2009年08月29日

ファミスタに情を見た

嬉しいことに、再び実況アナとして声をかけていただいたので
ファミスタオンライン・全国トーナメント決勝大会に馳せ参じました。

優勝決定戦は、案の定ダルビッシュ同士の投げ合い。
日本ハムvs.日本ハムだったことにも、今や驚くことはありませんが
さすがに唸ってしまったのが・・・

両チームで、二岡が
ド迫力のホームランを
打ったこと(;゜O゜)

表のチームに二岡の一発が出たばかりなのに
すぐさま、ウラの攻撃で、もう一人の二岡が柵越えを放ちます。
しかも、打球の角度を見ればレフトスタンド上段に届くのは明らかなので
打った瞬間、実況が絶叫に変わってしまうのです。

この手のゲームは、押しなべて
キャラクターの能力設定が去年の成績に左右されます。
現実の二岡はスタープレーヤーですが
昨シーズンは故障で全く活躍できなかった上に
スキャンダルにも見舞われてから移籍する形で
今シーズンを迎えました。
それでも、今年の全国大会・決勝の晴れ舞台で大活躍したということは
出場者が駆使するテクニックの高さに加えて
プログラム上の能力設定も、おそらく
さほど落とされていないのかもしれません。

結局、皆、二岡智宏という選手が好きなのです(*^-^)ノ
自分では気づいていなくても、きっと
心のどこかで「打って欲しい」と思っているのです。
そういった野球マニアの方々が捧げるささやかな熱意の結晶が
二人の二岡のビッグアーチにつながったのではないか、と感じました。

今回は、広島カープや千葉ロッテマリーンズの選手で固めたチームで
敢然と立ち向かう猛者の姿も見受けられたせいで
前回のような“ダルビッシュだらけの野球大会”とはなっていません。
中でも、実際は二軍にいることの多い
ロッテの捕手・金澤が再三見せた
レフト線への流し打ちは、まさに名人芸。
里崎でも橋本将でもなく、あえて金澤を使うこの方は
本来、中継ぎ専門である伊藤義弘に多少手を加えて
「先発完投型」の投手に育てていました。
何と個性の強い起用法でしょうか!
こんなチームが決勝でダルビッシュを攻略して優勝していたら
喜びのあまり、僕の実況は涙に暮れていたかもしれません(TOT)

ゲームに込められた“情”を垣間見ると、何だかとても嬉しくなります。

投稿者 斉藤一美 : 2009年08月29日 23:40

 

(C) 2005, Nippon Cultural Broadcasting Inc. All right reserved.