2010年06月03日

鎖骨への涙を誘う勘三郎

6月になると、渋谷シアターコクーンへ足が向きます。
恒例のコクーン歌舞伎を観に行くためです。
今年の演目は【佐倉義民傳(さくらぎみんでん)】。
本日が初日でした。

sakuragiminden.jpg

千葉県佐倉市にある、かの有名な宗吾霊堂に祀られる
佐倉宗吾(役名=木内宗吾)の実話がベースになっています。
藩が課す重い年貢に苦しみ続ける農民を救うために
四代将軍・徳川家綱に直訴した罪で
宗吾の家族全員が処刑されてしまう・・・というあらすじです。

幕末に初めて舞台化されて
3ヶ月のロングラン公演になったほどの名作に
“当代歌舞伎界の太陽”中村勘三郎が挑んでいます。

自分が泣き虫であることは自覚してはいますが
顔→頬→アゴ→ノドと伝って
涙が左の鎖骨にまで流れてきたのには、正直驚きました。
【佐倉義民傳】は、そんな作品です。

しかも劇中で使われていた、いとうせいこう作詞のラップにある

♪は、走れ!宗吾 ひた走れ!♪

・・・というフレーズが心に突き刺さってしまったせいか
そろそろ寝なければいけないのに興奮が収まりません。
歌舞伎をご覧になったことがないのなら、ぜひ。
出演者は、中村橋之助・笹野高史はじめ
マックカフェのCMに出てる方々ばかりなので
とてもとっつきやすいですよ( ^-^)_旦~

投稿者 斉藤一美 : 2010年06月03日 23:57

 

(C) 2005, Nippon Cultural Broadcasting Inc. All right reserved.