12月28日放送分後記

約1年ぶりとなるひとりしゃべりでお送りした「トークマルシ
ェ」・・・ちょっと緊張しちゃいました。

普段は正面にゲストの方がいらっしゃるんですが、今回は1人
っきり・・・。孤独な感じで初めは(涙)。

でも、話し始めたら意外とベラベラとしゃべってしまいました
。多分目には見えないんですが、いつも聴いて下さっているみ
なさんがそばにいて相づちうってる感覚がしたからなんですよ
ね。

小 年末1228.jpg


短い時間でしたが、可能な限り今年を振りかえってみました。
毎日、なんだかんだで忙しくて振り返る余裕もそうそうないと
思いますが、今年もあと数日。30分でも1時間でもいいので、
手を休めて、今年の自分、家族、大切な人たちのことを振りか
えってみるのもいいかも知れませんよ。

それでは、よいお年をお迎え下さい。

2008.12.29

12月21日放送分後記

ゲストは先週に引き続き、フリーアナウンサーで押阪忍さんで
した。

いきなりですが、押阪さんをお迎えして思い出したことがあり
ます。私がこの世界に入って、最初の仕事はラジオでした。そ
の時、先輩に言われたことがあります。ラジオは映像がありま
せん。

でも、リスナーに見えないものを見えるように伝えなければな
りません。まず先輩に教わったのが音を聞かせるということ。
玉砂利の道を歩いているのとコンクリートの道を歩いているの
では靴音が違います。音で想像力を広げる・・・。

なんでこんなことを思い出したかといいますと、押阪さんがご
趣味にされている陶芸のコレクションをわざわざ持ってきてく
ださったのですが、ただスタジオで見せて下さっただけではな
く、お茶でかんぱい!とコンコンと音をならすという
おしゃれな演出をしてくださったんです!

前回も書きましたが、この辺の気配りは、そうそう真似ができ
るものではありませんよね。

2押阪 小.jpg


これも前回も書きましたが押阪さんはハンサムで、しかもおし
ゃれな演出を嫌味なくできるスマートな方。
でも、その生い立ちは、お母様を幼いときに結核で亡くされ、
ご兄弟も次々と同じ結核で亡くなってしまい、お父様と末っ子
の押阪さんだけが残されてしまったという何ともせつない過去
をお持ちなんです。

押阪さんは「いわゆるクレイマークレイマーだったんですよ」
と明るく語っていらっしゃいましたが、はじめて聞く私にとっ
てはものすごくショックなお話でした。

押阪さんの気配りの原点は、大きな悲しみをへて、人とのつな
がりがいかに大切かということを心の底から知っているからな
のではないでしょうか?

世界でも数例という難病にかかってしまった奥様のお話も明る
い口調で話されていましたが、悲しみを乗り越えた押阪さんだ
からこそポジティブに語れるのだということを痛感しました。

本当のやさしさや気配りを思い出させてくれた2週間。贅沢な
時間でした。

さて、次回は、今年最後の放送。
2008年を振り返ります。どうぞお楽しみに!

2008.12.22

12月14日放送分後記

今週のゲストはフリーアナウンサーの押阪忍さんでした。
いわゆる「おしゃべり」を仕事にさせて頂いている私にとって
はこの世界の“超”がつくほどの大先輩。正直なところ、お会
いするまで滅茶苦茶緊張しました。

そしてお会いした瞬間「さすが!」と大感激!
実は以前、何度か押阪さんとお仕事をご一緒させて頂いたこと
があったのですが、その時お渡しした私の本をわざわざ持って
きてくださったんです。

こういうことをさらりとやってのけてしまう押阪さんの気配り
…おかげで、私の緊張もいっぺんにほぐれたことは言うまでも
ありません。
押阪さんは自然にさらりとこうした気配りができてしまうんで
すね。

1押阪 小.jpg


そしてもう一つ感動したのは、押阪さんが昔と印象がまったく
変わらずステキだったことです。今でこそヴィジュアル系の男
性アナは多いですけど当時としては純粋にアナウンサーでハン
サムな人は少なかったと思うんです。

私ぐらいの年になると、久しぶりにお会いしても“変わらない
でいる”というのはは本当に珍しいこと。
本当に驚きと感動を覚えました。押阪さんの端正なお顔立ちと
心に接しながらの贅沢な時間でした。

2008.12.15

12月7日放送分後記

先週に引き続き、麻丘めぐみさんをお迎えしてのトークマルシ
ェ。

前回はアイドルとして人気絶頂の、しかも21才という若さでス
ッパリと仕事をやめて結婚…という所まででした。

お相手はテレビのディレクター。
当時はアイドルゆえに逆に誰も声をかけてくれない。そんな中
で初めて、「好きだ!」とストレートに言ってくれたのが彼。
まさに白馬に乗った救いの王子様だったんでしょうね。彼の胸
に迷わず飛び込み、結婚。

なんか微笑ましいけれど、ちょっとアイドルの切なさを感じる
お話です。そして、その結婚生活はとても幸せだったようです

あんどう2 小.jpg麻丘2 小.jpg


自由を制限されていたアイドル時代の反動なんでしょうか…新
婚間もなく娘さんを出産した麻丘さんは、「少女の青春時
代」と「母親時代」を同時に送っていたそうです。

同期で仲よし、しかも同時期に結婚をした浅田美代子さんと
南沙織さんと毎日少しずつ“ツルんで”スーパーに買い物に行
くは、お茶をするはで、まるで女子高気分を満喫。当時を語る
麻丘さんはとても幸せそうで
した。

しかし、いつの間にか子育てで旦那さんと溝ができてしまった
ようです。「優先順位は子供。子育てするにはオンナの部分を
捨てないと…」という麻丘さんの言葉に深くうなずいていた私
でした。でも、男性はずっとオトコの部分を捨てられないもの
なんですよねぇ・・・。

そして、離婚されてから芸能活動に復帰。そして現在に至るわ
けですが、アイドルの頃の苦悩と離婚前後の苦悩を経て、麻丘
さんは今が第二の青春時代なんじゃないでしょうか?

劇団のプロデュースに目覚めてみたり、ジャズに挑戦したり、
昔の歌謡曲を再び歌ってみたりと、昔とは違い、自分の好きな
ことを積極的にこなしています。

私も麻丘さんのコンサートに足を運んでみたいと思います。

さて、次回は、とても懐かしいかた!フリーアナウンサーの押
阪忍さんをお迎えします。

2008.12.08

11月30日放送分後記

もう数十年前になるでしょうか…。
今回のゲスト【麻丘めぐみ】さんをはじめてテレビで見たとき
“妖精”みたい…って思った記憶が今でも鮮烈に甦ります。

華奢で愛らしくて、それまでのアイドルとはちょっと違って
“品”があり、媚びてないという印象を受けたと思います。・
・・。

このニュアンスが伝わるかどうかわかりませんが、京都や金沢
あたりのご出身なのでは?と勝手に思ったりもしていました。

そんなイメージをもったまま、スタジオでお迎えした麻丘さん
・・・最初のビックリは、大阪のご出身と意外な事実!
でもお話を聞くうちに「ハハこ~ン。な~るほど」と納得。

麻丘1圧2回.JPG安藤1圧2回.JPG

次なるビックリは、実は先にデビューしていたお姉さまにくっ
付いていたら、自分の意思とは関係なくトントン拍子でご自身
のデビューが決まってしまったというエピソード。

ちなみに、お姉さまにお会いしたことがあるスタッフによると
、麻丘さんに負けず劣らずの超美人だそうですよ!

トドメのビックリはアイドル時代の麻丘さんはなんと「軟禁状
だった!これはキョーレツでした~。
事務所が悪い虫がつかないように地方公演の時は麻丘さんをホ
テルにずっと閉じ込めていたというエピソード。なんだか今と
は時代が違う!

その話をお聞きして昔の自分を思い出してしまいました。実は
10代の頃の私も母が厳しく、家に“軟禁状態”でした。

私の場合は、まるで漫画やドラマみたいに、ベッドにかつらを
かぶせたヌイグルミを寝かせ、こっそり窓から抜け出しては遊
んでいましたが・・・。

自分の意思とは関係なくデビューしてあっという間にチョー売
れっ子になってしまい、
その上アイドルのイメージを守るための厳しい管理、
こういった状況に苦しんだ麻丘さんは、21歳で電撃結婚。

関係者や家族の猛反対を押し切った強靭な意志は、“妖精”の
イメージの裏側にある“大阪の娘さん”そのものですよね!

麻丘さんご自身も「私は頑固!」とおっしゃっていました。

さて、次回は結婚後の麻丘さんのさらに波乱にとんだ人生に迫
ります!

2008.12.01

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など