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2006年07月03日

 リニューアル!!

おお!いつの間にかスーツ姿に変わっている!!

・・・・というわけで、営業マンになってもこのブログは続くことになりました。

異動してまもなく1ヶ月がたとうとしていますが、いまだ売り上げゼロ(泣)。
それに加えて、いまだ読み終えた本もゼロ・・・(こっちのほうが深刻だ)。

それにしても営業というのは本が読めないところですね。
制作にいたときは、いかにも仕事をしているふうを装って本を読んでいても
不審には思われなかったのが、営業ではそうはいかない。

だって想像してみてください。
みんなが出払ってしまった営業部で、ひとりデスクに座り本を読む男を・・・。

そんなの、即クビに決まっています。

本を読むヒマがあったら稼いでこい!というのが営業の世界。
たとえ外回りの途中に書店をみつけても、立ち読みなんてもってのほか。
どんなに新刊棚をチェックしたくても、
歯を食いしばって通り過ぎなくてはならないのだ!
そんなプロフェッショナルな営業マンになるのだ!

・・・・・というように、意気込みだけはあるのですが、
情けないことに、外回りの途中で本屋に入るのをガマンできたことは皆無。
しっかり棚をチェックし、たっぷり店内を回遊し、大満足で店を出ると、
「い、いかん、お客さんとの約束の時間が・・・」

それもこれも街に魅力的な書店が多すぎるのが悪いのです。

ぼくの話がウソだと思う人は、
『ブックショップはワンダーランド』永江朗(六耀社)を読んでみてください。
東京にはなんと個性的で魅力的な本屋さんが多いことか!

この本は、首都圏を代表する面白い本屋さんの店主や店員に
その店の「定番」について語ってもらった一冊です。

子供の本の専門店であれば、どんな本が定番として並んでいるのか。
デザイン書専門店につねに置かれている定番とはなにか。
そんなこだわりの定番について、永江さんがインタビューしています。

「本は面白いし、本屋さんも面白いけど、本屋さんが語る本の話は
もっと面白い」という永江さんの言葉にはまったく同感。

冒頭で登場するのは、青山にある「BOOK246」という書店。
ここは旅をテーマにした本屋さんなのですが、ここの店員たちの手にかかれば、
旅という言葉に思いもよらない角度から光があてられます。

かと思えば、神保町の「南洋堂書店」なんてとこも出てくる。
ここは建築関係の本の専門店です。
建築本なんてつまらないと思う人がいるかもしれませんが
そんなことはありません。なんてたって衣・食・住というように
住むことは生活の基本ですから。

マニアックな本屋ばかりではなく、
千葉の船橋にある「ときわ書房本店」みたいな本屋さんも出てきます。
どこの街にもありそうな本屋さんにみえますが、ここもただの書店ではない。
なんと!ミステリ評論家の茶木則雄さんが店長をつとめている店なのです。


どれもこれも営業の途中にこっそり立ち寄るのに最適なお店ばかり。
これからも人目を盗みながら面白い本を入手して
当ブログでみなさんにご紹介したいと思います!

投稿者 yomehon : 2006年07月03日 10:00