7月5日放送分後記

みなさま、こんにちは!

今回のお客様はマルチデザイナーのドン小西さんでした。

ラジオなのに
ド派手カラーのファッションで登場したドン小西さん。
地味な文化放送内で1人だけ色鮮やかに輝いていました!
そろそろ還暦を迎える方とは思えない色彩感覚!
(ドン小西さんは1950年生まれ)

難しい色のコーディネートをサラリと着こなしてしまうのはさすがです!
こういったセンスは、一朝一夕ではとうてい身につくもんじゃありません。

じゃあドン小西さんはどうやってこのセンスを身につけたのか?
今回、ドン小西さんの原点を探って、わかった気がします。

ドン小西さんは、
三重県の大きな呉服屋さんを営む家庭に生まれました。
おじい様が一代で築きあげ大成功、お店と続く実家も大きな家!

お手伝いさんがいるは、渡り廊下の下に池があるはで、
その豪華さの程がうかがい知れるとおもいます。

そして、ドン小西さんは、上下を姉妹に挟まれた長男!
かわいがられないわけがありません!

そして、なんといっても呉服屋さんですから、周りには、
豪華な反物や帯がごくごく自然にありました。
それらは値段だけでは計り知れない“ホンモノ”ばかり。
しかも、和服だけではありません。
家には“ホンモノ”の家具・調度品があったんです・・・。

子供の頃から知らず知らずのうちにたくさんの“ホンモノ”を
目で見て、手で触れていた得難い経験が、
その後ドン小西さんが
ファッションデザイナーとして頭角をあらわすときに、
いかんなく発揮されました。

ドン1.jpg


生まれる環境は選べませんから、
神様が与えてくれた幸運な家庭だったんだと思います。

でも、これが大事なところだと思うんですが、
恵まれた環境を生かすも殺すも、最終的には本人次第!

今回、お話をしてみて、ドン小西さんのセンスの源は、
恵まれた環境だけでなく、さらにもう1つあると思いました。

それはドン小西さんご自身が
生まれる前から持っていたとしか言いようがない、
「美」に対する欲求です。

小学校時代は、スカートをはき、頭にリボンをしていた
というドン小西さん
(現在の小西さんの顔で想像してはダメですよ!
 あくまでも、ドン小西さんの子供時代です!)

いっけん女装のように思われがちですが、
女装趣味があったとか、女性になりたかったから
というわけではないんです。
ただキレイだと思うから・・・
ただおしゃれになりたいから・・・
だからやっていたというこの美意識です!
持って生まれたものとしか言いようがありません。

ドン小西さんが元々持っていたこの「種」に、
呉服屋さんという恵まれた環境が「養分」を与え、
ファッションデザインナーという「花」を咲かせた・・・
そう思いませんか?

さて、次回は、ドン小西さんが念願のアパレル会社に就職し、
まさにこれからという時に待ち受けていたとんでもない事件から
お話をうかがいます。どうぞお楽しみに!!

2009.07.06

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など