7月3日放送分後記

皆さま、こんにちは。安藤和津です。
今回お迎えしたゲストは、プロスキーヤーの三浦雄一郎さんでした。

三浦さんのお父様は、101歳まで生涯現役スキーヤーを貫いた三浦敬三氏。
そんな“スーパーヒーロー”の血を受け継ぐ三浦さんも、
幼い頃から故郷・青森で雪とたわむれ、3歳のときから滑っていたのだとか。
でも、実は病気がちな子供時代だったという意外な事実が!
小学4〜5年の時には結核性肋膜炎を患い、学校を半分くらい休学。
勉強も遅れるし、さぞかしご両親も心配されたのでは?
…と思いきや、
「退院できたんだからスキーに行くぞ!」とお父様に誘われ、
東北大学医学部の山岳部とともに冬の蔵王の山越えをされたそうです。
大学生にまじって、小学生はただ一人。しかも、先頭を滑っていたそう!
学校ではフラフラだったそうですが、
山に入ったとたん元気になっていたとか(笑)。

1三浦.jpg

その後、すっかり逞しく成長された三浦さんは、高校・大学と一人旅を決行。
約3週間かけ、竜飛岬の先端まで行って帰ってくる
“津軽半島一人旅”を7年間つづけられました。
当時はまだ持ち運びできるテントなどもなかったので、ほとんど手ぶら状態。
米と味噌しか持たず、お腹が減れば海に入って貝をとったり、
海藻を野菜代わりに食べたり。
嵐のときには岩をひっくり返してカニを捕まえ、潰してスープに。
自然と共生のサバイバル。 まさに原始生活そのものといえるこの旅が、
のちに世界をアッ!と驚かせる冒険家・三浦雄一郎さんの原点。

何より、病気がちだった息子に対して過保護にならず、
好きなことを許していたご両親が偉大ですよね~。
ちなみに三浦さんが奥様と出会ったのは大学時代。
スキーや冒険に夢中になる一方で、ちゃっかり恋愛も進めていたんですね。
さすがです!(笑)

さて次回も、引き続き、三浦雄一郎さんをお迎えします。
どうぞお楽しみに!!

2011.07.04

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など