8月21日放送分後記

皆さま、こんにちは。安藤和津です。
今回お迎えしたゲストは、先週に引き続き、
ソウルオリンピック銅メダリストの小谷実可子さんでした。

高校生のときにシンクロでアメリカのジュニアチャンピオンとなり、
自信をもって挑んだ日本の大会。
しかし、結果は小谷さんにとって厳しいものでした。
理由のひとつは、アメリカとの採点方法の違い。
表現力重視のアメリカと違い、日本は基本に忠実。思うように点数が伸びず、
約3年も苦しい期間を過ごし、一時は「引退」を考えるほどだったとか。
アメリカで勝ち上がった小谷さんは、
なかなか素直に基本練習ができなったそうです。
…が、シンクロから離れていた間に、「やっぱりシンクロが好き」と実感。
地道に練習を積み重ね、翌年には見事優勝をつかみとります。

そして迎えたソウルオリンピック。
誰よりも練習した、だから負けるはずがないと、
「300%の気持ち」で大会に挑み、ソロとデュエットで銅メダルを手にします。
小谷さんにとっては、メダルを獲って当たり前という気持ち。
明確な数字となって結果が出る競技の世界に生きる人は、
キッパリと潔いものなんですね。本当に素敵だと思いました。

小谷2.jpg


素敵といえば、やっぱり水の中の小谷さん!
シンクロでとくに大変な点はというと、「デュエット」で合わせる事なのだとか。
2人の息が合わず、足の角度が少しでもズレていると、如実にわかります。
逆に、心が合わさると、“2人の水流が一緒”になり、
相手の動きを見なくてもピタリと「シンクロ」するそうです!

水の中からスラッと伸びる小谷さんのつま先の美しさ、
覚えていらっしゃる方も多いのでは?
収録後、小谷さんの足を触らせてもらったのですが、
キュッと引き締まった筋肉は常人とは違い、
鍛えられた美しさに思わずオヤジ化してしまった私でした(笑)

さて次回は、北野大さんをお迎えしてお送りします。
どうぞお楽しみに!!

2011.08.22

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など