2007年01月17日

さすが、しのぶママ

『愛の流刑地』ありがたく鑑賞させてもらいました。

原作の一ファンとして
菊治が冬香の命を絶つシーンは
そんなにソフトなものじゃない!と憤り
オープニングから期待値を大きく下げたのですが
法廷シーンは大満足。
とりわけ惹かれたのは、映画にしか出てこない
冬香の母役・富司純子。
まんま実生活でもお母さんなので話題をまいています。
証言台に立ってから傍聴席に戻るまでの一挙手一投足が
もう、真に迫りすぎていて、目がクギづけでした。

あと、共演の佐藤浩市と高島礼子で
別の『愛ルケ』が作れるかもしれない、という具合に
イメージも膨らみます。
窓口で僕の前に並んでいた男性は
映画のタイトル名を告げるのに抵抗があるらしく、低音の早口で

     「あいんうけち」

と言って、お姉さんから

     『愛の流刑地ですね』

と大きな声で返されて、かえってモジモジしていました。
こういう時、今どきのシネマコンプレックスは大変ですね。
でも、大丈夫。
「愛の流刑地、1枚」と言えばいいのです。
立派な純愛映画を観るにすぎません。
昼間から満員ですからね。覚悟しておいて下さい。

あ、隣の窓口では別のオジサンが堂々と叫んでいます。

     「エラゴン!」

声、デカすぎです。

投稿者 斉藤一美 : 2007年01月17日 17:14

 

(C) 2005, Nippon Cultural Broadcasting Inc. All right reserved.