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過去の放送分 過去の放送分 2008 2月23日 放送分
「生ゴミの話」
コーチャー/ハッタケンタローさん(アースデイマネー)
大村正樹&ハッタケンタロー
大村正樹
今週のサイコーも先週に引き続きまして、アースデイマネーのハッタケンタローさんです。先週は天ぷら油でバスを動かしちゃったとか。あと、東京都の“打ち水大作戦”、主催してたのがこのハッタさん。
全国でもやってますけどね。
大村正樹
あっ、全国でもやっているんですか?
  やってます。900万人も去年は参加してくれました。ありがとうございます。
大村正樹
そうですか。いろいろ地球のためにご尽力されているハッタさん。今週はまた、さらにどんなミッションをされているのか伺いたいんですが。打ち水と天ぷら油みたいに本来捨てちゃうようなもののお話と、あとは地球に何をやっているんですか?
先週は油ということで、台所の廃食油、使い終わった天ぷら油。その後、打ち水ということで残り湯とか雨水の利用をお話させていただきました。今回は生ゴミ。
大村正樹
生ゴミ、いいじゃないですか。生ゴミを何とか活用しようと僕も一週間考えました。とりあえず活用したのは、ミカンの白いところを食べちゃったりとか(笑)。なるべくリンゴの芯の近くまで食べたり皮も薄めにむくとか、いろいろとやりました。
いいですね。
大村正樹
いいですか? 本当は皮ごと食べなくちゃいけないですよね。
  「ホールフーズ」と言いますけど、完全に全部丸ごと食べることは健康にもいいです。
大村正樹
バナナもですか?
  バナナもいいでしょう。
大村正樹
えっダメです。バナナの皮ダメだ〜(笑)。え〜、ハッタさん、いつもそうしてるんですか?
  僕もしてません(笑)。すみません。皆さんに質問ですが、リンゴの種はいくつ入ってますか?
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大村正樹
ちょっと待って、リンゴの話をしたじゃないですか。ウソ! 待てよ。種?
  種食べちゃった?
大村正樹
種まではいかない。あそこの変なラインですよ。実と種の近くの線ギリギリまで食べて…。6個。
  12個。
大村正樹
え〜っ、知らなかった〜!
  たぶんお父さんお母さんに聞いてみてもなかなか。
大村正樹
12個!? そんなにあるんですか。
  実は、種のないリンゴもあるんです。それは、いろいろ品種改良した中で種なしというのも一つ製品として。
大村正樹
芯はどうするんですか? 種なしは芯もないんですか?
  芯はあると思いますけどね。僕は種なしのリンゴは食べたことないんですが、種の少ないリンゴは確かにあったなぁ。
大村正樹
一応ルールでは12個と決まっているんですか?
  ルールかどうか知らないんですが。まあ、自然のルールでね。その種をどうしているかというと生ゴミに捨てますよね。だけど、種ですよ、皆さん!--まく。
大村正樹
まく。
  ひとつアップルシードをまくこともどうでしょうか?
大村正樹
でも、リンゴの木がいきなりベランダで大きくなっても困るし。
  いきなりは・・・、大きくなりません。はい。身近なものがそういうゴミという感覚で捨てられる。皆さんがリンゴの種が命だって知らないように、いろいろなものが実は活用できる。自然はすごく豊かなので、必ずリンゴは12個の種をプレゼントしてくれるわけです。
大村正樹
そうか。ということは、メロンの種って全部種ですよね? じゃあ、何百個も無駄にするということ?
  スイカの種もそうです。誕生日とかクリスマスに食べるショートケーキの上に乗っているイチゴも。
リンゴ
 
メロン
 
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大村正樹
イチゴは1個1個のブツブツが種ですよね? わーっ、すごい! あれも何百個ついてますよ。
  学校のひとつの研究で、ショートケーキのイチゴから皆さんと一緒にイチゴを育てることも面白いんじゃないかなぁ。
大村正樹
面白い! ハッタさんやったことあるんですか?
  ないんですよ。皆さんにぜひやってもらいたいと思いまして。
大村正樹
そういう考え方をちょっと頭に入れるだけで、すごくやさしくなれるような気がします。
  そうですね。楽しくなります。“種まき大作戦”というような作戦を今やってまして、元々はそういうことも含めてですが、皆さんご存じかな? 日本の農業が非常に自給率と言いますが、日本の国でつくっている農産物が40パーセントを割ったのが去年なんです。
大村正樹
国内の自給率。あとは全部輸入に頼っちゃう。
  いろいろな国で育てていただいたものを日本人は買って食べている。だから、だんだんだんだん国内で、これだけ自然が豊かな日本で、なぜ農業が立ち行かなくなったのか、お百姓さんが立ち行かなくなったのか。そういうことを考えるきっかけとして皆さんが食べているものから、農家さんのこととか食べるものに関心を向けていただきたいなぁということで“種まき大作戦”を始めたんです。
大村正樹
例えば、東京だったら練馬区の練馬大根とか、文京区の谷中茗荷とか。いわゆる地場の野菜ってまだまだあるんだけど、細くなってるわけですよね。それは家が建っちゃったからということですよね。でも、僕ら住むために家が必要だから、自給率を上げるにはどうすればいいんだろう?
だから、「種まきしましょう」ということなんです。日本の自給率は39パーセントですけれど、これからもしかしたら“自分自給率”といって、おじいさん、おばあさんが庭やベランダで育てているキュウリ、ナスも自給率を上げるひとつのことです。
大村正樹
なるほど。それでもいいんですね。
  そうです。すでにやってる皆さんもいらっしゃると思うんですが、そういうことを皆でやっていけば“自分自給率”は上がって、買わなくていいじゃないですか。
大村正樹
別に新しくそのための土地をお父さんに「お庭買ってよ!」とか言わなくても、できる範囲で種をまく。ちなみにイチゴの種ひと粒で、種が無事に育つ可能性は何パーセントぐらいあるんでしょうか?
やってみましょう(笑)。
大村正樹
やりたい、やりたい! あとはスイカもできるでしょう。リンゴもできる。でもリンゴは木になるまで相当な年数がかかりますよね。
  時間かかりますね。
スイカ
 
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大村正樹
今まいたら大人にならなくちゃダメですね。
  でも、皆さんが食べているリンゴは、そういった形でお百姓さんが長年かけて育てたものですので、皆がお百姓さんになる。
大村正樹
そうか、自分が一番になればいいんですね。
  なればいいです。
大村正樹
その木がお父さんになっておじいちゃんになっても、まだ生えてたらうれしいですもんね。これってすごく地球にもやさしいし、自分たちの暮らしにも直結してくるんですけど、ハッタさんはそういう活動を通じて講演とかされているんですか?
講演活動という派手なものはやってませんが、皆さんにこうして会ってお話をする機会が多くて、今日はラジオですけれど、いろいろな仲間と一緒にやっていこうと知恵を絞って活動しています。
大村正樹
そもそもエコはエコロジーということですよね。エコロジーは日本語にするとどういうことですか?
  日本語に訳すとどういうことでしょうねぇ。エコというのがもう日本語みたいなことですけれど。
大村正樹
いわゆる環境ということですよね。それを通じて、今日せっかくラボにお越しいただきましたから、どういうことを伝えていきたいですか?
環境という言葉を皆さんがどう思っているか、ちょっと知りたいんですけれど。僕は自然環境とか人間が住む社会環境。自然環境はいろいろな生き物がいて、動物、猫、ノラ猫もそうですね。ネズミもそうですし、虫もそうです。あとは木々もそうですし、「いろいろな生き物がいていいよ」というような世界が自然環境の中で手をつなぎ合って共に生きていく。クラスの皆とか、お父さんお母さんの会社だとか、そういう所では「いろいろな人たちが働いていいよ」というのが社会環境です。
大村正樹
自然環境と社会環境。
  要するに、いろいろな人間といろいろな生き物が手をつなぎ合って関係を持って助けたり、助けられたりする。そういった「共生」と言いますが共に生きていく。助けたり助けられたりして生きていく世界が、実はエコなんじゃないかと。
大村正樹
そうだよねぇ。ハッタさんが熱く語りながら最後に残してくださった、この「共生」について紙にした印刷物。その印刷物の裏を見たら、チラシなんだよ。チラシの裏の字が書けるところに印刷したものを持ってきてくださったんです。ハッタさんは、先週そう言えば名刺交換をした時に、ものすごくうす〜い名刺だったんですよね。これもたぶん環境のことを考えた名刺をつくられて、本当に無駄遣いしない、無駄にしないという考えの持ち主なんだねぇ。僕もなるべくこういうふうに変えていかなきゃな!
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