5月8日放送分後記

皆さま、こんにちは。安藤和津です。
今回お迎えしたゲストは、
競泳のシドニーオリンピック銅メダリスト・田中雅美さんでした。

実は、田中さんとはよく一緒に飲みに行かせてもらっているんですが、
今回お話を伺って改めて感じたことがあります。
それは、アスリートの女性は地道で忍耐強く自己分析ができる!
プロゴルファーの東尾理子さんをお迎えした時にも、同じ印象を受けました。

田中さんが本格的に水泳を始められたのは小学2年生のとき。
お父様は体育教員、お母様は元アスリートという体育会系のご両親のもと、
着実に“平泳ぎ”の才能を伸ばされていった田中さん。
15歳で上京するまで、出身地・北海道でトレーニングを積み重ねてきました。
真冬の夜の練習後には、髪が濡れたまま外に出ると瞬間冷凍していたそう!
そういった環境の中で鍛えられ、全道大会から中学生のときには全国大会へと
徐々にステップアップしていきます。

1田中.jpg

しかし当時の田中さんには、まだオリンピックの道は見えていなかったのだとか。
その頃、同じ年の岩崎恭子さんがバルセロナで金メダル。
田中さんにとって岩崎選手は雲の上の存在だったらしく、
大会で隠し撮りをしたこともあるそうです。
田中さんがオリンピックを目指すようになったのは、高校に入ってから。
1994年、日本水泳選手権にて、100m・200m平泳ぎで2冠を達成。
翌年には、100m平泳ぎの日本記録を11年ぶりに更新しました。すごい!!
そうそう、高校時代は水泳漬けの毎日で恋をする暇もなかったのでは?
…と思いきや、しっかり恋愛も充実していたそうで安心しました(笑)

そして、高校3年で念願のオリンピックに初出場!
夢を叶え、憧れだった岩崎選手とともに競泳日本代表としてアトランタへ。
アトランタ五輪では日本勢のメダルゼロという残念な結果でしたが、
田中さんは自己ベストを更新し、初めてのオリンピックを
「良い意味で楽しめた」と語ってくれました。
世界の壁は厚く、勝負の世界は厳しい!

さて、次回も引き続き、田中雅美さんをお迎えしてお届けします。
シドニーオリンピックでの栄光に隠された秘話。どうぞお楽しみに!!

2011.05.09

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など