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2007年02月27日

円楽さんのそのウラで・・・・

そうなんですね・・・・松本さんのブログにあるように、引退・・・・。

私は円楽さんの高座、1度だけしか見ることができなかったなぁ・・・・。
いえ、1度見ることができた、そう思うことにします。

残念だ、もう見られない、良かったのに・・・・・。

これからも沢山の噺家さんが落語界から去られる度に囁かれるのでしょう。
だからこそ、過去もいいけど、今!

いま燦燦と輝いている噺家さんの高座を可能な限り見ておきたいなぁと思うのです。
ナマで喜怒哀楽を感じておきたいなぁと思うのです。
それって、サイコーの贅沢

どんな高座でも、ね。

で。
円楽さんが芝浜を熱演されたその日、私は・・・・まず、「別キャラ亭」@劇小劇場

SWA(林家彦いちサン・三遊亭白鳥サン・神田山陽サン・春風亭昇太サン・柳家喬太郎サン)が別のキャラクターになりきっての高座。

30分強で、11キャラ登場(笑)。

恥ずかしがって高座自体に上がれず、高座の裏に隠れての落語。だったり。

ヤンキーサングラスをかけての初天神・・・・「団子買ってぇ~、買ってぇ~、買ってぇ~!って・・・買ってやってもよくねぇ?」(笑)。

そして私が大好きになりました、しあわせ亭花太馬(はなたば)さん
着物の上から割烹着、髪にはカチューシャと一輪の花(笑)。そして赤い口紅。きょ、喬太郎さん・・・似合いすぎ(笑)。でも、ネタは鰍沢(笑)。

こんな”今”も、いい。

で、夜は立川志ら乃さん独演会@上野広小路亭へ。

志ら乃さんは、私が好きな二つ目さんのお一人です。師匠は立川志らくさん。
未来がキラキラ☆してる噺家さんです。

そうそう、3月16日(金)浜松町かもめ亭にご出演でっす!

ご存知ない、というご婦人方、もうすぐぴあから発売されます「落語ワンダーランド」イケメン噺家さんとして掲載されるそうですよ。うふふ☆そんな方(・・・・落語のブログにあるまじき紹介のしかた・・・・)。

週刊モーニング「モチケン(モーニング落語研究会)」を好評連載中です!そちらも、是非☆

ちなみにモーニング持って志ら乃さんの会に行くと、こんなナイスな名刺が貰えますん。
志らのさんの名刺。.jpg

さ~て、次はどんな”今”に出会えるかな~。

            ”今”・・・・昨日飲み過ぎたことに反省中の吉田涙子でしたん(^^;)。


投稿者 落語 : 10:16

三遊亭圓楽さんが引退?

  20070227081127.jpg


 三遊亭圓楽さんが現役引退を表明したと言う。
 http://www.nikkansports.com/entertainment/p-et-tp0-20070226-162185.html
 http://www.asahi.com/culture/update/0225/010.html 
 報道によれば、もう落語はしない、というニュアンスらしいが本当だとすれば残念なことだと思う。

 落語家の<引退>は例のないことではない。
 名人とうたわれた三遊亭圓朝や、三代目・柳家小さんも<引退>を宣言し、みずから高座
 を退いた。(圓朝は<引退>後もまれに高座を勤めることがあったと言うが)
 近年では、いわゆる<引退>とは違うが、八代目・桂文楽が高座で絶句、そのまま高座を
 を降りて二度と噺を演じなかったエピソードがよく知られている。

 その一方で、87才の長寿を全うした五代目・柳家小さんはときに絶句し、噺の前後が
 入れ替わったりしながらも、最後の最後まで高座を勤め続けた。(当代現役の桂米朝や、
 <ダメな高座もそのままさらけ出す>立川談志もこの系譜に連なると思う)
 わたしはこちらのほうが、落語家の本来的な態度だと思う。

 落語は台本も演出も固定化されていない芸能だから、芸をコントロールする能力が衰えた
 ときは演者の人間性がそのまま出てしまう。
 それはおそろしいようなことだが、たとえば最晩年の柳家小さんの高座は、人間そのもの
 が包み隠さずそこにあって、素晴らしかった。
  (CDボックス「柳家小さん落語全集」(小学館)の解説で愛弟子の小三治が「小さんは
  今がいちばん面白いですよ」と言っている。この全集は小さん最晩年の2000年に
  刊行されたものだが、さすがに大変な見識である)

 圓楽さんが本当に引退をするというのなら、その意志は尊重されなくはならないが、私は
 裃を外した圓楽さんの高座も聴いてみたかったと思う。
 生の高座を聴いたうちでは、ほら話のような落語「夏の医者」が良かった。
 圓楽さんの落語には、良くも悪くもハッタリの利いた、人を煙に巻くような面白さがあった。
 真面目な顔をしてウワバミの説明をしていた楽しい高座を思い出す。


                                             松本尚久

投稿者 落語 : 00:33

2007年02月22日

下北沢演芸祭!!@劇小劇場

13日から開催されております、
春風亭昇太さんプロデュース「下北沢演芸祭」@劇小劇場!!

いよいよ今週日曜日(25日)まで

もーここに寝泊りしたい!くらいな番組が、昼夜色々毎日豪華開催中・…ひらがな挟む余裕がない位だぁ。

その中でとっても楽しみにしていた一つが、「立川談春独演会~春風亭昇太トリビュート」
昇太さんと談春さん、どちらも大好きな噺家さんなのです。
そしてお二人とも物凄い実力の持ち主なのです。

その談春さんが、その昇太さんの新作落語を熱演するというのですから。

しかも演目はあの名作「力士の春」「愛犬チャッピー」!!(CDも発売されてます、ご興味あれば是非☆)

すすすす、すげーよかった・・・・・ほんとうに。

「愛犬チャッピー」で私の頭の中に浮かんだチャッピーが・・・・・

・…いつもと違う犬種だった…ドスのきいた土佐犬

「力士の春」のあと、力士の設定を噺家さんに入れ替えた、談春さんオリジナル「落語家の春」も特別披露。
ここには書けないギリギリな内容で大爆笑(ちなみに主人公は松岡美濃部克由さん・・・ふふふ。)

やっぱり、ライブはいいなぁと実感。
下北沢の小さな空間で、こんなにスゴい噺家さんたちと同じ空気を共有している充実感。お客さんが同じ笑いを吸い込んでる喜び。

そんなひとときが、今週日曜日まで続きます。

この後は、
・柳家喬太郎さん独演会
・SWAリニューアル
・林家二楽さん・国本武春さん・三増紋之助さん
・春風亭昇太さん独演会
・別キャラ亭
(別の噺家さんのキャラで落語を演るらしいわ・・・・ふふふ)。

わぁ~・・・・書いてるだけでたまらない・・・・・。

当日券も出るそうですので、下北沢「劇小劇場」でお会いしましょう☆

☆そうそう☆

三遊亭遊雀さんも大好き。遊雀さん談春さんも、もうすぐ浜松町かもめ亭にご登場です。
どうぞお楽しみに!
…つーか、私自身が物凄く楽しみだっ!!!!!(笑)


  犬にたとえたら超超大型犬、文化放送 吉田涙子でしたん。がおがお~。

投稿者 落語 : 11:55

2007年02月20日

また涙子さんにお会いしましたね

 19日の月曜日、内幸町ホールの遊雀さんの会で、同じ列の席2つ隣に
涙子さん発見! ほんと、お互い落語ビンボーを絵に描いたような図式。
 柳家三太楼改め、三遊亭遊雀……三太楼時代から注目の落語家さん
でしたが、一皮むけた感じで、芸風も少し変わりました。もちろん、いい
方に変わったと思います(今のところは)。声に厚みが出て、弾け方が
ダイナミックになったように感じます。いいですね〜 大いに笑わせてい
ただきました。
 ゲストで登場の、(新しい)師匠の三遊亭小遊三師……   遊雀さんも
いい師匠に恵まれたものです。今後の活躍がますます楽しみになりま
した。

 本日20日は、ル・テアトル銀座の『読売GINZA落語会』で、初っぱな
に遊雀さん登場。『強情灸』で爆笑を誘ってました。今回は、仲入り後、
正蔵さんと歌丸師が、『双蝶々』の定吉殺し〜雪の子別れをリレーで
という趣向がウリ。しばらく歌丸師を敬遠していた自分を、今日は恥じ
ております。十八番の『双蝶々』だったとはいえ、歌丸師の高座は鬼気
迫るものがありました。生の高座の醍醐味は、こういう名演に出会える
歓びに通じますね。既成概念や、たまたま出会った不味い高座の印象
で判断するのは禁物だと、改めて感じた夜でした。
 今日は涙子さん、まさかいなかったでしょうね(笑)。

                                                                     落語の蔵丁稚・岩本

投稿者 落語 : 22:43

2007年02月18日

面白い国立演芸場の「七段目」

国立演芸場 二月中席公演の鹿芝居「仮名手本忠臣蔵・七段目」が面白い。
今日も含めてあと三日(20日まで)の公演だが、間に合う人はぜひ。

国立演芸場
http://www.ntj.jac.go.jp/cgi-bin/pre/performance_img.cgi?img=1068_1.jpg

「鹿芝居」は、落語家が演じる芝居のことで、歌舞伎の一場面を演じるのが
基本的なかたち。
今回は大物の「忠臣蔵七段目」で、国立演芸場の舞台に一力茶屋の大道具を
立派に組んで(床下はさすがにないので 九太夫は客席に降りて手紙を盗み
読む)見せている。

場面は力弥の出から。客席を通って一力茶屋にやってきた力弥(彦丸がキレイ
に拵えてまっている)が由良助に伝言をするくだり。歌舞伎では「近々仇・・・」
から謡になるところが、なぜかカッポレになったりするのは落語家らしい洒落
で楽しい。
役者では由良之助(馬生)、お軽(正雀)、伴内(世之介) が好演。お軽と力弥
の師弟コンビだけは大マジなのが面白い。 世之介の伴内は軽く、センス良く、
由良助の赤鰯を確かめるくだりも、さりげないが巧い。歌舞伎の坂東吉弥を思い
出した(ご本人もそう意識したと言っていた)が、伴内という役に必要なある種
の苦味がある。
女流義太夫の床(竹本越孝・鶴沢駒清)も、力強く、色っぽく大結構だった。

これだけの大仕掛な鹿芝居を十日間も興行するのは国立演芸場ならではの好企画。
落語と歌舞伎は兄弟のような関係にある。落語家が歌舞伎を演じるのは、たんな
る御趣向であるにとどまらず、歌舞伎という芸の水脈が、落語家のなかにどれく
らい貯蔵されているかを確認する意味がある。その点で、まさに国立劇場がなすべき
企画であると言えよう。

その一方で、国立演芸場の興業はいつもそうなのだが、なぜ昼興業しかない(一日
だけ昼夜公演)のだろう。平日の昼間に遊んでいられるのはよほど余裕のある人々
か閑な放送作家くらいのものである。勿体ないことだと思う。

由良之助役者・金原亭馬生さんHP
http://www.h4.dion.ne.jp/~bashyo11/

                                          松本尚久

投稿者 落語 : 12:20

2007年02月16日

2月15日!!

あぁ~かもめ亭、面白かったぁ!!
ブログにブログに・・・・っと・・・・

は、早っ!岩本さん、早っ!!

では代わりに、2月15日の一口メモを。

志の輔さんのお誕生日です!

おめでとうございまぁ~っす!

・・・・・・・・なのに私が志の輔さんからお裾分けを頂く始末。
東京大学饅頭.jpg

と、東京大学・・・・頭良くなりそうだ・・・・。

「東京大学饅頭こわいよぅ」・・・・もっとくれるワケないか(^^;)。

 

              身長がまだ伸びてる自分がコワい 文化放送 吉田涙子(^0^)ノ”

投稿者 落語 : 10:27

第2回『浜松町・かもめ亭』 好評のうちに無事終了

 堀井憲一郎氏と、吉田涙子アナ…… 落語会でよくお顔を拝見するお二人。もっとも、
それだけ当方もよく出かけていることになりますが、このお二人にはとてもかないま
せん。涙子さんは、なかの芸能小劇場(12日)にも行かれていたのですね。すごい!
 私は、今週は3連チャン。13日が有楽町噺小屋(桂小米朝X桂吉弥X桂吉坊)で、
ロビーで松本さんに会ったと思ったら、14日の柳家喬太郎独演会(なかのZEROホ
ール)では涙子アナを見かけ、昨夜15日には、第2回『浜松町・かもめ亭』に松本さ
ん・涙子さん・岩本が集結するという……怪挙1?

さて、第2回『浜松町・かもめ亭』……
 林家彦丸    『たらちね』
 神田ひまわり  講談
 柳家三三    『のめる』
 古今亭志ん輔  『幾代餅』

 今回も、充実の会となりました。会場のメディアプラスホールは、どの席に座られ
ても、噺家さんの息遣いまでが聞こえるほど、聴く側にとっても音響効果のいい
ホールです。落語を聴く環境としては、都内屈指のホールといってもいいのでは
ないでしょうか。(未体験の方、ぜひ『浜松町・かもめ亭』でその素晴らしさを味わ
ってください)
 定席と呼ばれる寄席の、あのざわめきの中に身を置く居心地の良さも格別のも
のがありますが、噺をじっくり聴けるホールでの落語会にもまた別の良さがあると
思っています。主催者側からすると、『かもめ亭』のお客様は、とても熱心な落語
ファンの方が多いのか、それとも会場全体の雰囲気のせいなのか、他の落語会
に比べると、ややおとなしいというか、お行儀の良さを感じます。別の見方をする
と聴く側の緊張感のようなものを感じるのですが……
 私の考えすぎかなぁと思っておりましたが、終演後、志ん輔師匠とその話になっ
た時、師匠は「客席がすこし暗いからじゃないでしょうか」とおっしゃってました。
また、演者にとっては、「初めての会場では、雰囲気を掴むまでが大変なんです
よ」とも。
 今まで、客席に座って楽しむことが中心だった私にとって、「どうすれば、もっと
お客様に楽しんでいただけるだろうか」ということを考えさせられる『かもめ亭』
です。演者の方や、お客様のご意見、ご感想に耳を傾けたいと思います。 
                                                                        蔵丁稚の岩本でした。

投稿者 落語 : 02:50

2007年02月13日

心技体 vol.9@なかの芸能小劇場

ども、涙子です(^0^)ノ”。
最近は暖かで散歩日和ですねぇ。

そんなポカポカ陽気の中、散歩しながら行ってきましたん、「心技体 vol.9」@なかの芸能小劇場

年に1度開かれる、同期のお三方での落語会です。

八問答 : 春雨や雷太さん
文七元結 : 柳家喬太郎さん
掛け声指南 : 林家彦いちさん
明烏 : 入船亭扇辰さん

たっぷり3時間堪能~!

「八問答」は初めて聞いた噺。”八”に因んだあれこれがドンドン出てくる。それだけなのに、やたら幸せな気持ちに。何かいいなぁ・・・・。

「俺ねぇ、円谷大っ好きなんすよぉ!」で始まったのは喬太郎さんのウルトラマンへの情熱マクラ。
コンビニで1回500円のくじを6000円分も引いた話(!)で大爆笑。

これから学校寄席に出向くというのに巨大な時計が当たっちゃって…な~んて話の数々。
食玩の仏像フィギュアに同じような情熱を傾ける私、決して他人事ではありません・・・・そう、これは無駄使いではないのです!!

・・…あ、何の話でしたか、そうそう、落語だ。さんざん笑わせた後の文七元結、表現力の豊かさに惚れ惚れでした。

そして扇辰さんは今日が42歳最後の日。13日がお誕生日
          おめでとうございまぁ~っす!!

それから、林家彦いちさん
今回は新作落語でしたん。

岩本さんが”さまざまなスタイルの実力を伴った落語家に出会える今は落語の黄金期”って書かれていますが、彦いちさんはまさにその”さまざまなスタイルの実力”を持ったお一人!なはず!

座ってる座布団を人に見立てて・…投げる会話する
座布団のカド人の顔として使用・…このスタイル!!ナイスじゃぁないですかっ!!

けれども「志の輔ラジオ 土曜がいい!」を担当している私には、ちょっとライバル…。
なぜなら同じ土曜日に、お隣りで喋っていらっしゃる

………いやいやいやいや!ここは垣根を越えて、宣伝です!
彦いちさんは毎週土曜日、久米宏さんの番組@TBSラジオで大活躍中です!宜しくお願いします!

文化放送「志の輔ラジオ 土曜がいい!」も、宜しくお願いします!

”お互い負けないぞぉ~っ!!!”の気持ちを、ここに。
彦いちさんと。.jpg

投稿者 落語 : 14:52

2007年02月12日

蔵丁稚の岩本です

 松本さんも、涙子さんも、寄席・落語会でしょっちゅうお会いし
ているのですが、このブログで、それぞれに勝手なことを書くこと
になりました。文化放送さんと共同で『落語の蔵』の運営に携わる
小学館の岩本です。宜しくお願いいたします。 
 私も、落語チケット貧乏では涙小さん(涙子さんと書きたいのに、
涙+小さんと変換されてしまうほどPCの辞書が落語漬けになって
おります)に負けません。昨年は、年間93回の落語会・寄席通い
でしたが、その前の年は、112回、さらにその前は、年間138回と
いう状態でした。
 昨今袋だたき状態に置かれている団塊の世代(なんと、ことし還
暦です)のひとりであります。子どもの頃から、ラジオを通して落
語を聞いておりましたが、岡山の片田舎で生まれ育ったため、ナマ
の落語に触れたのは、名古屋の大学に通い始めてからのことです。
18歳でナマ落語にハマって以来、40年以上、ずっとハマったまま。
昭和の名人と呼ばれた、志ん生、圓生、文楽、金馬、三木助……彼
らの高座にぎりぎり間に合った世代です。以来、ず〜っと落語を愛
し続けてきましたが、年間100回以上寄席・落語会に通えるように
なったのはここ10年くらいです。
 毎回、2〜3枚のチケットを買うので、ホントに「落語チケット
貧乏」が続いてます。最近は、社の「喬太郎マニア」のI女史にチ
ケットを無理やり売りつけて多少貧乏から脱却の道を歩んではおり
ますが……
 これからは、『かもめ亭』、夏ごろから開始予定の『らくだ亭』の
運営にも関与しますので、どうぞ宜しく。かつて、私が編集長を務
めていた雑誌、『サライ』の2月1日発売号は、落語の大特集で、
お陰様で完売状態です。ブログの執筆者のおひとり、松本さんも原
稿を書いてくださっています。編集長時代に『サライ寄席』という、
読者の方対象の寄席を何度か開催させていただきました。先代の柳
家小さん師、桂米朝師、故・古今亭志ん朝師にもご出演いただき、
落語ファンとしての夢=「席亭」気分を味わわせていただきました。
小さん師も米朝師も、『サライ寄席』にご出演いただいた翌年に人
間国宝になられましたから、『サライ寄席』は<人間国宝への登竜
門>だと勝手なことを言いふらしていたのもいい思い出です。

 確かに、思い出の中の名人たちの芸には今でも憧憬を覚えますが、
現在活躍中の落語家さんたちは、決して引けを取っていないと思い
ます。長い落語の歴史の中で、現在は黄金期ではないでしょうか。
少なくとも、ファンにとっては、こんなに多くの落語を聴く機会に
恵まれ、さまざまなスタイルの実力を伴った落語家に出会える今は、
間違いなく歴史に残る黄金期だと言えます。「落語は志ん朝で終わ
った」というような言い方をされる方もいらっしゃいます。師が希
代の落語家であったことは認めますし、私にとっても特別の存在だ
った志ん朝師であることも事実ですが、だからといって、今を生き
る落語家の素晴らしさに触れないままではもったいないと、声を大
にして言いたいと思います。

 皆さん、もっと落語を聴きましょう!
 つい、熱くなりました。反省です。
 というわけで、時々顔を出させていただきます。どうぞ宜しく!
    鈍器宝亭軽綿(どんきほうていかるめん)こと岩本でした

投稿者 落語 : 23:42

2007年02月08日

涙子でっす(^^)v

ども、文化放送アナウンサーの吉田涙子ですo(^ー^)o。
僭越ながら、私もこちらに書かせていただくことになりました・・・・宜しくお願いしまっす!

・・・・・・・・・つーか、私なんかが書いていいんですか?ここ。
そんな蔵??随分と敷居の低い蔵だなぁ・・・ナイスな蔵だ(^^)。

そもそも私は、落語に詳しくありません。
恥ずかしい位。ここに書けない位。ドシロウトも甚だしいのです。

でも、大声で言えることがあります。

私は落語が大好きだぁ~っ!!

落語チケット貧乏だぁ~っ!!

・・・・・・・・こんな私が、これから書かせて頂きます・・・お時間あります方は今後も是非覗きにいらして下さい☆お茶の一つも出ませんが・・・・。感じたままを気ままに書きますので、気ままにお読み下さいね。

そして落語に全く触れたことのない方が、ちょっとでも”落語”という”物凄くナイスな蔵”の扉を開けるきっかけになってくれたらサイコーです☆

さて、前置きが長くなりましたが、昨日出かけた落語会。

「初めて落語聞くなら、誰がいい?」

そんな質問に私が答えるならば、名前を挙げるお一人です。

立川談笑さん。

志の輔さんと同じく、談志師匠のお弟子さんです。
フジテレビ「とくダネ」のレポーターでもお馴染みでしょう~。

ブラックですよぉ~。
例えば・・・危ない危ない、ここに書けないですよ、ブラックすぎて。

談笑さんの落語は”今”を取り入れてくれるので、古典落語も”古”じゃないんです。”今”が入るから、現代っ子でも大丈夫☆と私は思っています。

昨日の演目の一つ、「饅頭こわい」

”饅頭がこわい”という松をこらしめようと、皆が饅頭を持ち寄って。
でも実は松は饅頭が大好き。ムシャムシャ食べ始めちゃう・・・という噺(略しすぎ??)。

皆が饅頭を持ち寄って山盛りになる場面。

談笑さんが盛るのは、ただの饅頭じゃぁありません。

塩瀬総本家の饅頭。
花園饅頭の饅頭。

更に。

パステルのなめらかプリン。
ゴディバ。
パティスリーキハチ。
・・・・・and more(ブラック含む。ここには書けん。)

ね。何だかステキでしょう?

国立演芸場を出た時の私のニヤニヤ顔は、誰にも見せられないブラック顔だったはず。
あなたも、是非☆

・・・・・・・・こんな具合で書きますんでヨロシクっす・・・長々と失礼しました~☆

                       (文化放送アナウンサー 大女☆吉田涙子)

投稿者 落語 : 16:32

2007年02月06日

志ん朝の録音

 人気も実力も最高だった古今亭志ん朝が亡くなって六年になる。急逝した(享年六三)
こともあって、あっという間に神格化された存在になったが、生の高座を観ていた記憶で
言うと、志ん朝は古典をきっちりと演じることもあれば、くだけた漫談で高座を降りるこ
ともあった。それはそれで、楽しかった。このへんの<芸の幅>が、すでにわかりにくく
なっているかな、という気がする。
 その原因のひとつは、いま入手できる志ん朝落語のの少なさにもある。志ん朝のCD
はソニーミュージックから33枚リリースされている。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/SR/ShinchoKokontei/ 
 枚数として少なくはなく、品質も高いが、ここに収録された落語は、80年前後に開催
された独演会録音が中心で、言ってみれば<独演会用の芸>なのだ。(現役の落語ファン
は、たとえば「談春七夜」での談春の芸と、ほかの会に出たときの芸が、同じ噺でも違う
ことを思い浮かべてみてほしい)
 小林信彦は『名人 志ん生そして志ん朝』(文春文庫)で「ソニーから発売されている
志ん朝のCDは、ほぼ、この三百人劇場での録音である。噺家としてもっとも元気な時の
声をクリアな音で聞けるのはありがたいが、ゼイタクを言わせてもらえば<遊び>がすく
ない。録音を充分に意識しているから当然だが、一九七七年録音の「寝床」を聞くと、話
の運びは完全に桂文楽の「寝床」である」と指摘している。
 よく知られたように、『寝床』には二つの型がある。ひとつは八代目・桂文楽が演じた
もので、義太夫を語る大旦那の意識の変化と素人義太夫の情景をたっぷりと描いたもの。
もう一つの型は三語楼から志ん生に伝わった型で、義太夫から逃げ回り、行方不明になっ
た番頭の噂をするところでぶったぎるように終わる志ん生型である。
 小林氏は同著の中で、一九八四年にテレビ放送された志ん朝の「寝床」は志ん生型で、
「ぼくは抱腹絶倒のこちらが好きである」と書いている。
 CDに収録されているのは文楽型(いわば公式版)だが、志ん朝は普段は志ん生型
で演じることが多かったらしく、文化放送で一九八三年に放送された志ん朝の「寝床」も
志ん生型。オチは「それで番頭さんは××党に入党した」というとんでもないもの。
 こうした面白さが、ソニーから出ているCDだけでは、わかりにくい。
 高座の出来は観客の質にも左右される。TBSテレビ『落語特選会』で録画した「付き
馬」は、観客のノリがよいこともあってCD版の「付き馬」よりも上出来。通常の「付き
馬」の前に、前日談のようなものがつく楽しいテイクだ。
 ジャスやクラシックの愛好家のあいだでは、同じ曲目でも、いつの録音か、どのテイク
かということが問題になる。落語の世界でも、もうそうなって良い頃だろう。
録音エンジニアで落語研究家の草柳俊一氏はHP[落語三昧」で、桂文楽と三遊亭圓生の
ネタについて、現存する録音の中で、どのテイクが最良のものかを研究している。
http://park5.wakwak.com/~wrc-kusa/ongen-data.htm 
 志ん朝は近年まで活躍した人だから、さいわい録音も録画も残っている。(数えたわけ
ではないが、放送音源ものだけで、各局あわせれば五十席以上になるのではないか)
 それに、あれだけの大看板なのにDVDが一枚も出ていないというのも惜しい。(唯一
「平成狸合戦ぽんぽこ」のDVDに特典映像として「狸賽」が入っているそうだが)
 志ん朝は生前、落語の商品化にたいへん慎重(シャレではない)だったと言うが、その
芸はまさに国宝もの。後世に伝えるためにも、ファンがいろいろ選べるようになってくれ
ると嬉しい。

                                             (松本尚久)

投稿者 落語 : 09:55