2006年12月04日

堂々と、荻原浩派宣言

久々に、本の話。

僕は、荻原浩の作品が大好きです。

新聞の書評を参考に、本屋へと足を運び
手にとって数ページ読み
“やっぱり面白そうだな、これ”と感じてレジへ向かう
・・・という一連の流れの中で
ここ1年半、気がつくと買っています。

若年性アルツハイマーと闘う主人公の姿が心を打つ
『明日の記憶』
(本を読み終えた渡辺謙が読者カードで主演を直訴して
 映画化が実現しましたよね)
怖さの中に、悲しさと人の温かみをブレンドしたホラー短編集
『押入れのちよ』
(表題作を含めて9編。全てが傑作。
 描写、特に色の表現がいちいち僕のツボにはまりました。
 家庭菜園で野菜や花を育てていることと関係あるのでしょうか?)

そして、最新作。『四度目の氷河期』
テーマは、自分探し。
氏、曰く「何となく敬遠してきたジャンルだが、僕のような中年でも
“本当にやりたいことは何?”と考えている人が多い」という理由から
力強いタッチで描かれた長編《青春》小説です。

キーワードはクロマニヨン人やり投げ

主人公を心から応援することが出来ます。
ぜひ、ご一読下さい。

読んだのがわずか3作品ですいませんm(_”_)m
でも、今や僕はれっきとした荻原浩派だと自負しています。

投稿者 斉藤一美 : 2006年12月04日 23:59

 

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