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2007年02月12日

蔵丁稚の岩本です

 松本さんも、涙子さんも、寄席・落語会でしょっちゅうお会いし
ているのですが、このブログで、それぞれに勝手なことを書くこと
になりました。文化放送さんと共同で『落語の蔵』の運営に携わる
小学館の岩本です。宜しくお願いいたします。 
 私も、落語チケット貧乏では涙小さん(涙子さんと書きたいのに、
涙+小さんと変換されてしまうほどPCの辞書が落語漬けになって
おります)に負けません。昨年は、年間93回の落語会・寄席通い
でしたが、その前の年は、112回、さらにその前は、年間138回と
いう状態でした。
 昨今袋だたき状態に置かれている団塊の世代(なんと、ことし還
暦です)のひとりであります。子どもの頃から、ラジオを通して落
語を聞いておりましたが、岡山の片田舎で生まれ育ったため、ナマ
の落語に触れたのは、名古屋の大学に通い始めてからのことです。
18歳でナマ落語にハマって以来、40年以上、ずっとハマったまま。
昭和の名人と呼ばれた、志ん生、圓生、文楽、金馬、三木助……彼
らの高座にぎりぎり間に合った世代です。以来、ず〜っと落語を愛
し続けてきましたが、年間100回以上寄席・落語会に通えるように
なったのはここ10年くらいです。
 毎回、2〜3枚のチケットを買うので、ホントに「落語チケット
貧乏」が続いてます。最近は、社の「喬太郎マニア」のI女史にチ
ケットを無理やり売りつけて多少貧乏から脱却の道を歩んではおり
ますが……
 これからは、『かもめ亭』、夏ごろから開始予定の『らくだ亭』の
運営にも関与しますので、どうぞ宜しく。かつて、私が編集長を務
めていた雑誌、『サライ』の2月1日発売号は、落語の大特集で、
お陰様で完売状態です。ブログの執筆者のおひとり、松本さんも原
稿を書いてくださっています。編集長時代に『サライ寄席』という、
読者の方対象の寄席を何度か開催させていただきました。先代の柳
家小さん師、桂米朝師、故・古今亭志ん朝師にもご出演いただき、
落語ファンとしての夢=「席亭」気分を味わわせていただきました。
小さん師も米朝師も、『サライ寄席』にご出演いただいた翌年に人
間国宝になられましたから、『サライ寄席』は<人間国宝への登竜
門>だと勝手なことを言いふらしていたのもいい思い出です。

 確かに、思い出の中の名人たちの芸には今でも憧憬を覚えますが、
現在活躍中の落語家さんたちは、決して引けを取っていないと思い
ます。長い落語の歴史の中で、現在は黄金期ではないでしょうか。
少なくとも、ファンにとっては、こんなに多くの落語を聴く機会に
恵まれ、さまざまなスタイルの実力を伴った落語家に出会える今は、
間違いなく歴史に残る黄金期だと言えます。「落語は志ん朝で終わ
った」というような言い方をされる方もいらっしゃいます。師が希
代の落語家であったことは認めますし、私にとっても特別の存在だ
った志ん朝師であることも事実ですが、だからといって、今を生き
る落語家の素晴らしさに触れないままではもったいないと、声を大
にして言いたいと思います。

 皆さん、もっと落語を聴きましょう!
 つい、熱くなりました。反省です。
 というわけで、時々顔を出させていただきます。どうぞ宜しく!
    鈍器宝亭軽綿(どんきほうていかるめん)こと岩本でした

投稿者 落語 : 2007年02月12日 23:42