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2007年12月25日

2007年12月25日 光の贈り物

クリスマス・・・小6の息子は、サンタクロースの存在を信じているのだろうか?自分は?というと・・・思い出せない。ただ小学校3年には、プレゼントは親がくれるものだと思っていたふしがある。仮に息子がまだサンタクロースの存在を信じていたとしても、学校に行けばリトル大人がいるはず。

「寺島~!サンタなんていないに決まってるだろ!第一何語でしゃべってんだよ、あのじじい!それに世界中の子供の欲しいものは誰が集約するんだ?共同通信か?ロイターか?全世界子供プレゼントリクエスト調査をやってんのか?いいよ、じゃあやっていたとしよう。プレゼント誰が配るんだ?民営化になったJPかよ。その経費もう国は持たないぞ。実費になったりしてな!そうそう!民主党の誰かがUFOはいるか?なんて真面目に政府に質問したらしいぞ。だったら季節柄、サンタクロースの存在も聞いて欲しかったな。『トナカイに乗って空中からやってきたら、自衛隊はスクランブルをかけますか?』って。石破さんはなんて答えるか・・『サンタはゴジラと見なします!』っていうかも。

お前は夢がないって?いや、夢ならあるさ!二つでも良いかな・・・それは、『自分が原因を作ってないのに薬害で困っている人全員に保障をしてください。』あと、『北朝鮮に拉致された人達全員が、生きて故郷に帰れますように』これが叶ったら、おいらは誰よりもサンタを信じるよ!」浜松町駅の小便小僧を見ながら、ふと思った。


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光の贈り物


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独り言

投稿者 joqr : 10:51

2007年12月24日

2007年12月23日 栃木県・矢板市「森戸酒造」 森戸康雄さん

栃木県矢板市は、栃木県・高原山の南麓に広がる緑豊かな都市。街中にも多くの川が流れ、きれいな水に恵まれている。
森戸酒造は、創業は明治7年、森戸さんで、5代目。自然豊かな土地柄を生かし、使用するお米は市内の農家と栽培契約をした酒米「五百万石」と「日本晴」。水は、高原山系の伏流水とされる井戸水を使っている。
2007年の6月、全国で初めてリンゴの花酵母を使った純米酒「純米酒・りんご」を開発、販売し始めた。純米酒はほんのりとした甘口で、奥深いリンゴの味と香りが楽しめる。
りんごを使おうと思ったきっかけは、東京農業大学出身で、卒業生を中心に、「花酵母研究会」を結成。花酵母を使用した清酒の開発に取り組んできた。森戸さんは矢板市の特産品であるりんごを作ろうと思い、「純米酒・りんご」の開発に取り掛かった。
花酵母とは、通常のお酒は、清酒もろみから分離された菌株やその菌株に人の手を加え、清酒酵母を作っている。花酵母研究会では、その酵母に目をつけ、花から香味豊かで特徴ある菌株が分離できる事を発見した。森戸酒造の場合は、市内のリンゴ農家から譲り受けた5000輪のリンゴの花を使用。その内の1輪だけから醸造に適した酵母採取に成功!
第一回の仕込み分は、既に完売してしまい、次を昨年12月中旬から仕込み始めた。今年2月には栃木県内の酒屋やスーパーで購入可能。また森戸酒造のHPにも情報を載せます。

投稿者 joqr : 15:46

2007年12月19日

2007年12月16日 千葉県・船橋市 平野代一さん

千葉県・船橋市というと「都市部」というイメージがありますが、昔から農業が盛んで、にんじん・ほうれん草・枝豆・小松菜などが特産。小松菜は、船橋市からも近い、江戸川区発祥と言われる。このあたりの農家にはいまも「屋号」があるのですよ。私の家は「籠屋」。ほかに「又兵衛」「孫左衛門」など・・・。
船橋では、「エコファーマー」として現在13人の人たちが、小松菜を栽培している。エコファーマーとは、環境に優しい農業を実践するため、たい肥等による土づくりを基本に、農薬と化学肥料を減らす努力をしている人たちの事。
グループとして活動を始めたのは、15年ほど前。10年ほど前からオリジナルの箱を使って出荷していたが、今年の7月からは県の認定も受けて結束テープを新たに作成。「船橋の小松菜」というブランドで、より一層アピールできるようになった。
結束テープを付けた事によって、消費者の方に一目で「船橋の小松菜」と、認識してもらえるようになった。小松菜の評判は上々で、東京青果や船橋市場でも高評価を得ている。平野さんのお気に入りは、小松菜の味噌汁。具材は、小松菜だけ!他にも鶏肉とのからししょう油和え、たこやイカとのわさびしょう油和えも美味。小松菜は、ほうれん草よりもカルシウムが多く、ビタミンKも豊富に含まれており、骨粗しょう症などの対策にいいと言われている。

投稿者 joqr : 15:25

2007年12月9日 東京都東村山市の「東京花マット」事務局 角田憲一さん

東京花マットは、通常、花を育てるのはプランターを使ったりするが、東京花マットは、25センチ×25センチ×4センチのトレイで育て、その根をマット状にし出荷する。マット上の植木・・・。マットは、緑化材料として使われるように開発されたもの。花の入れ替えが簡単で、色々な花や色を楽しむことができる。また、置き方も平面置き、垂直置き、オーバーハング(せり出したような形)などに対応できる。マットの素材もエコ素材。半年から1年ほどで土に還る。このマットの研究には、製品化に向けて、取り組んだのは今から3年ほど前。東京都農林総合研究センターの研究成果を受けて開発。国内最大級の花イベント「ジャパンフラワーフェスティバルさいたま2007」の「フラワーディスプレイ部門」で金賞を受賞。今年の3月から、市場に出回り始めた。現在は、「東京花マット事務局」を設立し、17人で活動中。値段は、1枚1200円。
この花マットを販売される上で、苦労されている事は、イベントなどで使用する場合は花を咲かせた状態で、出荷しなければいけないので、花を咲かせるタイミングが難しい。
みなさんからの反応は、銀座の数寄屋橋にあるソニービルのイベントやさいたまスーパーアリーナの屋上などで使用され、評判は上々。「屋上緑化」を目的に開発されたがまだまだ認知されていないので、今後もPRしていきたい。
これからの季節は、クリスマスに向けて、ポインセチア。なでしこやビオラパンジーなどもおすすめ!

投稿者 joqr : 13:06

2007年12月2日 江戸東京・伝統野菜研究会代表 大竹道茂さん

練馬大根は、地中に8割ほど埋まっていて、1mほど長さがある、大変大きな大根。江戸時代から練馬近辺で作られていたが、連作が続き、干ばつや病気が原因で昭和30年頃から徐々に衰退してしまったという歴史がある。一時衰退してしまった、練馬大根だが、種を守っていた人がいて、20年ほど前から栽培が再開された。
大根を栽培する上で、苦労されている事は、地中に8割ほど大根が埋まっているため、収穫する際、大根を引き抜くのに力がいる。中には高齢者の方もいるので、大根を抜くのは重労働。
おすすめの食べ方は、辛味が強い練馬大根だが、これからの時期は煮物がおすすめ!その他、昔からたくあんとして利用されていた。
12月2日(日)に練馬区の大泉で収穫イベントが行われる。その名も「練馬大根引っこ抜き競技大会」。大竹さんは、実は東京の綱引き連盟の役員を務めていて、今回のイベントを思いついた。会場では、およそ4000本の大根を収穫予定。今回のイベントは、JAや地域の方々も協力的で、収穫された大根は、1000本は参加者に配られ、残りの3000本は、練馬区の学校給食に使用される。

投稿者 joqr : 12:50

2007年11月25日 新宿区立早稲田小学校・校長 浅田学さん

早稲田小学校は、今年で107周年を迎える歴史のある学校。現在の生徒数は、543人。
学校の教育目標は「日進日新」。日々勉強し、自分を進歩させ、日々自分を新しくしていくという意味。授業では特に算数や国語に力を入れている。
お米作りをはじめたきっかけは、今年の春から取り組み始めたもの。浅田校長が、以前勤めていた多摩市の学校でも行ったことがあり、ぜひ、周囲がビルなどに囲まれた都心の学校でも、お米作りの楽しさ、農作物を作る大変さを学んで欲しいと考え始めたもの。取り組んだのは、5年生80名。
お米は、屋上を使って育てている。屋上に設けたのは、枕木などを使った4メートル×3メートルの水田。5月に田んぼの土作りを開始。6月早々に田植えを実施。NPO法人の「森とでんえん倶楽部」の協力を得て設置した。育てたお米は「コシヒカリ」。
一番苦労したのは、一から水田を作らなければいけなかったため、子どもたちと土を運んだのが大変だった。3階建ての校舎だがエレベーターがないため、子どもたちは力を合わせ屋上まで土を運んだ。大変な力作業だった。
お子さん方の反応は、田んぼの水の管理や稲の病気が発生していないか、管理は子どもたちが率先して行った。稲の生育日誌などもつけ、お米を作る大変さを学んだり、普段土いじりをする機会がないため、子どもたちの反応が、非常に良かった。
無事に10月に収穫作業を終え、今後家庭科の授業でお米を炊いて、収穫祭を行う予定。脱穀やもみすりなども、手作業で行った。

投稿者 joqr : 12:23

2007年11月18日 コーナーお休み

11月18日は、「浜美枝のあなたを訪ねて」のコーナーはお休みです。

投稿者 joqr : 12:09

2007年11月11日 栃木県佐野市 JA佐野 販売利用課・課長 峯岸一浩さん

現在の佐野市は、近隣の市町村が合併し、平成17年に新たに生まれた市。
佐野市は、栃木県の南西部に位置し、関東平野に連なる平坦な水田地帯。果物の栽培が盛んで、いちご、梨、桃などが有名。
名物のかき菜とは、一般的に菜花のことを指す。冬野菜の青菜のひとつで、アブラナ科の緑黄色野菜。茎の繊維がしっかりしているのが特徴。ほうれん草や小松菜と比べても遜色なし。タンパク質や食物繊維、カルシウム、カロチン、鉄分など、様々な栄養が豊富。
佐野市で、かき菜栽培が盛んに行われている。それは、かき菜の栽培は、今から20年以上前に、当時の佐野市農協がかき菜を京浜地域へ試験的に販売したのがきっかけで出荷され始めた。当時は物珍しさも手伝って大変好評となった。現在は、100人以上の会員がかき菜作りに取り組んでいる。昨年から「佐野そだち菜」と言う愛称で出荷されている。
かき菜を栽培するに当たり、苦労されている部分は、露地栽培だが、寒い時期は害虫が少ないため、ほとんど農薬なども使用しない。他の野菜よりも簡単にできる。
一番おいしい時期は、甘みが増す1~2月は特におすすめ!10月~4月頃まで出荷されるが一番おいしいのは、1月~2月。寒い時期だと野菜自信が糖分を蓄えようとするため、通常よりも甘みが増す!
おすすめの食べ方は、昔は、茹ででおひたしや炒め物にして食べていたが、最近では、パスタに利用する人も!

投稿者 joqr : 11:58

2007年10月28日 JA全中広報部・広報課審査役 米田正雄さん

11月に開催される「実りのフェスティバル」について、JA全中広報部・広報課審査役の米田正雄さんにお話をうかがいます。
毎年5万人近くが訪れる人気のイベント!この「実りフェスティバル」ですが、11月2日~3日の2日間、東京・有明にある東京ビッグサイトで開催。入場料は無料。今年で46回目を迎える歴史のあるイベントで例年5万人近くの人が訪れている!
フェスティバルでは、農林水産祭の中で開催されているイベントのひとつ。フェスティバルでは、全国各地で収穫された農林水産物を一堂に集めて展示即売を実施。お店以外にも「日曜大工教室」や「乗馬体験」のコーナーもある。各地の産物や体験コーナーを見て回るだけでも楽しいイベント。
会場では、物産展のブースが多いがJAグループでは「JAひろば」と言って、政府の展示コーナーとともに、情報提供主体のブースを出店する。今回のテーマは「JAってなあに」。お米の消費拡大運動の人気キャラクターで「ごはんぢゃワン」くんという犬のキャラクターがおり会場ではごはんぢゃワンくんがナビゲーターとなってJAの役割や事業について、わかりやすく説明してくれる。さらにごはんぢゃワンショーというステージも予定。お客さんに食べものについてのクイズを出題する。大人から子どもまで楽しめるフェスティバル!クイズでは、お米ギフト券などのプレゼントも用意!大人から子どもまで幅広い年齢層の方に楽しんでもらえる1年に一度の祭典。みなさんのご来場をお待ちしています!!

投稿者 joqr : 11:56

2007年10月21日 コーナーお休み

10月21日は、「浜美枝のあなたを訪ねて」のコーナーはお休みです。

投稿者 joqr : 11:50

2007年12月23日 山田香織さん

1978年、埼玉県・盆栽町のお生まれ。
お父様は、老舗の盆栽園「清香園」の四代目当主であり、香織さんは五代目に当たられます。
現在は盆栽の魅力を伝えるため、テレビ・ラジオ・雑誌などの分野で幅広く活躍をされ、これまで書かれたご本に「小さな盆栽のある暮らし」「定年からの簡単盆栽」などがあります。
また、99年に設立された「彩花盆栽教室」は、わかりやすく盆栽を学べる教室として、話題を呼んでいます。
奥深い盆栽のお話をお伺いいたします。

投稿者 joqr : 11:36

2007年12月16日 笹公人さん

1975年、東京のお生まれ。
高校生の頃から、短歌の創作をはじめられ、2003年にはじめての歌集「念力家族」を発表。
斬新な内容で、一気に注目を集めました。
現在は、短歌の創作のほか、短歌入門者への講義や、バンド活動などで幅広く活躍をされています。

投稿者 joqr : 11:34

2007年12月9日 中澤圭二さん

1963年、東京・杉並区のお生まれ。
中学校を卒業後、料理の世界へ進まれ、日本全国、20軒以上の店で修行をされました。
1993年、四谷に「すし匠」を開店。
現在では、江戸前の鮨を食べさせる名店として、全国的に知られたお店になっています。

投稿者 joqr : 11:33

2007年12月2日 田部井淳子さん

1939年、福島県のお生まれ。
昭和女子大学を卒業後、社会人の山岳会に入会し、本格的な登山をはじめられた田部井さん。
1969年には「女子登攀クラブ」を設立し、75年には、女性として世界初のエベレスト登頂に成功されました。
その後、世界七大陸の最高峰にも登頂を達成され、名実ともに、世界を代表する登山家として活躍をされています。
現在は、登山とともに、環境保護の分野でも活動をされています。

投稿者 joqr : 11:31

2007年11月25日 坪内ミキ子さん

昭和15年、東京・新宿区のお生まれ。
文学博士、坪内逍遙のお孫さんに当たられます。
早稲田大学文学部に在学中の1962年に女優デビューをされ、今日まで数多くの映画・ドラマに出演をされました。
そして、現在発売中の、坪内さんのはじめてのご本が、『母の介護 102歳で看取るまで』。
お母様の介護をめぐる六年間の体験をつづられた話題の一冊です。
どの家庭にもおこりうる、高齢者介護のお話をお伺いいたします

投稿者 joqr : 11:30

2007年11月18日 鎌田實さん

1948年、東京のお生まれ。
東京医科歯科大学医学部を卒業後、長野県の諏訪中央病院に就職され、長年、地域と一体になった医療に取り組まれてきました。
1988年、諏訪中央病院の院長に就任。
2005年からは名誉院長として、病院の中だけにとどまらない幅広い活動をされています。
これまで『がんばらない』『あきらめない』など、医療をテーマにしたご本を書かれてきた鎌田さん。現在は最新刊の『幸せさがし』が発売中。

投稿者 joqr : 11:26

2007年11月11日 藍野裕之さん

1962年、東京・池袋のお生まれ。
法政大学を卒業後、広告制作会社などをへて、執筆活動をはじめられました。
これまで雑誌「サライ」「ビーパル」などを舞台に、取材・執筆をされ、とくに、日本各地に残る手仕事の文化について数多くの原稿を書かれています。
現在発売中の新刊が『ずっと使いたい、和の生活道具』。
日本人が育んできた手仕事文化のお話をお伺いいたします。

投稿者 joqr : 11:17

2007年11月4日 お休みです

11月4日は、「第39回 全日本大学駅伝対校選手権大会実況中継」をお送りします。
「浜美枝のいつかあなたと」はお休みです。

投稿者 joqr : 11:15

2007年10月28日 金森直治さん

昭和5年、愛知県・名古屋市のお生まれ。
少年時代から、釣りに熱中され、投げ釣り・磯釣りのキャリアは半世紀以上の長さです。
釣りの歴史の研究家として数多くのご本を書かれ、また、日本有数の「釣りの浮世絵」のコレクターとして知られています。
現在は、江戸時代の釣りの様子を、浮世絵を通じて解き明かした最新刊「浮世絵 一竿百趣」が発売中です。

投稿者 joqr : 11:11

2007年10月21日 唐沢俊一さん

1958年、北海道・札幌のお生まれ。
大学卒業後、演芸プロデュース業などをへて、執筆活動をはじめられました。
現代の庶民文化をテーマにされた文章で知られ、これまで書かれたご本に「笑う雑学」「すごいけど変な人」「古本マニア雑学ノート」などがあります。
今見ると面白い「60年代の日本映画」というテーマでお話をお伺いいたします。

投稿者 joqr : 11:09

2007年12月17日

2007年12月17日 ホワイト&ブルー

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ホワイト&ブルー

クリスマスが近づいてきた。小さな子供のいる家庭では、親が頑張ってベランダや庭の木に電飾を飾っている。中には「ここテーマパーク?有料か?」と思うほど、労力と投資をしている家がある。「今年は、サンタの電飾を手に入れてさあ。値段?全部で6万円位」友人は嬉しそうに語る。一方で「自己顕示欲の固まり」「もったいない」「近所でエスカレートしてきりがない」・・・様々な批判も聞く。私は良いことだと思う。綺麗な飾りを見て嫌だと思う人はいないだろうし、疲れた気分を癒してくれるから。心配な電気代もLEDの進歩で、以前の半分位とも言う。今年人気の電飾の色は「白」。青いLEDに特殊な塗料を塗ったもの。粉雪が降っている感じで何とも良い雰囲気。

我が家も飾った。毎年同じ電飾。かれこれ5年前のものだ。LEDではない。白やシャープな色は味わえないが、懐かしい暖かさが犬の散歩で通りかかる人に好評。今年も同じ町内で70代の女性Aさんがこう褒めてくれた。「いいわよ~お宅の電飾~!!赤富士でしょ?縁起が良い!」笑顔でお礼を言ったが心は複雑だった。「Aさん、これ・・・もみの木のつもりなんですけど・・・」


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赤富士・・・Aさんに捧ぐ

投稿者 joqr : 10:41

2007年12月10日

2007年12月10日 輪廻転生

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輪廻転生

近所の裏山で落葉が始まった。公園や庭園にある紅(くれない)や黄色の葉とは趣を異にした、里山に相応しい茶色く色づいた木の分身達。樹齢30年から100年。幹から命を掴もうと空に広がった幾多の枝。その太さも様々だ。どっしりもあれば、小鳥が留まったら折れてしまいそうなスリムなものもある。そんな大小のステーション1本1本に僅かばかり風が吹いた。それを切っ掛けにして、夥しい数の葉が旅立っていく。8メートルはあろうか。見上げる私の元に「ヒラヒラ」「クルクル」「フワ~」と舞い落ちる。枝から離れて地面に降るまで長くて10秒。思わずその場に腰を下ろした。周りに音は無い。聞こえるのはただ風の音。それは「サワサワ~」という木々のざわめき、歓送の詩だ。最近読んだベストセラー「ホームレス中学生」中、父の台詞「今日をもって解散!」を思い出した。小説の中ではあまりに唐突という意での使われ方だ。一方、幹と葉達の解散は毎年行われる「落葉樹定め」の光景である。私が目にしている解散式、悲しみは感じない。O・ヘンリー作「最後の一葉」では、残った最後の一葉を自分の命とオーバーラップさせていた。儚さと不安。しかし今見ている落葉は、寧ろ私に悟りをくれる。手にした1枚の葉が話しかけてきた。

「やあ!おはよう。見ての通り僕はたった今枝から旅に出た。君は僕が落ちてきたのを見てどう思った?リストラと感じた?確かに幹が冬を越すために僕は切られた・・それは否定しないよ。でも僕は輪廻転生を信じてる。今の僕は不幸じゃないしね。だってそれは落葉樹の葉に生まれた宿命だから。諦めとは違うんだ。僕もね、これからだって君の役に立つんだよ。それが証拠に僕達が地面に着く。風で飛ばされる仲間もいるし、その場で土にまみれるものもいる。はたまた燃やされる奴もいる。でもね、土に帰って新しい命の栄養になれる。燃やされても、人が暖をとったり、焼き芋を焼いて食べれば命は繋がるんだよ。灰になったらこれまた肥料。この世の中に無駄なものは何も無い。そう信じているから、こうやって風に乗って優雅にダンスが踊れるんだ。『お終いは、始まりと言う舞台の幕開け』なんだよ!だから僕は次のステージを楽しみにしてるんだ。それに見て!僕だけじゃない、こんなにたくさんの仲間が土に自然に帰っていくんだから・・・今度は何処で・・・」

「サクッサクッ」と言う音が近づいてきた。70くらいの老人だ。手には熊手、背中には身の丈に近い半透明のビニール袋。中には茶色、黄土色様々な枯葉がぎっしり詰まっている。思わず声をかけた。
「おはようございます!その枯葉、何処に持って行くのですか?」
「ああ、これ堆肥にするの!ほら、ここ降りたとこ、田んぼあるだろ。今は丁度土作りの時期。この葉がいいんだよね~」
手のひらに乗せた枯葉が少しだけ反り返って赤みを帯びた気がした。その葉を地面に置いた。持って帰りたかったが、それはやめた。姿は変わってもまた何処であえるはずだから。「自然に身を置くのは素敵なことだ」改めてそう思った。


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旅の門出

投稿者 joqr : 11:04

2007年12月03日

2007年12月3日 感動

2007年も師走に入った。何かと落ち着かないラスト1ヶ月。
しかし私にとっては11月の週末の方が忙しく、今年もご多分に漏れずバタバタしていた。
12月に入って初めの日曜、久しぶりに息子からお願いがあった。

「あのさ・・逆上がりが出来ないんだけれど・・・」私の風貌は『腹話術の人形』に似ており、運動神経が良いと思われた験しがない。さらに声だけ聴くと『肥満』にすら思われる。でもそんなの関係ね~!小さい頃は足も速くスポーツ万能。鉄棒も難なくこなしていた。「よし、わかった」近所の公園に行った。

紅葉が綺麗でしばし感動、そして指導に入った。先ずは息子のチャレンジを見届け、今度は自分がやってみる。何とか出来た。息子は小6だが、たまたま遊びに来ていた小3の女の子が、「お兄ちゃん逆上がり?私やってみるね!」得意そうに何度も披露する。決して皮肉や意地悪で実行していないことは息子にもわかっている。しかし彼女の行動は「そんなにクルクル回らんでもよかろう・・・マッスルミュージカルにでも行ってくれ・・・」的に感じた。
どん引きしている息子の気持ちを察して、先ずは部分的にアドバイス。「いいか!ポイントは4つだ。先ずは、足を片方思い切り蹴り上げるんだ。サッカーのオーバーヘッドキックの要領だ。自分の後頭部を蹴るイメージだ。次、お腹を鉄棒につける感じだ。腹が鉄棒から離れちゃ駄目だぞ。鉄棒を中心にして回るのだからな!次は、肘を曲げて。腕を伸ばすと鉄棒から体が離れちゃうから。最後に、つま先はいつも回る方向だぞ。」理論的にはこれで良いはず。しかし現実は・・・腰が落ち、どうしても手が伸びてしまう。本人も必死にやっているのだが、結果がついてこない。途中足を持ったり、腰を上げたり補助したが、「一人で出来た~!」にはいたらなかった。

この時期4時に流れる「夕焼け小焼け」を聴きながら、再チャレンジを二人で誓った。息子の表情は不思議と充実している。親の私も来週の日曜が何故か待ち遠しい、そんな気持ちである。


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感動

投稿者 joqr : 11:14