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2009年10月26日

オヤジ魂「太陽光発電の現状と将来」

今日はテーマは、「太陽光発電の現状と将来」についてです。

11月から新たな制度がスタートします。
それが「太陽光発電の新たな買取制度」です。

■太陽光発電の新たな買取制度とは■
この制度はどういうものかというと「住宅に10kW未満の太陽光発電システムを設置した場合(標準家庭では3.5kW程度)太陽電池を使って家庭で作られた電力のうち、自宅で使わないで余った電力(余剰電力)を1kWhあたり48円(従来のおよそ2倍)で10年間、電力会社に売る事ができるようになる制度」です。

■今までの買取制度とは■
これまでは、住宅の太陽光発電で作られた電気のうち、余った分を1kWhあたり24円で電力会社が自主的に買い取っていました。
(各電力会社によって多少異なる事があります。)

■太陽光発電シミュレーション■
既にある家に太陽光発電システムを取り付けようとシミュレーションしてみましょう。

太陽光発電パネル、周辺機器(太陽光発電で作る電気は直流なので家庭用の交流電気にする機材、太陽光パネルに角度をつける支え)、取付け工事費を合わせて
☆およそ225万円がかかります。

これに対して、「太陽光発電の新たな買取制度」でのコスト回収は
★国の支援 およそ43万円
★自治体の補助 およそ20万円
★電気料金節約額 およそ35万円
(発電した電気を使う事によって、買わなくて済む代金、10年分)
★余った電力の売電収入 およそ100万円
(新制度では10年間、買い取ってくれる制度なので10年分)
★11年目以降の電気料金節約額 およそ20万円
(発電した電気を使う事によって、買わなくて済む代金、11年目~15年目)

これを合わせると、太陽光発電システムのおよそ225万円になります。

買取制度は10年間という制度になっていますので、10年目以降は電力会社がどの程度の価格で買い取ってくれるかわかりませんが、電気料金節約額(発電した電気を使う事によって、買わなくて済む代金)は浮くので、15年目以降は、毎年その分だけお得になっていきます。

※もっと詳しく知りたい方は、資源エネルギー庁のウェブサイトも参考にして下さい。

この太陽光発電システムですが、1点だけ、皆さんに協力していただきたい事が
あるんです。

■太陽光サーチャージ■
サーチャージって、どこかで聞き覚えないですか?
そう!燃油サーチャージ。
原油の高騰に伴って、航空会社の企業努力では吸収しきれない燃油価格の一部を乗客の皆さんに負担してもらった追加運賃が、燃油サーチャージでした。
この太陽光サーチャージも同じく、太陽光発電の買取費用を電気を使っている皆さんの家庭で負担をして下さいというものです。
月に30円から100円程度、負担してもらいます。(開始は1年後ぐらいから)

うちは太陽光発電をしていないのに、なんで太陽光発電の買取費用を負担しなくちゃいけないの!?とお思いでしょうが、その点は、このように考えていただけると大変助かります。
「あなたの家の太陽光発電システムは、僕たちも協力して作っているんだぞ」と。屋根の上にパネルがある家だけが太陽光発電(環境対策)に貢献しているのではありません。太陽光発電を設置していない家も協力しているのです。

太陽光パネルを屋根に設置できなくても、太陽光サーチャージを支払う事や、電池を買うことでも、太陽光発電に協力できるんですね。

投稿者 たまなび : 2009年10月26日 17:00

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