« スクラッチ宝くじが当たる!クイズ de スクラッチ | メイン | ボートレーサー 上村純一選手 »

2015年09月07日

競歩・鈴木雄介選手の再スタート!

■9月7日の放送は・・・

 失敗からの再起!
  男子競歩20キロ 世界記録保持者
   鈴木雄介選手 再登場!

今年3月、陸上の男子競歩20キロで
世界新記録を樹立し、
直後の4月「まいどスポーツ」にご出演くださった
富士通所属の鈴木雄介選手が再登場!

 先月の世界選手権(北京)「男子競歩20キロ」では
 金メダルが期待されたものの
 11キロ地点で自ら両手で×印を出し
 途中棄権という結果に終わってしまいました。

 勝利の報告とはならず、
 メディアには出演しにくい状況下で、
 あえて「まいどスポーツ」出演を
 引き受けてくださった勇気
 さらに、レースで自ら途中棄権した勇気――、
 ガンちゃんは現役時代に
 肩の痛みを押してマウンドに上がり
 ケガを悪化させて
 選手生命に影響を与えてしまった経験を
 振り返りながら
 鈴木雄介選手の二つの“勇気”を称賛。

岩本 「自ら棄権を申し出る・・・
     これって、アスリートでメチャメチャ
     勇気のいること!」


 span

 恥骨の痛みは今年6月頃から続き
 「なんとか20キロ歩ききれるか」
 期待しながら出場したものの、
 ウォーミングアップの時点ですでに
 痛みがあり、
 10キロ地点では痛みを我慢しながらのレースに。

 本調子でもなく、
 メダル獲得の可能性は限りなくゼロ、
 入賞も困難――と判断し途中棄権を決断しました。

鈴木 「歩ききってケガを悪化させて
     次のシーズンの再スタートに
     影響を与えるより、
     こでキッパリやめて
     次に向けてやった方がいいな、
     という思いで棄権しました」


 span

 来年のリオデジャネイロオリンピックに向けて
 気持ちを切り替えた方がいい――
 という判断でしたが・・・

鈴木 「冷静に振り返れば
     レース途中に棄権するのであれば、
     レース前に棄権した方が
     よかったのかもしれないですけど
     もしかしたら痛みがある中でも
     メダルを狙える可能性はあるのかな、
     と出場したのが正直なところですね」


岩本 「『あそこで決断してよかった』と
     思う時が必ずやってきます!」


********************

 競歩の選手にとっての「恥骨炎」と
 野球選手(投手)にとっての「肩痛」とは
 本質的に共通点があるといえそうです。

岩本 「股関節と肩の関節――
     “球関節”というんですけど
     可動範囲を 目一杯 動かして
     競技するのが
     『競歩』と『投げること』で
     共通点があるんですよ」


 span

 気になるのは現時点での症状――
 痛みの具合ですが
 日常の散歩より速く歩くと痛みが生じ、
 ほかに、上体を起こす動作でも
 腹筋の周り(腸腰筋)に痛みが走るとのことで、
 今はとにかく炎症が治まるのを待つ――
 という時期なのだそうです。

鈴木 「今は、ストレッチをして
     自分の体を整えて、
     痛みが抜けた時に
     練習できるようにしなきゃいけないと思ってます」


********************

 来年のリオデジャネイロオリンピックの
 切符を掴むには来春の「日本選手権」
 または「全日本競歩 能美大会」で 
 3位以内に入ることが必要です。

 ケガを治すことが最優先課題となる鈴木雄介選手は、
 春のレースに向けてのプランを
 立てることができない状態です。

   そして、スタジオの面々が思わず
   息をのむ瞬間が訪れました・・・

鈴木 「最悪は、リオのオリンピックも
     あきらめなければいけないことも
     あるかなと思います」


 炎症は、骨折と異なり
 いつ治るのかわからないことから
 リオ五輪回避の可能性を示しました。

鈴木 「リオの年は28歳なんですけど
     ひとつの“集大成”として
     捉えていた大会なので
     金メダルを取りたい思いはあります。
     だとしても、その先長く続けるには
     無理して練習するよりは
     痛みをほぼゼロに戻さなきゃいけない
     と思います」


 span
 
********************

◆◆ 甘党でストイック! 鈴木雄介語録 ◆◆

チョコレート

  「チョコレートは一口食べたら
   止まらなくなっちゃうんで・・・」


 チョコレート、アイスクリーム、
 スナック菓子などが好物で
 リラックスしたいときには
 甘いモノを食べるという鈴木選手。

 世界選手権終了後は、緊張の糸が切れて
 レース前には断っていたという
 チョコレートを口にしたそうですが、
 リラックスには結びつかなかったそうです。

  「全然リラックスできなかったです。
   順調に練習してる時の方が
   自分の心はリラックスできてるんだな、
   というのを改めて
(感じました)


 span

負けても・・・取材に感謝

 途中棄権に終わった世界選手権のレース後、
 すでに着替えも終えた鈴木雄介選手が
 取材エリアにやってきて、
 報道陣の取材に答えました。

 多くの場合、途中でリタイアした選手が
 レース終了後に
 取材エリアに姿を見せることはないそうですが
 鈴木選手が報道陣の質問に答えたのは
 けっして使命感によるものではありませんでした

  「いい時はもちろん、
   喜びを伝えないといけないと思うんですけど、
   悪かった時も、どうして悪かったのか、
   次に向かって頑張っていくということを
   伝えなきゃいけないというものが
   あると思うので・・・。
   負けた時でも取材してくれるということが
   逆に ありがたかったですね」


「20キロ」と「50キロ」

 競歩の「20キロ」と「50キロ」
 レース運びの違いは??

 50キロの場合、
 30キロまでは力を使わず
 30キロ以降から“レースが始まる”ケースが大半。

  「どの集団にいたらいいか考え、
   自分のペースを守ることが一番
(大切)
   ずっと計算しながらレースするのが
   50キロですね」


 20キロの場合、
 先頭集団にいないことには
 勝負はできない――。

  「ペースが速いとしても
   つらくても、そこ
(先頭集団)には いないと
   勝負できない。
   はじめから力を使いながら押していくのが
   20キロです」


 20キロのラストスパートでは
 急激にペースが変動。
 ペースの切り替えにしっかり対応し、
 先頭集団で
 いかに余裕を持つか――がポイント。

  「金メダルを取る選手は
   そのレースで 一番 楽をした選手――
   と、僕は思います」


失敗をしても 前へ!

  「僕はずっと失敗を繰り返してきて
   あきらめずにし前に前に進んできたことで
   世界新記録にもつながったので、
   この失敗をリオのオリンピックの
   金メダルにつなげようと思いますし、
   皆さんも失敗したとしても
   前に進んでほしいと思います。
   失敗したからこそ
   この言葉を言いたいと思います」


 span

岩本 「僕も元アスリートですけど
     こういうありかたも
     必要だったんだなと、今になって
     現役の時のことを反省してます」


 span

 前回 2015年4月6日ご出演時の模様は こちら

投稿者 文化放送スポーツ部 : 2015年09月07日 18:40