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2014年07月04日

第151回直木賞候補作

もうご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
第151回直木賞の候補作が発表されています。

150回の節目を迎えた前回から、
候補作が早めに発表されるようになったのは嬉しいかぎり。
それだけゆっくり読む時間ができますからね。


さて、今回のラインアップは次の通りです。


伊吹有喜さん  『ミッドナイト・バス』 (文藝春秋)


黒川博行さん  『破門』 (KADOKAWA)


千早茜さん  『男ともだち』 (文藝春秋)


貫井徳郎さん  『私に似た人』 (朝日新聞出版)


柚木麻子さん 『本屋さんのダイアナ』 (新潮社)


米澤穂信さん 『満願』 (新潮社)


それぞれの候補回数をみてみましょう。

初エントリーは、伊吹さん、米澤さん。

2回目が、千早さんと柚木さん。

4回目が貫井さん。

6回目が黒川さんです。


候補回数をみると、黒川さんは今回がラストチャンスでしょう。

貫井さんも、「そろそろか?」という雰囲気を醸し出しています。

千早さんと柚木さんは、前回に続いて候補になっていますから、
いかにいま期待されている作家かということかがわかりますし、
伊吹さんと米澤さんも、初めてエントリーされるからには、
かなり作品の出来がいいのだろうなと推測できます。


はっきりいって今回の予想は、かなり難しい・・・・・・。


長く選考委員を務められた実力者・渡辺淳一さんがお亡くなりになって
最初の選考会だというのも、予想を難しくさせている要因のひとつです。


選考委員会は、7月17日(木)午後5時から。

幸いまだ日にちがあります。

これから何回かにわたって、
各候補作を読み解きつつ、受賞作を予想してまいります。

お楽しみに!!

 

 

投稿者 yomehon : 2014年07月04日 13:54