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2009年03月27日

第一回「落語らいぶ2009」を観覧

3月25日(水)、東京、渋谷であらたに立ち上げられた落語会「落語らいぶ2009」の第一回公演を観てきた。出演は立川談春、柳家喬太郎、三遊亭白鳥、柳家三三、春風亭一之輔といういまが旬の精選メンバー。しかもこの会、入場無料なのである!

というのも、この会はNHKラジオが番組収録用にスタートさせた落語会。
会場は「NHKふれあいホール」、入場希望者はハガキで応募をするという形式の会である。
(このメンバーなら500人のホールで4000円取っても満員になるはずだが、そうはせずに、完全抽選制にするのは公共放送の受信料還元という意味でも納得がいく。また、ハガキで応募して見に来た人々であるため、観客層がいつものホール落語の客層とは違う。その結果として各人の高座の展開もいつもとは違った感じになっていた。その点も興味深かった)

運営もスッキリしていた。
収録用の会だと「前説」がついたり、拍手が強要されたりして興が冷めることがあるが、この会はそんなことはなく、二番太鼓に続いて、いきなり二つ目の一之輔が登場。一之輔は放送予定外の出演で、これがいわば「前説」に代わるウォーミングアップなのである。もちろんこのほうが有り難い。
前半が一之輔、三三、喬太郎で中入り。(およそ70分)後半は白鳥、談春(およそ1時間)。

放送ではコラムニストによる「ご案内」が付くと言うことだが、現場ではそれもなく、すべて落語会の形式で収録をかねているというのがいい。

また、スタッフの動き、会場の設営、プログラムの組み方など「浜松町かもめ亭」のスタッフの1人として勉強になることが多かった。

NHKにはすでに40年以上の歴史を持つテレビ収録を目的とした会「東京落語会」があるが、それとは別に、中堅・若手をメインとした会として(その意志が会のタイトル「落語らいぶ」に込められているのだろう)今後注目していきたい会である。(年間10回開催予定、今年はあと9回あると聞く)

放送は4月2日(木)とのこと。
http://www3.nhk.or.jp/hensei/program/p/20090402/001/05-1930.html
http://pid.nhk.or.jp/event/PPG0019881/index.html

NHKrakugo.jpg

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<告知>

浜松町かもめ亭「東京月亭会」。
本日(3月27日)開催!

19時から文化放送メディプラスホールにて。

出演は月亭八方、月亭八天、月亭方正(山崎邦正)
当日券も十分あるのでぜひご来場を!

http://www.joqr.co.jp/kamome/img/kamome_0902.jpg


松本尚久 (放送作家・浜松町かもめ亭)

投稿者 落語 : 2009年03月27日 01:01