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2017年01月09日

ラグビー 立正大学・堀越正己監督

■1月9日の放送は・・・

 伝説のラガーマン
  立正大学 堀越正己監督
   ニッポンラグビー界の今と未来を語る

 大学選手権決勝が行われたこの日のゲストは
 早稲田大学、神戸製鋼で主将を務めた
 ラグビー元日本代表、
 立正大学ラグビー部を18年指揮している
 堀越正己監督。

 堀越正己監督
の現役時代と
 今の大学ラグビーについて――、
 2年後 2019年のワールドカップ日本大会の
 成功を見据えて
 全てのスポーツファンに知ってほしい
 ラグビーの魅力などを伺いました。

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◆◆ 堀越正己監督 プロフィール ◆◆

 1968年 埼玉県熊谷市出身。48歳。(放送日時点)
 熊谷工業高校から、早稲田大学、神戸製鋼と進み、
 早稲田、神戸製鋼では主将。
 現役時代のポジションは「スクラムハーフ」。

 神戸製鋼では日本選手権7連覇の4連覇以降で活躍。
 大学2年生から日本代表に選出され
 日本代表の通算キャップ数は26。

 ワールドカップには、1991年、95年の2回出場。

 1999年3月、現役引退。
 4月から現在まで立正大学ラグビー部監督。

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  大学ラグビー指導者として

 この日のラグビー大学選手権決勝は
 帝京大学が東海大学をやぶり
 前人未到の8連覇を達成。

 堀越正己監督は、今の大学ラグビーを
 自身の現役時代(1987年~91年)よりも
 とくにフィジカル面で「相当レベルが高い」とする一方、
 技術的なスキルは往年のプレーヤーの方が
 高い面もあり、工夫も見られたと分析。

 アスリートを取り巻く環境の「昔と今」について
 合理的/科学的なトレーニングと
 昔ながらの「時間」を費やす練習とでは
 どちらが正解か・・・
 トークは、簡単に答えの見つからない
 トレーニング法の話題へと発展・・・。

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 ガンちゃん
 合理的なトレーニングで鍛えた選手は
 ある時、とっさの動きの中で
 大ケガをしてしまう可能性がある――

 一方、ランニングを重視するなど
 自らの「体重」を把握できる練習を重ねた選手は
 長年に渡り活躍でき
 「疲れた時に、疲れないようにする」すべが
 身についている――と持論を展開します。

岩本 「じゃあ、どっちのトレーニングが正解か
     というのはいまだに答えが出ない」


松島 「いわゆる『自重トレーニング』ですね」

 堀越監督もガンちゃんの考えに共感。
 どちらがいいか「最終的な答えは出ない」
 ――としたうえで

堀越 「レギュラーで出てる子たちは
     自分の時間を使って
     それもたくさんの時間を費やしてますから
     結局は『長い時間』やってる・・・
     ということになるんじゃないかな、と」


岩本 「“反復”するのは根気も必要で
     ハートも強くなるんですよね」


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 立正大学の2016年は
 「関東大学リーグ戦 2部」2位で
 12月の法政大学との1部入替戦に敗れ
 2位残留が決定。
 3シーズンぶりの1部昇格のために必要なことは・・・

堀越 「“ブレイクダウン”をいかに制するか
     当たってボールを奪い取るところを
     80分間やりきれる体作り、
     体力作りをしていかなければ
     いけないな――と思います」


 また、堀越監督が大切にしている指導理念としては
 「学生」であることを第一に
 「4年間でラグビーを通しての
  “人間作り”をしっかりとすること」

 ――と答えてくださいました。

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  2019年 ワールドカップ 日本開催に向けて

 2年後に迫った初のワールドカップ自国開催で
 堀越監督は「ベスト8」を期待。

堀越 「いろんな人たちに
     ラグビーというものを知ってもらって
     ラグビーを盛り上げる雰囲気を
     我々がもっともっと作っていかなければ
     いけないな、と思ってます」


 2年後の“ベスト8入り”のために
 カギを握る選手は・・・
 これから新たな選手の台頭を期待。

堀越 「きょうの大学選手権を見ていても
     帝京大学の松田
(力也)選手や
     東海大学のスクラムハーフの選手とか
     田中
(史朗)の代わりにいったり
     競争が激しくなってくれば、と思います」


松島 「全体的な底上げですね」

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 2015年のラグビーワールドカップでは
 日本代表が1次リーグ「3勝1敗」という
 歴史的快挙を成し遂げ、日本列島が沸きに沸きました。

 堀越正己監督は日本の対南アフリカ戦勝利
 「奇跡はない。準備をしてやっていけば、叶う」
 感銘を受け、
 それ以降、ラグビー人気拡大のためにできること
 ――公演やメディアへの出演などを
 積極的に受けるようにしたそうです。

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 2019年に日本代表の活躍を
 より一層身近なものとして感じるために
 ファン(とりわけビギナーファン)が
 今から準備しておくべきことは・・・

堀越 「(会場で)グラウンドの“音”を聴いてほしい。
     スクラムはもちろん。タックルの音、
     骨のきしむ音がありますから」


 この“音”を感じることが
 ラグビー観戦の醍醐味のひとつ――。
 それから・・・

堀越 「“勇気”をもらえるところ。
     勇気がないとタックルにいけないので」


岩本 「うわ~、ゾクゾクする!」

八木 「鳥肌が立ちました」

松島 「現場に行く――ということですね」

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 ▲ゲストはラグビー元日本代表 立正大学ラグビー部・堀越正己監督

投稿者 文化放送スポーツ部 : 2017年01月09日 18:30