2009年10月21日

オーバー・ザ・新フル

先週、とうとう新型インフルエンザにかかってしまいましたm(_ _)m

火曜の昼過ぎから、このまま自分が
桃井かおりになってしまうかのような錯覚を覚えるほどの気だるさが
少しずつ上半身を蝕んでいき
寝る前には、肩・首・頭を鈍痛が襲ってきたのです。
熱を測ると、37度8分。
あ、こりゃマズイな・・・と思った矢先に
部屋の中は寒くもないのに体がブルブルと震えてきましたO(><;)(;><)O
布団に横たわりながら、両肩を抱え込まずにはいられません。
時折、激しい悪寒が全身を貫くたび・・・

オオオオオオオオオオオオオ~ッ((((((((゜д゜;))))))))

・・・と声が出てしまう人生初めての体験を味わいつつ
発熱は最高39度1分を記録しました。
やむなく新番組【センパツ!】を“欠場”して
水曜に病院で診察を受けてタミフルを飲んだら
翌、木曜の朝には
36度5分の平熱に戻ったので逆にビックリです( ̄◇ ̄;) 
さらにもう一日経てば体中に張りつくように残っていた痛みも消えて
金曜以降はもうヒマでヒマで、録画したTVドラマを見続けていました。
【JIN】の一生懸命な大沢たかおさんに涙して
【ギネ】の無口な藤原紀香さんに見入り
【ママさんバレーでつかまえて】の姑息な片桐はいりさんに爆笑。
こんな週末も決して悪くはないですね。

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病院で書いてもらった治癒証明書を携えて
発症からちょうど1週間経った10/20(火)から職場に復帰。
【吉田照美 ソコダイジナトコ】のスタジオ生出演でした。
朝の6時過ぎで、頭の中はボーッとしていたのですが
照美さんが、僕の繰り広げる野球トークとは何の関係もない
「もしかして体、鍛えてる?」「オデコ、広くなったな」といった
あまりにもしょーもない質問をしてくるので・・・

これだから照美さんの前で
スポーツの話をしたくないんですよっ
(ノ-"-)ノ~┻━┻

・・・と一刀両断したら、ようやく僕の中にある
「放送人の脳ミソ」が目覚めた感じがしました。
大人しく話を訊いてくれない“ラジオの王様”とやりとりをして
刺激を与えてもらっていなければ、おそらく
その翌日に目の当たりにした奇跡を
喋り切ることは絶対にできなかったでしょう。

日本ハム・スレッジの逆転サヨナラ満塁ホームラン┓( ̄∇ ̄;)┏
3点リードされていたので、いわゆる「お釣りなし」。
マンガの最終回みたいな一発ですよね。

僕の2つ隣りで、ゲストの工藤公康投手が
カリメロのような丸い目を見開いて驚き(°∇°;)
1つ隣りで、解説の東尾修さんが
機関車トーマスのような丸い顔を紅潮させて(*⌒▽⌒*) 
僕の体をバシバシ叩くのを横目にしながら
イスから立ち上がって、力の限り絶叫させていただきました。
2人の大投手と中継をご一緒しただけでも十分幸せなのに
最後にとてつもなく素晴らしいプレゼントを手にした気分です。

というわけで、たとえ新型インフルエンザにかかっても
1週間もすれば、こうして元通りの生活に戻れます。
何も怖がることはありませんよ( ̄ー+ ̄)

投稿者 斉藤一美 : 23:45

2009年10月05日

いざ、懐に飛び込んでみました!

9月初旬、スポーツ新聞のトップ記事を読んで・・・

これが本当なら、ゲストにお招きして
ゆっくりとスタジオで話すのも
今後は難しくなっちゃうのかなぁ(/_・、)

・・・と思い立ったので、即、ブッキング。そして快諾。

仕事の話は、どうやって伺えばいいかなσ(^_^;)? 
まぁ、プライベートな話の方は触れないでおこう。

・・・と考えていたら、本番の3日前になって
娘さんの婚約が大々的に報じられたからさぁ大変!

これ、訊かないのは不自然だよなぁ(;¬_¬)
でも、質問するタイミングを間違えたら
その後の雰囲気が気まずくなっちゃうし。
いきなりド頭から話を振ってみるか・・・
イヤ!それは危険だろう(゜Д゜;≡;゜Д゜)
スキあらば、いつでも
“そっち方面の流れ”に持っていきたいけど
やっぱり、最後にチラッとお祝いの言葉を述べて
行けそうならさらに突っ込もう。
よし、あくまでも話の軸は
『監督論』ということで( ̄~ ̄)

・・・これが熟慮の末、僕の下した決断です。

結局、50分間に渡る出たトコ勝負のガチンコトークを終えた僕は
思わずゲストに抱きついてしまいました。

P1020267.JPG

放送終了後、半ば失礼ととられてもおかしくない
プライベートな質問をしてしまったことを電話でお詫びしたら・・・

いや、お前は一番良いタイミングで訊いてくれたよ。
この時期、生放送に呼ばれて
娘の話をしないのも変だろう。
大丈夫、気にするな。今日はありがとう。

・・・と温かい言葉が返ってきました。
この、自分の下に飛び込んできた者への懐の深さが
東尾修さんの最大の魅力なのです。
来シーズンも、中継で一緒にコンビを組めればいいなぁ(*⌒▽⌒*) 

投稿者 斉藤一美 : 23:32

2009年10月03日

来年への「想い」を届けよう!

番組改編前にありがちな慌しさにかまけて
ブログの更新をサボっているうちに
ライオンズにCS進出の芽がなくなり
ファイターズのリーグ優勝は目前となってしまいました。

あぁ、喪失の秋(´ヘ`;)

それでも、西武ドームのホーム最終戦はナイスゲームでしたよねよね。
口にしたら逆の結果になることが往々にしてあるので黙っていましたが
僕がライオンズナイターでスタンドレポーターを担当した日は・・・

今シーズン、全勝でした(o^-')b

ここ数年の人繰りで言うと、平日のナイターで
スタンドレポーターを担当した文化放送のアナウンサーは
ライオンズが黒星を喫した時に
相手チームのヒーローインタビューを任されています。
それまでライオンズの勝利を願うようなことを話していても
ゲーム終盤で敗色濃厚ならば、活躍した選手を何人かに絞って
質疑応答のシミュレーションをしておかなければなりません。
仕事での決まりごとは最優先ですが
両チームのファンの皆さんへの背徳的行為のようにも思えて
時々、心苦しくなる時があるのです。

だからこそ全てを丸く治める意味でも
ライオンズよ、絶対に勝つのだぞ!
と願い続けてきました。
「想い」って届くものですね。

ただ、それは“マイナス方向にあるもの”も届いてしまうから困ります。

ライオンズナイターのように
応援するチームがハッキリしている中継は
リードや接戦の試合展開だと喋りも弾み、とっても楽なのですが
大差をつけられたゲームの実況は、この上なく辛いものがあります。
それでも聴いて下さっている方々を飽きさせないように
あれこれ工夫しているうちに、僕は、ハタと気がついたのです。

ライオンズナイターの実況の極意は
負け試合にある、と( ̄ー+ ̄)

以来、準備段階から
“西武がリードされる試合運び”をイメージして本番に臨んできました。
おかげで、他局の超ベテランアナウンサーから・・・

斉藤クンの実況は
ライオンズが5~6点差をつけられている時が
一番面白いねぇ(~▽~@)♪♪♪

・・・というお褒め(?)の言葉を頂戴するまでになりましたが
まさかそれと引き換えなのか、僕の実況担当日に
ライオンズがほとんど勝てなくなってしまったのです(ノ-"-)ノ~┻━┻
こちとら、そんな悪魔の取引に手を染めた覚えはありません!

しかし、去年の夏に芝・増上寺で厄払いをして
身も心もスッキリさせた途端
不思議なことに勝率はグンと高まりました。
結局のところ、目の前のゲームを事細かく伝えようと
集中していれば、試合の流れに関係なく
緊張感を保つことはできるのです。
極端な方向に心の振り子を傾けないと
対応できない部分があったということは
僕のメンタルが未熟だったのでしょう。
一切のシミュレーションを拒絶して
“無の境地”で臨んだ今シーズンの実況は、8割強の勝率でした。

もちろん、こんなの偶然に決まっています。
でも、元々抱いている「プラスの想い」を
わざわざマイナス方向に持っていく必要はない、という
貴重な体験をさせてもらったことは確かです。

ホーム最終戦。
劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めて
レフトスタンドの歓喜の渦に巻き込まれた時間は
何物にも代え難い気分でした。
おまけに、勝利の余韻を楽しむ試合後の応援(通称・二次会)で
ライオンズ関東応連から突然のご指名を受けて
ファンの皆様へのご挨拶までさせていただけるなんて
僕はどこまで幸せな男なのでしょうか °・(ノД`)・°・

日々、ライオンズに人生を捧げている方々が
精一杯の声援を送るあの尊い場所で
わずかな時間でもド真ん中に立つことを許されたのは、きっと
年々熱狂度を増していくライオンズファンが生み出す空気を
僕がこよなく愛しているからです。
やっぱり「想い」は届くのですね(^-^)人(^-^)

来年は『日本一、奪回』を、強く、強く念じましょう!

投稿者 斉藤一美 : 23:04

 

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