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2008年10月28日
2008年10月28日 海の秋
海の秋
遅い夏休み。初日は小さな旅。江ノ島に足を向けた。八王子から行くなら、横浜線に乗り、町田で乗り換え小田急線で片瀬江ノ島駅が妥当。しかしどうしても江ノ電に乗りたくなり、藤沢からわざわざ緑の4両編成に乗車した。湘南の庭先を通る感じが何ともいえない。この区間で海は見えないが、空気だけで浜辺が近いのがわかる。江ノ島駅で降り、島に向かう。波は荒いものの、青空がとても気持ち良い。エスカーという有料エスカレーターで頂上に進む。思いの他訪れる人は多い。空に目をやれば、とんびがゆったりと風に向かう。時がゆっくり流れる。生しらすを食べながら水面の煌めきを眺める。至福の時間だ。展望台に上り烏帽子岩や、桜木町のランドマークタワーを見る。気が付けばもう太陽は西に沈みかける。都心方向のもくもく雲を気にしつつ、帰路についた。山もいいが、海もいい!風呂場の鏡に鼻が赤くなった自分がいた。
海の秋
海の秋
投稿者 joqr : 10:28
2008年10月20日
2008年10月20日 実り
実り
近くの田んぼも刈り入れが始まった。残暑がついこの前までいたはずなのに、気が付けば虫の音も小さくなっている。四季とはよくできたもので、凍てつく季節の前が実りの秋。耐える季節の前には充実の時間が与えられている。空を眺めた。気持ちのよい青空が私をみている。澄んだ空気が私を包む。新米を頬張りながら隣の猫を見る。冬毛が増えていた。
自然に感謝
実り
投稿者 joqr : 10:21
2008年10月14日
2008年10月14日 宝物2008
宝物2008
およそこれまで芸術とは無縁だった私が、美術館のパスポートを持った。それも1年間フリーパス。この連休いつもの散策コースを歩いていた。八王子駅から高尾方向、甲州街道沿い高層ビル前に八王子市八日市場宿跡の碑が在る。江戸の名残を感じる場所だ。その高層ビルの二階に夢美術館という何とも素敵な名前のスペースがあるのは知っていた。ただいつもは早朝通過することが多く、立ち入れないでいた。時計に目をやると10時8分前。入り口の雰囲気でもと自動ドアを通った。1階に多少スペースがあり、オブジェが並んでいる。それがなければハイテクビルとしか思えないモノトーンな雰囲気。階段で2階に上がる。企業のショールームを彷彿とさせる佇まいが現れた。そこが八王子市夢美術館。そしてまた自動ドア。今は日本陶磁の精華が開かれている。たまにはみてもいいかなあ、そう思いつつ入ろうかどうしようかうろうろしていたらそのドアが開いた。正確には開いてしまったのだ。と同時に来客を知らせる賑やかなピンポン!係の女性が笑顔で、いらっしゃいませ!
さらに逃れづらい一言。お客様、あと3分お待ちください!10時開館でございます。えーっ!?自分は開館前に来る熱心な陶磁大好きヤジか?ありゃーなどと動揺。すると、お待たせいたしました!お客様!何だか秋葉原かテレビショッピングの呼び掛け。係は私を見据えて逃さない。すっかり観念し受付に吸い寄せられるが如く近づいた。神田うのタイプの女性が笑顔で迎える。観覧料600円。財布からお金を出そうとして1200円という金額が視界に入った。よくみると大好きなパスポートの文字もある。なんと年間パスポートがその金額なのだ。弾みでうのちゃんに、パスポートください!と発した。ありがとうございます!うれしそうなうのちゃん。決してうのちゃんだからパスポートにしたのではなく、2回来れば元がとれるという誰もがやりがちな、向こうの思うつぼにはまっただけである。展示は桃山時代の唐津・美濃焼から江戸時代の有田・京焼までが堪能できた。あとでわかったことだが、美術館の料金は展示によって変わり、一番安いのは200円。おいおい!陶磁ならあと一回で元とれるけど、安いのだとあと三回か!?って。そんな私に芸術を語る資格はない!改めて感じた。ただパスポートを手に入れて後悔はしていない。秘密基地がまた一つ増えたそんな気分だ。この世に偶然はない。そう思えば夢美術館には私が必要とする何かがあるはずだから。あなたのまわりにもこんな場所あるはずですよ!
秘密基地
お出迎え
投稿者 joqr : 11:14
2008年10月06日
2008年10月6日 ほんのり
先週香り始めた金木犀がピークとなった。私が住む辺りは、宅地化された昭和49年頃、一区画に一本づつ金木犀が植えられていたという。常緑樹で病気にも強い。秋には可愛い花もつける。そんな理由だと考える。しかし当時の開発会社は35年後の庭木まで想像していなかっただろう。4年サイクルで手入れが必要で、怠ると近所迷惑になるのには閉口するが、見方を変えればそれだけ元気な奴である。葉は男っぽいくせに、つける花(に見える部分)は純真無垢な乙女を彷彿とさせる。そんな花から放たれる芳香が一帯を包み込む。夏から秋への移ろいを見るにつけ、心は物悲しさを抱きがちだが、そんなセンチな気分をほんのり薄めてくれる一時である。
ほんのり1
ほんのり2
投稿者 joqr : 09:58