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2016年11月21日

東京オリンピックは「マラソン」で勝負?! 大迫 傑選手

■11月21日の放送は・・・

 日本陸上長距離界の星
  大迫 傑選手の これから

 この日のゲストは、リオデジャネイロオリンピック
 陸上男子 5000m、10000m 日本代表
 アメリカの陸上エリートチーム
 ナイキ・オレゴン・プロジェクトに所属する大迫 傑選手。

 日本陸上長距離・トラック種目で
 抜きんでた実力を誇る大迫選手に
 ナイキ・オレゴン・プロジェクトでの練習や
 注目される“マラソン転向”のことなどを伺いました。

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◆◆ 大迫 傑選手 プロフィール ◆◆

 1991年、東京・町田市出身、25歳。
 駅伝の名門・佐久長聖高校から早稲田大学へ進学し
 1年から4年間、学生3大駅伝全レースに出場。
 3年と4年の「箱根駅伝」では1区で2年連続区間賞。
 日清食品グループ在籍時の2014年
 「アジア競技大会」10000mで銀メダル獲得。
 去年2015年からプロランナーとしてアメリカへ渡り
 「ナイキ・オレゴン・プロジェクト」に加入。

 今年の「日本選手権」10000mでは圧倒的な強さで優勝。
 「リオデジャネイロ五輪」では
  5000m(13分31秒45)予選敗退。
 10000m(27分51秒9)17位。

 自己ベスト 「5000m」13分8秒40(日本記録)
       「10000m」27分38秒31(日本人学生最高記録)

 (年齢、記録は 放送日時点)

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  ナイキ・オレゴン・プロジェクト

 「自分が強くなりたいから外に出ただけ」

 オリンピックなどの世界規模の大会で
 メダル獲得の期待がかかる――といった
 “選ばれた選手”でなければ加入は難しいという
 「ナイキ・オレゴン・プロジェクト」
 日本人でただ一人所属する大迫 傑選手。

 コーチとほぼマンツーマンに近い形で練習するという
 エリート集団に加わってからは
 「筋力トレーニング」の量に驚いたそうです。

大迫 「ここに入って“こんなにしっかり
     ウェイトトレーニングするんだ”
     というのはビックリしました」


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 リオ五輪の結果(5000=予選敗退/10000m=17位)は
 どのようにとらえているのでしょうか。

大迫 「非常に悔しい結果でしたけど、
     僕の去年おととしの実力からしたら
     毎年毎年、成長できているので
     手ごたえはあったかな、という…。
     今後このトレーニングをしっかりと
     継続してやっていければ、
     さらに上が狙えると思います」


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  2020年はマラソンでメダルを

 「5000m」と「10000m」とでは
 「10000m」の方が向いている――という大迫選手。

岩本 「将来、何のランナーになろう
     というビジョンはありますか?」


大迫 「日本で人気があるのは『マラソン』なので
     最終的にはマラソンランナーというところに
     たどり着きたいな、と思いますね」


 大迫選手が取り組むトレーニングの中で
 「5000m・10000m」と「マラソン」――
 それぞれにシンクロする部分は多いのでしょうか。

大迫 「もちろんシンクロしてますし、
     あとはボリュームの違いだったり、
     『もうちょっと長い距離は知ってみようか』
     というところの違いだけだと思っているので、
     いろんな人が難しく言いますけど、
     もうちょっと単純に考えて
     いいんじゃないかなと思ってます」


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 マラソン転向のタイミングは
 「何とも言えない」とのことですが・・・

大迫 「徐々にハーフマラソンを走る回数が
     多くなって来たら『そろそろかな』と
     思っていただいた方がいいですかね。
     1年先のことは僕もどうなってるか
     わからない状況ですね」


 4年後、2020年「東京オリンピック」では
 はたして、どのステージで勝負する姿を
 私たちに見せてくれるのでしょうか。

大迫 「わからないんですけど、
     希望としてはマラソンでいった方が
     モチベーションとしても、
     世の中の注目度も高いので
     いいのかな、と思ってます。
     人気があるのが『マラソン』なので
    
(トラック種目と)どっちも
     メダルの可能性があれば
     マラソンにいきたいですね」


 4年後はマラソンでメダル獲得を目指す
 という大迫 傑選手がいつ、どのタイミングで
 マラソンに挑むのか――
 また、その時、いったいどんな走りを見せてくれるのか、
 期待が膨らみます。注目しましょう!

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▲ゲストは 大迫 傑選手 (画像をクリックすると拡大します)

投稿者 文化放送スポーツ部 : 2016年11月21日 18:30