9月26日放送分後記

みなさま、こんにちは!!
ゲストに【バレエダンサーの西島千博さん】を
お迎えした1回目の放送いかがだったでしょうか?

西島さんは、
日本の男性バレエを牽引する世界的なバレエダンサー。
あの熊川哲也さんとなんと同期でいらっしゃいます!

熊川哲也さんは高校時代から輝くオーラをまとったスター。
西島さんは熊川さんに追いつき追い越せという意気込みで
高校卒業後、地元・宮崎から、なんと上京せずダイレクトに
単身パリへ留学!

そして、世界の舞台に立たれるわけですが、
西島さんの飄々とした雰囲気とトークからは、
その負けん気の強さは感じられませんよね?

私も10年来のお付き合いをさせていただいていますが
(おもに・・・いや、ほぼ100%お酒の席でのお付き合いで(笑)、
 今回のインタビューで初めてお仕事をご一緒させていただきました)
西島さんのハッピーでチャーミングな面しか知りませんでした。

今回のインタビューを通して、西島さんが普段あまり表に出さない
「負けず嫌い」
という一面を見せていただいて、ビックリすると同時に感動しました。

西島1.jpg


一歩間違えれば「強情」になってしまいがちですが、西島さんのように
うまく自分の中でコントロールすれば、「負けず嫌い」は
その人の強さの源になるんだと思います。

負けず嫌いを見えないエンジンとして、
スマートに色っぽく舞う西島さんの「王子役」は、
私が見た日本人の男性バレエダンサーの中でも、
ナンバー1だと思います。

西島さん=リアル王子様・・・間違いありません!!(笑)

西島さんに直接レッスンを受けてみたい方は、
是非、東京ミッドタウンに隣接する
『NATURE BODY HOUSE』にて、
西島さんが主宰されている「NEO Studio」に
通ってみて下さい。
年齢性別一切問わないそうです!
また、月一回、西島さんのパフォーマンスもあります!
私も通おうかしら!?

  詳しくはこちらをチェックして下さい!
  http://www.neoballet-nishijima.jp/01_news.html

次回も西島千博さんをお迎えします。どうぞお楽しみに。

2010.09.27

9月19日放送分後記


みなさま、こんにちは。
ゲストに【映画字幕翻訳者の戸田奈津子さん】を
お迎えした2回目の放送いかがだったでしょうか?

今や年に何十本も映画の字幕を翻訳されている戸田さんですが、
字幕翻訳者を志した時から実現まで、
20年もかかったことをご存じでしょうか?

大学を卒業後、チャンスを待ち続けて20年。
その間、通訳などをやられていたことを初めて知りました。
映画字幕翻訳の世界は、狭き門。
門の中にはなかなか入れてもらうことができなかったそうです。

でも、人間、諦めちゃダメ!
あのコッポラ監督が、「地獄の黙示録」の撮影中、
たびたび来日されて、その時、通訳とお世話をなさったのが、
戸田さんでした。きっとその時の対応で才能を感じたのでしょう。
コッポラ監督は「地獄の黙示録」の日本語の字幕は
戸田さん!と指名して下さったんです。
戸田さんにとっての本格的な字幕翻訳デビュー作はいきなりの大作!
チャンスはどこに潜んでいるかわかりませんね。

戸田2.jpg


そして、それ以上に驚いたのは、
戸田さんは一度も留学経験がないこと。
私はてっきり戸田さんは留学経験がおありなのかな?
帰国子女なのかな?と思っていたのですが、
戸田さんの学生時代はまだまだ留学は夢のまた夢。
さらに英語の授業は読み書きばかりで、ヒアリングの
授業などはまったくなかったそうです。
つまり、ヒアリングはすべて戸田さんの独学なんです!

机の上だけであんなに素晴らしい翻訳をできるなんで
いかに戸田さんが映画を愛しているか、その情熱が
ひしひしと伝わってきました。
好きなことを一生懸命勉強し、仕事にする、こんなに
幸せな人生はないと思います。

家族のフォローに追いまくられることが多い(笑)
私にとっては正直、うらやましい生き方です。

さて、次回は世界的なダンサーの西島千博さんを
お迎えします。どうぞお楽しみに。

2010.09.20

9月12放送分後記

みなさま、こんにちは!!
ゲストに【映画字幕翻訳者の戸田奈津子さん】を
お迎えした1回目の放送いかがだったでしょうか?

映画一家の私たちにとって戸田さんは“神様”のような存在。
前日、家族に今回のゲストは戸田さんだと言ったところ、
も~~大騒ぎ!
みんなから「サインをいただいてくるように」とのオーダーが!

戸田1.jpg

それだけ戸田さんは映画好き、映画関係者にとって
凄い存在なんです。
みなさまも、おそらく1度は戸田さんが翻訳した字幕を
ご覧になったことがあると思います。

「映画鑑賞キャリア」のとても長い(笑?)私などは、
数え切れないほど戸田さんの翻訳にお世話になっています。
そして、作品名を思い出せないのがとても悔しいのですが、
「この英語をこんな風に翻訳するんだっ!すごいっ!!」
と感動したのが字幕翻訳者・戸田奈津子さんとの最初の出会いです。

以来、数々の作品で戸田さんの名字幕翻訳には感動しきり。
家族に映画監督を2人も持つ私としては字幕翻訳の難しさ
を知っているつもりです。
一度、ある人に旦那の作品に英語の字幕をつけてもらったときに、
「これじゃないんだよな~」
と随分頭を悩ませた経験もあります。
セリフの微妙なニュアンスを翻訳することは
オリジナルを書くより難しいかもしれません。

娯楽が何もなかった終戦直後の焼け野原の中で、
映画に衝撃と感動を受けた幼き日の戸田さん。
食べ物に飢えるだけではなく、
心も飢えていた戸田さんたちの世代にとって、
映画の存在感の大きさを改めて認識しました。

そして、映画の魔力にとりつかれた戸田さんは、
まったくブレることなく、映画一筋!
字幕翻訳の苦労を乗り越える達成感。
まさに生き甲斐なんでしょうね。

さて、次回は字幕翻訳者になるまでの長い道のりを
詳しくうかがいます。

2010.09.13

9月5日放送分後記

みなさま、こんにちは。
ゲストに【湯原昌幸さんと荒木由美子さんご夫妻】を
お迎えした2回目の放送はいかがだったでしょうか?

お2人が結婚された直後、
同居していた湯原さんのお母様が病に倒れ、
後には認知症に・・・。
それから20年以上に渡り、湯原さんは外で働き、
荒木さんはお義母様の介護と、息子さんの育児で
想像を絶する、もはや戦いと言ってもいいような毎日を
すごされてきました。

比べるものではないかもしれませんが、
実母の介護経験のある私よりも、
介護と育児を両手に抱えた荒木さんの辛さといったら、
もう、書きつくせないし、語りつくせないと思います。
そのすべてを物語ることができるのは涙しかないですよね?
湯原。荒木2.jpg

荒木さんご自身がおっしゃっていましたが、
強い心でいられたのは、「自分(●●)に負けず嫌い」の性格。
私とちょっと似ているかもしれません。
そして、もしかしたら、全てが初体験の
「結婚生活」と「育児」と「介護」が
いっぺんにやってきて、受け入れざるを得ない状況になったことが、
この苦境を乗り越える底力になったのかもしれませんね。

また、湯原さん、荒木さん、お母様3人の関係のバランスが
絶妙だったんだと思います。
これは湯原さんが荒木さんをえこひいきすることで、
逆に荒木さんとお母様の親密な関係性を築きあげた
知恵の勝利でしょう。

介護と育児に追われ、女としてのご自分の人生がなにもない
と感じた荒木さんの絶望、
愛する妻を辛い境遇に置いてしまった湯原さんの葛藤、
お2人の様々な感情と思い出が頭の中で錯綜して、
私も涙をこらえるのに必死でした。

語りつくせない夫婦の衝突があったかもしれませんが、
お母様をお見送りになられたいま、
お2人は、失われた“青春時代”を謳歌していらっしゃいます。

生きること、夫婦であること・・・
人生のヒントがたくさん詰った
2週間にわたるインタビューでした。


さて、次回は映画字幕翻訳者の戸田奈津子さんを
お迎えします。どうぞお楽しみに。

2010.09.06

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など