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2008年11月25日
2008年11月25日 黄色の世界
黄色の世界
週末八王子から西八王子あたりを散策した。この辺りは江戸時代に宿場があり、神社仏閣も両の手では数え切れないほど存在する。日光の警備を担当していた千人同心が住んでいた所は千人町と名が残る。浅川から甲州街道に歩を進めていると、何とも素敵な名称の寺に足が止まった。その名も極楽寺。8年前荒川で極楽荘なるアパートに遭遇したことがある。そこは黄土色のモルタルで昭和を彷彿とさせる佇まいだった。今回はお寺で極楽!縁起のよいことこの上ない。きっとどこかに極楽湯もあるだろう、あったなら入ってみたいなどと思いながら門を潜った。片側2車線交通量の多い道から敷地に足を踏み入れた途端、木漏れ日に鳥の囀りの世界。時の流れが違うのだ。鐘楼に紅葉、このコントラストを暫し眺めながら、自然と歴史から私たちは何を学んでいるのだろう、ふと考えた。確かに便利な世の中にはなった。しかし精神世界は不安だらけ。本堂までの30メートルがとても長く感じた。極楽寺・・・改めて現世について考えるきっかけを与えている、そんなお寺だ。また1つ素敵な場所を見つけた。
○○への入り口
赤と黒
幸せ
投稿者 joqr : 10:26
2008年11月17日
2008年11月17日 35
11月も半ばが過ぎた。今年もあと1ヶ月半。今年を振り返るにはやや早いかもしれないが、私的な2008年ビッグイベントの中で5本の指に入る出来事に1日参加した。齢50、その年を迎えると自動的に35周年になる人生の区切りが出現する。それは中学卒業に合致するのだ。夏前、番組のメールアドレスに懐かしい名前からメッセージが。そこにはこう記されていた。
「久しぶりです。元気に活躍されていますね。この度11月1日、新宿で35年ぶりに杉並区立中瀬中学24期生同窓会を行うことになりました。忙しいでしょうが是非お越しください。」これまで同窓会経験ゼロ。中学1年時に転居し、転校はしなかったものの卒業してからは友達づきあいは無いに等しかった。小学校のことはけっこう覚えている。だが、中学時代の記憶は一部を除いてかなり怪しい。友達の名前も数えるくらいしか出てこない。懐かしさと恐怖感が混じり合った気分。はたして話に加われるのか。まして7クラスが一同に集まる。自分が何組にいたか自信がなく、担任の名前も不安な恩知らず。すでに内向的なあの頃の私に戻っていた。メールの仕舞には、「出来ましたら司会を!」とも。思えば35年前、私がアナウンサーになるなんて誰が想像しただろう。引っ込み思案で目立たず自分でも人前に立って話す仕事につくなどと微塵も考えていなかった。
35
当日になった。不安を消せぬまま会場に着いた。50前後とおぼしき男女が70人。ありゃー、やっぱりわからない・・・。頼りは名札のみ。小学校から一緒だった友人はわかる。が、その他は目が合っただけでは「おー!久しぶり!」とは言い難いのが真実だった。ところが会が始まり歓談タイムから状況は一変した。35年の月日が氷解してきたのだ。名前と容姿を一致させるポイントは目元と笑い方。姿は縦横色々に変化している。しかし、目の形はあの頃を残していた。そして笑い声。がはは!いひひ!うへへ!その特徴は変わらない。卒業アルバムもあの日に帰る貴重な参考書だった。
目元と笑い方
あっという間の2時間半。社長もいれば自由業、怪しい仕事の友も。女性も素敵に年を重ねている。昔話は1度開くと中々閉じない。2次会には9割参加、3次会をしめたのが午前1時すぎ。仲間が幸せそうに居眠りをしはじめたからだという。きっと楽しい夢を見たことだろう。人は過去に縛られては生きていけない。しかしたまには昔の話をするのも悪くない。帰りの電車、この35年頑張ってきた自分を振り返ることができた。そしてこのきっかけをプレゼントしてくれた仲間に改めて感謝した。次はいつだろう・・・
名残惜し
投稿者 joqr : 10:24
2008年11月04日
2008年11月4日 温泉地の風景
遅い夏休みをいただいた。今回の休みは毎日お出かけ。江ノ島は前述したとおりだが、翌日は奥多摩の温泉。秋川沿いにある、十里木(じゅうりぎ)・長岳温泉 瀬音(せおと)の湯。去年の4月にできたあきる野市営施設で、我が家からは平日なら1時間で行ける。まだ新築の建物。さっそく湯につかると、これがびっくり!ほぼ透明な湯だが、ぬるぬるしている。
温泉地の風景
この意外性が癖になり、1日あけて今度は西多摩郡日の出町にある、その名も日の出三ツ沢つるつる温泉に車を走らせた。こちらも『入ってつるつる、出てほかほか』が売りの温泉。やはりぬるぬる感がたまらなく魅力だ。平日ゆえに人がまばらな温泉に身を沈め、幸せについて考えた。外国旅行も素敵だし、豪華国内旅行もそれはそれでいいものだ。しかし、この800円で感じる幸せと何が違うのだろう。むしろ私にはこちらのほうが心の底から弛緩できる。安上がりな自分に苦笑しつつ、帰り道、造り酒屋で25日に絞ったばかりの日本酒を購入した。入湯料とあわせて2000円。酒のあては八王子の豆腐。ラー油を垂らして塩でいただく。あ~うまい!
紅葉前
山の薄
翌日、お決まりの高尾山へ。夏の集中豪雨による土砂崩れで閉鎖になっていた6号路が先日開通。傷跡を間近に見て、599メートルの高尾も牙をむく場所なのだと気持ちを新たにした。
傷痕
久しぶりに高尾山に登る。静寂の中、新鮮な空気を肺に収めつつ、自然に対峙するわが身のちっぽけさを痛感した。普段の苛立ちや悩みの小ささがあまりに低次元に思える。江ノ島で海の広さに、高尾山で山の懐の深さに、まさに自然に癒された。
朝日山頂
そして、土曜日。この休みでさらに1つ忘れられないイベントがあった。
それは・・・次回。
投稿者 joqr : 10:23