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2018年01月03日

新年のご挨拶と直木賞

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

と、年始の挨拶をしているうちにやってくるのが直木賞。
第158回直木賞は、すでに以下の5作品が候補作として発表されています。

彩瀬まる 『くちなし』 (文藝春秋)

伊吹有喜 『彼方の友へ』 (実業之日本社)

門井慶喜 『銀河鉄道の父』 (講談社)

澤田瞳子 『火定』 (PHP研究所)

藤崎彩織 『ふたご』 (文藝春秋)

バンド「SEKAI NO OWARI」のSaoriこと藤崎彩織さんのデビュー作が
候補になったことがニュースになっていますが、
まず今回の候補作をみた第一印象は、「本命不在」でした。

もちろん各候補作が面白くないということではありません。
面白さの方向性がそれぞれ違っていて、なかなかこれといった作品に絞りづらいという意味です。

言葉を換えれば、これだけバラバラな小説を
「直木賞」の名のもとに候補作としてまとめてしまえるところに、
ブランドの威力というか、器の大きさを感じますね。
どれが受賞しても「直木賞らしい」と言えてしまうというのはやっぱり凄い。

さあ直木賞の歴史に新たに名を連ねるのはどの作品でしょうか。
次回から候補作をひとつずつ見ていきましょう。

投稿者 yomehon : 2018年01月03日 05:00