7月25日放送分後記

みなさま、こんにちは。
ゲストに【オペラ歌手の中丸三千繪さん】をお迎えした
2回目の放送はいかがだったでしょうか?

中丸さんは1990年、
第4回「マリア・カラス国際声楽コンクール」に
イタリア人以外で史上初めて、優勝されます。

前回みなさんお聞きになったように、中丸さんは
勇気があり、根性もすわっていらっしゃる方です。
でも、さすがにこの時ばかりは緊張で手が震えたそうです。

そして、これまでプレッシャーのかかる大きなステージを
幾度となく経験されている中丸さんでさえ、
歌ってらっしゃる時の記憶がまったくないんだそうです…。

2中丸.jpg

プレッシャーという言葉が軽く感じられるくらいの大舞台
だったことが伝わってきます。
その日、その場にいたわけでもないのに聞いているだけで
息苦しさを感じてしまったのは、私だけでしょうか?

「優勝できなかったら歌をやめる」
「最後の花道」
「最後のステージ」
これがこの時、中丸さんが心の中で唱えた決意です。
中丸さんこそ「ラスト・サムライ」なんじゃないかしら?(笑)

でも、このときのイタリア人審査員の決定がホントに素晴らしい。
イタリア人以外を優勝させることに抵抗もあったはずですが、
「イタリアの伝統と様式美を21世紀の世界へ伝えて」
というメッセージを中丸さんに伝えたそうです。

大切な文化を後世に伝えていくことは尊いことですが、
そのためには、国籍は関係なく“本物であるかどうか”
これが重要なんだと思います。
本物のイタリア人が認めた本物のオペラ歌手、
それが中丸三千繪さんです。

そして、中丸さんもおっしゃっていましたが、
オペラ歌手が奏でる“唯一無二の楽器”が「声」。
実は私も中学生の時に声楽を習った経験があり、
その時、同じことを感じていました。

私は挫折してしまいましたが、
久し振りに中丸さんにお会いして、
また唯一無二の楽器を指導してもらおうかな・・・
なんてふと夢を描いてしまいました。(60の手習い? 笑)

さて、次回は俳優の三田村邦彦さんをお迎えします。
どうぞお楽しみに。

2010.07.26

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など