過去の放送分
過去の放送分 過去の放送分 2007 8月11日 放送分
「クワガタ」(2)
コーチャー/阿達直樹さん(大田区立貝塚中学校教師)
大村正樹
先週、キッズたちから何でカブトムシの話をもっとしないのって言われたんです。先生カブトムシにもやっぱり詳しいんですか?
    そうですね。養殖とかやってますので、少しは分かっているつもりではいますけど。
大村正樹
カブトムシは日本にいるのってオオカブトムシでしたっけ?
    いや、ただのカブトムシです。
大村正樹
あっ、あれはオオカブトムシとは言わないんですか。普通のカブトムシね。日本にいるのは普通のカブトムシ。最近、スーパーとかデパートに行くと、ヘラクレスオオカブトが売ってますよね。ツノが1本でちょっとカッコいい。あれは日本にいるんですか?
  元々はもちろんいませんけれど、輸入が許可されたということですね。
大村正樹
じゃあ、輸入するカブトムシはスーパーとかで売っているんですか?
    そうですね、最近は養殖でどんどん増えていますから。
大村正樹
例えば、何というカブトムシですか?
    ヘラクレスとか、ゾウカブトとか。あとは、東南アジアのアトラスオオカブトとか。
大村正樹
あっそう!アトラスオオカブトも売っているのを見ました。あれも輸入、東南アジアから?でも、やっぱりいずれもあったかい所からですね。
  そうですねぇ。
大村正樹
ちなみに北海道にカブトムシはいるんですか?
    前はいなかったんですけど、人為的に入ったみたいです。誰かが北海道に、カブトムシを連れていったら繁殖しました。
大村正樹
でも昔はいなかったということは、北海道はカブトムシが生息するのに適していなかったわけですよね。寒くて。でも、今はそれが繁殖するということは、やっぱりこれも地球温暖化の影響なんですかねぇ。
  それとはちょっと違うと思うんですけど。実は、北海道も住める環境だったということですね。でも、日本の暖かい南のほうがやっぱり、カブトムシは生息しやすいですね。
 
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大村正樹
東北地方にもカブトムシいますよね。それは何でですか? 夏だからですか?
    まぁ、夏が暖かいということと、あとは寒さでも、幼虫が冬に凍死しなくてもすむ程度の耐えられる寒さということですね。
大村正樹
ということは、日本の気候はカブトムシが冬を越すにはちょうどいいというか、ギリギリ北側の気候ということですね。
    そういうことです。
大村正樹
なるほどね。カブトムシのこと分かった? あと日本に生息しているカブトムシで変わった種類があるんですか?
    コカブトムシというのがいます。形は全然違います。ツノも短いですけれど、一応あります。
大村正樹
普通のカブトムシとコカブトムシをおさえておけば、日本のカブトムシは網羅できちゃうんですか?
    そうですねぇ。オオカブトはいないですけど、カブトムシとコカブトムシが日本の本州のカブトムシの全種類ですね。
大村正樹
へぇ〜。そう考えると先週お話を伺ったクワガタは、相当種類が多いということですね。何種類いるんですか、日本にカブトムシって。それは分からないんですか?
  ちょっと正確な数字が難しくって。亜種とか細かく分かれた種類まで入れると70種類ぐらいあるんですけど、周りで見られるのはやっぱり7種類とか8種類ぐらいが多いほうだと思います。
大村正樹
オオクワガタでしょ。ヒラタクワガタ、ミヤマクワガタ、コクワガタ、ノコギリクワガタでしょ。あと2つぐらい。
    スジクワガタとか。あとは、アカアシクワガタ。
大村正樹
これで主流7種類。これをおさえておけば大丈夫ですか?
    それぐらいしか、なかなか簡単には採れないかなという感じですね。
大村正樹
お盆を前にして、先生から先週、クワガタを採るには夏休み前のほうがよいというお話がありました。でも一部にはクワガタがいるという秘密の場所も教えてくださいました。そこで、採ったクワガタを今度は養殖したいキッズも多いと思うんですよ。結婚させて子どもを作って、また来年クワガタをという養殖のポイントはあるんですか?
  今はすごく便利なものが手に入りまして、クワガタを産卵させるための木とかマット、下に敷きつめるものとか、あとエサとかものすごく研究されています。それらを使えば、昔は養殖は無理だと思われていたんですが、意外と簡単だというのが最近わかって、自然界では採れないようなすごく大きなクワガタを育てることができるようになりました。
大村正樹
ちなみに、人が養殖して大きくしたカブトムシと、自然に見つけた大きなカブトムシでギネスブックに載るのはどっちのほうですか?
    いま両方――ある雑誌には養殖、ブリードと言うんですけど、ブリードのギネスと天然で採ったギネスに分けてコンクールをやっているみたいです。
 
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大村正樹
へぇ〜、そうなんですか。じゃあ、ギネスブックには8センチを超えるものもあるということですね。大きくするのは、今ラジオを聴いているキッズでも頑張ればできるんですか?
  そうですね。できます。
大村正樹
ポイントは?
    エサをかえるキンシビンというのがあるんですけれど。キノコの「菌」という字に、子どもの「子」ですね。
大村正樹
菌の子どものビン。
    はい。それに幼虫を入れて、エサの交換のタイミングですね。ビンをかえるタイミングをうまくやると、長い間幼虫のままでどんどん大きく育てて、運がよければ8センチクラスのオオクワガタがでるチャンスは誰にでもあると思います。
大村正樹
菌子ビンは売っているんですか?
    はい。今はいろいろなところで手に入りますので。
大村正樹
ちなみにギネスブックには飼い主の名前も出るんですか?
    出ると思います。
大村正樹
えぇ〜!!ということは、お〜い、みんな。ギネスに載るチャンスがあるぞってことですね。あら〜、いい話じゃないですか〜。僕もやろうかなぁ。分かりました。先生、やっていいですか?
  それ以外に、カッコいいクワガタとか、いろいろな部門がありますので。
大村正樹
カッコいいクワガタのギネスブックもあるんですか?カッコいいって誰が決めるんですか?
    ギネスというかコンクールです。その雑誌の人たちが決めています。
大村正樹
カッコよさって、何をもってカッコいいって言うんですか。性格ですか見た目ですか? ハートなんですか?
    見た目ですね。
大村正樹
ひどいですねぇ。男嫌いのクワガタいるかも知れませんよ〜。メスが襲われそうになったら「おいっ」なんて、つるんで「ペンペン」なんてやっつけて。そういうのカッコいいじゃないですか。そういうのはダメですか?
  あんまり関係ないと思います。
大村正樹
ダメ?見た目で。カ〜ッ、やな世界ですねぇ。先生、ちなみにカッコいいクワガタを育てられたことはあるんですか?
    いやぁ、あんまり自信ないですねぇ。
カブトムシ
 
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