1月30日放送分後記

皆さま、こんにちは。安藤和津です。
今回お迎えしたゲストは、
芸能界の生き字引ともいえる女優の中村メイコさんでした。

お年を召してから、さらにさらに格好良くなられているメイコさんですが、
昨年に『人生の終いじたく だって気になるじゃない、死んだ後のこと』
という本を出版されました。
あ、大先輩なのですが、「中村さん」ってお呼びするのも何だかよそよそしく感じて、
「メイコさん」と呼ばせて頂きました。内心めちゃくちゃ緊張しました(笑)

いつまでもチャーミングでユーモアあふれるメイコさん。
そんなメイコさんの“遺言状”とも言える本の中には、
宝石のような言葉がいっぱい詰まっています。
重くなりがちなテーマを、笑いながら楽しく読めるなんてメイコさんならでは!

固定観念なんかに捉われず、ストンと肩の力を抜いて、
世間体もイチイチ気にせずに生きていいんだ…と、そう思わせてくれます。
「長患いせずに、ある日、眠るように最期を迎えたい」など、
私自身ものすごく共感できるお話が多かったのも印象的です。

1中村.jpg


そうそう、旦那様でいらっしゃる神津善行さんとのエピソードにはびっくり!
神津善行さんが老眼鏡をかけたのも、入れ歯になったのも、
何年も気づかないままだったとか…。
メイコさんいわく、それほど見栄っ張りでかっこつけ屋さんだという旦那さま。
だからこそ、「夫より絶対に先に逝きたい」と語っておられます。
男の美学を貫く神津さん、カッコイイ!

人生の最期について、これほどざっくばらんに話せるのも、
中村メイコさんのお人柄と経験値のたまものです。
ついつい自分の全てをさらけ出して相談したくなるような、そんな魅力がおありです。

さて、次回も引き続き中村メイコさんをゲストにお送りいたします。
来週は、昭和を代表するあのスターとのエピソードや、
女優としてのお話などもお伺いしていきます!
どうぞお楽しみに!!

2011.01.31

1月23日放送分後記

皆さま、こんにちは。安藤和津です。
今回お迎えしたゲストは、先週に引き続き、
世界的な帽子デザイナーである平田暁夫さんでした。

奥様である恭子さんとの馴れ初め話は、とっても楽しかったですよね。
「出来あがった帽子が気に入らなかった」。 それが、きっかけだなんて!
巨匠と呼ばれる平田さんも奥様には敵わないみたい(笑)

当時、日本で確固たる地位を築いていた平田さんが、
パリでふたたび学び直そうと思えたのも奥様の強力な後押しがあってこそ。
行動派で社交的な恭子さんは、平田さんのプロデューサー的存在なんですね。

平田2.jpg


そうして、フランス・パリに渡った平田さんは、
帽子の“型”から自分自身で製作するという
オートモード(高級帽子)ならではの伝統的な技法と出会います。
型から自分で作るということは、イメージを自在に立体化できるということ。
そのときの感動を、平田さんはこう語っていました。
「今後、帽子がどれだけ移り変わったとしても、自分のオリジナルを追求していける」。
まさに、芸術家でもあり、職人でもある平田さんならではのお言葉!

平田さんの本「AKIO et AQUIRAX 平田暁夫の帽子」では、
その独創的でエレガントな世界観を存分に楽しむことができますよ。
私は、女性の裸体に帽子がこんなに似合うなんて、初めて知りました!
番組で本の中身をお見せできなかったのが本当に残念。

それからもうひとつ!南青山にある複合文化施設『スパイラル』にて、
平田暁夫さんの作品展が開催されます。日程は、6月中旬から10日間。
詳細は『スパイラル』にお問い合わせくださいませ。

86歳になった今なお新作を作りつづけるその情熱!
私もぜひ見習いたいものです。
今回、お二人の姿に理想の夫婦像を見たような気がします。
平田さん、奥様の恭子さん、本当にありがとうございました!

さて、次回は中村メイコさんをお迎えします。
お楽しみに!!

2011.01.24

1月16日放送分後記

皆さま、こんにちは。安藤和津です。
今回お迎えしたゲストは、
日本が世界に誇る帽子デザイナー・平田暁夫さんでした。

そしてなんと、嬉しいことに奥様の恭子さんも来てくださいました!
平田さんは、私が大好きな先輩のうちのお一人。
ご夫婦そろっていつまでも素敵で、本当に憧れです。

平田暁夫さんといえば、
モードの本場パリで「巨匠」と呼ばれる帽子デザイナーです。
皇后美智子様や雅子様など皇室の帽子から、
パリ・コレクションの帽子デザインまで多彩にご活躍されている方なんですよ。
また昨年3月には、「AKIO et AQUIRAX 平田暁夫の帽子」を出版されています。
現在、86歳。帽子づくりを続けて70年以上というから驚きです!

平田1.jpg


そんな平田さんにも、もちろん修業時代はありました。
平田さんがお生まれになった1925年は、
モボ・モガで知られる大正ロマン華やかなりし頃。
14歳で東京・銀座の高級帽子店に弟子入りしてからのお話では、
暁夫少年のほほえましい冒険譚も聞くことができましたよね(笑)

しかし時代は1940年代。そうです。太平洋戦争が始まってしまったのです。
お店の職人さんたちが次々と兵隊にとられ、
平田さんは17歳で“チーフ”として帽子の製作を任されることに。
やがて平田さんのもとにも召集令状がきて入隊し、終戦…と、
さすが86年分の人生はまるでドラマのようで聞き入るばかり!

戦後は帽子デザイナーとして独立し、めまぐるしい日々を送ったという平田さん。
さあ、ここからが帽子デザイナー・平田暁夫さんの快進撃!
…というところで、残念ながらお時間がきてしまいました(笑)

次回は、平田さんにとって大きな転機となった渡仏時代のお話や、
奥様である恭子さんとの出会いについてなどもお伺いします。
さらに聞き逃せない最新情報なども…。どうぞお楽しみに!!

2011.01.17

1月9日放送分後記

皆さま、あけましておめでとうございます!
新年第1回目のゲストは、前回に引き続き、
ご自身初の小説『だいじょうぶ3組』を発売された乙武洋匡さんでした。

乙武さんファミリーのエピソード、とっても微笑ましいですよね!
上の息子さんが3歳ということで、
今一番ヤンチャな時期でさぞかし大変だろうな~ と思っていたら
お父さんのお手伝いをとってもよくしてくれるというお話に心がほっこり。
きっと、お父さんのことが大好きなんでしょうね。

乙武さんの子供時代はというと、「負けず嫌い」だったそうです(笑)
小学校の頃には、バスケットボール部でオリジナルの技を編み出し、
試合にも出場していたのだとか。その積極性と行動力に脱帽!
乙武さんもおっしゃっていましたが、
今の子供たちは「えぇ~無理!」と始める前から諦めがち。
何事も、やってみなければわかりません!
大切なのは、「自分の可能性」を信じて、とにかくやってみることなんですよね。

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とはいえ、簡単なことではなかったはず。
今回、お話をうかがって、
しなやかで強靭な心をもつ方だとあらためて感じさせられました。
そういった心を育んでくれたのが、ご両親なのだとか。
バスケ部に入ったときも、「ああ、そう」と淡白な反応。
本心はものすごく心配だったでしょうが、けっして過保護ではなかったそうです。
親として、見守る勇気。そして時には、突き放す勇気。
これが子供の可能性を広げていくことにつながるんですね。

でも、それだけじゃダメ。
「大丈夫。どんなことでも受け止めてあげるよ」という姿勢が大切だと
乙武さんは小説の中でも語っています。
う~ん、乙武さんの生徒になりたかったわ(笑)
今後は、保育園をつくるという目標もあるそうなので、
そのときには孫をお願いしようかしら!

さて、次回のゲストは、
帽子デザイナーの平田暁夫さんをお迎えします。お楽しみに!!

2011.01.10

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など