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2017年06月26日

イップスの苦悩

■6月26日の放送は・・・

 岩本勉 現役時代の試練
  イップスの苦悩を語る

 2年連続開幕戦完封勝利、
 開幕投手 通算5回、
 90年代後半から2000年代にかけて
 日本ハムのエースとして、
 そしてパ・リーグを代表する選手として活躍した
 岩本 勉投手――。

 ヒーローインタビューでの
 「まいど!」のパフォーマンスに象徴される
 明るいキャラクターで愛されたガンちゃんですが
 大きな苦悩を抱えた時期がありました。

 「イップス」――。
 普段は何も考えずにできていたことが、
 ふとしたことをキッカケに
 突然できなくなってしまう精神的な症状で、
 競技を問わず多くのアスリートが
 選手生活をやめる原因の一つになっています。

 ガンちゃんは小学生の頃から
 ストライクが入らなくなる悩みを抱えていましたが
 当時は「イップス」という言葉も知らず
 その症状が何なのか、わからないままでした。

 そしてプロ入り後、ある日のバント守備の練習中――
 打者にバントをさせるために
 加減した球を投じますが
 一向にストライクが入らず・・・
 “悪魔のイップス”に取りつかれてしまいます。

岩本 「これを抱えてる野球選手、
     すごい多いねん。
     半分以上は、多かれ少なかれ
     経験がある。
     僕が見た限り、鳴かず飛ばずで
     辞めていったピッチャーの
     原因の8割以上はこれだって。
     自分を操れなくなった、
     プレッシャーで」


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 イップスは、野球選手やゴルファー、
 スポーツ選手だけでなく、
 一般の方々も、仕事で大きな緊張状態になる際など
 苦しめられることがあります。

 対処法は・・・

岩本 「『乗り越えられる』とは言わないけども
     心の奥にしまいこんで
     施錠することは、できる!!
     そうするためには、反復の練習、
     鍛錬が必要なんです」


 自らの取り組みに対して自信を持って
 「これだけやってきたのだから、
  できないわけがない」

 ――と、ガンちゃんは自分に言い聞かせたそうです。

岩本 「克服はしないけど、
     仕舞うことはできる。
     でも、時には頭をよぎったりすんねん」


松島 「消滅はしないんですね」

岩本 「僕の経験では、しない。
     仕舞い込んで、
     おとなしくさせることはできます」


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岩本 「結局は、己を乗り越えない限り
     その先が見えないんですよ。
     仕舞い込むことはできるので、
     絶対にあきらめてほしくない!!
     これを言いたいです、一番」


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 岩本 勉投手が現役時代に苦しめられた
 イップスについては
 集英社のスポーツサイト
 「Sportiva」公式サイトに連載中の
 【イップスの深層 ~ 恐怖のイップスに抗い続けた男たち】
 お読みください。

 連載第1回のページは こちら

投稿者 文化放送スポーツ部 : 2017年06月26日 18:30