2006年07月26日

口上『変化球』

早朝ワイド【吉田たかよし プラス!】に出演して
変化球の話を採り上げました。

今、喋った内容を思い出していたら
大道芸の口上もどきのリズムが浮かんでしまったので
僭越ながら、ここに記しておきますm(_ _)m

 ♪まず右手で投げると仮定して・・・♪

 カーブとは、タテの回転。大きく曲げつつ緩~く落とす♪
 

 スライダーなら横回転。
  中指に力を入れれば右打者の外へ、外へと逃げて行く♪

 
 ♪逆に、人差し指で押し込むようにリリースすれば
  打者に向かって喰い込むシュート!♪

  
 フォークボールは人差し指と中指で
  深く挟んで抜いて投げたら手元でストンと落ちる球♪

 
♪サイドスローやアンダースローにちょっとフォークは投げにくい。
  手首を内に捻りつつ、中指と薬指から抜いてみりゃ
  右投手は自分の右側、サウスポーなら左側!
  “sink”すなわち「沈む」ので、これがいわゆるシンカーだ♪
 
♪その代わり、左で放るシンカー
  ボールの回転方向が、ネジを締めて(い)く向きなので
  スクリューボールと呼ぶなんて
  うまいね、巧いね、上手だね♪

 
♪腕振り速く、遅い球。チェンジアップにキリキリ舞い♪
 
♪今どきのプロの世界の流行は、カットボールツーシーム
  どちらも不思議と途中まで、ストレートにしか見えないが
  ところがどっこい手元でわずかに・・クッ!と曲がってしまうので
  打ち気を誘われバットを振っても、芯を外され内野ゴロ♪

 ♪まず、握りはフツーのストレート。
  でも、ちょっとだけ・・右側に・・
  ズラして握って振り下ろす。
  そうすれば、ボールの端を「切る」ようなリリースなのでカットボール♪

 ♪さらにも(う)ひとつ。
  シームは「縫い目」の意味があり
  キレイな軌道の真っ直ぐは
  手から放ったその後で1回転をするうちに
  横の縫い目が等間隔に何と4つも現われる!
  しかし、このツーシームというものは
  『縫い目がひと~つ、縫い目がふた~つ』と来たトコで
  後はツルツルした部分!間隔、全く等しくない!!
  このツルツル部分が空気に触れてる時間の何と長いこと!!!
  だから空気抵抗(が)減るために、ボールは少し・・・落ちていく♪

ラジオのレポートもそうでしたが、七五調にまとめてみても 
特にツーシームの説明は難しいですね(_ _,)/~~
《誰が聴いても分かりやすい野球中継》への道のりは
まだまだ険しいッス(_πдπ)

投稿者 斉藤一美 : 23:57

2006年07月24日

祝・移転!

浜松町が仕事場になりました。

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8階・アナウンス部。まるで他の会社みたい。

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外の景色はこんな感じです。

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今日は、ペナントレースのちょうどいい区切りでもあるので
ナイター中継スタッフと船上バーべキューで騒いで来ました。
船の科学館前が発着点。
缶ビールでノドを湿らせているうちに
お台場沖・自由の女神前に到着後、停泊。
“肉のハナマサ”で購入した大量の食材をひたすら焼きまくり
胃袋に放り込む作業を繰り返す2時間半でした(^ 0)=3

合間に見えた、レインボーブリッジです。

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真下から見たこと、あります?

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こういった風景を愛でながら酒を酌み交わすだけで
『後半戦も頑張ろう!』と思いました。

海に近い会社って、悪くないですね(¬ー¬)

投稿者 斉藤一美 : 23:59

2006年07月21日

二大スターに惜しみない拍手

オールスターゲーム第1戦。
SHINJOのプレーに爆笑は、なし。
むしろナイスなダイビングキャッチに
実況の僕も、3万人のファンも拍手喝采です(@⌒◇⌒@)
ただ、家で【CSプロ野球ニュース】を見て、初めて
SHINJOが空中を飛んでいる間も
例の“電光ベルト”がチカチカ点滅していたのを知りました。
スーパープレーの陰に隠れたお気楽な構図に
時間差で大ウケヾ(☆▽☆) !!!
しかも、その解説では
『SHINJOはギリギリのプレーにするために
 わざとスタートを遅らせたように見えた』
と衝撃的な指摘もあったのです!

ぜ~んぶひっくるめて計算ずくだったのかも知れませんね。
惜しいなぁ、今年で最後なのが。

広島のボール犬・ミッキー君も大人気でした。
あれだけファンに歓迎されれば、上京した甲斐があるというものです。
オールスターゲーム終了後
ミニバンのトランクに積み込まれた姿を、激写!

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どさくさにまぎれて体を触ったら、柔らかいのなんのって。
かしこそうな顔と、愛らしい歩き方は
特に犬好きでない僕のような者まで虜にします。
SHINJO同様、引退の噂が絶えません。残念です(゜ーÅ)

投稿者 斉藤一美 : 22:55

宣伝、かつ喧伝

今日、生まれて初めて
オールスターゲームを
実況します。

松坂の9連続三振。
SHINJO、爆笑パフォーマンス。
そして、清原が放つ特大の決勝ホームラン。
夢みるだけなら構いませんよね(* ̄▽ ̄*)
まぁ、2番目の夢は間違いなく実現するでしょう。
神宮球場で9年ぶりの開催です。

午後6時くらいから喋ってます。
よろしければラジオ、聞いてください(^人^)♪

投稿者 斉藤一美 : 00:41

2006年07月17日

軽井沢DE炉ばた焼

久しぶりに連休が取れたので
骨休めに軽井沢へ行って来ましたε=ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ
一番の楽しみが夜の食事です。
極端な話、、我が家はこの店で飲み食いするために
軽井沢へ行くような節があります。

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“炉ばた焼 藤村(とうそん)”です。
小諸市出身の文豪・島崎藤村にちなんでいます。
新幹線の駅から歩いて5分もかかりません。

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西武ライオンズ・黒岩彰球団代表からの
『スピードスケート選手時代に軽井沢で合宿していた時は
 毎日のように通っていたなじみの店なんだ。
 ゼ・ッ・タ・イおいしいから、行ってみて!』という
猛烈プッシュが全ての始まり。
一発でハマって、早や5年が経ちました。

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渡辺邦雄店長の直筆おしながきです。
開店は1983年。店長、28才でした。
かつて“藤村”のそばには広大な空き地があり
赤坂で大火災に遭った
かの有名ホテルのオーナーが所有していたそうです。
莫大な補償金の支払いに充てるため
土地を軽井沢町へ売却したことで
中軽井沢へと続く道路が完成し、交通の便が良くなりました。
避暑地として注目されるのも当然です。
ちょうどバブル景気も始まり、別荘の建設ラッシュに加え
観光客がドッと押し寄せた時期に
“藤村”は口コミで評判を高めていきました。

例えば、岩ガキ。

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能登半島にたった2人しかいない
カキ専門の海女さんが採った選りすぐりの一品です。
激・プリプリの歯応え(^凹^)
レモンを絞って食べると、ほっぺたが落ちます。

そして、焼魚。
店長曰く、日本近海で獲れる美味しい魚BEST3は
第3位 甘鯛
第2位 キンキ
そして、栄えある第1位が・・・・・・・・・・のどぐろ!
塩焼きです。
 
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口を開けると食道から胃袋までが真っ黒なので、のどぐろ。
この写真でも、エラの奥が黒いのがわかります。
大きな目と真っ赤な体のスズキ科の魚で
太平洋側での名前は、赤ムツです。
『日本海モノは身の締まり方が最高で
 味わいが格別なんですよ』と店長は胸を張ります。

しかも“藤村”なら・・・・・・・・・
都内の3分の1の値段でOK!

安さの秘密は
オーナー自らが《全国グルメ行脚》を続けε=ε=(┌ ‐)┘
仲介業者を挟まずに仕入れるルートを創り上げたうえに
直接、店のトラックで輸送している企業努力から来ています。
そこで、あれこれ食べ比べているうちに
北陸産の魚介類にこだわるようになったのは
『渋味がなくて、ダントツで甘いから』だそうです。
とりわけ『富山湾で獲れたモノは最高』とのこと。
『山の土壌を削って川から流れてきたプランクトンが
 栄養豊かに育っているからこそ
 それをエサにする近海の魚が美味しいのです。
 北陸は良い山・良い川・良い海が揃っていますよ』と
渡辺店長はいつも嬉しそうに喋ってくれます(* ̄▽ ̄*)

さらに、寒くなってくれば
甘エビ・シマエビ・ボタンエビを桶にてんこ盛りにして
生きたまま、醤油をつけて食べる【エビの踊り食い】や
プルルン!とした身がとても甘い【ズワイガニの炭火焼】や
禁漁期間が11ヶ月という、とても貴重な
【香箱ガニ(ズワイガニのメス。お香を入れる箱のように小さい)】の
ホワホワした上品な風味も楽しめるのです。

こちらは、蜂の子の塩炒め。プチプチ、フワ~。

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似て非なるプチプチ感と清涼感に包まれる、桑の実。

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比内地鶏の入麺。あっさりとしながら深い味わい。

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あとは、千曲川で捕まえた【天然アユの塩焼き】とか
【天然ウナギの白焼き(極太!)】も“藤村”の夏メニュー。
秋ならば、軽井沢産の【焼マツタケ】に涙、涙。
来年の春先に食べてみたいのが【ホタルイカの踊り食い】。

こうして挙げればキリがないほど、旬の食材、勢揃いなのです。

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もち、酒も旨いッスよ。オススメは焼酎。
かなりキツいものを飲んだのに
広葉樹の原木から採った【なめこの味噌汁】で締めた時は
体調もバッチリでした。
極力、味に手を加えずに
素材の美味しさを引き出すのが渡辺店長のモットーです。
大いに舌鼓を打って、値段は良心的。
朝の3時までやっている店なんて、軽井沢ではここだけですよ。

一度足を運んだが最後、また来たくなるのでご了承下さい(¬ー¬)

投稿者 斉藤一美 : 00:14

2006年07月14日

暑気払えず、球趣は高まる

もう、ウンザリ・・・(;-_-X;)

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リモコンに言われなくとも分かっとるワイ(ノToT)ノ ┫:・'.::・┻┻:・'.::・
具体的に教えなさい(` 曲 ´)

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【65%】は、このエアコンの測定上限いっぱいの湿度です。
ザ・ベストテン第1位の
“西城秀樹《ヤングマン》9999点”を思い出してしまいました。

横浜スタジアムも夜の7時というのに
涼しくなりそうな気配はどこにも見当たりませんヽ(ー_ー )ノ

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あぁーっ!
ただでさえ基礎代謝の高いスポーツマンがこんなに密集して!!
何か、観てるだけで汗が出てくる(¨;)

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負けないよう必死なので、仕方ありません。
結局、満塁の大ピンチで広島・ブラウン監督が指示したのは・・・

内野手5人シフト!( ̄∇ ̄ ;)

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たった1人多いだけで、超満員に見えるから不思議です。
この奇策は投手・永川のサヨナラ暴投でジ・エンド。
選手達が高校生なら
汗と涙でグショグショになりそうな幕切れでした。・゜゜⌒(TOT)⌒゜゜・。

やっぱり、確信。
蒸し暑い季節は野球がお似合いです。 

投稿者 斉藤一美 : 23:47

2006年07月13日

一足お先に、夜のピクニック

話しかけたいのに、どうしても話せない。
向こうも、こちらのことを嫌っているだろうから。

こんな思いを3年近く持ち続けた男女が
互いの気持ちを確かめ合うシーンに、ホロリとさせられました。

試写会で観た“夜のピクニック”は青春映画の秀作です。
最初は、柄本佑(えもと・たすく。柄本明の息子)の
一人だけ浮いた妙なテンションに違和感を覚えるでしょうが
後からジワジワ効いてくるので、ご心配なく。
池松壮亮(いけまつ・そうすけ)演じる純真な男の子の
世話の焼き方も、微笑ましいです (*´ー`)
また、ストーリーの流れとは別の部分ですが
裏方役の近野成美(こんの・なるみ)が
極めて清々しく、テキパキと動いています。
ドジな男の子のひたむきな仕事ぶりを温かく見守る姿に
“どんな人でも、頑張ればいつかは報われる”と
年甲斐もなく夢を見させてもらいました(((o(^。^")o)))

とにかく、この作品は
今後10年間の映画・ドラマを引っ張りそうな俳優の宝庫です。
恩田陸の世界も忠実に再現されています。
原作のファンの方は、ぜひご覧になって下さい(^∧^)

投稿者 斉藤一美 : 17:22

2006年07月09日

管巻いて、秋田

福岡の次は秋田へ出張です。
いつの世も空港という場所は、旅行者を
こんなにもわかりやすく出迎えてくれます(* ̄m ̄)

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秋田県立野球場。通称“こまちスタジアム”。
スタンドの屋根はサッカーW杯会場のような高貴な雰囲気です。
米粒をイメージしたと知り、納得( ̄ー ̄)

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で、照明塔は【竿燈まつり】なんだそうです ( ̄+ー ̄)

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5回が終了して、グラウンド整備中に夏の風物詩。
もちろん、大曲の花火です。

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試合終了後、速攻で郷土料理店へ。
日本酒と刺身と鍋を愉しみました(~0~)/□☆□\(~▽~ )
印象的だったのは、知る人ぞ知る秋田名物・じゅんさいの風味。
ショウガと一緒に食べただけで
口の中に爽やかな一陣の風が吹いたのですヽ( ´ー)ノ

幸せな気分に浸りながら、なぜか韓国料理店へ。
マッコリを飲みながら、ディレクターと一緒に新人を説教。

『なぜ“チャングム”を見ない?
 お願いだからDVDを借りて来て、黙って第3話まで見てくれ。
 それで面白くなかったら、オレがレンタル料を払うから!
 第5話が終わる頃には
 《子役チャングム》との別れが辛くなってさぁ・・・・・。
 あ、お姉さん、
チャミスル・ジュセヨ!
 ヒャッヒャッヒャッ( T ▽ T )ノ_彡☆』

韓流好きな2人の先輩に囲まれて、さぞかし迷惑だったでしょう。

ホテルに帰ろうと店を出てブラブラ歩くと
〈3位決定戦・ドイツvs.ポルトガル放送中!〉という
やっかいな看板が目に入ってしまいました。

「ちょっと見てくか?」とバーの席に着いたのですが
計3グループほどの先客の方々が順々にカラオケを唄っています。
そのせいでサッカーは曲と曲の間、ほんの5秒しか見られません。
半ば諦めて、3人で1曲ずつリクエストを入れましたが
なかなか出番が廻ってこないので
それはそれでイラついてしまっている自分達に気がついたのです。
「こんなことなら最初からカラオケボックスに行けばよかった」と
顔を見合わせて笑っているうちに、気がつけば午前5時。

竿燈大通りも朝日を浴びています。

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そのまま帰っちゃうか!と勢いで荷物をまとめました。
午前6時、秋田空港ロビーに一番乗り。

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当然、機内では爆睡です( ̄O ̄)(-.-)(_ _).zZ
なのに、CAの女性がドリンクサービスでやってきた瞬間だけ
パチッと目が覚めました(○_○)
ボーっとした頭でアップルジュースを一気に飲み干し
なぜか写真を撮りたくなったのでシャッターを押したのが、これ。

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何のひねりもない1枚ですが
酔っ払いカメラマンだったもので、お許し下さい <(_ _)>

投稿者 斉藤一美 : 23:56

2006年07月07日

その手の趣味はありませんが・・・

男尻、三連発Σ( ̄ロ ̄lll)

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博多祇園山笠の季節なので
福岡ヤフージャパンドームの試合前とはいえ
こう、キュッ!と締め込むわけですよ。
何せ熱気は2週間も続きます。
街の至る所にはこの“飾り山”が展示されて
すっかりお祭りムードです。

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『追い山』で市内を怒涛のごとく駆け抜ける山笠と違い
人形で豪華絢爛に彩られた【ヤマ】を
イスに座ってゆっくりと見物できるのが、飾り山。
もっと近づいてみると・・・

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まるで3Dの掛け軸って感じ。

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なるほど。木曾義仲が主役だったんですね。

こんな飾り山もありました。

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ん?

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ということは・・相棒はどこかにいるはず・・・・・・・・・・いた!

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色が地味だから探しづらいったらありゃしません。

実を言うと木曾義仲とポンキッキーズは、同じ飾り山の【表と裏】。
こういったものが博多市内の13ヶ所に点在しているのです。
これも何かの縁なので
今年の追い山は、衛星放送の生中継で観ようかと思います。

見事に並んだ男尻
ある意味、究極のチアリーディングですね( ̄▽ ̄)ノ_彡☆

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投稿者 斉藤一美 : 23:56

2006年07月02日

エースの入口

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これ、巨人戦の中継で見たことありませんか?
東京ドームのダッグアウトにある、ブルペンとの直通電話です。
投手コーチが、この受話器をとる機会がない試合は
大体エースが投げています。

以前、解説の西本聖さんから教わり、僕が深く胸に刻んでいる
『エースの条件』は、以下の通りです。

【9イニングを任せられる先発投手】
【調子が悪くても、大崩れしない投球でしのぐ】
【大事な試合は、必ず、勝つ】
【チームメイトから絶大な信頼を得る】
【1年だけでは、エースと呼べない】
【2年続けば、エース“格”】
【3年活躍して、ようやく、エース】

ですから、松坂大輔はルーキーで最多勝のタイトルを獲りましたが
しばらくの間、西武のエースは西口文也だったのです。
そう考えると、楽天・一場靖弘がエースなんてとんでもありません。
どんなに右肩痛で苦しんでいても、岩隈久志ということになります。

ならば、西本聖さんも、昔は巨人のエースです。
だから、本人のこの告白には、正直耳を疑いました。

「エースは江川さんだったんだよ。
“江川・西本”とは言われるけど
“西本・江川”とは言われなかったからね」

西本さんは、当時、江川卓との二枚看板でチームを引っ張っていました。
父の影響で、中学時代は熱狂的G党だったこの僕が断言します。
開幕投手を2人が交互に務めた時期は
西本のシーズンなら優勝、江川の年だとV逸だったのです。
そうでなくても大事な試合で勝っていたのは
江川ではなく“西本”でした。
ただ、悲しいかな、エースは周囲が決めるもの。
それ以来、西本さんの持論には
【エースはチームに1人だけ】が加わりました。
【だから“右のエース・左のエース”というのは間違いなんだよ】
とかく、エースを作りたがるマスコミ側の人間として
耳の痛い言葉だったことを記憶しています。

今、巨人のエースが上原浩治であることに
異論をはさむ余地はありません。
でも、宿敵・阪神相手にプロ初完封を成し遂げた内海哲也は
ついに、エースの入口に立ったと確信しています。
連敗を「10」で止めたのはいいが、今日勝たないと
全く意味が無くなってしまう大事な試合を、見事に制したからです。
次代のエースを目撃する幸せ。
この仕事をやっていて良かったな、と思える瞬間です。

ここは、ドームの入口。

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長~い腰ひもに、汚れたジャビット人形を結わえつけて
地面をひきずりながら歩いてくる阪神ファンの姿を見かけました。
ゼッタイ、巨人をやっつけたるわ!っていう凄まじい執念です。
このマスコット達が目撃していないことを願います。

投稿者 斉藤一美 : 23:25

 

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