今夜のマリーンズ

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2010年11月03日

日本シリーズ第3戦 バカボンは天才だった

またこの男がお立ち台に立った。

ドラゴンズとの対戦成績は2勝1敗。

勝ち試合のヒーローは二度ともこのルーキーなのだ。

その男の名は清田育宏。

愉快なキャラクタ―とその風貌から、チーム内では「バカボン」と呼ばれ可愛がられている。

バカボンが主役に躍り出たのは1-1で迎えた4回。
好投の山井は、先頭福浦に右中間2塁打を許すと、突如コントロールを乱し、2死満塁のチャンス。

そこで打席に立ったのが、清田バカボン育宏なのだ。1回にも山井のシュートをしぶとくセンター前に弾き返している。

「0-2になったので、必ずストレートが来ると絞って待ってました」

読みはズバリ!しかし、高めのボール球。ところが今のバカボンが「これでいいのだ」と決めたのならばそれでいいのだ。思い切りよくバットを振れば、強い打球がタリラリラ~ン。背走する大島の頭を超えフェンスに到達なのだ。

走者一掃の3塁打なのだ。続く井口のタイムリーまで呼び込む価値ある決勝打なのだ。

ナインの祝福を受けた後、いったんベンチ裏に姿を現した時、ロッテOBで東洋大の先輩であり、自身を指名に導いた山下スカウトと喜びのハイタッチを交わした。

ちょうど1年前、ドラフトで4位の評価ではプロ入りしないと頑なな態度を見せたこともあったが、

きっと今ならママも、

「バカボン、マリーンズに入ってよかったね。」

と、やさしい声をかけてくれるに決まってるのだ。

西村指揮官も

「もともと思い切りのいいバッターだが、この日本シリ-ズという大舞台で、ルーキーなのに大きな仕事をしてくれる。大したもんですね」

頼もしそうに目を細めながら笑みを浮かべていた。

やっぱりバカボンは天才だった。

一応確認しておくが、清田が似ているのは「パパ」ではなく、あくまで息子で浴衣の「バカボン」なのだ。

もう一人の天才は、アンダースローの天才、渡辺俊介。

このサブマリンは打てまい。

千葉マリン特有の風がシーズン中ほど強くないと見るや、得意のカーブの割合を抑え、ストレートとシンカー主体で攻め込み、9回完投被安打5、失点1。わずか97球で投げ切った。
スタンカ以来46年ぶりの100球未満完投勝利である。
5年前の完投に続き、日本シリーズで、2試合連続無四球完投は史上初。
記録づくめのナイスピッチだった。

西武とのCS第2戦、ホークスとの第4戦と3戦連続で見事な投球を披露したが、この日はまさに「カンペキ」だった。

レギュラーシーズン終了の声を2軍で聞いたとはとても信じられない、衝撃の復活だ。

来年の春にWBCがあればいいのに。

この投球を見て、仮に、あくまで仮の話だが、明日の第4戦、そして5戦に連敗しても、6,7戦で成瀬、俊介の先発でこのシリーズを制覇できるという計算が立ってきた。(ニンマリ)

ただ、やはり一か月振りに戻ってきた地元マリンの雰囲気は素晴らしい!
そして、やはり本当にファンがともに戦っている!

ここでなら戦士はみんな力を発揮できる。

お願いだ、ペン!唐川!連勝で念願の胴上げを地元で見せてくれ。

投稿者 文化放送スポーツ部 : 2010年11月03日 10:13

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