2007年12月15日

<ボログ その30>缶つぶしゲーム

地面に置いたアルミ缶って
1回でどれだけ小さく踏みつぶせるのでしょうか?

この疑問に挑みながら、れっきとした競技として広まりつつあるのが
缶つぶしゲームです。
海に浮かべる手漕ぎ舟“シーカヤック”をこよなく愛する
会社役員の阿部年雄(あべ・としお)さんによって考案されました。

CAN_abe.JPG

国際缶つぶし協会】まで立ち上げたうえに
全国各地はもちろん、今やアメリカ支部まであるとは恐れ入ります。

今から11年前、三重県の海岸で
シーカヤック仲間の皆さんとキャンプをして、さんざん飲み干した
ビールのアルミ缶をゴミとして船にのせて持ち帰る時に
かさばらないように足でグシャ!と踏んでいたところ
人によってキレイに潰せたり、ひしゃげた形になったり
とんでもない方向に飛んで行ったりして結構盛り上がったそうです。
そこで阿部さんが
『誰が一番コンパクトに缶をつぶせたか、を競えば
もっと面白いのではないか?』
と思いついたのが
全ての始まりだそうで(・∀・)

350mlのアルミ缶を踏みつぶして
缶の高さの2倍に、幅を加えた数がポイントになります。
このポイントの「少ない方」が勝ちです。

例えば、350ml缶は、高さは121ミリ・幅は65ミリ。
全く踏みつぶしていない状態では
「高さ」121ミリ×2 + 「幅」65ミリ=307ミリ=307ポイント。
この数をどこまで小さくできるか、で勝敗が決まります。

つぶした缶の「高さ」と「幅」を測るのは、専用の計測器。
健康診断でおなじみの身長測定器のミニサイズ版ですね。

P1000539.JPG

缶は、ホームセンターで売っている厚いベニヤ板
(正式名称・コンクリートパネル。通称・コンパネ。
阿部さん曰く“缶つぶし専用リング”。さながら格闘技!)の上に
置いてつぶします。
リングのサイズは、90センチ×90センチ。
そのド真ん中に、1辺50センチの正三角形を描きます。
両足と缶の位置はこの通り。

CAN_kazumistand.JPG

あ、言い忘れてました。
この時使ったリングは、三角形部分だけをくりぬいて
格段に持ち運びやすくした“携帯タイプ”です。

CAN_ring.JPG

で、利き足を振り上げて、阿部さんのように一気に踏みつぶす!

P1000538.JPG

缶をつぶすだけですから、どこの上でも同じような感じがしますが
色々な疑問をぶつけると、納得の答えが返ってきました。
以下、ボイス・ブログ(略してボログ)で
家元・阿部×初心者・一美の缶つぶし対決と合わせてお聴き下さい。

(4分22秒)

CAN_kazumipleasure.JPG

勝っちゃった・・・。
そりゃ阿部さんもムキになるってもんです。
この後もう1回対戦して
阿部さんの120ポイントに対して僕は163ポイント!
実力通り、僕の完敗でした。
敗因は、缶の左側を踏んでしまい
右肩上がりの不恰好な形で幅が広がりすぎた点です。

ちなみに缶つぶしの世界記録は
阿部さんが作った107ポイントだったのに
つい先日、香川県で行われたイベントで
世界新記録・106ポイントが出てしまいました!
その差、わずか1ポイント=1ミリ。
「高さは2倍」なので、実質的にはコンマ数ミリという僅差ですよ。
でも阿部さんは
『自分で考えて、自分で協会の会長に納まっているうえに
自分が“世界記録保持者”だと
さすがに「何か独りでやってるよ~」みたいな感じだったので
少しだけホッとしている』
そうです。

この後もズミスポ・スタッフ全員で挑戦してみたら
何と場外失格が続出して大爆笑(☆▽☆ )楽しかったなぁ。
子供の頃、缶蹴りで遊んだ世代だから燃えるのでしょうか?

投稿者 斉藤一美 : 2007年12月15日 18:58

 

(C) 2005, Nippon Cultural Broadcasting Inc. All right reserved.