4月26日放送分後記

みなさま、こんにちは!
今回お迎えしたゲストは、
歌手の山崎ハコさんでした。

実は山崎ハコさんの人生をみなさんに
是非知っていただきたかったんです。

デビューしたのが1975年(アルバム「飛・び・ま・す」)。
まだ18歳の時でした。
デビュー直前までハコさんは横浜の高校に通っていましたが、
それまでの人生の大半を阿蘇に抱かれた大分県日田市で
過ごしていました。


1山崎小.jpg

しかも、ご両親はお仕事の関係で横浜へ。
でも、お婆ちゃん子で日田が大好きなハコさんの強い意志で
お婆ちゃんとの二人暮らしを選びました。

大自然に囲まれ、明治生まれで九州女の代表のような
お婆ちゃんに育てられたハコさんは、
今でも大らかで昔かたぎの女性のまま!
美しすぎるぐらいに「心」がまっすぐに成長したんだと
思います。
(・・・まっすぐにのびた美しい花は
心ない人に摘み取られてしまいがちですが、
ハコさんは後にそんな人生を歩みます!
これは次回にたっぷり!)

大らかなハコさんは、
ご本人は自覚していなかったでしょうが、
素敵な同級生にとても人気があったようです。

ハコさんが急に横浜の高校へ行くことになり、旅立つ朝。
寝ぼけ眼で必死にかけつけたたくさんの同級生たちが
駅で泣きながら見送ってくれたそうです・・・

餞別のつもりのみかんを片手に持ってきてくれた友達や
ハコさんがカワイイと言っていた服を
持ってきてプレゼントしてくれた友達など、
まるで青春映画のワンシーンように
美しい光景ではありませんか!?

ハコさんのまっすぐな心は多くの人を
ひきつけるのでしょう。

私も初めて会った時のことをよく覚えています。
言葉を交わさなくても、
ハコさんが発するオーラから、
「計算がない人」「裏表のない人」ということが
すぐにわかり、仲良くさせていただいています。


ハコさんのやさしさ、
ハコさんを見送った友達たちのやさしさ、
お婆ちゃんのやさしさ、
全て日本人のやさしさの原点なんだと思いました!

さて、次回も山崎ハコさんを迎え、
「極貧生活」に追い込まれてしまった驚きの事実を
語っていただきます!どうぞお楽しみに。

2009.04.27

4月19日放送分後記

みなさま、こんにちは!

今回のゲストは、
ヴィジュアリストの手塚眞さんでした。
そうです。
漫画の神様、手塚治虫さんのご長男!

私の世代は、手塚治虫作品のど真ん中!
「鉄腕アトム」からはじまり、
大学時代の『火の鳥』シリーズまで、
手塚作品とともに成長した
と言ってもいいんじゃないでしょうか?

個人的にも手塚治虫さんには“ご縁”があるんです。
実は以前、夫がドラマで手塚治虫さんを演じたんです!!

手塚小.jpg


そして、手塚眞さんにお会いするのは
今回が初めてだった私。
日本が世界に誇る偉大な漫画家のご長男はどんな方?
ちょっと緊張しながら待っていると、
なんと手塚治虫さんにそっくりな方が
歩いてくるじゃありませんか!?

親子なので似ていて当然と言えば当然ですが、
写真よりずっとずっと面影が重なりました。

メガネを治虫さん風にして、ベレー帽を被れば、
瓜二つになるかもしれませんね。

ところで、前々からアトムを初め、
様々なストーリーを生み出した天才・手塚治虫さんは、
私生活ではどんな方だったんだろう?と興味を持っていました。

なんでも、家族に対してもとっても紳士的な方だったようです。
息子である眞さんにも敬語で話しかけていたんだとか。

一見、他人行儀に見えるかも知れませんが、
おそらく、眞さんも1人の立派な人間として扱おう!
という治虫さんの
生き方の表現だったんじゃないでしょうか?

手塚治虫作品は、すべてと言っていいぐらい、
人間や命を大事にするメッセージに溢れていると思います。
そんな治虫さんの姿勢が作品だけではなく、
私生活にもちゃんとあらわれていたんでしょうね。

しかし、人間のきれいな所だけではないダークな面、
エロティックな面など、人間のすべてを
しっかりととらえているのが手塚作品。

眞さんや家族にも決して見せなかった「作家・手塚治虫」の
本当の姿はやはり漫画の中に凝縮されているんでしょうね。

そして、手塚治虫さんはなぜ、漫画という表現を通して、
ご自分のメッセージを伝えようと思ったのか?
実は初めは医者か漫画家か、悩んだそうです。

あの時代なら、迷わず医者を選ぶと思いませんか?
でも、眞さんによると、治虫さんのお母様は、
「好きな方を選びなさい」とおっしゃったそうです。

私は花を育てる時、プランターに入れてしまったら、
窮屈で、根は自由にはれません。

それと同じように、まだ漫画家という職業が
確立していない時代に、
自由な発想ができる素敵な家庭環境のおかげで、
治虫さんは自由に根が張れたんじゃないでしょうか?

そして、型にはめられることなく自由に根を張った
治虫さんは、ご存知のように、
素晴らしい作品をどんどん世に送り出していきました。
眞さんから本当に貴重なお話をうかがった1日でした。

2009.04.20

4月12日放送分後記

みなさま、こんにちは!
今回のゲストは先週に引き続き【太田裕美さん】でした。

何と言っても今回は、子育てトークに花が咲きました。
そこで太田さんと私の意外な共通点が明らかになりました。

結婚したのが30歳、1人目の子供を産んだのが34歳。
太田さんは男の子が2人、私は女の子が2人という違いは
ありますが、まるで戦友(?)のような気分です。
2太田小.jpg

母親ならどなたでも感じたことだと思いますが、
育児をしていると、
「社会と遮断されている」という恐怖に襲われます。

思わず笑ってしまったんですが、
太田さんは、1人目のお子さんを身ごもっている時、
テレビゲーム(ドラゴンクエスト)にのめり込んでしまい、
「危ない!」と思ったそうです。

胎教の方が心配になりますが、現在大学生のそのお子さんは
無事(?)コンピュータ関係のお仕事を
目指しているとこっそり明かしてくれました。

そして、社会と遮断されている危機感をどうにか
克服しようと、育児の合間に曲作りに励んだそうです。

とにかく何かをやってみる、やっているということが
心の安定には必要なんでしょうね。

そして、もちろん大変ですが、
得ることの方がう~んとあります!

「子育てを通して視野が広がる」

太田さんも、育児を通して、
昔は好きではなかった童謡の大切さに目覚め、
童謡のCDまで発売されています。

「教育は共育」
教えて・教わりながら育っていくのが教育。
そうして、共に育っていくのが共育・・・
そんな言葉を思い出しました。

さて、次回は手塚治虫さんの長男で、
ヴィジュアリストの手塚眞さんをお迎えします。
どうぞお楽しみに!

2009.04.13

4月5日放送分後記

みなさま、こんにちは!
4/5(日)の放送は、記念すべき200回目の放送でした。

登場してくださったゲストの方々、
毎週日曜の朝早くから聞いて下さっているリスナーの方々に
本当に心からお礼申し上げます!

私にとっても毎週が人生勉強。いい刺激をいただいています。
今後も、みなさまの明日を生きる活力やヒントになるような
番組にしていきたいと思っています。
どうぞ末永くお付き合いください!!

さて、そんな記念すべき200回目のゲストは、
【歌手の太田裕美さん】でした。
1太田小.jpg

初めてお会いしたんですが、まるで「少女」のように可憐な
雰囲気に正直、驚いてしまいました!

ご本人は謙遜していらっしゃいましたが、
どんなアイドルや女優さんでも時の流れには抗えないもの。
ところが、太田裕美さんは大げさでなくデビュー当時のまま!

男性だったら思わず守ってあげたくなってしまう・・・
そんなはかない雰囲気なんです。

ところが、話してみて意外や意外、
芯のしっかりした大人の女性ではありませんか!?

「自分は自分」
という信念をデビュー当時から持ち続け、
時には周囲に反発したり、衝突したりしていたそうです。

人気絶頂の頃、芸能生活を休止し、ニューヨーク留学を
敢行した太田さん。中々真似の出来ることではありません。

でも、それがわがままで終わらなかったのは、
「木綿のハンカチーフ」が大ヒットし頂点に立っても、
けっして「軸がブレなかった」からなんだと思います。

そして、隠し事をしない太田さんの生き方が、
まわりの方たちの信頼を得たのでしょう。

裏表がない人には、いい人々が集まる―――
こんな言葉が思い浮かびました。

正直に生きることは大変で苦しいことですが、
太田さんの生き方に励まされるのではないでしょうか?

2009.04.09

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など