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2009年04月06日

なるほど番長 オヤジ魂

「世界の水不足と注目の水ビジネスについて~!」

日本で暮らしていると、水不足を感じることはありません。
水道の蛇口をひねれば水が出るし、
大抵の場合は、そのまま飲むことができます。
しかし今日、5人に1人は安全な水を飲める環境にいないと言われています。

ところで皆さん、「水ストレス」っていう言葉、知ってます?
「水ストレス」とは、1人あたりの最大利用可能水資源量が
1700立方メートル以下の状態を指す言葉で、
ヒト1人が1年間生きていくのに4000立方メートル必要だと言われています。
これは学校にある25mプール40杯分の水という事になります。
それが1700立方メートルしかないということなので、
必要だと言われている量の半分以下なんですね。
そんなストレスを感じている人が、
現在、約7億人もいると言われています。

日本が頼っている「バーチャルウォーター」
食糧を自分の国で作ったら
どれくらいの水が必要かを考えたのがバーチャルウォーター。
日本の食糧自給率は40%ほどです。
当然、沢山の食料を海外からの輸入に
頼らざるをえなくなってくる訳なんですが、
同時に、食糧を生産するための水も
輸入しているっていう事になるんです。
小麦を1キロ作るのに水が2トン、
牛肉100gなら7~10トンもの水が必要と言われています。

日本が誇れる水テク「逆浸透膜」「ニューウォーター」
水不足の地域では淡水の水源が足りないので、
海水を淡水化して使っています。
そんな海水を淡水化させる技術で
今注目を集めているのが「逆浸透膜」。
表面に1ナノメートル(1ミリの1000分の1の1000分の1)という穴が
無数に開いている膜に海水を入れてあげると、
浸透圧の関係で、不純物のない淡水を作る事ができるという仕組み。
サウジアラビアやアラブ首長国連邦など使われています。
またシンガポールでは生活排水からも水が再生されています。
その水が「ニューウォーター」と呼ばれる水で、
飲み水づくりに取り組んでいます。
これらの技術に日本の企業の技術が一役買っています。

生活スタイルの変化に伴って2025年には、
1人当たりの水需要は3割も増すと見込まれています。
そして2050年には水不足に直面する人が
10億人に達するという予想も…。
日本人は水と安全はタダだと思っている人が多いと思いますが、それは違います。
ラジオをお聞きのみなさんも水を大切に使って下さいね。

投稿者 たまなび : 2009年04月06日 18:17

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