて、しっかり目を合わせ、そのほかの応札者も顔を合わせ、「あなたのことも見ていますよ」と目で語りかけるそうです。

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★オークションにご興味のある方
「シンワアートオークション」のHPはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:38

2008年05月14日

日本の匠

ゲスト:時計修理の匠 前山田三男さん

前山田三男(まえやまだ みつお)さんは、沖縄県石垣島ご出身の
63歳。
荒川区のJR常磐線、三河島駅(みかわしまえき)近くにある「山
田時計技術店」のご主人です。
メーカーでも直せない時計が、全国から前山田さんの元へ届き、修
理を請け負っているという時計技術士の匠。

一般的なクォーツ時計だと、ある程度部品のパーツを交換すれば直るのですが、機械式時計だと、どこが壊れているのか、わからない。全部分解して、部品の交換などが必要。自動巻きの時計だと、部品は200個近く、また、機械式時計を直せる技術者がいないそうなんです。

「時計の修理は、100分の1ミリ、2ミリの作業が必要。その作
業のとき、呼吸や心臓の鼓動も邪魔になる。だから、作業のときは、
10秒ごとに呼吸を止め集中する」というベテランならではの言葉
が印象的でした。

また、前山田さんは、沖縄エイサー太鼓や伝統芸能を披露するボランティアでもご活動中です。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:52

2008年05月07日

日本の匠

ゲスト:筆耕士の匠 武田謳心さん

武田謳心(たけだ おうしん)さんは、北海道出身の60歳。
筆耕(ひっこう)とは、毛筆による宛名書きや賞状を代筆するお仕事です。武田さんは、子供の頃から書道を学ばれ、いくつかのお仕事を経て、20年前に、筆耕士としての活動をスタート。
大相撲の優勝力士、朝青龍や白鵬に贈る表彰状や高級ブランドの招待状など、特別なお仕事を数多く手掛けられています。
そして、書道家や筆耕士などが在籍する「書人工房 墨心舎(しょじんこうぼう ぼくしんしゃ)」を主宰されています。

これまで武田さんにとって、いちばん意外だった発注は、骨壺に「戒名」と「没年」を直接書いたこと。骨壷を入れる箱には、よく書くものの、骨壷自体に書いたのは、はじめてだったそうです。

また、書道家の方々は、自分の感性が大事。書体も独特。
筆耕は、定番の書体や文字の美しさが要求されるので、個性的な書道家は、筆耕の仕事には向かないそうです。

筆耕のお仕事は、出会いを大切にし、時代に対応していくことも大事。デザイナーとの共同作業など、時代のニーズに対応して仕事の領域を広げていかないと生き残れないということでした。

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「書人工房 墨心舎」のホームページはこちらから

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:35

2008年04月30日

日本の匠

ゲスト:登山靴作りの匠 森本勇夫さん

森本勇夫(もりもと いさお)さんは、東京都文京区生まれの65
歳。革靴職人のお父様から仕事を教えられ、10代から靴作りの腕
を磨き、30歳で、巣鴨に登山靴の専門店「ゴロー」を開店されま
す。
その手作り登山靴は、今は亡き冒険家の植村直己さんをはじめ、多
くの登山家からも信頼を得ています。

そのこだわりは、お客さんの足に合うオーダーメイド靴。
人の足は、左右対称ということはまれで、右25cm、左25.5cmなどといった違いがあり、幅や甲高などクセもあるうそうです。
森本さんのお店「ゴロー」では、そんなお客さんの足のカルテをとり、丁寧に靴を作っているそうです。

登山靴にはハイキングに適した軽登山靴と、本格的な重登山靴があります。登る山にもよりますが、初心者の方は、まず低山のハイキングからはじめるといいそうです。
軽登山靴でも透湿防水性を持った登山靴がお薦めです。革製にするか布製にするかは好みですが、購入に際しては専門店でスタッフに相談しながら、実際に履いて歩き回ることが肝心だそうです。

また、「ゴロー」では、登山靴だけでなく、タウンシューズも販売しています。

巣鴨「ゴロー」のHPはこちら

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:57

2008年04月23日

日本の匠

ゲスト:笑い療法士の匠 高柳和江さん

高柳和江(たかやなぎ かずえ)さんは、日本医科大学 管理医療学教室の准教授。
その一方で、笑いで病を緩和させる「笑い療法士」を育成して、医療の場に笑いを広げる「癒しの環境研究会」の代表世話人を務めていらっしゃいます。

落ち込んでいたのに、大笑いしたら気分が明るくなった経験は、誰にでもあるはず。ストレスを緩和する以外にも、笑いにはいろいろな効能があることが明らかになってきています。
笑いは、病をやわらげる免疫力を高めたり、病気の予防になるという研究が進んでいます。

『癒しの環境研究会』では、2005年10月から笑い療法士の認定を始めました。
応募者は、患者心理学や脳の解剖など2日間にわたるトレーニングと講習を受け、資格を授与されます。医療や福祉の現場で、効果的な笑いを広めていく運動の中心になっています。

その活動の発表会が、7月に行われます。

「第五回笑いの療法士発表会」
2008年7月20日(日)
会場:文京学院大学・仁愛ホール
参加費 一般2500円 会費2000円 学生1000円

そして、高柳和江先生の最新の著書は・・・
「笑いの医力」(西村書店)
ご興味をもった方、ぜひ一読をお勧めします。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:53

2008年04月16日

日本の匠

ゲスト:ヒヨコ鑑別の匠 野寺厚さん

野寺厚(のでら あつし)さんは、富山県出身の59歳。
野寺さんは、社団法人「畜産技術協会」の「初生(しょせい)ひな鑑別」部長です。

「初生ひな鑑別師」とは 、卵から、かえったばかりのヒヨコの、オス、メスを見分ける技術を有する特殊技術者のこと。
ヒヨコは、ある程度育てば、外形や鳴き声などから、誰でもオス・メスの区別が分かるようになります。
しかし、オス・メスが、自然に分かるまで待っていては、その間のえさ代や施設が、大変ムダ。
そのため、一日でも早く、オス・メスを鑑別して、目的に応じた飼育ができることが、一番よいとされています。

そこで、孵化したばかりのヒヨコのオス・メスを鑑別する職業として、プロの”初生ひな鑑別師”が生まれました。
生まれたばかりのひなの肛門を開き、小さな生殖突起を触り、オス・メスを2秒ほどで見分けるそうです。
中でも、高等鑑別師になると、99%以上の鑑別率を達成することが要求され、一日に、1万羽も鑑別するそうです。

また、この技術は日本生まれで、世界各国で日本の初生ひな鑑別師
が、数多く活躍しています。
畜産技術協会では、現在、高収入が得られる初生ひな鑑別師を目指す若者を大募集中だそうです。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:06

2008年04月09日

日本の匠

ゲスト:からくり人形作りの匠 大野勇太郎さん

大野勇太郎(おおの ゆうたろう)さんは、板橋区出身の73歳。
卓越した技術力で、デジタルカメラや監視用カメラなどの歯車を製
造する町工場、「大野精密」の社長さんです。
そんな大野さんは、精密な歯車作りの技術を生かし、独自に江戸時
代の「からくり人形」を再現されました。

その「茶運び人形」は、人形の手に湯飲み茶碗を載せると動き出し、
茶碗を除くと止まるというもので、移動する時は首と足を動かしな
がら前進。ある程度の距離まで行くとUターンをして戻ってくると
いう仕掛けになっています。

江戸時代の動力はクジラの髭だったそうですが、こちらは、金属のゼンマイ仕掛け。数十個の歯車が使われています。

大野さんは、「からくり人形」と歯車には切っても切れない関係が
あることから人形製作に興味を持ち、平成5年から独学で研究。
平成11年には江戸時代の「からくり人形」設計書~「機巧図彙(からくりずい)」を参考に部品や歯車の図面をおこし、機構が観察しやすい独自のアクリル製「からくり人形」を完成されました。

写真は、スタジオで動かしたアクリル製のからくり人形です。
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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:59

2008年04月02日

日本の匠

ゲスト:書店の匠 田口久美子さん

田口久美子(たぐち くみこ)さんは、書店員歴35年。魅力ある「棚作り」と本の目利きで、カリスマ書店員の異名を持ち、160万冊の本が並ぶ、巨大書店「ジュンク堂」池袋本店の副店長です。
 
書店員の大切な仕事、棚割には、一定の規則があり、文芸書ならまず、時代別で、古代、中世、近世、現代に分け、それがさらにフィクション、ノンフィクション、エッセイ、評論などのジャンルや著書名の50音順などに枝分かれします。
しかし、「江戸川乱歩」の本は、推理小説ではなく、「幻想小説」の棚に置くなど、お客さまの嗜好などをよく理解することが大切なんだそうです。
また、数学者の藤原正彦さんが書いたベストセラー「国家の品格」は、新書コーナー、数学のコーナー、現代思想の3コーナーに分けて置いたそうです。

本を探しに書店にやってきて、目当ての本の横にある本にも興味を持って買っていただきのが、書店員のやり甲斐。
また、お客さんが著者名やタイトルがわからない本を頼まれて
見つけたときも、うれしさいっぱいだそうです。

田口さんが、自ら書店のお仕事のエピソードを綴ったエッセイ『書店繁盛記』は、ポプラ社より、『書店風雲録』は、ちくま文庫より、それぞれ発売中です。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:13

2008年03月26日

日本の匠

ゲスト:表具師の匠 稲崎棟史さん

稲崎棟史(いなざき むねちか)さんは、東京・日本橋生まれの
71歳。掛け軸、屏風、額などの表装を手掛ける職人が表具師。日本橋浜町にある老舗、「経新堂 稲崎(きょうしんどう いなざき)」の5代目店主です。

「経新堂 稲崎」は、江戸時代、天保年間(1830~1843年)に創業。
当時は、江戸城に近い元大工町(もとだいくまち)、現在の日本橋通り2丁目にあった。表具師の筆頭格「大経師(だいきょうじ)」であり、屋号を「表具師 稲崎」と言ったそうです。

江戸の伝統や職人技が息づく表具作り。表具の中でも掛け軸は、
絵や書の魅力を活かしながら、「裂地(きれぢ)」を組み合わせて制作する、総合的な感性が必要とされる工芸品です。
「裂地(きれじ)」とは、本紙(作品)の周りを囲む布地のこと。どの色、どの柄の裂地を選ぶかによって、大きく掛け軸の印象が変わる。掛け軸作りは、美人が身にまとう着物作りに似ているということでした。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:51

2008年03月19日

日本の匠

ゲスト:ホビーロボット製造の匠 近藤博俊さん

近藤博俊(こんどう ひろとし)さんは、東京生まれの54歳。
荒川区の東日暮里にあるラジコン部品の老舗メーカー「近藤科学株式会社」の代表取締役社長です。
数年前に、小型2足歩行のホビーロボットを開発されて、大ヒット。2006年には、経済産業省などが主催する「今年のロボット大賞」で、中小企業特別賞を受賞。ホビーロボット界をリードする会社として、いま大きな注目を集めています。

現在、主流のタイプ「KHR―2HV」は、身長は、およそ35cm。重量は、1、270g。歩行はもちろん、側転、前転、起き上がり、腕立て伏せ、ボール蹴りなどの複雑な動きができます。

また、近藤科学は、秋葉原で、「ROBOスポット」という、ユ
ーザー交流の場を運営。ロボットスクールの実施や遊びの広場が
あります。

そして、今週末には、2足歩行ロボットの格闘技大会、「ROBO―1(ワン)」が開催。国内外より、100体以上のロボットが後楽園ホールに集結します。
22日(土曜)予選会 23日(日)決勝

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↑お写真は、近藤社長と営業部係長の平井利治さんです。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:09

2008年03月12日

日本の匠

ゲスト:フィギュアスケート靴 刃研ぎの匠 坂田清治さん

坂田清治(さかた せいじ)さんは、新潟県出身の60歳。
安藤美姫選手をはじめ、数多くのトップフィギュアスケート選手の靴の刃を研ぎ、世界屈指の「刃研ぎ職人」と言われています。
現在、「神奈川スケートリンク」専属のインストラクターでもあり、横浜市で、フィギュアスケート靴の専門店「アイススペース」を経営されています。

フィギュアは、ジャンプなど、つま先部分がとても重要で、坂田さんの技は、刃の溝を100分の1ミリで研いでいくそうです。
フィギュアの刃は滑れば滑るほど消耗し、氷を捉える溝が平坦になるため、横滑りやジャンプのタイミングを崩してしまいます。そのため定期的に、研ぐ必要になってきます。
選手の体重や技術、さらに会場となる場所の気候、氷上の固さ、柔らかさなどを加味して、微妙な刃の溝の深さを研いでいくそうです。

3月17日から、スウェーデンのイエテボリで、開催される「世界フィギュア」。坂田さんの研ぎの技にも大注目です。

ちなみに、邦丸さんが持っているのは、安藤美姫選手が実際に履いていたフィギュアスケート靴。
坂田さんが持っているのは、浅田真央選手の靴です。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:42

2008年03月05日

日本の匠

ゲスト:ニュースの匠 二木啓孝さん

今日は、邦丸アナのピンチヒッターを務める水曜コメンティストの
二木さんに、ニュースの匠として、そのジャーナリスト人生を伺い
ました。

実は二木さんは、年齢的に、記者になるのが遅かったそうです。
そこで、モノを知るには、モノを知っている人と大勢会おうと思い、1年間で、1000人と会い、1000枚の名刺を集めることを目標としたそうです。
政治家パーティなどに、どんどん出席し、会える人には、皆んな会っていったのですが、その1000人の中で、また会えたり、取材できたりするのは、翌年になると、50人~60人。3年目になると、30人。その中で、ずっと長年お付き合いできるのは、せいぜい3人くらい。
しかし、この1000人中の3人の方こそ、信頼関係が築け、とても重要なんだそうです。
これを20年間やって、ネットワークは、50人くらい。
このさまざまな分野のモノを知っている方々が、二木さんの財産になっているということでした。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 15:53

2008年02月27日

日本の匠

ゲスト:ハーモニカの匠 ハーモニカ・ライナーズ

今日は、なんと、40年ぶりに復活された、ハーモニカグループ
「ハーモニカ・ライナーズ」の波木圭二(なみき けいじ)さんと
町田明夫(まちだ あきお)さんのお二人にお越し頂きました。

「ハーモニカ・ライナーズ」は、1962年、昭和37年に、ハー
モニカ演奏の名手、波木さん、町田さんと、今日は
お見えになっていない鶴田亘弘(つるた のぶひろ)さんの3人で
結成。プロとして、5年間で400本のステージをこなすなどの
活動をされ、その後、メンバーそれぞれが独立、日本のハーモニカ界を長年にわたり、牽引されてきました。
そして昨年、同じメンバーで、40年ぶりに再結成。グループの平均年齢は、71歳ということです。

今回の再結成のきっかけは、一昨年の暮、わたしと鶴田さんが酒を飲みながら、「そろそろ、また、やりたいね」と話したことから、
「ハーモニカ・ライナーズ」再結集への動きが始まったそうです。

そして「ハーモニカ・ライナーズ」は、アルバムの発売を記念して、ライヴを行います。
3月1日土曜日、東京駅八重洲の「HiT・STUDIO 60’s」で、午後1時より、3回のステージがあります。
「ハーモニカ・ライナーズ」の名演奏を楽しみたい方は、ぜひ足を運んでください。 

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:07

2008年02月20日

日本の匠

ゲスト:メンタルトレーニングの匠  
田中ウルヴェ京(みやこ)さん

田中ウルヴェ京(みやこ)さんは、1988年にソウルオリンピック シンクロ・デュエットで銅メダル獲得。
その後、7年間、アメリカの大学院に留学され、スポーツ心理学、キャリア教育、ストレス・マネジメントなどを学ばれました。
現在、ご自身が経営される株式会社「MJコンテス」にて、プロスポーツ選手から一般の方まで、メンタルトレーニングやキャリアプランニングなどを指導されています。

スポーツ選手は、プレッシャーや緊張感の高まる試合本番で最高の
パフォーマンスを発揮しなければなりません。そこで、身体や技術を鍛えるトレーニングと同様に、日頃からメンタルスキル(精神的な能力)を強化するためのトレーニングが必要なのです。
また、一般の方々へのメンタル面でのアドバイスでは、「好き」の大切さ。人間、「好きである」とか「自分が決めた」という自己説得感は、最もやる気を起こさせるものなんだそうです。このことが自分の根本にあるかないかでは、生き方の方向性が全く変わってくるそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:10

2008年02月13日

日本の匠

ゲスト:甘酒作りの匠  天野博光(あまの ひろみつ)さん

天野さんは、昭和31年、神田のお生まれ、現在(51)歳。
創業162年という、神田明神にある老舗、甘酒屋、「天野屋」の6代目ご主人です。
江戸時代から神田明神は、甘酒作りが盛んで、当時、神田明神から湯島にかけて、100件の糀屋があり、江戸庶民のスタミナドリンクとして大流行していたそうです。砂糖が貴重だった時代は唯一の甘味源だったのでしょう。
天野屋は、江戸の創業当時から残る地下室、「土室(つちむろ)」を利用して、糀(こうじ)を作り、変わらぬ味の甘酒を提供し続けています。
人工の甘味料などもいっさい使わない、天野屋の甘酒は、即効性がありアミノ酸、ビタミンも豊富。昔から峠の茶屋にあったのも理に適っているのです。純天然素材を使った江戸の優れた食品を、現代人の健康と美容のため提供しています。
また、天野屋さんは、甘酒の販売だけでなく、喫茶もあります。
神田明神脇にお店がありますので、ぜひお立ち寄りください。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:56

2008年02月06日

日本の匠

ゲスト:曲物の匠  大川良夫(おおかわ よしお)さん

「曲物(まげもの)」とは、板を曲げて円形または楕円形に曲げ、底を取り付けた容器のこと。和蒸篭(わせいろ)をはじめ、中華蒸籠、裏漉(うらごし)、篩(ふるい)や楕円形の弁当箱など、そんな曲物をつくる人を曲物師と呼びます。
 
曲物師・大川良夫さんは、中野区生まれの66歳。 
中野区上高田にある、昭和8年創業の「大川セイロ店」の二代目で、伝統的な技を受け継つぎ、手作りにこだわり、中華、日本料理に欠かせないセイロを40年にわたり、作り続けていらっしゃいます。
そんな大川さんの曲物は、飲食業界でも大評判で、全国から注文が舞い込んでいます。

大川さんは、高校時代から病弱な父親を手伝い、家業を継ぐつもりでいたそうです。大学を卒業し、何のためらいもなくこの道へ入りましたが、当初は師匠の物差しが頭に飛んでくることもあったとか。
曲物は、何枚もの曲げ板を巻いたり綴じたり、組み合わせたりする、手間隙かかる仕事。
若いころは、時には気を抜くこともあったそうですが、親父は決して妥協をしない人だったそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:56

2008年01月30日

日本の匠

ゲスト:フクロウの匠  池澤清治(いけざわ きよはる)さん

池澤清治さんは、豊島区生まれの70歳。 
オーディオ機器の会社経営などを経て、IT講習会の講師として、豊島区の臨時職員となったことがきっかけとなり、現在、南池袋にある、「豊島みみずく資料館」の館長をなさっています。

「豊島みみずく資料館」の設立は、2004年。
世界中のフクロウに関した資料収集家でもある、東大名誉教授の飯
野徹雄さんが、所蔵する膨大なフクロウのコレクションのうち、約4,000点を、豊島区に寄贈。
豊島区では、区立南池袋小学校の一室を「みみずく資料館」とし、それらのコレクションを200~300点ずつ順次展示公開することになったそうです。

館内は、フクロウの生活・イメージ・かたちの3つのテーマで構成
され、石・木・ガラス製の多彩なフクロウの置物や、彫刻、玩具な
ど、世界各国のフクロウやミミズクの珍しいコレクションを見るこ
とができます。

豊島みみずく資料館は、土日のみの開館。
午前10時~正午 午後1時~5時。

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豊島みみずく資料館HP

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:05

2008年01月23日

日本の匠

ゲスト:扇子作りの匠  荒井修(あらい おさむ)さん

荒井さんは、浅草生まれの59歳。
浅草・仲見世の老舗「文扇堂(ぶんせんどう)」の4代目として家業を継ぐ一方、歌舞伎や舞踊(ぶよう)で使われる舞台用扇子の製作も手掛けられ、坂東玉三郎さんや中村勘三郎さんなど、大勢のご贔屓をもってらっしゃいます。

玉三郎さんは、古典好きだから、扇子の開きを浅く、勘三郎(元勘九郎)さんは、めいっぱい開くのが好き。それぞれの好みが頭に入っているそうです。

これまでハンガリーのブタペスト、オーストリアのウィーン、イタリアのトスカーナなどで作品展を開いている荒井さん。
西欧文化を日本に伝えたのは、オランダとポルトガルなので、今度
は、オランダとポルトガルでの個展の計画を立てているそうです。

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現在、荒井さんの個展「ことほぎ」が、目黒区青葉台の「燕子花(かきつばた)」別館にて、2月3日まで開催中です。
   
ギャラリー 「燕子花(かきつばた)別館」
〒153-0042
東京都目黒区青葉台2-16-7
TEL03-3770-3401
FAX03-3770-3405
東急東横線中目黒駅より徒歩9分

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 13:07

2008年01月16日

日本の匠

ゲスト:映画バイヤーの匠  酒井園子(さかい そのこ)さん

酒井園子さんは、映画を買い付けるバイヤーで、およそ20年のキャリアのなか、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作、「トゥルーライズ」など、数々の作品を買い付け、日本に紹介してこられました。

映画バイヤーのお仕事で、いちばん大変なことは、 映画は大衆芸術なので、大衆を忘れてはいけません。でも時々、驚くような新しい映画、フィルメーカーが現れたときに、挑戦してみようという勇気と情熱とセンスを持ち合わせていなければならない!ということでした。

そんな酒井さんが、このほど、初プロデュ―スを手がけられたのが、日本・カナダ・イタリアの合作映画「シルク」。
役所広司さん、國村隼さんも出演し、坂本龍一さんが音楽を担当。
まさにワールドワイドな映画です。
1月19日(土)より、全国ロードショーです。

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映画「シルク」公式サイト

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:16

2008年01月09日

日本の匠

ゲスト:江戸凧作りの匠  志村康夫(しむら やすお)さん

志村さんは、東京都北区のご出身で現在、59歳。
本業のレタリングのかたわら、いまから27年前、歌川派の江戸凧の絵師・橋本禎造(はしもと ていぞう)名人と出会い、江戸凧の創作活動を開始。
武者絵などの特徴をもつ歌川派の凧絵師となり、世界凧大会では、グランプリも獲得されています。

江戸凧の作り方は、紙貼り→下図描き→色入れ→骨組み→
糸付けの順。もっとも大事な作業は凧絵描き。
また、志村さんの江戸凧作りのこだわりは、空に揚がらなければ、凧ではない!というもの。
凧を空に揚げるのは、かなり難しい作業で、最後の調整、竹の削り方では、髪の毛1本の削りが、凧揚げに影響するそうです。
そんな凧揚げの究極は、強い風を受けても青空に額縁を打ちつけた
ように、ピタリと動かない姿なんだそうです。

現在、志村さんは、凧作りの講習会を開いて、3人が免許皆伝。
24歳の若手も育っているそうです。

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志村さんのHPはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:05

2007年12月26日

日本の匠

ゲスト:ベースボール審判の匠 平林岳(ひらばやし たけし)さん

平林岳さんは、千葉県柏市出身の41歳。 
まず、1992年に渡米し、アメリカのマイナーリーグで、日本人初の審判として、2シーズンを経験。その後、日本のプロ野球、パ・リーグの審判として9年間にわたり、活躍。
そして再び、2005年より、アメリカのマイナーリーグの審判として契約し、現在、メジャーリーグの審判を目指し、奮闘されています。

1度目に体験したアメリカ野球は、審判への尊敬のされ方など、日本の野球とは大違い。妻子もありながら40歳を前に、もう一度自分の夢にチャレンジ。
今シーズンは、1Aで140試合を審判。そして来シーズンは、2Aにあがることが決まっています。
一歩ずつメジャーリーグの審判という夢に近づく平林さん。アメリカの野球の魅力は、野球が楽しいからということに尽きるということ。チームが勝つためなら何でもする野球ではなく、選手も審判員も観客と共に楽しむ野球。すばらしいプレーによって感動するゲームを作ることに集中しているということでした。 

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:23

2007年12月19日

日本の匠

ゲスト:ホテルマンの匠 加藤健二(かとう けんじ)さん

加藤健二さんは、島根県出身の66歳。
1966年に、日本初の外資系ホテルとして誕生した、東京ヒルトンホテルに入社。徹底した国際的なサービスのノウハウを学び、接客サービスの最高責任者、エグゼクティブ・コンシェルジュにまで昇りつめました。引退後は、42年間のホテルマン人生の経験から、
執筆や講演会の活動をなさっています。

ちなみに、東京ヒルトンホテルは、1984年にキャピトル東急ホ
テルと名称を変更し、昨年の11月に惜しまれつつ閉館。
 
そんな加藤さんのニックネームは、ミスターシェイクハンド。
一般のお客様からVIPまで、これまで握手したお客様は、何万人ではきかないくらい。いつのころからか、常連のお客様がわたしのことを「ミスターシェイクハンド」と呼ばれるようになったそうです。

握手、スマイル、フレンドリー、そして、そこから先のサービスや
行動でホテルマンの真価が問われるということです

加藤健二さんの著書「伝説のホテルマン おもてなしの極意」
(アスキー新書)、「お客様がまた来たくなる極上のサービス」
 (日本実業出版)が好評発売中です。

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●加藤健二さんのオフィシャルホームページはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:08

2007年12月12日

日本の匠

ゲスト:パンク修理の匠 鵜沢仁一(うざわ じんいち)さん

鵜沢仁一さんは、栃木県出身の62歳。
昭和53年、東京・千代田区の隼町(はやぶさ ちょう)に、株式会社タイヤサービスを創業。
以来、30年にわたり、自動車用タイヤの修理・調整に取り組んで来られました。なかでも「焼き付け」という技術を活かした、パンク修理の達人として知られています。
業界では、「タイやの神様」と呼ばれている鵜沢さん。
そのパンク修理の「焼き付け」とは・・・
①穴ができたタイヤをはずして、内部から穴の周辺部分を慎重に薄く削り取る。
②そこに特殊な接着剤で生ゴムを貼り付け、専用の機械で圧力と熱を加える。
③生ゴムは、タイヤの内側と完全に一体化して、穴をふさぐ。

「焼き付けパンク修理」では、どの程度の熱や圧力を、どの角度で当てるのか、長年の経験で培ったノウハウがモノをいうそうです。
また、「焼き付けパンク修理」は、タイヤをホイールより外し、内側から修理をおこなうので、差し込み修理と比べ、パンク時のタイヤ内部のダメージが確認でき、安全性が高い。
所要時間は、30~50分程度。費用は、5000円です。

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●「株式会社タイヤサービス」のHPはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:12

2007年12月05日

日本の匠

ゲスト:練り物作りの匠 周東俊明(しゅうとう としあき)さん

周東俊明(36歳)さんは、渋谷区の笹塚、十号通り商店街
にお店を構える、さつま揚げ・おでん種の専門店「愛川屋(あいかわや)」の2代目、若旦那です。
「愛川屋」は、毎日、手作りで、20種類を超える、
さつま揚げ・おでん種を作り、大変な評判を呼んでいます。

さつま揚げ作りのこだわりは、生の魚を仕入れて、そこから
手作りしているところ。手間暇掛りますが、すり身から作る
ことが、味のポイントでもあるそうです。
そのすり身は、スケソウダラ・ワラズカ等を中心とした白身魚にマグロ他を加え、より一層味を引き立てる為に、愛川屋・初代から伝わる数種類の魚を組み合わせているそうです。

その抜群の美味しさのため、週末は遠方からのお客さんも多いそうです。
    
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●笹塚「愛川屋」
TEL 03-3377-4794
お店のHPはこちら

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 17:11

2007年11月28日

日本の匠

ゲスト:黄楊櫛作りの匠   竹内勉(たけうち つとむ)さん

竹内勉さんは、東京生まれの65歳。
台東区上野、不忍池の前に、お店を構える黄楊櫛(つげぐし)の老舗「十三や(じゅうさんや)」の、14代目店主です。
昔から高級品である黄楊櫛(つげぐし)を、およそ半世紀に渡り、作り続けていらっしゃいます。

屋号の「十三や」は、「九」と「四」では縁起が悪い。それなら、九と四をたして、十三としちまえと、洒落で生まれたものです。
   
黄楊櫛は、静電気を起こさず、毛根を刺激する形状で、髪に艶を与
え、髪のクセにも馴染み、また、黄楊櫛は色艶が非常に美しく、
黄色くてなめらかになるそうです。
 
黄楊櫛の材料となる「黄楊(つげ)」は、ツゲ科の常緑低木で、櫛の材料として珍重されています。特に、鹿児島県の指宿、池田湖周辺、伊豆七島の利島(りしま)、三宅島などの産地のものが最上とされ、竹内さんは、鹿児島産の黄楊にこだわっているそうです。

竹内さんの後継者は、息子さんで、15代目。そのあともお孫さんが継ぐかもしれません。

●上野「十三や」 
TEL 03-3831-3238

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:48

2007年11月21日

日本の匠

ゲスト:ラシャ切りバサミ作りの匠 石塚昭一郎(いしづか しょういちろう)さん

石塚昭一郎さんは、東京都、荒川区生まれの72歳。
布地の裁断に使われるラシャ切りバサミ作りの名職人で、そのブランド名「長太郎(ちょうたろう)」は、一級品として、広く業界に知れ渡っています。その優れた技術から、「東京都伝統工芸士」、「荒川区指定無形文化財」の保持者にも認定されています。

ラシャ切りバサミの特徴は、標準タイプで、全長28cm。
切れ味が普通のハサミとは、まったく違い、刃と刃の接点が移動す
ることで、布地が切れていくそうです。

お客さまの95%が、テーラー職人や仕立屋さんなどのプロフェッ
ショナルな方で、「総火造り」になると、1本の鉄からハサミを
打ち出していきます。その匠の技は、「三代目長太郎」の石塚さん
で終わります。しかし、職人の技は、もともと一代で築くものだと
語っていただきました。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:52

2007年11月14日

日本の匠

ゲスト:木製カメラ作りの匠
長岡啓一郎(ながおか けいいちろう)さん

長岡啓一郎さん(69歳)は、東京・台東区北上野にある「有限会社 長岡製作所」の代表にして、木製カメラ作りの名職人です。
この木製カメラとは、昔、結婚式や学校のクラスの集合写真などで活躍したプロ用のカメラです。
デジタルカメラに押され、一時期は低迷していましたが、いまは、
カメラマニアの上級者の方が、わざわざ長岡さんの元を訪れ、オリジナル木製カメラを注文するそうです。
レンズと蛇腹以外、ほとんど部分がお客さんの注文を聞きながらの手作り。その技は、世界でも評判を呼び、海外からも注文があるそうです。
そんな長岡さんの木製カメラ作りの技は、21世紀も受け継がれてほしいものです。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:52

2007年11月07日

日本の匠

ゲスト:かつら作りの匠 中澤利晃(なかざわ としあき)さん

中澤利晃さん(69歳)は、銀座の歌舞伎座そばに店を構える「中澤かつら店」の3代目。
16歳から歌舞伎座で、女形の美しい日本髪を結い上げる「床山(とこやま)」として修行を行い、先代の父から店を継ぎました。
現在は、日本舞踊の専門の「床山」として活躍されています。

中澤さんは、「床山」は美しい日本髪を結い上げるだけではなく、
踊る方の顔の大きさや舞台とのバランスなどを考えて髪を結い上げるのが、ベテランの技だと語ってくれました。

ちなみに、中澤さんが技を磨いた「床山」とかつらの土台から髪を植え付ける「かつら師」は昔から分業制だったそうです。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:55

2007年11月01日

日本の匠

ゲスト:元マル暴刑事 狩集紘一(かりあつまり こういち)さん

狩集紘一(かりあつまり こういち)さんは、警視庁捜査第4課のマル暴刑事として、長年、暴力団の犯罪に立ち向かってきました。
「マニラけん銃密輸殺人事件」などの難事件を解決し、約40年の警視庁生活で警視総監賞をナント、37回も受賞。まさに伝説の
刑事です。
そんな狩集さんのモットーは、「犯人(ホシ)の心にベルトを
かける。」というもの。人情派の刑事でもあったのです。

2003年、足立区竹ノ塚警察署の署長を勇退され、現在はASF(反社会勢力)の対策アドバイザーとして、ご活躍。

狩集紘一さんの著書「警視庁捜査第4課マル暴刑事」は、音羽出版から発売中です。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:37

2007年10月24日

日本の匠

ゲスト:女子プロボウラー 並木恵美子さん   

邦丸さんのボウリングのお師匠さんでもある並木恵美子さんは、1969年に行われた日本初のプロテストに合格した女子プロボウラーの第1期生。
中山律子さんなどとともに、1970年代のボウリング黄金時代を支えたひとりです。
実は、並木さんは、ライバルの中山さんらの「敵役」。
とにかく強く、当時はマスコミに対して、無口で愛想がなかったそうなんです。
(本当は、めちゃめちゃ明るく、お話好き!)

いまも現役にこだわり、ボウリングの振興や後進の育成に尽力されています。
そんな並木さんのパワフルな活動を伝えるHPはこちら

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:48

2007年10月17日

日本の匠

ゲスト 中華麺つくりの匠 鳥居憲夫さん(60歳)

鳥居さんは、中華麺づくりの老舗「大成食品」の三代目社長。
1日に2万食、150種類の中華麺をつくり、全450軒、関東では300軒に自慢の麺を
卸しています。
そのなかには有名なラーメン店も数多く、ラーメン通なら必ず鳥居さんの作った麺を
食べているはずです。
原材料の小麦やかんすいにとことんこだわり、内モンゴルの塩湖で採取・精製された
最高級のかんすいでつくった麺もあるほど。
また、その美味しさの秘訣は、生麺のこだわりと店主のオーダーに真剣に答える
ことだそうです。
また、鳥居さんは、ラーメン店の開店を目指す方々に向けて、「鳥居式らーめん塾」を主宰。次回の開催は、来年の2月です。

最後の問い、「鳥居さんにとってのお仕事とは?」には、「お客様の笑顔を作りつづけることです。」とお答えいただきました。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:51

2007年10月03日

水 日本の匠 オセロゲーム考案者 長谷川五郎さん

今日の匠は、オセロゲームの考案者・長谷川五郎さん(74歳)でした。

長谷川さんは、戦後、茨城県の水戸で、「オセロ」のルーツとなる「挟み碁」を
考案。牛乳瓶のフタを張り合わせて、白黒のコマを作ったそうです。
また、「オセロ」とネーミングしたのは、長谷川さんのお父様・茨城大学の長谷川五郎教授で、
シェークスピアの「オセロ」からの引用だそうです。

ゲーム考案に人生をかけてきた長谷川さんは、今年、20年の歳月をかけたという
最新ゲーム「ミラクル・ファイブ」を発売。精力的に活動されています。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:33

2007年09月26日

全日空の運行管理者、人呼んで「ディスパッチャー」

今日の「ニッポンの匠」は、
飛行機の飛行計画を作成する「ディスパッチャー」。
ANA(全日空)のディスパッチャー、吉野勝美さんにおこしいただきました。

飛行機が飛行する際には、こんな飛行機でこのくらいの高度で、
それでこんなルートを通って飛びますよ、という「飛行計画」に基づいて運航されています。
それを作成するのがディスパッチャー。
要するに、この方なしでは飛行機は飛べないんですね。

飛行機の欠航の判断をするのもディスパッチャー。
安全性と生産性の両方を考えて判断しなければならないので、
そのプレッシャーはとても大きいということでした。

「ディスパッチャー」という職業を初めて聞いた方も多いと思いますが、
この“影の職人”がいなければ、飛行機は安全に飛べないんですよ!

吉野さん、貴重なお話をありがとうございました。

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 09:45

2007年09月12日

アジアで唯一のアナログレコード工場

今日の「ニッポンの匠」は、
アジアで唯一のアナログレコード工場、
東洋化成のカッティング・エンジニア、
手塚和巳さんが登場してくれました。

何を隠そう、あの「およげたいやきくん」を、
アナログレコードにカッティングしたのもこちらの手塚さん。
その職人技なくしては、450万枚の大ヒットとはならなかった、、、、かも。

8月、10月とユニバーサルレコードから、
洋楽、邦楽のアナログレコードの復刻版が、
合計100タイトル出るということで東洋化成さんも大忙し。
アジアでアナログレコードの火を灯し続けるのは、
東洋化成さんのみとなってしまいましたが、
このままアナログ道を突っ走って行ってください!

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東洋化成さんのHPはこちらから
アナログレコードの通販もやっています

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 13:17

2007年08月29日

富士登山の模様は「モバイル文化放送」で!

今日の「ニッポンの匠」のコーナーでお送りした、
「野村邦丸と行く夏休み富士山登山ツアー」の様子は、
文化放送の携帯サービス「モバイル文化放送」にて、
写真画像入りで詳しくレポートしています。
ご覧になりたい方は、
keitai@joqr.net
まで空メールを送ってくださいね。
面白写真や動画がてんこ盛りだと、
本司軍曹が言っておりました!

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 13:11

2007年07月11日

プロ口笛奏者の分山貴美子さんでした!

今日の「ニッポンの匠」は、
先日アメリカで行われた国際口笛大会で、
初出場、そして初優勝した分山貴美子さんに登場していただきました。
映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の挿入歌や、
サザンオールスターズの関口さんのアルバムにも参加されている分山さん。
実際にその音を聴かせていただきましたが、
思わず息を飲んでしまうほどの美しさ。
ラジオを聴いたリスナーの方も驚かれたのではないでしょうか!
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図々しくもジングルまで録らせていただいちゃって、
ホント申し訳ございませんでしたぁ。
また遊びに来てください!
ビッグになっても断らないでくださいね!

分山貴美子さんのHPはこちらから

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 12:20

2007年06月13日

なんでも鑑定団でおなじみの鑑定士の安岡路洋さん

今日のニッポンの匠は、
鑑定士の安岡路洋さんをお迎えしてお送りしました。
本業は考古学という安岡さんですが、
ある日雨に濡れてかわいそうに見えた徳利を、
たまたま拾ったことが、4万点を超えるコレクションを集めるきっかけだったとのこと。

鑑定を通して安岡さんが伝えたいことは、
高いものが価値のあるものだということでは決してなく、
昔の職人さんが一生懸命に作って、
そしてそれを何代にもわたって大事に使い続けた人たちがいる。
そんな物語にこそ、物の価値が現れてくるのだということです。

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7~800年前に作られたという貴重な秀衡(ひでひら)椀をお持ちいただきました。

安岡さんは、6月28(木)~7月1日(日)に東京ドームで開催される、
「東京お宝市場2007~私の逸品探し~」の2日目と3日目にご出演されるということです。
鑑定ショーなど、楽しい催しにも参加されるそうなので、
ご興味のある方は、ぜひご来場ください。
詳しくは「東京お宝市場2007~私の逸品探し~」のHPをご覧ください。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 10:44

2007年05月16日

シングルモルトウイスキーの匠

今週のニッポンの匠はシングルモルトウイスキーの達人、
株式会社ベンチャー・ウイスキーの社長、
肥土(あくと)伊知郎さんにお越しいただきました。
ご自身の家業の造り酒屋が譲渡された際に、
ウイスキーが破棄されそうになったのを引き取って、
現在は世界で賞をもらうまでに育て上げた肥土社長。
シングルモルトウイスキーにかける想いは日本一と言っても過言ではありません!
邦丸隊長も15年もののシングルモルトウイスキー「イチローズモルト」をいただいて超ラッキー!

※肥土伊知郎さんのホームページはこちらから
MALT DREAM

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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 10:37

2007年04月25日

木彫刻師 福島政山さん

今日のニッポンの匠は、
江戸木彫刻師の福島政山さんに登場していただきました。
江戸木彫刻は6世紀に仏教とともに伝わった「仏像製作」の技を土台にして、
江戸時代に “神社やお寺の装飾彫刻” や “木製の調度品の彫刻” として発達した技。
神社・お寺の彫刻、日本建築の欄間、御神輿の彫刻などが代表的な仕事です。
要する左甚五郎の世界です。
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この15センチ大の狛犬は、
購入すると大体15万円ほどとのこと。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:23

2007年03月28日

予防医学を知る! 検査キットの匠

今日の匠はフィロソフィードクターの川原健一さんでした。
クラミジアをはじめとする病気は早期発見が一番大事。
お医者様に行きづらいという方は、
家庭で簡単に検査ができる「検査キット」を利用してみましょう。
生活習慣病の検査もできますよ。
ご興味のある方は「ドクターホームズ」のホームページをご覧ください。
http://www.dr-homes.net/pc.php
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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 10:51

2007年03月07日

今日のニッポンの匠は?

今日の「ニッポンの匠」は江戸刺繍職人の竹内功さんでした。
竹内さんのHP

竹内さんの刺繍を実際にご覧になれる機会が5月あります。

5月12日から26日の2週間。
日本橋の三越本店4階きものサロンで行われます
「きものフェスタ」にて、実演販売されるということです。
現在新しい作品を続々制作中。
着物の刺繍に関するご相談も受けてくれるということですので、
ぜひ足を運んでみてください。


※竹内さんの作品です
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投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:03

2006年12月27日

久米繊維のTシャツプレゼント!!

本日、日本の匠で紹介しました「久米繊維」の社長久米信行さんより
リスナーの皆さんに
11000円の国産綿でシルクのような肌触り、超高級Tシャツ(紺色)を3名様に、
オーガニックコットン無農薬Tシャツ(本当のTシャツ色)を1名様にプレゼントします。
サイズはMです!
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他にも自分だけのオリジナルTシャツを一枚から作っていただけます。
詳しくはこちら→「久米繊維」をクリックしてください

番組では11000円のTシャツを紹介しましたが、もちろんリーズナブルなものもたくさんあります。 久米繊維さんのTシャツはこちらでお買い求めいただけます!
(ショッピングサイトにリンクしています)
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久米さんと邦丸です

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 10:36

2006年12月20日

電球職人

今日の匠
電球職人の浅田精造さん
浅田さんが作った電球をご覧ください
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これは竹のフィラメント

綿で作ったものは東急ハンズで売っています。
この電球を通してエジソンの偉大さを感じてください

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 10:38

2006年12月13日

本日の匠!書家 田中逸齋先生

本日ご紹介した田中逸齋先生に
「樹」を書いていただきました。
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書道教室も開かれているそうです。
ホームページをご紹介します
田中逸齋←こちらをクリックしてください。

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 11:10

2006年10月18日

日本の匠「匠が作った北条米」プレゼント

今日の日本の匠は、米作りの匠:根本善仁門さんをお迎えしました。
米作りのプロたちが、3000年かけて作り上げた伝統の米、5キログラムを10名さまにプレゼントします。

ご応募は
〒105-8002
文化放送 くにまるワイドごぜんさま~
「匠が作った北条米プレゼント」の係まで
邦丸黄門さまに行ってほしい温泉(プレゼントしてほしい温泉)を書いてご応募ください。
住所、電話番号をお忘れなく。

また、プレゼントとは別に、根本さんのお米が食べてみたいと言う方は
有限会社根本農場にお電話いただければ購入できます。
根本農場ライスセンター:029-864-3103

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 10:21

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