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2019年06月24日

小関竜也さんとセ・パ交流戦総括

 6月24日の『岩本勉のまいどスポーツ』
 ゲストにライオンズOBの
 小関竜也さんお招きして
 パ・リーグ10年連続の勝ち越しを決めた
 セ・パ交流戦を総括するとともに
 リーグ戦再開後の
 パ・リーグの戦いを展望しました。

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◆◆ 小関竜也さん プロフィール ◆◆

 1976年、栃木県佐野市出身、現在42歳(来月43歳)

 国学院栃木高校から
 1994年のドラフト2位で西武に入団。

 入団4年目の1998年、
 ライトでレギュラーの座をつかみ
 104試合出場、91安打、打率.283で新人王を獲得。
 2002年には打率.314をマーク。

 ライオンズでは選手会長にも就任。

 2006年~2007年は巨人
 2008年は横浜でプレー。

 2011年から昨シーズンまで
 8シーズンは巨人でコーチを務め、
 去年は1軍バッティングコーチを担当。

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  岩本 勉 対 小関竜也

 ガンちゃん小関竜也さんとの
 現役時代の対戦成績は
  67打数19安打 1本塁打 6三振 打率.284

 1998年、99年、2001年の3シーズン(※)
 打率3割以上を記録。
 (※)年間10打席以上対戦のシーズン

 フォークボールが良かったという印象があるそうです。

岩本 「みんなね、僕がフォークボール投げるって
     信じてくれへんの」


小関 「真っすぐ来て、ストーン!って落ちる
     フォークが良かったです」


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  パ・リーグ 10年連続勝ち越し!

 セ・パ交流戦は残り2試合を残し、23日まで
 パ・リーグ57勝45敗4分
 10年連続の勝ち越しが決定。
 交流戦優勝は福岡ソフトバンクホークス。
 (2年ぶり8度目)
 パ6球団は8位までにすべて入り
 今年も強さを見せつけました。

小関 「1試合ずつ見てると
     拮抗した試合があったりして、
     最後のところ
(ゲーム終盤)
     パ・リーグのチームが勝つ――という
     ことが多かったのかな、とも
     思ったりするんですけどね。
     ただそのちょっとの差が結局
     毎年パ・リーグが勝ち越すんで
     大きいんだろうな、と思うんですけどね」


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 巨人で1軍打撃コーチを務めた昨シーズンは
 パ・リーグの方が
 先発投手陣に、本格派で球の速い
 “パワーピッチャー”が多いと感じていたそうです。

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  交流戦男 中村剛也

 印象に残った選手は
 打率.348 5本塁打 23打点
 ライオンズ・中村剛也選手。

小関 「ライトに飛んだ打球で
     打った瞬間に
     みんなが諦めるっていう
     ああいう打球を打つ選手は
     セ・リーグにはいないんじゃないかな、
     そういうものは見せましたよね」


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  いざリーグ戦再開

 6月28日からリーグ戦再開。
 パ・リーグは23日時点で
 3.5ゲームの中に
 上位4チームがひしめいています。

 小関さんの古巣・ライオンズ
 混戦を抜け出すために必要なこととして
 たとえエース級の投手が相手でも
 打ち勝つ野球を続けることを
 挙げました。

小関 「実力のあるバッターが揃ってるんで
     その実力を出し切る。
     技術があるんで、
     そんなに波もないと思うし、
     点を取って欲しいなって思いますね」


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  上沢直之 左膝蓋骨骨折

 ファイターズの上沢直之投手は
 中日戦で打球が左ひざの皿を直撃し
 左膝蓋骨骨折で戦線離脱。

 ピッチャー返しの打球は
 時速170キロを超えていたそうです。

 プロ野球の統一球が
 反発力係数を上げた“飛ぶボール”になった際、
 ホームラン数の激増が注目されましたが、
 ガンちゃんはかねてより
 ピッチャー返しの打球の鋭さが増すことで
 投手の危険性を指摘していました。

岩本 「ピッチャー返し
     避けれんようになったら
     どないすんねん。
     いきなり目の前で
     スーパーボールがパカーンと来たら
     避けれないでしょ。
     頭とかに当たったらゾッとする」


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  小関竜也さんのブログ

 小関竜也さんの最新情報は
 小関竜也ブログ
 「NEVER BE DEFEATED(決して負けない)」をご覧ください。


 『まいどスポーツ』ご出演について綴られた
 ブログ記事は こちら


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投稿者 文化放送スポーツ部 : 18:30

2019年06月17日

セ・パ交流戦 / 吉田輝星プロ初勝利!

 6月17日の『岩本勉のまいどスポーツ』
 ガンちゃん
 生パ・リーグ情報 ナマッパ
 ここまでのセ・パ交流戦の戦いを分析。

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 プロ初登板・初先発・初勝利を挙げた
 ファイターズのドラフト1位ルーキー
 吉田輝星投手のピッチング内容についても
 徹底解説しました。

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  ヤクルト・石川、巨人・菅野 圧巻の投球

 今年で15年目を迎えたセ・パ交流戦
 6月16日時点で
 パ・リーグ36勝29敗4分
 パが「10年連続勝ち越し」に近づいています。

 それでも、ガンちゃん「圧巻!」と感じたのは
 セ・リーグピッチャー

 まず、ヤクルトのベテラン、39歳の石川雅規投手。

 ■ 6/ 5 日本ハム戦 8回  3安打無失点
 ■ 6/15 西武戦   8回1/3 4安打2失点

 直球の速度が130キロ台前半でも
 変化球の使い方を絶賛します。

岩本 「“コーディネート”“コンビネーション”が
     どの言葉当てはめても、
     すごい、すごい!すごい!!」


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 ファイターズ戦の試合中、
 投球時の【3種類の写真】を拡大してチェックすると
 同じフォームながら
 それぞれ別の変化球を投じていることが明らかに。

岩本 「握り、全部ちゃうねん。
     でも全部同じ形
(フォーム)やで。
     もう、お見事!
     そら、バッター打てんわな、と。
     パワーバッタ―が多い
     パ・リーグやったら
     ベースの上で変化されるから
     『打てるかい!』言う話や。
     みんな、泳がされて内野ゴロ」


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 続いて、巨人・菅野智之投手。

 ■ 6/ 9 ロッテ戦  6回 3安打2失点
 ■ 6/16 日本ハム戦 7回 6安打3失点

 16日のファイターズ戦
 初回、5安打3失点としましたが
 2回以降は1安打ピッチング。

岩本 「自分の調子をすぐ見極める
     能力の高さ、
     自分の引き出しの多さ」


 16日の菅野投手は
 2回以降、ウイニングショットに
 「ストレート」を使っていなかったそうです。

 ストレートが本調子でないと感じると
 “落ちる”ボールをウイニングショットとし、
 それを活かす“曲がる”ボール、
 “見せ球”の直球で投球を組み立てた――と分析。

松島 「炭谷捕手の引き出し方も
     良かったんじゃないですかね?」


岩本 「だと思う」

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  吉田輝星 白星デビュー!

 ガンちゃんの現役時代の背番号「18」を継承した
 日本ハムのドラフト1位ルーキー
 吉田輝星投手が6月12日、
 広島戦でプロ初登板・初先発を果たすと、
 5回1失点で初勝利を記録しました。

 ガンちゃん
 吉田輝星投手の2軍でのピッチング内容から
 1軍の、それも先発での登板は
 「時期尚早」と感じていたそうですが・・・

岩本 「『時期尚早ちゃいますか?』
     言った。
     そうとしか言いようがないから。
     勝ったわ。
     ファイターズのゼネラルマネージャーに
     次の日『二度と“時期尚早”という言葉は
     使いません』
と言いに行ったわ」


 ■ 6/12 広島戦  5回 4安打1失点

 吉田輝星は初回
 ノーアウト満塁としましたが・・・

岩本 「開き直った吉田輝星、
     マウンド上で『10勝』くらいしてる
     ピッチャーみたいな投げ方やった。
     すごいわ。この先、楽しみや。
     た い し た も ん やったわ」


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 2回目以降の登板では
 攻略されることもあるでしょう。

岩本 「(プロの洗礼を)味わった方が
     大きなピッチャーになると思う。
     でも、見たいやろ。
     見たいピッチャーなのよ。
     魅力あるやん」


長 「カッコいいしね。
    なんてあんなに
    スポーツもできるし
    頭もいいんだろう。
    そして顔もいいなんて」


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 この日は当初
 日本ハムOBの芝草宇宙さんを
 ゲストにお招きする予定でしたが
 芝草さんの体調不良により
 予定を変更してお送りしました。

岩本 「早く元気になってくださいよ」

 
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投稿者 文化放送スポーツ部 : 18:30

2019年06月10日

平成の大エース 斎藤雅樹さん

 6月10日の『岩本勉のまいどスポーツ』
 ゲストに、巨人ひと筋19年でプロ通算180勝、
 11試合連続完投勝利の日本記録保持者
 斎藤雅樹さんが生出演!

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 先発301試合登板で、113完投(40完封)
 “ミスター完投”斎藤雅樹さんに
 番組名物「すべらな~い話」で引いたお題
 『コーチ』をテーマとしたトーク、
 さらに、サイドスロー転向当時のこと
 翌日(6月11日)からのセ・パ交流戦
 西武巨人の見どころなどを伺いました。

◆◆ 斎藤雅樹さん プロフィール ◆◆

 1965年、埼玉県川口市出身、54歳(放送日時点)

 川口市立川口高校から
 1982年のドラフト1位に巨人に入団。

 1985年、初の二けた勝利=12勝。
 1989年~90年、2年連続20勝。
 1989年、11試合連続完投勝利の日本記録を樹立。
 1994年~96年、3年連続開幕戦完封勝利。

 最多勝5回、最優秀防御率3回、最高勝率3回、
 最多奪三振1回、ベストナイン5回、沢村賞3回。

 2001年、現役引退。通算180勝96敗。

 2002年~2004年、巨人投手コーチ。
 2006年~2018年、巨人投手コーチ、2軍監督など。
 昨シーズン=2018年は1軍総合コーチ。

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  3年連続開幕戦完封勝利

 斎藤雅樹さんはプロ野球史上ただ一人
 3年連続開幕戦完封勝利を達成。
 (1994年~1996年)

 ガンちゃんは1998年、1999年の
 2年連続開幕戦完封勝利を飾りました。

 2000年も開幕投手を務め
 6回まで無失点を継続しましたが、
 7回、高木大成選手(西武)に3ランを浴び
 斎藤さんの大記録に並ぶことはできませんでした。

 当時、斎藤さんも
 ガンちゃんの記録挑戦を意識していたそうです。

斎藤 「知ってました。
     ガンちゃんが2年やって、
     3年目も開幕戦行ったんで
     『並ばれちゃうかな』
     と思ったんだけど・・・」


岩本 「宮崎で初めてお会いした時
     『お前、できなかったろう』って
     フランクに言ってもらって・・・」


 憧れの大投手との初対面で
 自身の記録について言及してもらい
 大いに舞い上がったそうです。

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  コーチ

 2001年に現役を引退した斎藤さんは
 翌2002年から2年間、
 巨人で投手コーチを担当。

 2006年に復帰すると、去年2018年まで
 ジャイアンツでコーチ、2軍監督を務めました。

 指導する立場で意識していたことは
 選手のいいところを引き出してあげること。

斎藤 「欠点を指摘するよりも
     長所のところをどうやって
     伸ばしてあげたらいいのかな
     っていう感じにはしてました」


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  サイドスロー

 斎藤雅樹さんは
 オーバースローのピッチャーとして
 プロ入りしましたが、入団当初は
 野手としての練習も課されていました。

 投手か、野手か、
 見極める時期に差し掛かったプロ1年目の5月、
 1軍の藤田元司監督が視察に訪れ
 サイドスローへの転向を助言します。

 斎藤さんの腰の回転が
 「横回転」でサイドスローに向いていると
 判断されたようです。

 ガンちゃんも1軍未勝利が続いた頃、
 高橋一三コーチの助言で
 サイドスローに転向したことがあり、
 お手本としたのが斎藤雅樹さんのピッチングでした。

 ガンちゃんがその頃から
 ずっと聞いてみたいと思っていたことが
 「畳み込まない左手の使い方」

斎藤 「昔は畳んでいたんです。
     いつのまにか、
     手の甲が上に向くような感じになって」


岩本 「グラブを垂らした形で
     手の甲が自分から見える
     ということですよね。
     メッチャ、真似しました。
     2軍で一日1,000球くらい投げた」


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 斎藤さんは当時左手の使い方を
 特に意識することはなかったそうです。

斎藤 「いつのまにか・・・、
     たぶんそれが
     自分の投げやすい形だったんだと
     思うんだよね。
     左肩が開くのが早かった。
     開かないために
     ねじって引くようにしてたのかも」


岩本 「ブレーキかける感じですよね」

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 スペシャルウィークのこの日は
 red1等賞金3千万円 スクラッチ宝くじ
 リスナープレゼント企画を実施しました。

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 たくさんのご応募ありがとうございました。
 (応募の受け付けは終了しました)

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 斎藤雅樹さんには
 7月15日(月)にもご登場いただきます。

 次回のご出演もどうぞお楽しみに!

投稿者 文化放送スポーツ部 : 18:30

2019年06月03日

仁志敏久さん × ガンちゃん 指導者論

 6月3日の『岩本勉のまいどスポーツ』
 5月13日に引き続き
 ジャイアンツ、ベイスターズOBの
 仁志敏久さんが登場!

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 仁志さんは、常総学院高校時代
 名将・木内幸男監督のもとで
 「甲子園」3年連続出場。
 プロ野球で14年間プレーしたのち、
 指導者として、侍ジャパンで内野守備・走塁コーチ、
 侍ジャパン U-12(小学生以下)代表監督を歴任。

 さらに、筑波大学大学院で2年間学ばれ、
 人間総合科学研究科博士前期課程修了
 「バッティング」をテーマに研究され、
 「バットのグリップの握り方が与える
  スイングの影響」
について論文にまとめています。

 そこでこの日は「指導者」について
 ガンちゃんと語り合っていただきました。

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  名将・木内幸男監督

 常総学院時代
 木内幸男監督のもとで野球をしたことは
 その後の野球人生に
 大きく影響していると語る仁志敏久さん。

仁志 「高校の時から
     考えて野球をやることを
     義務付けられていたというか、
     常にそうしないと
     監督の野球についていけないんですよ。
     監督の言ってることだけやってると
     怒られるというか、
     それではダメなんで。
     言ったことにプラスアルファで
     答えを返さないといけない」


岩本 「高校野球で『ついていけない』って
     衝撃的な発言や」


仁志 「言った以上の答えが返らないと
     『なんで、それをやったのか』
     聞かれたときに
     ちゃんと説明できないと・・・
     そこまで聞かれないですけど」


岩本 「僕らの世代で それ してたってことは
     相当、先進んでるよ」


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 木内幸男さんは試合中、
 目の前のプレーについて
 なぜこうなったのか――、
 その理由を説明するなど
 ベンチで常に“解説”をする監督だったそうです。

 『今、バッターはこういう気持ちだから・・・』

岩本 「理論好きにはたまらない生解説です」

 1年生の時から試合に出ていた仁志さんは
 3年間、監督の隣でずっと話を聞いていました。

 ガンちゃんのファイターズ時代の後輩で
 現在、日本ハムのコーチの金子 誠さんも
 常総学院のOB。

岩本 「何が納得って、
     金子誠の“野球理屈”ってすごいの。
     僕より若いけど
     『そこまで考えてやってるんや』
     っていうのが、すごくわかった!」


仁志 「常総学院の選手は
     そういう性格になってしまうので
     悪く言うと
     他の人と野球観が合わないから
     『アイツ、おかしなやつだ』
     みたいに思われちゃうの」


岩本 「直感型の人は理屈言われると
     『ゴチャゴチャ言わんでええねん
      来た球打ったらええんやろ』

     っていう人もいるのよ、中には」


松島 「少なくとも
     自分の大きな財産になりますよね」


仁志 「だから、木内さんの教え子はその後
     指導者になってる人が多いですね」


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  グリップの握り方が与えるスイングの影響

 仁志敏久さんの筑波大学 大学院での
 研究テーマ
 「バットのグリップの握り方が与える
  スイングの影響」
――。

 

 バットの握り方の違いで
 スイングはどう変わるのか、などの研究は
 非常に興味深い内容となったそうです。

 仁志さんが
 研究に協力してもらった選手の一人でもある
 ソフトバンク・松田宣浩選手は
 右手と左手とを少し離して握っていますが
 球速が速くなればなるほど
 両手を離すのだとか。

 

 これは「理に適っている」そうで
 それぞれ
 グリップエンド(支点)
 右手(力点) ※右バッターの場合
 バットのヘッド(作用点)
 ――になるとのこと。

 「バント」をする時に
 バットを短く持つのも同じこと。

仁志 「右手が当てることに対しての
     役割をするので
    
(左手から)離すということは
     当てる率を上げるためには
     【力点】が【作用点】に近い方が
     当たる確率が高い。
     そのかわり離れると
    
(スイングした場合)
     ヘッドスピードが落ちます。
     ヘッドの“しなり”みたいな動きが
     なくなる・・・」


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岩本 「これね『餅つき』(と同じ)

 狙ったところをしっかり『つく』ためには
 右手と左手を離して杵を握ります。
 反対に『薪割り』のように強く打ち付ける場合は
 右手と左手を近づけます。

岩本 「日常で、あるんだもんね。そういうの」

仁志 「剣道もそうです」

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仁志敏久さんの過去のご出演
 ・2013年01月20日
 ・2019年05月13日

 

投稿者 文化放送スポーツ部 : 18:30