6月12日放送分後記

皆さま、こんにちは。安藤和津です。
今回お迎えしたゲストは、先週に引き続き、【さかなクン】でした。

三食しっかり魚を食べないと力が出ないという、さかなクン。
どうしても魚がないときは、カツオの削り節や海苔を食べて乗り切るのだとか。
そんなさかなクンは、タコに出会ってからは魚ひと筋で、
熱帯魚屋さんや魚屋さんに通い、さかなクンの“魚好き”は周知の事実に。
魚をあつかうさまざまな方に、それはそれは可愛がってもらったそうです。
息子の好きなものを否定せず、
感性のまま伸び伸びとお育てになったお母様のおかげでもありますよね。

そして昨年、さかなクンは絶滅種と思われていた「クニマス」を発見します!
クニマスとは、秋田県・田沢湖の固有種だった魚だそうです。
京都大学の懇意にしている教授から、液体標本を参考に、
クニマスのイラスト制作を依頼されたのが大発見にいたるきっかけ。
さかなクンは、3日間、朝から晩までクニマスの詳細な絵を描き続けました。
しかし、70年以上もホルマリン漬けだったクニマスの標本は、
ヒレやウロコなどが見えにくく、生きていた時の姿を想像するには限界があり…。
そこで!クニマスにとても近い仲間である「ヒメマス」を取り寄せることに。
富士五湖のひとつ西湖の漁師さんにご協力いただいたそうですが、
このときに送ってもらった「ヒメマス」にいくつかの疑問を感じたそうです。

2さかな.jpg


それもそのはず、さかなクンの元に届いた魚は、
実はヒメマスではなく、絶滅したはずの「クニマス」だったのです!!
調査後、間違いなくクニマスだと判明したときには、
まさに「魚魚(ギョギョ)~~~!!!」という驚きだったとか(笑)
クニマス発見の件では、天皇陛下から「さかなクンはじめ…」と、
名指しでお褒めの言葉も。魚一筋でやってきたからこその名誉ですよね!

さかなクンは、生き残っていたクニマスのことを、
「大自然からいただいた、かけがえのない宝物」と語ってくれました。
人の世が豊かになるほど、その裏で住処を追われている生き物もいます。
さかなクンのお話を伺って、私も、お魚に別の興味が出てきました。
これからもお魚をいただくときは、キレイに残さず食べるを誓います!

さて次回は、写真家の【浅井慎平さん】をお迎えします。
どうぞお楽しみに!!

2011.06.13

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など