今夜のマリーンズ

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2013年04月25日

大地の大地はやっぱりショート

まさに水を得た魚。

持てるポテンシャルを存分に発揮できる場所、二年目鈴木大地が今日心地よく踏みしめた場所は、やはり学生時代から育てられた『ショート』というポジションだった。

前夜屈辱の連敗後、伊東監督によるマリンズ戦士たちには異例ともいえる緊急ミーティングがあり
それがこの試合でどう反映されるかが最も注目すべき点だったが、いきなり試合前の練習を見て驚かされた。

鈴木大地がショートに、そして根元がセカンドに配置され、コンビネーションプレイをしきりに繰り返しているではないか。

『コンバート』

実は昨日試合のOA中に、この布陣がいずれ実現する日が来ればと希望的に予測したのだが、一夜明けてこれほど早く実行に移されるとは思わなかった。

ショートに飛んだ打球は大地が機敏に捌く。安定した送球にも頼もしさがある。

試合は先発唐川が西武打線に4点を与えてしまうが、6回新戦力川本が涌井から2点タイムリーで追い上げムードを作ると、7回大地がライトスタンドに吸い込まれる同点2ランを放つ。

仮住まいのセカンドでは三塁打どまりだったが、本職のショートにつけば、何故かフェンスを越えて
ホームランになってしまうのだ。

これがプロ入り初ホームラン。

マリンズを、マリサポを、幸福の泉に導く貴重な一打。

9回ホワイトセルの逆転決勝ホームランを呼び込んだ一打。

本来はセカンドである根元にも水を与えた一打。

微かに衰えの見える井口の疲労を軽減できる一打。

マリーンズが大きな変化を遂げた日。

僕らは目撃者になった。

これからも鈴木大地にいろんな夢を見させてもらおう。


                     かわのをとや

投稿者 文化放送スポーツ部 : 23:36

2013年04月24日

緊急ミーティング

藤岡は今日も踏ん張れなかった。

これまでの3試合の先発でいずれも先制点を相手に与えてしまい、『今日こそは』の気持ちで
臨んだマウンドだったが、この試合も西武に先に点を許し今季最多の7失点で降板した。

ファンの期待と自分への期待、その両方を裏切った。

「あそこなんだよなあ。あそこを踏ん張れない所に弱さがある」

試合後伊東監督が振りかえる。


集中のキレた藤岡に呼応するかのように守備陣も乱れた。

実は今日、試合後恒例の監督インタビューの前に選手コーチ全員が招集され緊急ミーティングが行われた。

伊東監督は古巣でもあり現在首位の西武相手に、必死さが見えないナインに対して自ら喝を入れた。

物々しい緊張感に包まれたが、明日からはもう一度貯金作りに励んで欲しい。


ライオンの独走を止めろ!

            かわのをとや


投稿者 文化放送スポーツ部 : 23:20

2013年04月23日

まさかの0封!西野に援護なし

チームは4連勝中。しかも3試合連続逆転勝ち。カードは西武との首位攻防戦。

そこに突如現れた孝行息子育成出身の星我らが西野の3度目の先発ともなれば
マリーンズファンンのワクワクが収まらない、、、

はずだった。

何せ、ここまで西野が先発した2試合で、西野が味方から得た援護がもの凄い。

共に11得点。共に4本塁打。

ここまで19試合闘い9本塁打のマリンーズ。そのうちなんと8本が西野が先発したこの2試合
に集中している。

援護独り占め、西野だけがアベノミクスの効果を実感しているようなものだ。

一般投手とはまだまだ温度差がある。

今日も上り調子の打線が大量援護を施してくれるかに思えたが、予想に反して決して調子の
良くない西武先発牧田に抑え込まれてしまった。

今季初の0封。

西野は4回に先制を許すと、5回にも追加点を奪われ、7回2失点でマウンドを去った。

その後中継ぎ陣が乱れ試合を大味なものにしてしまい終戦。

連敗ストッパーだった西野が、まさかの連勝ストッパーになってしまった。

野球は面白い。

しかし、これまでの点差を使いながら相手打線を翻弄したこの2試合とは違い、接戦になっても西野は試合をしっかり作れる存在だということが存分にアピールできたと思う。

明日倍返し。

藤岡よ!前回の西武戦で見せた悔し涙のリベンジを果たしてくれ!

    
                  かわのをとや

投稿者 文化放送スポーツ部 : 22:25

2013年04月19日

今でしょう!


4月19日(金)  ロッテ3-1楽天

この日の始球式は、あの「今でしょう!」でお馴染み、東進ハイスクール講師・林修さん。ここそこで得意のフレーズを連呼してました。TVカメラもズラッと並んで、人気者を実感です。

試合はマリーンズが勝利!成瀬投手は、前半は我慢の投球でしたが、よく投げました。球審のストライクゾーンと合わなかったのか、球数が多くなりました。川崎ブルペンコーチによると『スネの打撲明けだけどとくに球数制限はない』とのことだったので、完投もいいのでは?という感じでしたがこれは次回です。

非常に寒い中のゲームでしたが元気いっぱいだったマリーンズ、パ・リーグはまだ混戦模様、これから波に乗るためにも、勝つのは「今でしょう」!!


                                              高橋 将市

投稿者 文化放送スポーツ部 : 23:20

2013年04月17日

連敗ストッパー

また西野が止めた。

前回は3連敗、今回は2連敗を受けての登板。負ければ5割が遠ざかる。

しかし、いずれの試合も精神的に追い込まれる姿など微塵も見せず7回途中3失点、自分らしく日ハム打線を手玉に取った。

初勝利の翌日マリンで、本人に自分の持ち味は?と聞くと「三振の取れるフォーク」と答えが返ってきたが、それを警戒したこの日の日ハム打線には緩いカーブが非常に有効だった。

今年で5年目。キャプテン岡田に続く育成出身プレイヤー。
昨年秋に晴れて支配下登録選手となった。

今年の目標が1軍&初勝利だったが、今日で早くも2勝目。

早くもチームの救世主、そして新人王候補に名乗りを上げたといっていい。

キャンプ時から川崎コーチは、

「このチームの投手陣の中で一番のセンスの持ち主かもしれない」

と教えてくれていたが、先週降雨中止の影響で2試合連続プロ入り初先発の上、初勝利を挙げた右腕には、

「あの1日目の大雨、そして2日目の大風の中で集中を切らさず投げ切れるのは脅威」

と期待以上の能力の高さに表情がほころんでいた。

そして「投手陣の刺激になっている」とも語った。

オールスターまでは5割をキープしたいチームにとってこの2勝はただの2勝ではない。

初勝利を両親に自ら電話し報告した富山出身22歳。愛称はその風貌からチェホンマン。

西野勇士。

確かな存在感の大きさは、やがて本家を超える日がやって来るかもしれない。


                  かわのをとや


投稿者 文化放送スポーツ部 : 06:37

2013年04月12日

微差は大差

負けが不思議でしかたない。

1-4

前夜の藤岡と同様に、この日の唐川も前半戦は西武打線を無失点に抑え味方の援護を待ち続けた。

しかし打線は好投に報いることはできず、唐川は7回2失点で力尽きマウンドを譲った。

実は前夜、マウンドを降りる藤岡は泣いていた。

藤岡は、成瀬、グライシンガーが不在の今、マリンズ投手陣の中において自分が置かれている立場をを十分に理解している。

故に好投したとはいえ、相手に先に点を与え、相手投手よりも先に降板する不甲斐なさに自然と悔し涙が滲んできた。

その無念を晴らすべく今夜同級生唐川は登板したが、まるで昨夜のリプレイを見ているかのような試合展開に持ち込まれ同じく敗れた。

戦力的に見ても遜色があるわけではない。

むしろ中島、おかわり君のいない打線に迫力は全く感じられない。
なのに、終盤に点をもぎ取られ突き放される。

一見どちらに勝利が転がり込んでもおかしくない試合に見えるが、細かく振り返ればライオンズの守備力に勝負処でマリンズ打線の勢いを寸断させられている。

連夜のライオンズ右翼金子のアクロバットな捕球と送球は、完全に流れを変えるプレーだったし、7回2死から鈴木大地のセンターに抜けそうな鋭い打球を涌井は咄嗟にグラブで触れ、結果ショートゴロとした。その確かな反応の良さが大きく勝負を左右させた。

しかも、打った鈴木大地は昨夜の終盤三塁守備で、強い当たりではあったが、三塁線の打球を捕球できずに逆転負けのきっかけを作ってしまっていた。

それでも鈴木は、試合前の練習開始の瞬間から昨日のミスを引きずらないように、敢えて「ヨシっ!」と声を出し、自らを鼓舞しながらグラウンドに飛び出していった。

スタメンを言い渡され、今日この試合で昨日のミスを取り返すために。

イメージ通りに名誉挽回の打席は回ってきた。7回2死2塁同点のチャンス。
集中力を最大に高め、涌井の投球を捉えた。しかし、微かにグラブに触れられた。
キッチリ答えを出せたはずだったのだが、ほんの僅か、涌井が上回った。

ポテンシャルをポテンシャルが封じた。

気持ちを気持ちで止めたように見えなくもないが、常々僕たちが見ているスポーツはアスリートたちの身体能力と技能の戦いだ。

それには驚きがある。憧れがある。感動がある。

微差は大差。

悔し涙の藤岡も、無念の唐川も、この試合ではミスを取り返せなかった鈴木大地も、これを糧にしてネクストステージのポテンシャルで相手を圧倒するパフォーマンスを見せつけてくれることを願いたい。

                           かわのをとや

投稿者 文化放送スポーツ部 : 06:21

2013年04月10日

藤岡無念!!

素晴らしい投手戦だった。

マリーンズは藤岡、ライオンズは野上。
ともにローテーションの軸になってもらいたい投手だが、両軍ベンチの期待に応える息を飲む
投げ合いだった。

結果はラッキーなヒットで西武が先制。その後もまたテキサスヒットで3点追加して勝利したが、
こんなに腕を振った藤岡を見るのは彼の大学時代以来だった。

153kmを記録した東洋大3年時にはまだ及ばないものの、神宮で披露してくれた4年時の腕の振りはこんな感じだったと記憶している。

何より去年とは違い腕を振っている実感に満ちた顔が今年はある。

二年目のジンクス、新婚のジンクス、球界の二大ジンクスをもろともせずに、奥さんのため、ファンのため、何より自分自身の野球人生のために腕を振りまくって欲しいものだ。

喋りがソフトな藤岡、

握手は必ず両手でする藤岡

応援してるぞ!ガンバレ!!


                                         かわのをとや


ジンクス

投稿者 文化放送スポーツ部 : 23:45

2013年04月09日

伊東監督古巣に恩返し!!

試合前、伊東監督に独占インタビューをさせてもらったが、『古巣相手の戦いは』の問いに

『特に意識していない』との答えが返ってきた。

しかし、両方のファンからすれば、かつて黄金時代の西武ライオンズでバッテリーを組んだ者同士
の初対戦となれば、興味を持つなと言われても難しい。

なんでも『1軍でバッテリーを組んだ同士対決』は90~91年の金田正一VS森昌彦(巨人)以来らしい。

マリン特有最大12mの強風が波乱の展開を予感させたが、この風を制したのは、やはり地の利を活かしたマリーンズだった。
いや、今季からの新キャプテン岡田だったかもしれない。

初回マリンズはライオンズ先発牧田の暴投であっさり1点先制。

すかさず2回に同点され、ピンチが広がるが、ここで片岡がフラフラッと上げたフライに対し、センター岡田が猛ダッシュ。『超前進ダイビング美技』で流れを断ち切った。

3回のピンチにもまた岡田が『超前進ダイビング美技(微かに余裕あり)』を連発させ、弾ける笑顔で先発吉見をを救った。

7回ライオンズに追加点を許すが、裏の攻撃で簡単に2死を取られた直後、キャプテンは表情を引き締め打席に入ると、気持ちのこもったスイングで打球をセンター前に運んで出塁。

その気持ちに続くのは副キャプテン根元。綺麗に三遊間を引き裂き逆転のお膳立て。
ここで侍角中がレフト前に同点タイムリー。
西武長田はたまらず井口に死球。代わったウイリアムスも死球で押し出して見事逆転に成功した!!

3-2

伊東監督は古巣に恩返しした。

試合後、『今日は岡田が救ってくれたね』 

ホッとした表情でそう語った。


                                            かわのをとや

投稿者 文化放送スポーツ部 : 23:06

2013年04月04日

初セーブ!

今シーズンから抑えを任されることになった益田投手。
ファイターズとの1回戦で見事に今シーズン初セーブを挙げました。

益田投手は「去年は抑えで投げる時は緊張していたけど、
今年はその経験があるのですんなりと試合に入ることができた。
相手の打順やバッターも考えながらマウンドに上がれた。
抑えを任されているので、初セーブにほっとしています」と一夜明け
安堵の表情を浮かべていました。

メンタル面も一回り大きくなった益田投手の活躍が楽しみです。

                       槙嶋範彦

投稿者 文化放送スポーツ部 : 23:33