2009年08月19日

今度こそ、新作です

この前【ザ・イロモネア】を観ていて、ナイツの塙宣之さんが
何の脈絡もなく「メラミ!」と叫んで
レベルアップの音楽を口ずさんだ瞬間
反射的に大爆笑している自分にかなり驚きました。

ついにここまできてしまったのか、とσ(^_^;)?

今の僕は、アナウンサーというよりは
ドラクエにどっぷり浸かっている
ゲーマーというべきかもしれません。

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あ、コイツは、やられてもやられても
ひたすら魔物に立ち向かっているうちに
見事な成長を遂げてくれた、僕の分身です。
結構ヤリ込んでいます。

すんなり“Ⅸ”から始めていれば
ここまでハマらなかったのかもしれません(´ヘ`;)

2年前の秋頃、経済紙を斜め読みしていたら・・・
「ドラゴンクエストシリーズ」の最新作が
据え置きタイプのゲーム機ではなく
NINTENDO DSのソフトとして発売されることになった。
ドラクエは人気抜群なだけに
携帯用ゲーム機の普及が加速することは間違いない。

・・・という内容の記事が大きく採り上げられていました。

当時の僕はまだ
『ポケットモンスターこそがRPGの王様』と言って憚らない
偏狭な考えしか持ち合わせていません。
「ドラクエあってのRPG」であることは百も承知でしたが
個人的な唯一のネックは、目の前にTV画面がないと遊べないこと。
外にいて、空いた時間にサッとプレイできる
ゲームボーイのソフト以外の選択肢は存在しなかったのです。
かといって、ドラクエの携帯版が出ても
旧作品の焼き直しという点が
新参者の購入意欲を今一つそそりませんでした。

ところが、この最新作は
僕が感じていたマイナス面を全てクリアしているではないですか。
すぐに、馴染みのオモチャ屋さんへ電話で予約を入れました。

このように、思い立ったら即行動に移すのは僕のモットーです。
その代わり、こうした生き方は“間違い”と隣り合わせであることを
決して忘れてはいけなかったのです。

予約から1ヵ月後、店から
「ご予約いただいた新作が入りました」と連絡があったので
急いで駆けつけると、パッケージには・・・

DS版・ドラゴンクエスト

・・・と書いてありました。
僕はローマ数字の判別をすることが大の苦手です。
しかし、新聞に記事が載った時期から考えても
今、目の前にあるものが最新作であることに
何の疑いも抱かずに手に入れて
喜び勇んで遊びながら電車で家に戻っていったのが
僕にとっての“初ドラクエ”でした。

そして・・・

何て楽しいんだ!
本当に冒険しているみたいだ!

・・・と食わず嫌いだった過去を後悔すると共に・・・

それにしても
待望の新作が出たというのに
全く話題にならないのはなぜ?

・・・という疑問が1ヶ月近く続いた後
当時小6だった息子から、衝撃の告白を受けました。

お父さんが
「9、9」って言ってるヤツ。
たぶん「4」だと思うんだけど。


えーっΣ( ̄ロ ̄lll)


9=Ⅸ。4=Ⅳ。ホントだ(;゜O゜)

初めから辞書で調べりゃよかったのに、バカですよね。
この時点で世に出た”ドラクエの新作”は
昔、ファミコン・プレステで爆発的に売れた「Ⅳ」のDS版だったのです。
オモチャ屋さんの店員に事の顚末を話したら、平謝り。
でも、おかげで旧作だろうが何だろうが
面白さの絶対値はいつの世も変わらないことが判りました。
言ってみれば、これはドラクエ初心者の中年と
ドラクエが何作出ているのかを知らないオバチャマの
どちらかが欠けたら絶対に生まれない
幸せなコラボレーションです(〃▽〃)

また、かつてドラクエ好きの友人が得意満面に・・・
Ⅳはエンディングが泣けるんだよなぁ
・・・と語っていたことを
まさにその場面で泣きはらしてしまった時に思い出したりもしました。
気球に乗って、共に戦い抜いた仲間を家まで送っていくシーン。
一人、また一人と別れを告げて
それぞれの暮らしに戻っていく姿は
皆、彼らなりの幸せを掴んでいます。
あぁ、今でも胸が熱くなる(;´д⊂)

この夏、例のオモチャ屋さんから電話がかかってきました。

斉藤様。今度こそ、新作です。

自らに念を押すオバチャマ店員の声を聴いて
微かに笑ってしまいました。
こうして、ついに正真正銘の「Ⅸ」で冒険する日がやってきたのです!

おっと、そろそろズミチャンのレベルを上げる時間か。
Ⅸの話は、また明日(^_^)/~

投稿者 斉藤一美 : 2009年08月19日 03:36

 

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