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2009年01月07日

なるほど番長 匠魂

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今回、お迎えした匠は、
漢字記憶の匠 筒井由美子さん

便利になった世の中、パソコンでも携帯でも入力すると勝手に漢字に
変換してくれますが、漢字をちゃんと書けるように記憶する方法を伺いました。


●漢字を簡単に覚える方法を考案したきっかけは?

筒井さんは、インターカルト日本語学校校長をしているのですが、
外国人の方の記憶方法は、漢字をパーツに分解して覚えるということをしていた。
これが参考になった。
例えば、「学」=「ツワ子」、「雪」=「雨ヨ」、「雲」=「雨を伝える」など、
自分なりに分解して覚えることをしていたので、それを教室で紹介したり
自分でも考えたりしていた。


●例えば、どんな風に記憶するのですか?

憂鬱の「鬱」→木を二つ真ん中に缶を置いて板にのせ、
       米を入れ物にいれて「ヒ」にかけ、風を送る。
       米が炊けず、ああ憂鬱。

薔薇    →植物なので、まず草冠が二つ。人が二人で十一回微笑む。


写真は、筒井さんがそんな漢字記憶の方法を一冊にまとめた本。
「漢字スーパー記憶術」(青春出版)です。


●昨日も漢字を読み間違えた
麻生総理へのアドバイスがあれば、教えて下さい?

漢字の読みを間違えて覚えているのは誰でもあることなんですが、
一国の首相として公の場でばれてしまった事実には少々同情します。
漢字そのものを読もうとするのではなく、「言葉」として
使用しているかどうかが大事だと思います。
言葉には「わかるだけの言葉」と「わかるし使いもする言葉」とがあって、
後者を「使用語彙」と言いますが、使用語彙の 範囲だったのかどうかが問題です。
使用していれば、漢字を読むというより「誰かに話す」という態度で
スピーチできますから、言葉を間違えることはないと思います。

でも、漢字の読みというものは「ら抜き言葉」みたいなもので、
間違った読み方でもみんながするようになればそれが間違いではなくなるのです。
例えば「消耗」はしょうもう、と読みますが正しくは「しょうこう」です。
「心神耗弱」の「こう」ですから。
でも、もう「しょうもう」で定着していて、だれも間違いだとは思っていません。

実は、こういう例は少なくありませんよ。ですから、麻生さんの場合は
首相なんだし、間違いを定着させようぐらいの気持ちでもいいんじゃないです…。

●漢字が苦手な人へのアドバイス、
こうすれば簡単に覚えられるという方法、他にあれば教えて下さい?

まずは漢字の一部分だけを記憶すると、意外に覚えられますよ。
例えば「褒める」だったら中に「保」がある、
「嫉妬」だったら「矢」がある、という具合。

最後に筒井さんからのお知らせです。

インターカルト日本語学校では日本人ボランティアの方との
交流会を、月に1回程度開催しています。
日本語の授業で日本人へのインタビューなどもしています。
良かったらネットでアクセスしてください。

アクセスする場合は、こちら

投稿者 たまなび : 2009年01月07日 17:22

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