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2009年07月17日

第21回~クジラとイルカ~

皆さん、こんばんは。

お休み前のひととき、いかがお過ごしになりましたか?

今回も番組を振り返っていきましょう。

第21回はクジラとイルカをご紹介しました。

暗黒の宇宙にあって、ひとり美しく青い光を放っている地球。
青く光っているのは「海」です。地球が「水の惑星」と呼ばれる所以です。
このような惑星は、太陽系の中では他に例はなく、地球が湛えているこの海は、
いまのところ、宇宙で唯一の存在です。

私たちの祖先は海から陸に進出し、哺乳動物に進化しました。
一方、再び海の中へ帰っていった者たちがいます。それはクジラです。
興味深いのは、クジラの進化には、恐竜の絶滅が大きなポイントになっていることです。
それまでの海は、陸と同様、肉食性の魚のような恐竜、「魚竜」たちの天下でした。
しかし、彼らの突然の絶滅により、海は恐れる敵のいない平和な世界に変わり、
クジラにとってはまさに楽園となったのです。そんな平和な海でクジラたちは大いに繁栄します。
そして、地球上のすべての海を制覇するのです。

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哺乳類でありながら、海に住処を求めた「クジラ」。
クジラにはシロナガスなどの大型の「ヒゲクジラ類」と、小型のものが多い「ハクジラ類」とがあります。
この「ハクジラ類」の中で最も小さいのが、イルカです。
意外に思われるかも知れませんが、イルカとクジラの違いは、簡単にいうと、大きさが違うだけなんです。

かつてイルカを研究していたソ連の学者が、「いつか宇宙人が現れたとき、宇宙人と人間の
通訳をしてくれるのは、イルカではないか」と語ったことがあるそうです。
それほどイルカは人間にはない特殊な能力を持っています。
そんな中で、イルカの研究者たちが最も大きな関心を寄せているのが、
「イルカは人間の心を癒す力を持っているのではないか」という研究です。
「イルカ・セラピー」、正しくは、「イルカ介在療法」といいますが、1970年代後半に
アメリカで研究が始まり、日本でも10年ほど前から注目されるようになりました。
この体験がもたらすものは人それぞれで、単純にイルカの可愛さに歓声をあげる女性も
いれば、イルカと波動が合ったと訴える人、癒しのパワーを感じて涙ぐむ人もいます。
夢中になって戯れる母と子など、実にさまざまです。
いずれにしてもイルカとの出会いの中で、大きな感動を得ていることは間違いありません。
イルカが持っているという人の心を癒す力。そのメカニズムは解明されていませんが、
イルカには、なにか人を引きつけてやまない魅力があるのは確かです。

番組では皆さんからのメールをお待ちしています。


番組の感想、能登さんに聞いてみたいことなど、何でも送ってきてくださいね。

投稿者 agqr : 2009年07月17日 17:52

 

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