2011年08月18日

西武ライオンズ史上最高のベストナイン

開幕直前から6月下旬までの3ヶ月間に渡り
文化放送ライオンズナイターが始まった1982年からの30年間で
西武ライオンズのユニフォームに袖を通した選手の中から
“史上最高のメンバー”を皆さんに選んでいただいた
文化放送ライオンズナイター・番組スタート30周年記念企画
【ライオンズナイター・オールタイムベストナイン】の最終投票結果を
ここに発表させていただきます。

≪先発投手・郭泰源≫
松坂大輔投手とのデッドヒートの末
郭泰源さんを推すリスナーの方々が締め切り間近で増えていきました。

①郭泰源  2,448票
②松坂大輔 2,362票
③工藤公康 1,783票
④東尾修  1,775票
⑤西口文也 1,219票      

≪クローザー・豊田清≫
セ・リーグへ移籍後も今なお健在な抜群のコントロール。
今のチームに見当たらない、リリーフとしての
“絶対的な安定感”を懐かしむ声が多数寄せられました。

①豊田清  4,251票
②潮崎哲也 2,134票
③鹿取義隆 1,708票
④東尾修     922票
⑤森慎二     859票

東尾さんご本人も「なぜ僕が抑えなんだ?」と訝っていましたが
「日本シリーズの活躍が忘れられない」という方が
実にたくさんいらっしゃったのです。
先発+抑えなら、東尾修さんが投手最多得票でした!

≪捕手・伊東勤≫
予想通り支持が集中。
捕手部門で87%を占める10,517票を獲得しました。
他には金森栄治さん・大石友好さん・中嶋聡選手や
髙木大成さんの名前もちらほら。
ちなみに、野村克也さんは実質2位の276票を集めたのですが
文化放送ライオンズナイターが始まった1982年には
すでに現役を引退をしているため
残念ながら対象外とさせていただきました・・・。

≪ファースト・清原和博≫
黄金期を支えた不動の4番打者である
清原和博さんを外す理由が、まず見当たりません。
一塁手部門で82%を占める9,864票を獲得。
1万票の大台越えを果たせなかった理由は
「自分が投票しなくても清原が選ばれることは間違いない」
・・・という声が多かったからです。

①清原和博 9,864票
②田淵幸一 1,372票
③片平晋作   586票
④髙木大成   238票   

≪セカンド・辻発彦≫
当然のごとく、4年連続盗塁王・片岡易之選手を
支持する声が根強いのですが、迷った末に
「守備における球際の強さ」と「粘り強い打撃」が買われた上に
何よりも首位打者を獲得している事実から
辻発彦さんが日々コツコツと票を伸ばしました。

①辻発彦  6,668票
②片岡易之3,473票
③高木浩之  492票 

≪ショート・松井稼頭央≫
西武ライオンズのベストナインを選ぶ中で
誰もが最も頭を悩ませたポジション。
石毛宏典さん・松井稼頭央選手・中島裕之選手の3人から
「試合でサードを守ったことがあるかどうか」という点で
石毛さんと中島選手は得票が割れました。

①松井稼頭央5,363票
②中島裕之  2,584票
③石毛宏典  2,509票     

≪サード・中村剛也≫
断腸の思いでショートを決めてから、三塁手を決める方々が続出。
そこで石毛さんと中島選手をあてはめてみたものの
驚異的な長打力を誇る中村選手を思い出して、いざ打線を組んでみると
「やっぱり“おかわり君”は外せない・・・」という結果です。         

①中村剛也4,306票
②石毛宏典3,891票
③中島裕之2,406票
④鈴木健    435票    
⑤スティーブ・オンティベロス217票    

≪センター・秋山幸二≫
案の定、熱狂的な支持。全体の92%=11,114票は最多得票。
ごくわずかながらサード・ライトでの投票も見られましたが
“プロ野球史上最高のセンター”という評価など
走・攻・守で最大級の賛辞が贈られています。

≪ライト・平野謙≫
堅実なプレーで鳴らした小関竜也さんや
移籍選手の佐々木誠さん・田尾安志さんと
鉄砲肩で強烈な印象を残した羽生田忠克さんに
チームを明るく盛り上げた大塚光二さんを推す声の中で
「守備とバントの名人。“フライが飛んだ時”や
“ランナー一塁の打席”なんか、とにかく安心して見ていられた」
・・・という意見が多く寄せられるほど
当たり前のプレーを当たり前にこなす職人芸が買われて
平野謙さんが大差で選ばれました。

①平野謙  6,112票
②小関竜也1,389票
③佐々木誠  967票    

≪レフト・和田一浩≫
1990年前後の黄金時代で、唯一固定できなかったポジションだけに
外野の中では最も激しく支持が分かれました。
栗山巧選手が、ここで票を稼いでいったのですが
センター・ライトに推すファンの方々もいて限界を迎えます。
勝負強い打撃で西武・初の日本一に貢献した大田卓司さんや
テリー・ウィットフィールドさんも
オールドファンから強烈なプッシュを受けました。
その中で、捕手からのコンバートを経て大ブレークを果たし
今なおドラゴンズで主軸を任される
和田一浩選手が得票数を着実に伸ばした形です。

①和田一浩3,567票
②大田卓司1,389票
③栗山巧  1,255票
④テリー・ウィットフィールド1,136票   

≪指名打者 アレックス・カブレラ≫
“秋山・清原・デストラーデ”の3人を
クリーンナップに並べて投票する方が多かったのですが
締め切り前に伊東勤さんをゲストに招き
3時間に及ぶ対談特番を放送した直後から
カブレラ選手への支持が一気に高まり
まさかの大逆転での選出となりました!
ちなみに伊東さんは・・・
『カブレラは球団史上最高の外国人選手。
ここでホームランを打って欲しい!と願う場面で、ことごとく打ってくれた。
デストラーデも凄いけど、カブレラの方が打率も残している分
遥かに確実性が高いバッターだった』
・・・と力説しながら、この企画のDH部門でカブレラを選んだのです。
伊東さんが、ベストナインの“先発投手”に・・・
「球の質が最高。捕手の自分が受けてきた中でライオンズのNo.1」
・・・と語り、郭泰源さんを選んだ後
松坂大輔投手をかわしてトップに躍り出てそのまま逃げ切った
・・・という流れになったことも事実です。
ここ30年間のライオンズを選手・監督として最も知り尽くす方の話は
投票に多大な影響を及ぼしています。

①アレックス・カブレラ 5,927票
②オレステス・デストラーデ 5,898票~わずか29票差!~


では、以上の結果を踏まえまして
西武ライオンズ史上最高のスターティングラインナップを
謹んでここにご紹介いたします!


1番・ショート  松井稼頭央
2番・ライト   平野謙
3番・センター 秋山幸二
4番・ファースト 清原和博
5番・指名打者  アレックス・カブレラ
6番・レフト    和田一浩
7番・サード    中村剛也
8番・キャッチャー 伊東勤
9番・セカンド   辻発彦 
先発ピッチャー  郭泰源
クローザー     豊田清    


なお、ベストナインに選ばれた選手は
それぞれ最も多くの方に支持された打順に配置しました。
重複した場合は得票数の多い選手を優先しています。

たくさんの投票、ありがとうございました!
プロデューサーとして、心より感謝申し上げます。

投稿者 斉藤一美 : 2011年08月18日 23:59

 

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