2005年11月29日

永遠のライバル

勝負にのぞむ時は、いつも真剣です。
たとえジャンケンでも負けたくありません。
似たような話を、プロスポーツの選手からよく聞きます。
ということは、才能に恵まれてさえいれば
僕もそっち方面で活躍できたかもしれないのです。
いや、むしろそっちに行っていた方が
この性格を持て余すこともなかったでしょう。

とにかく負けず嫌いなんですよ。
これから何回か挑まれるであろう腕相撲で全て勝つために
アームレスリング道場へ一日入門するほど
負けるのが大っ嫌いです!

ちなみに、腕相撲は、いかに自分の陣地で戦うかが大切なんです。
相手の腕やヒジをこちら側に持ってきちゃえば
向こうは力が入りません。
そのためには、棒倒しのイメージが必要になってきます。
上に登るほど、棒って倒しやすいでしょ?
だから、握りこんだ相手の親指を引き上げてしまえば
重心を崩すのはお茶の子サイサイ!
右腕を倒す方向に爪先さえ向けていれば
全体重をムダなく預けることができるのです。
こうすりゃ、かなりの確率で勝てます。
腕相撲に必要なのは、一瞬のうちに引き込む力。ぜひ、お試しあれ。


で、息子と一緒の時も
つい、この負けず嫌いが顔をのぞかせるから困ったものです。
プロレスごっこをやれば、本気で逆エビ固めをかけ
キャッチボールでも、力を込めて球を投げ返し
ポケモンの通信対戦では、コテンパンにやりこめてしまうので
そのたびに息子は炎のように泣き叫びます。
当然、カミさんからは
「少しは手加減しなさいよ!それでも父親!?」
と大ヒンシュク。
でも
『父親だからこそ
 現実の厳しさを教えているんだ!』
 
という名目で、一切耳を貸しません(笑)。
おかげで、息子は歯を食いしばって
僕にぶつかってくるようになりました。
エポック社の“エキサイトスタジアム”(体感型野球ゲーム)
初回から打者一巡の猛攻を喰らわせたのに
彼は涙をこらえてバットを振るたびに
「くっそーっ!負けないぞ!!」と叫んで反撃!
結果は16-15で息子のサヨナラ勝ち・・・
一美親子の激戦譜に、新たな1ページが加わりました。
なぜなら、一切手加減をしなかった僕に、真剣勝負で勝ったからです。
我が子ながら、見事でした。
と同時に
あまりにも早く父親越えを果たされたことに衝撃を覚えました(大笑)。


あれから1年。
“エキスタ”はおろか、将棋でも彼に負け続けています。
『飛車角抜きだから、当たり前だぞ』って胸を張る自分が情けない!
実は・・・・・・

生まれてこのかた
一度も勝ったことがないんです
将棋で。

二手先を考えると、もう頭がこんがらがってくるんスよ・・・テヘッ!
パパは将棋がド下手なんだ、と気づかれないうちに、強くならないとね。

負けず嫌いは、僕のパワーの源。
そして、息子は、永遠のライバルです。

投稿者 斉藤一美 : 2005年11月29日 23:05

 

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