2007年09月03日

小物の証明

今日、仕事関係のパーティーに出席してきました。

誘っていただいたSさんから、せっかく
『たくさんの方に会いますので、名刺を多めにご用意下さい』
というご丁寧なメールをいただいていたのに
気づいたのが、会場の目の前。
イヤな予感がして、リュックの中をひっくり返して見ると
毎日、箱ごと持ち歩いているはずの名刺の束がありません!
まさか今夜に限って家に置いてきてしまうとはヽ(゜ロ゜;)ノ
痛恨のミスです・・・。

携帯用名刺入れの中身を覗くと、残っていたのは12枚

ものすごく、ビミョーな数ですよ(-_-;)
ちょっと心もとないけどひょっとすると大丈夫かな?と
希望が持てなくもありません。
ところが、中に入るとザッと数えて100人はいらっしゃいます。
頼む!今日ご挨拶する人は12人までであってくれ<(_ _)>と
本末転倒な祈りを捧げてしまいました。

こうなると、時間が進むにつれ
初対面の方にお会いするのが怖くなっていきます。
最初の3~4人は、まだ堂々としていられました。
しかし、料理を取りにいこうとしたところを呼び止められて
2人の方がご挨拶して下さったあたりから、気が動転してしまいました。

乾杯後、10分も経たずに、もう残り6枚か・・
うわ~どうしよ~(゜Д゜;≡;゜Д゜)って感覚、分かります?

交友関係を広げるためのパーティーなのに
名刺の枚数をカウントダウンしながらの会話。気が気ではありません。
滝のように汗(この場合『焦』というべきかも)が吹き出てきました。

で、ご挨拶を終えて、この日の目玉料理の一つ
“今朝摘んできたばかりの野沢菜”を頂いて、ちょっと一息つこう・・と
思っていたら、お皿を手渡しして下さった女性が
『あの~、お名刺いただけますか?』と来たからビックリ!
その隣にいらした観光組合長の男性も、深々と頭を下げつつ
『ちょっとご挨拶を・・』となり
ドッキドキの名刺交換アゲインO(><;)(;><)O

パーティーはあと2時間。
名刺は残り4枚。

幸運にも、会場から家まで驚くほど遠くはありません。
僕は決断しました。

一度、家に帰ろう
≡≡≡ヘ(*--)ノ

タクシーを飛ばしてもらい
玄関口に置きっぱなしだった名刺の箱をガッ!と握り
待たせたタクシーでとんぼ返り。
何やかんやで30分後に会場に舞い戻った時の気分はもう別人です。

やはりパーティーは、自分からも積極的に
「今、ご挨拶してよろしいですか?」って言えるようじゃなければ
全く楽しめないのですね。

名刺一つであたふたする今夜のような経験はもうゴメンです。
分かっちゃいますが、つくづく自分が小物であることを
思い知った夜でした。ハハッ(T_T)

投稿者 斉藤一美 : 2007年09月03日 23:28

 

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