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2007年11月19日

2007年11月19日 雲走る

朝晩はぐっと冷えてきたが、昼間は相変わらず20度前後の暖かさである。
「この暖かさがずっと続けばいいのに・・」冬が苦手の人は誰しもそう思うだろう。まさに小春日和。裏の家では、剪定の小気味よいハサミの音が響いていた。

一方で、この季節に相応しくない気温のため、悔しい思いをした人がいる。東京女子マラソンに出場した渋井陽子選手。
「ただの惨敗です。力がなかっただけ」大会新記録で優勝した野口みずき選手の走りを見てしまえば、あれこれ言うことは出来ない。しかしこの短い言葉の裏に、29キロまで優勝争いをし、脱落していった悔しさが滲んでいる。気温の高さは予想以上に体力を奪う。野口選手は何度も首や足に水をかけていた。晴天の日射しもジリジリ照りつけていた。スポーツに言い訳はない、結果が全て。アスリートは、気力・体力・そして環境の3拍子が揃ってはじめて栄冠に届くのだ。ゴール時にはジョギングのスピードまで消耗し、関係者に肩を抱かれ、サングラスを外さないまま何度も目尻を手で拭い引き上げる渋井選手に勝負の残酷さを感じた。栄光には、胸の張り裂けるような悲しみを何回重ねれば届くのだろうか・・・。だが、世の中で1番幸せな笑顔と絶望を洗い流す涙・・・どちらも人を動かす力を持っていると改めて感じた。

野口さん、おめでとう!渋井さん、頑張れ!
2人の一所懸命さは、アスリートの直向きさは風邪気味の私に力をくれた。


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雲走る

投稿者 joqr : 12:46

2007年11月14日

2007年11月14日 自然の衣替え

立冬を迎え、暦の上では冬になった。
朝晩は白い息が出るものの、日中は20度近い気温で、とびきり暑かった夏を引きずっているようだ。各地の紅葉も遅れ気味。メリハリのきいた寒さにならないと鮮やかな紅葉にはならないという。

美しい紅葉の条件は3つある。
まず、夏にたっぷりの水分を吸収する。次に、秋にたっぷりの日光を浴びること。そして、秋に寒暖の差が大きいこと。水分が少なければ紅葉前に枯れてしまう。天気が良いほど、光合成が活発になり紅葉のエネルギーとなる糖分が蓄えられる。そして、夜冷えるほど、日中蓄えられたエネルギーを使わなくて済む。
比較的綺麗な紅葉を見たい方は、水辺の近くや山の奥が良いという。週末に裏山に行ってみたが、色づきは今ひとつだった。それでも色を変えた葉を見ると、季節の移り変わりや自然からのプレゼントに感動する。2007年もあと1ヶ月半である。


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自然の衣替え

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自然の衣替え

投稿者 joqr : 15:52

2007年11月05日

2007年11月5日 街の喜び

中日ドラゴンズが53年ぶりの日本一に輝いた。53年と言えば私が生まれる前。半世紀以上プロ野球の頂点とは縁がなかった訳である。ピッチャーの山井がそれまでパーフェクトに抑えていたのに・・・など賛否両論の継投策だったが、優勝は優勝。素直におめでとうと言いたい。

大学時代の友人で、名古屋在住のドラゴンズファンがいる。さっそくお祝いのメールをした。彼とは妙な約束をしていた。それは「ドラゴンズが日本一になったら、寺島の言うことを3つきく」というもの。何だか逆だと思うだろうが、「夢が叶った人間は、それ以上のものは余計である。他の人間に幸せを分け与えるべきである」が私たちの決まりなのだ。

ゴルフのホールインワンした後のようなものだ。ただし願いには以下の制約がある。それは「なるべくお金がかからないものにすること。」さっそくお願いをした。先ず一つ、「名古屋市内の喜びを表現するものを写真に撮れ」。続いて「お祝いに、私の好きな名古屋の食べ物を代わりにたべてくれ」そして「今の気持ちを何かで表現しろ」律儀な彼は、日曜に3枚の写真を送ってきた。あいつ、27年前と変わってないなあ・・・。


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街の喜び

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目で食する

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53年ぶりの心からの晴天

投稿者 joqr : 11:59