2006年05月11日

悪夢の中で下げた溜飲

西武ライオンズにとって、悪夢のような交流戦の開幕でした。

スワローズとの3連戦で、毎日が2ケタ失点。
3日間で打たれたホームランは、計13本。
僕が実況の今夜は、14-3。
おとといの10-8、昨日の14-8よりも
コテンパンに叩きのめされてしまいました(TロT)
じゃあ、西武には何も良いことがなかったのか、というと
そんなこともありません""\(・_・)

今日の収穫は、レフトスタンドで声を枯らした
ライオンズファンの皆さんの存在。
敗色濃厚な9回表の攻撃で
応援団のトランペットが奏でたメロディーは
何とチャンステーマだったのです(  ° ▽ ° ;)
 
選手には、それぞれ応援歌が決められています。
でも、試合の中盤から終盤にかけて得点圏にランナーが進み
『絶対ここは点を取りに行くぞ!』という場面では、別。
誰がバッターボックスに立とうが、万が一アウトになろうが
攻撃が続いている限り
ノンストップでリフレインされる曲こそが、チャンステーマなのです。

これが球場に響き渡る瞬間、自然と、ファンはより強く結束し
相手チームに襲い掛かっていく雰囲気が作られます。
応援団は、いつもゲームの流れを読みながら
この“切り札”を出すタイミングを計っているのです。

今夜、最初で最後のチャンステーマが流れたのは
ライオンズが14-2と大量リードを許した9回表。
しかも、イニングの先頭打者が打席に立った時。
つまり、チャンスでも何でもない場面( ̄ー ̄)

とにかく、その喜びようはフツーではありませんでした!!!
西武ライオンズ・関東応連が誇る【チャンステーマ】が流れたからです。

この曲は、左にジョギング└|∵|┐=========
右にジョギング=========└|∵|┐しながら
合間に右の拳を突き上げて
ジャンプする☆ミ(ノ^^)ノ・・・・という派手な振り付けで
ファンからは絶大な支持を得ています。
そんなお待ちかねのメロディーが聞こえようものなら
ここまで3時間は貯めてきたウップンを晴らすのに好都合とばかり
通路の広い神宮球場で、皆、走る、走る。
今日に限って言えば、ほとんどの方が全力疾走でした。

あれで、明らかに空気の“色”が変わったんです
“色なき色”なので目には見えませんが、変わったのが分かりました。

簡単に2死を取られた後
相手のエラーで首の皮一枚つながったら
後続のバッターが、ここまで全く聞けなかったような快音を残し
連打で、鮮やかに、1点をもぎとったのです。

解説の笘篠(とましの)賢治さんも同意して下さったので
あえて言わせていただきます。

これは
レフトスタンドのファンに
取らせてもらった1点だ、と。

ひいきのチームがイケイケ状態で応援するのは当たり前。
苦しい時にこそ、ファンの爆発的な声援が必要なのです。

『溜飲を下げる』って、こういうことなんですね(* ̄∇ ̄*)

投稿者 斉藤一美 : 2006年05月11日 23:59

 

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