過去の放送分
過去の放送分 過去の放送分 2008 7月19日 放送分
「植物の話」・公開授業(2)
コーチャー/森田由子(ゆうこ)さん
(日本科学未来館サイエンスコミュニケーター)
大村正樹&森田由子
大村正樹
今週もシークレットラボを飛び出して、荒川区立第六日暮里小学校にやって来ました。4年生全部で21人というクラスです。元気だねぇ。ここ4年生のキッズの前で公開授業を行いますが、日本科学未来館サイエンスコミュニケーターの森田由子さんをサイコーに、今週も楽しい話を伺っていきます。植物の話を聞いてきたけれど、動物の話も聞こうかと思います。4年1組のみんな、入学してから何か生き物を育てたことある人?
は〜い。
大村正樹
学校で、クラスで? 何を育てた? 後ろのオレンジの子。
  アゲハチョウ。
大村正樹
アゲハチョウ。今どきチョウチョ飼ってる子どもたち、珍しいですよねぇ。
  そう思います。
大村正樹
オタマジャクシは飼ってた?
  はい。池にいるから。
  あっ! 来た、来たぁ。
大村正樹
これ、何チョウ?
  アゲハチョウ。ここにサナギがある。
大村正樹
すごい! いま4年1組のお友達が教室に戻って・・・。アゲハチョウの幼虫ですか、これ?
  そうですね。
大村正樹
青い幼虫を。
  もうすぐ、次に脱皮するとサナギになりますね。ここにサナギになったのがいるから、みなさん見たと思いますが。
大村正樹
これをみんな育てて、もうすぐかえってチョウチョになるの?
  うん。この裏にいる。
大村正樹
チョウチョがいるの?
  もう逃がした。
大村正樹
逃がしたの。これまで幼虫から何匹チョウチョにしたの?
  10匹ぐらい。
大村正樹
へぇ〜。もうサナギの状態なんだねぇ。よく研究してください。それから、家でペット飼ってる?
  イヌ。
  キンギョ。
  ネコ。
  ウサギ。
大村正樹
じゃあ、イヌ飼ってる人?
  はい。
公開授業
 
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大村正樹
イヌ2人。ネコ飼ってる人?
  はい。
大村正樹
1人。あと、ほかに何か飼ってる人?
  キンギョ。
  トリ。
  ドジョウ。
大村正樹
ドジョウ飼ってるの!? 鍋にしてないんだ(笑)。そうか分かった。
  鍋にしたらうまい。
  ハムスター。
  ウサギ。
大村正樹
そうか。じゃあ、ネコの特徴は何か分かる? ネコの特徴は何だ?
  ヒゲ。
大村正樹
ネコはヒゲ。そう、ヒゲ生えてるね。あと、ネコの特徴は?
  ツメ。
大村正樹
ツメでひっかく。あとは?
  朝と夜の目が違う。
大村正樹
目の大きさが違う?
  大きさというか、模様が少し違う。
大村正樹
それに気が付いた。そうか。あとは?
  忍者の忍び足みたいに肉球がある。
  耳がいい。
大村正樹
ネコ、耳がいいの? おじさん知らなかったよ。そうか、ネコはすごいですねぇ。目は朝と夜で変わるし、耳はいいし、ヒタヒタ歩くし、ひっかくし、あとはヒゲ。そのヒゲがある幅しか通らないと言いますもんね。
というふうに言いますね。本当にあのヒゲの幅というわけではないですが、ヒゲで周りの障害物をキャッチしてる。さっき耳がいいという話がありました。実はネコは視力自体それほどよくない。あまり遠くが見えるわけではない。どちらかというと、危険を察知するのは耳でキャッチする。
大村正樹
へぇ〜。
  コソッという音に対してはすごく反応するんですが、意外にダラダラしてますよね、ネコは。近づいていっても突然気づいてハッとするのは、目がそんなによくないからです。静かに寄っていくとそうなるのは。その代わりに、朝と夜で違うという話がありましたが、夜すごく目が利くというか、暗い中でもいろいろなものを見ることができるという意味では目がいいですね。
大村正樹
ネコは目がいいと僕は勝手に思っていたんです。ギョロッと見るじゃないですか。目はあまりよくない?
  視力という意味では。遠くが見える、つまり近眼なのか遠視なのかという測り方でいうと、そんなに遠くは見えない。
大村正樹
みんな、目の真ん中の瞳孔(どうこう)って知ってる? お友達の目を見ると、黒目の間にもう1個ちっちゃい黒いのが2ミリぐらい。
  ある。
大村正樹
見つけた? この瞳孔を家へ帰って、もう1回お父さんやお母さんや兄弟見ると、ちょっと違うことに気づくはずなの。瞳孔って覚えて。
ドウコウ。
公開授業
 
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大村正樹
いまネコの目の話があったけど、瞳孔というのがあるんですよね? 先生、瞳孔を説明してください。
  目の中が二重になってて真ん中に黒い点みたいに見える部分と、その周りの部分があります。自分ではなくて誰かの目に光を当てたり暗くしたりした時に、真ん中の点の大きさがどうなるかを見てください。そうすると、暗いところではこれが広がるんだけれど、パッと光を点けるとキュッと締まるはずです。
大村正樹
記念写真を撮る時にフラッシュやるでしょ。あの直後に見るとキュッと。
  締まってますね。
大村正樹
それはなぜでしょう?
  なぜかと言うと、この穴から光が入ります。その周りの部分の黒い所や白い所からは目の中へ光が入っていかない。ちっちゃい真ん中の黒い部分を通して光が入っていって、目の内側にある光をキャッチする部分で、いろいろな色や光の強弱が分かるようになっている。なぜ明るい光を当てるとそこがキュッと締まるかというと、強い光を浴びるとキャッチする神経が強すぎて反応できなくなる。だから、適当な量に調整するための穴だと思ってください。
大村正樹
急にまぶしい時に瞳孔がキュッと小さくなってあげると、光があまり入らなくなるでしょ。体を守るためにそうやって小さくなったりすることなのね。瞳孔って見ると結構面白いよ。あまりフラッシュやると目に良くないけど。
それは良くないですね。
大村正樹
今日は理科の授業でお話を聞いたけど、みんな将来なりたいものって決まってる?
  宇宙飛行士。
大村正樹
おっ、宇宙飛行士になりたいの。いいねぇ。あとは?
  プロ野球選手。
大村正樹
そうか。宇宙飛行士みたいに科学のジャンルをやりたいという人いる?
  研究家。
大村正樹
研究家になりたい。
  博士。
  昆虫を調べたり。
大村正樹
ほんと。森田さんに弟子入りしなさい。
  ウフフ。
大村正樹
そうやって思ってれば、夢は叶うんだ。森田さんも女の人だけれど、ずっと夢を持ってここまで来られたわけですよね。
  そうですね。ちっちゃい頃、それこそアゲハをつかまえてきて、家の中チョウだらけにしたりとか、トカゲだらけにしたり(笑)。そんなことをやってて、その後大学へ行って、こういう生き物たちを研究してました。今は未来館というところで、その時の研究の経験だったり、あるいは他の人たちの研究を紹介する仕事をしています。楽しいですよ〜。
大村正樹
好きなことを仕事にするって、とてもステキなことだと思います。だから、大学へ行ってチョウチョ飼うなんて幸せじゃない? 勉強してると思ったらチョウチョ飼ってて、それが実は勉強になって、大きくなって仕事になる。こういう仕事もあるよね。もちろん、みんなの近くにいるお父さんお母さんの仕事もステキだと思うし、近くにいる先生の仕事もステキだと思う。さっきから見てると、きっと先生もみんなのことが相当大好きだね。なかなかそういう先生いないよ。みんなも将来の夢っていろいろあると思うけれど、大きくなってなりたいと思う夢を目指してぜひ頑張ってやってください。ということで、今週のサイコーは日本科学未来館の森田由子さんでした。ありがとうございました。
ありがとうございました。
  パチパチパチ(拍手)。
公開授業
 
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