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2010年03月05日

トレンだま・エンタメ金曜日「ハート・ロッカー」

今週は日本時間の3月8日に発表されるアメリカ「アカデミー賞」に
スポットを当ててみたいと思います。

アカデミー賞の基礎知識
1927年5月に始まった「映画芸術科学アカデミー協会」が授与する賞で、
 映画界でも権威ある賞の一つです。
選出される作品は、授賞式の前の年に、ロサンゼルス地域で一週間以上、
 そして有料で上映された35ミリ以上の作品に限られています。
 (ただし、アカデミー外国語映画賞は海外の映画を表彰するため、この制限はなし。)
投票は、映画芸術科学アカデミーの会員の無記名投票が行われる。
 ちなみに会員の数は現在およそ5000人以上と言われています。
賞は24部門あり、特に作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞の
 5部門が名誉のある賞だと言われています。
 この部門はノミネート数が5つでしたが、今年から作品賞は10作品になりました。

そして、今回の受賞候補には「アバター」が上がっていますが、もう一作品有力な
作品があります。
それが今回ご紹介するこの作品。

映画「ハート・ロッカー」

NEC_0212.JPG

先日、この映画のプロデューサーの一人が、オスカーの投票資格者に、
「ハート・ロッカー」への投票をお願いするメールを送ったことが問題になり、
日本では、別の意味で話題になってしまった映画ですが、
今回のアカデミー賞作品賞で大注目されている作品です。

「ハート・ロッカー」(The Hurt Locker)のハートは「心」ではなく「痛み」という意味で
ロックも「ロックンロール」の方ではなく、鍵などを「閉める」ロックです。
タイトルの意味、は「行きたくない場所」「ヤバい場所」という意味です。

映画は、簡単に言うとイラク戦争をテーマにした映画です。

ストーリーは…
 2004年夏のイラクを舞台に、アメリカ軍の爆発物処理班・中隊のリーダー・ジェームズを
 中心に、ジェームズの危険を顧みない爆弾処理に不安を覚える仲間たちが、
 死の危険が付きまとうイラクで、恐怖と闘いながら任務を遂行する様を描く…
 という内容になっています。

この作品の脚本家は、最も危険なバグダットの地域に、
 最も危険な役職の一つ 爆弾処理班に何週間もの取材をして
 この映画の脚本を書きました。
 その為か、この映画は、ノンフィクションに近い出来だそうです。
 実際見ても、映画とは思えない妙なリアリティがあります。

また、映画のこの映画の撮影は、イラクの西の国境近くヨルダンの
 砂漠で行われ、高温の過酷な環境で行われたのはもちろんですが、
 車で数時間のところに本物の戦場がある環境で行われたため、
 よりリアルさが出ています。

「ハート・ロッカー」は、明日3月6日(土)より全国ロードショーです。


ところで、実は今回のアカデミー賞作品賞は、色々な意味で注目されています。

まず、ノミネートが10作品に増えたのはもちろんですが、有力候補作品の
 「アバター」のジェームズ・キャメロン監督と、「ハート・ロッカー」の
 キャスリン・ビグロー監督は、元夫婦なんです。

そして、2作品のアカデミー賞ノミネートは共に9部門で並んでいます。

しかし、前哨戦と言われている、アカデミー賞以外での映画賞では
 「ハート・ロッカー」が多く賞を受賞しており、「ハート・ロッカー」が若干有力?
 と言われています。


結果はどうなるかわかりませんが、日本時間3月8日にアカデミー賞の
授賞式が行われます。
オスカー像は誰の手に?お楽しみに!!

投稿者 たまなび : 2010年03月05日 20:12

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