2008年08月06日

zunko83

広島原爆の日

63回目の広島原爆の日を迎えました。
6月末、広島を訪れ、
90歳の語り部、宇根利枝さんのお話を聴きました。

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宇根さんは、保母をしていた26歳のときに被爆。
子どもを捜して防空壕にいったときに、
重いやけどを負った人たちの声なき声を聴きます。
「みず、みず・・・」
と言っている彼らの声をかろうじて聞き取った宇根さんは、
彼らに水を届けようとします。
しかし、水は放射能で汚染されている。飲ませたら死んでしまう。
といわれ、水を持っていくことが出来なかった。

あのとき水をあげられなかった人たちに、
おいしい水をあげたい。

宇根さんは、現在も慰霊碑などに水をささげる
献水活動を続けています。

宇根さんは、
「あの頃は、ラジオひとつが貴重な情報源だった。
でも嘘が多くてね。嘘は聴いていてもわかるんだけどね。
あなたたちは、正確な情報を出来るだけ早く伝えてください。
人の命を、植物を、水を大切に」
とおっしゃっていました。

「今、各地で起きている地震の被災地には心からお見舞いを申し上げます。
ただ、地震は天災です。
戦争は人災なんです。戦争は絶対にしてはいけない」
とも話してくださいました。

広島在住の被爆者の平均年齢は75歳近く。
戦争体験を持つ人が日本からいなくなってしまったら、
その恐ろしさを語る人がいなくなってしまったら、
私たちは、私たちの子孫は、
戦争の恐ろしさを忘れてしまうのでしょうか・・・。

今、私たちが戦争の愚かさ、恐ろしさを認識し、
しっかり伝えていかなければ。


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宇根さんの人生について
まとめられた本です。

宇根さん、元気でお過ごしですか?
今日の広島は35度、猛暑日の予想です。

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投稿者 zunko : 2008年08月06日 15:21

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