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2009年08月14日

第23回~バルセロナ~

皆さん、こんばんは。

お休み前のひととき、いかがお過ごしになりましたか?

今回も番組を振り返っていきましょう。

第23回はバルセロナをご紹介しました。

情熱がほとばしるようなフラメンコや、生死が隣り合う闘牛に熱狂する姿は、スペインの象徴のように
思われがちですが、フラメンコも闘牛も南部のアンダルシア地方の名物で、バルセロナを中心とした
東部のカタルーニャ地方には、観光客相手のフラメンコや闘牛はあっても、地元の人々はほとんど関心を寄せない、ということをご存知ですか?
カタルーニャはスペインの一地方というよりも、スペインの中にある別の国のような存在です。
地中海に面した港町特有の自由な雰囲気と開放感に加え、言語も文化も風土も他のスペインの
地方とはまったく異なります。とりわけ、文化の面ではつねに前衛に立ってきたという伝統が
今もしっかり生き続けています。
そんなカタルーニャが育んだ孤高の天才に、建築家、アントニ・ガウディがいます。
何もかもが型破りで、常識はずれのアントニ・ガウディの建造物。
その最たるものは、着工から127年経った今なお建築工事が続いている未完の大聖堂、
あのサグラダ・ファミリアです。

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これまでと同じペースで工事が進むなら、完成まであと100年とも200年かかるともいわれてきた
サグラダ・ファミリアですが、大きな変化が訪れようとしています。
ついに本堂に屋根がかかり、来年の秋には、長い歴史の中で初めてミサ(礼拝)が定期的に
開かれるようになるというのです。ガウディの夢を継承し石を掘り続けている外尾さんは、
「工事の状況は大きく変わった」と言い、これまでよりも早いペースで工事が進んでいることを
明かしてくれました。
もしかしたら、数十年後には完成した姿を見ることができるかも知れません。
そのとき、私たちの目の前にどんな聖堂が現われるのでしょうか…。


番組では皆さんからのメールをお待ちしています。


番組の感想、能登さんに聞いてみたいことなど、何でも送ってきてくださいね。

投稿者 agqr : 2009年08月14日 09:56

 

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